第41話「Pastel*Palettesと♥」
ある日のバンドリ学園。食堂で男子生徒達は嘆いていた。
「ちくしょう!! どうしてあいつばっかり!!」
憧れのバンドガールズが飛鳥ばかりに懐く為、男子生徒達は面白くなかった。彼らは飛鳥がくる以前から彼女たちのファンでライブにも足を運んでいた。
学校も同じという事もあり、何度もお近づきになろうとしたが、一部のバンドガールがしっかりガードしていた為、上手くいかなかった。
しかし、ある日突然転校してきた一丈字飛鳥はそれを難なくクリアするどころか、バンドガールから声をかけられていた。勿論嫉妬するものの、不思議でしょうがなかった。
だが、度重なるバンドリ学園のトラブルを解決したのも事実であり、実力は認めているものの…。
「やっぱり不公平だ!!」
「オレ、プレミア会員にも入ったのに!!」
「こんな事があっていいのか!!?」
「どうしてあいつばかり!! 主人公だからか!!? 主人公だからか!!?」
なんて言い出す始末。
「も、もしかして…!!」
「どうした!?」
「もしかして、一丈字に脅迫されてるとか…」
もしここに飛鳥がいたらこう言うだろう。「いや、そうはならんやろ」と。「もし脅迫してるなら湊先輩とか白鷺先輩とかあんな態度取らんやろ」と突っ込むだろう。
「そ、そうなのか!!?」
「オレもそうだと思っていたんだ!!」
と、男子生徒達が考えた。
「も、もし脅迫しているとするなら、一丈字は千聖ちゃん達を侍らせているんだろうな…」
「あ、ああ…」
「例えば…」
ここからは男子生徒達の妄想です。
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飛鳥「事務所に来てみたはいいけど、どういう事なんだろう」
飛鳥はPastel*Palettesの事務所に来ていた。
「一丈字様ですね。お待ちしておりました。こちらにどうぞ」
飛鳥「あ、はい。ありがとうございます」
と、飛鳥は受付に案内されてPastel*Palettesがいる部屋に通された。
受付がノックすると、
「あ、ちょっと待ってくださーい!!//////」
と、彩が叫んだ。
「あれ!? 飛鳥くんもう来たんだ! どーぞ!」
「いや、良くないわよ!! 私達着替えてるのに!!//////」
「そうっすよ!!//////」
「さ、流石に恥ずかしいです…/////」
と、日菜の言葉に千聖、麻弥、イヴが恥ずかしそうに叫んだ。それを見て飛鳥は困惑していた。
日菜「えー。だって飛鳥くん此間あたし達の下着姿を見たのに、無反応だったもん」
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「し、下着を見ただとぉ!!?」
「何で見られた前提で妄想してんだよ」
「いや、あいつ見てそうだったから…」
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妄想に戻り、仕方がないので彩たちが着替え終わるまで待つ事にした飛鳥。ソファーに腰を掛けて、スマホでヤフーニュースを見ていた。
そして部屋に入れたのが20分後である。
飛鳥「本日は御招き頂きありがとうございます」
日菜「固いよー。もうちょっとリラックスして!」
飛鳥とPastel*Palettesが向かい合っていた。
飛鳥「何か御用でしょうか」
彩「あ、えっとね。此間助けて貰ったから、何かお礼をしようと思って」
飛鳥「あ、それでしたら丸山先輩にちょっと聞きたい事がありまして」
彩「な、なに?」
飛鳥「まん丸お山に彩りを…って、あれどういう意味でしょうか」
空気が止まった。
彩「え、えっとぉ…」
日菜「あたしも若干変だと思ったんだ」
彩「ちょっと日菜ちゃん!! 飛鳥くんも変だと思ってたの!!?」
飛鳥「いや、そうじゃなくて…どういう意味なのかなって」
彩「そのままだよ。私、丸山彩って名前だから」
飛鳥「あ、理解できました」
飛鳥が納得した。
飛鳥「ありがとうございます」
千聖「まさかこれで終わりだと思ってる?」
飛鳥「はい」
日菜「飛鳥くんのそういう所るんってするけど、それだけの為に皆集まるのはるんってしないよ~」
彩「あの、日菜ちゃん?」
彩が黒い笑みを浮かべる。
日菜「助けて貰ったから、何だっけ…ご奉仕してあげようかなと思って!」
飛鳥「ご奉仕?」
千聖「私達が誠心誠意をこめておもてなしをしようと思うの」
飛鳥「何か申し訳ないですわ」
飛鳥が困惑した。
麻弥「遠慮なさらないでください」
イヴ「そうですよ!」
飛鳥「いや、そういう事されると、他の方が皆さんにそういうおもてなしをされたいが為に、新たなトラブルを起こす可能性が…」
日菜「考えすぎだよー」
飛鳥「ファンの怖さをなめてはいけませんよ」
飛鳥が首を横に振った。
飛鳥「というか、こうやって世間話をするだけでも、大サービスみたいなもんじゃないですか」
千聖「まあ、自分で言うのもあれだけど芸能人だからよ。人の厚意は素直に受け取っておくものよ?」
日菜「そうそう! で、何して欲しい!?」
飛鳥「日菜先輩と白鷺先輩で漫才してください」
千聖「」
日菜「おもしろそー!! やろうやろう!!」
千聖「え、ちょ日菜ちゃ…」
飛鳥のリクエストで日菜と千聖が漫才をやる事になった。
日菜「はいどーもー!! ヒナチサトです!!」
千聖「よ、宜しくお願いします…」
彩、麻弥、イヴと共に観戦していた。
日菜「ねえねえ千聖ちゃん」
千聖「何かしら日菜ちゃん」
日菜「漫才って初めてやってみたけど、るんってするねー」
千聖「…私はやりたくなかったのだけど」
日菜「えー。そんな事言わないでー」
と、漫才にはなっていた。
日菜「あ、そうだ! 漫才って言ったらあたしやってみたい事があるんだけど、見て貰ってもいい?」
千聖「な、なに?」
日菜「別嬪さん、別嬪さん、一つ飛ばして別嬪さん! で千聖ちゃん突っ込んで!」
千聖「え、ちょっと待って。わた」
日菜「それじゃ行くよ! 別嬪さん! 別嬪さん!!」
麻弥とイヴを指さして、次が飛鳥だった。
日菜「別嬪さん!!」
千聖「一つ飛ばしてないじゃないの!!」
彩「ていうか日菜ちゃんさっきから、私に喧嘩売ってる!!?」
彩も突っ込むと、麻弥とイヴが大笑いした。
日菜「喧嘩売ってないよー。彩ちゃんならいいツッコミしてくれると信じてたよ♪」
彩「な、何か全然嬉しくない…」
千聖「あの日菜ちゃん!? 相方私よね!!?」
日菜「千聖ちゃん! 漫才に参加してくれたね!!」
千聖「うっ…/////」
千聖がツッコミをした事で日菜が喜び、千聖が思わず照れた。
日菜「これも彩ちゃんのお陰だよ! ありがとー!!」
彩「え、あ、そ、そう…?」
と、彩も思わず照れた。
飛鳥(平和だ)
麻弥(やっぱり日菜さん…才能マン、いや才能ウーマンですね…)
イヴ(ブシドーを感じました)
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「うわあああああああああああああ!!! 何だこの羨ましい空間!!」
「オレもパスパレと世間話してぇええええええええええええ!!!」
と、男子生徒達が騒いでいるのを遠くから、飛鳥とPastel*Palettesの5人が見ていた。
飛鳥「……」
飛鳥は何とも言えない感じだった。
日菜「千聖ちゃん!」
千聖「しないわよ」
日菜「いや、肩に糸くずついてるよ」
彩「あ、ホントだ」
千聖「ありがとう!!!」
麻弥「漫才になってるっすね…あ、ごめんなさい」
麻弥が苦笑いすると千聖が睨みつけた。
イヴ「ブシドーを感じました!!」
おしまい