全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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 前回までのあらすじ

 イヴ、Afterglow、ハロハピと食事をする事になった飛鳥。滅茶苦茶沢山の人に見られて、男子生徒達から嫉妬された。




第64話「野外活動・3」

 

モカ「どう~? 美少女たちに囲まれて食べる朝ごはんは~」

飛鳥「周りから突き刺さる視線さえなければ、極上なんですけどね」

 

 モカの言葉に対し、飛鳥の言葉に生気がなかった。今この瞬間も、彼女たちのファンである男子生徒達から嫉妬の眼差しを向けられていた。飛鳥としてもその気持ちは分かっていた。確かに好きな女が知らない男と一緒にいたら、気分も悪いし、気が気じゃない。だが、彼女たちはお構いなしに自分に構ってくる。

 

 ちなみに席順

 

美咲 こころ 飛鳥 イヴ はぐみ

蘭  ひまり モカ 巴  つぐみ

 

 完全に女子に囲まれていて、この状況であればハーレムと呼ばれてもおかしくはなかった。180度見渡しても美少女…もとい異性がいる。年頃の男子高校生にとってはたまらないシチュエーションであったが、飛鳥は割とそういうのに耐性があった為、いたって普通だった。

 

モカ「モカちゃん達の目もしっかり見れてるもんね~」

飛鳥「ええ、そうですね」

モカ「何で?」

飛鳥「何でって…」

 

 モカの唐突な質問に飛鳥が困った。

 

巴「もしかして妹がいるのか?」

 

 と、モカの質問に対し、巴が分かりやすいようにフォローを加えた。それを聞いて飛鳥は一安心した。

 

飛鳥「えーと…妹じゃなくて、女の従妹がいるんですよ」

モカ「中学時代とかモテたでしょ」

飛鳥「いいえ全く。寧ろ嫌われてましたよ」

 

 飛鳥の発言にひまりと巴が衝撃を受けた。昨晩、飛鳥はもしかして虐められてるんじゃないかと話をしていたが、事実そうだったので固まっていた。

 

モカ「トモちーん。ひーちゃーん。顔が面白い事になってるよー」

はぐみ「も、もしかして…お友達がいなかったの?」

飛鳥「いる事はいますよ。ただ敵が多かっただけの話ですから。今は…」

 飛鳥が周りを見渡したが、やっぱり嫉妬の視線を向けられていた。

 

飛鳥「…そんな事なさそうですけどね」

美咲「一丈字くん。困ったことがあったらいつでも言って。本当に大丈夫だから。寧ろ昨日あなたにお礼を言わなかったあいつらに、また怒りが湧いてきそうなんだけど」

 

 奥沢美咲。ハロー、ハッピーワールドのメンバーであり、ライブ時はミッシェルという着ぐるみに着替えてDJを担当している。ちなみにハロハピで正体を知っているのは、松原花音のみである…。彼女もこころ達のマイペースぶりに手を焼いていて、色々苦労している為、飛鳥の気持ちが物凄く分かっていた。

 

飛鳥「ありがとうございます。奥沢さん。もうその気持ちだけで十分です」

こころ「飛鳥! 皆に気を遣わせたくないのは分かるけど、無茶したらダメよ!」

飛鳥「大丈夫ですよ。言われなくても無茶はしませんよ。何もなかったら」

「無茶する気満々やん!!!」

 

 飛鳥の言葉に皆が突っ込んだ。

 

ひまり「あの、一丈字くん。本当に誰かに相談してね?」

巴「同じクラスで相談できる奴っていないのか?」

飛鳥「ああ。皆さん話は聞いてくださるので大丈夫ですよ」

 

 ちなみにクラスメイト達とは、ちょっと話す程度でそこまで仲良くはない。まあ、解決させたり、一緒に何かをしてくれなくても、話くらいは聞いてくれるだろうと飛鳥は信じていた。

 

ひまり「それなら安心ね…」

モカ「……」

 

 そんな中、モカはじーっと飛鳥を見つめていた。

 

飛鳥「どうされました?」

モカ「いやー。飛鳥くんって本当に不思議だなーと思って」

飛鳥「そうですか?」

モカ「うん。なんかまるでエスパーみたーい」

 

 モカの言葉に飛鳥とこころが反応したが、飛鳥がバレないようにこころに暗示をかけてバレないように仕向けた。

 

飛鳥(なかなか鋭いな…)

 

 飛鳥はモカを見つめた。

 

飛鳥「エスパーですか…」

モカ「もしかして本当に超能力者だったりしてー」

飛鳥「まさか」

蘭「モカ。からかわないの」

 

 と、蘭がモカを諫めた。飛鳥とこころとしては「美竹さん(蘭)ナイス!!!」と思っていた。

 

モカ「はーい」

 

 と、モカも蘭に言われてその場は退いた。

 

飛鳥(危ない所だった…)

こころ(ま、また問い詰められたりしないかしら…)

 

 こころは嘘をつくのが苦手だった為、正体を聞かれないか不安だった。

 

 ちなみにPoppin’partyはというと、皆夜更かしをしていたせいで寝坊していた。

 

香澄「うわ~ん!! もう食べる時間がないよ~!!」

有咲「だからあれほど言ったんだよ!!」

りみ「おなかすいた…」

 

 そして朝食が終わると、野外炊飯が行われた。

 

飛鳥(そういやこのシリーズで野外炊飯初めてだな…)

 

 飛鳥がそう考えていた。

 

飛鳥(ま、皆で作るんだし、特にトラブルもないか…)

 

 ところがどっこい。

 

「普通にカレーを作ったんじゃ面白くないから、食材を適当に作って、適当に作れ!!」

「そんな野外炊飯があるか!!!」

 

 料理は特に指定はなく、ある食材で野外炊飯をするようにとの事だった。しかも無駄に食材がある。

 

飛鳥(余った食材どうするんだろう…)

 

「ちなみに班は自由に組んでいいぞー。クラス問わず」

飛鳥(自由過ぎない?)

 

 その時、男子生徒達が一斉に香澄たちに押し掛けてきた。

 

「香澄ちゃん!! オレと組もう!!」

「おたえちゃん!! オレと組もう!!」

「りみちゃん!! オレと組もう!!」

「沙綾ちゃん!! オレと組もう!!」

「有咲ちゃん!! オレと組もう!!」

「蘭ちゃん!! オレと組もう!!」

「モカちゃん!! オレと組もう!!」

「巴ちゃん!! オレと組もう!!」

「ひまりちゃん!! オレと組もう!!」

「つぐみちゃん!! オレと組もう!!」

「イヴちゃん!! オレと組もう!!」

「こころちゃん!! オレと組もう!!」

「はぐみちゃん!! オレと組もう!!」

「美咲ちゃん!! オレと組もう!!」

 

 と、猛アタックしていて、飛鳥が困惑した。

 

「ちなみに一丈字は近づくなよ!!!」

「お前は朝良い思いをしたんだから!!」

飛鳥「あ、はい。それはもう…」

 飛鳥が食材に手を取ったが、先生に見られた。

 

「そこ!」

飛鳥(やっぱり1人はダメか…)

 

 先生に声をかけられたので、飛鳥は困惑した。それと同時に何で「おひとりさま」への風当たりがこんなにも冷たいのだろうと思った。日頃、協力し合う事が大切だと言うが、やる気のない奴の面倒を見るのは御免であると考えていた。そもそも何で言い出しっぺの先生は他人事なんだろうとも思っていた。

 

「1人でやるのはいいけど、他の人もいるから時間かけ過ぎないように!」

飛鳥「あ、はい! 分かりました!」

バンドガールズ「一緒にやろう!!!!」

 

 飛鳥の言葉にバンドガールズが思わず突っ込んだ。

 

 

おしまい

 

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