全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第144話「Afterglowと!」

 ある日のバンドリ学園。食堂で男子生徒達は嘆いていた。

 

「ちくしょう!! どうしてあいつばっかり!!」

 

 憧れのバンドガールズが飛鳥ばかりに懐く為、男子生徒達は面白くなかった。彼らは飛鳥がくる以前から彼女たちのファンでライブにも足を運んでいた。

 

 学校も同じという事もあり、何度もお近づきになろうとしたが、一部のバンドガールがしっかりガードしていた為、上手くいかなかった。

 

 しかし、ある日突然転校してきた一丈字飛鳥はそれを難なくクリアするどころか、バンドガールから声をかけられていた。勿論嫉妬するものの、不思議でしょうがなかった。

 

 だが、度重なるバンドリ学園のトラブルを解決したのも事実であり、実力は認めているものの…。

 

「やっぱり不公平だ!!」

「チャンスがあるって言ってるけど、上手くいかないじゃないか!!」

「こんな事があっていいのか!!?」

「どうしてあいつばかり!! 主人公だからか!!? 主人公だからか!!?」

 

 なんて言い出す始末。

 

「も、もしかして…!!」

「どうした!?」

「もしかして、一丈字が圧力かけてるとか…」

 

 もしここに飛鳥がいたらこう言うだろう。「いや、そうはならんやろ」と。「もし圧力かけてるなら湊先輩とか白鷺先輩とかあんな態度取らんやろ」と突っ込むだろう。

 

「そ、そうなのか!!?」

「オレもそうだと思っていたんだ!!」

 

 と、男子生徒達が考えた。

 

「も、もし圧力しているとするなら、一丈字は蘭ちゃん達を侍らせているんだろうな…」

「あ、ああ…」

「例えば…」

 

 

 ここからは男子生徒達の妄想です。

 

――

 

 とあるホテル

 

モカ「という訳で、モカちゃん達は飛鳥くんと一緒のベッドで寝たいで~す」

飛鳥「わあ、妄想の世界とはいえ、遂にやらかしたか」

 

 妄想の世界だというのに、飛鳥達は割とフリーダムだった。

 

飛鳥「圧力をかけるって言われても、かけられるのは寧ろこっちの方だよね」

モカ「損害賠償とか払わされるかも~」

飛鳥「そうなったらお終いだ」

 

 モカの発言に飛鳥がげんなりした。

 

飛鳥「それだったら妄想通りにしなくても良いんじゃない?」

モカ「まあ、それはそうなんだけどね~」

 

*************

 

「一丈字。本当に男か…?」

「フラグ壊し過ぎだろ…」

「フラグ壊し過ぎて、逆にモテなさそうなんだけど…」

 

 飛鳥のフラグクラッシャーぶりに、男子生徒達は困惑した。飛鳥本人からしてみたら、勝手に妄想されて、好き勝手言われている為、いい迷惑である。

 

「いや、妄想力を高めるのだ!!」

「……」

 

 

**************

 

 一丈字飛鳥です。そんなこんなで私と一緒に寝る権利をAfterglowの皆さんで競い合って貰っています。ブシロードさん。本当にごめんなさい。

 

モカ「で、どうやって決めよっか」

巴「そうだなー…」

蘭・ひまり・つぐみ「……」

 

 5人で話し合っています。美竹さん、上原さん、羽沢さんはあまり乗り気ではないようです。そりゃそうだ。こんな訳の分からない男と一緒に寝るなんて事…。

 

つぐみ「そ、そうじゃないよ!?」

ひまり「や、やっぱり恥ずかしいというか…////」

蘭「てか、なんでこんな事に…」

飛鳥「私も同じ気持ちです」

 

 蘭の言葉に飛鳥が困惑しながら突っ込んだ。

 

モカ「じゃあ、モカちゃんとトモちんが一緒に寝るから、3人は隣の部屋で寝てね~」

ひまり「え、あ、そ、そう…?」

つぐみ「本当にいいの?」

巴「まあ…流れ的にそうするしかないだろ」

飛鳥「んー…」

 飛鳥が考えた。

 

モカ「どうしたの~?」

蘭「まさかモカや巴が嫌という訳じゃないよね?」

飛鳥「とんでもない。一先ず、美竹さん、上原さん、羽沢さんは隣の部屋でお休みください」

蘭「……」

飛鳥(信用されてないな。そりゃそうか。友達が襲われそうになってるもんな)

 

 飛鳥が別の部屋で寝かそうとした事に対して、蘭が疑うような視線を送ると、飛鳥は欄がそう思うのは当然とばかりに目を閉じた。

 

モカ「それだったら蘭が一緒に寝たら~?」

蘭「い、いや…」

 すると蘭がある事に気づいた。

 

蘭「…わ、分かった」

飛鳥「?」

蘭「その…あたし一人で寝る」

「!!?」

飛鳥「その代わり、モカ達には一切手を出さないで。ですか?」

蘭「!!?」

 

 蘭が言おうとした言葉を飛鳥が喋ると、蘭が驚いたように飛鳥を見た。

 

飛鳥「問題ございませんよ」

蘭「……!!」

 

つぐみ「い、いや蘭ちゃん。それは…」

モカ「それでいいんじゃな~い?」

「!!?」

モカ「それじゃ、あたし達は隣の部屋でねよ~」

 

 そう言ってモカ、ひまり、巴、つぐみは別の部屋に移動し、飛鳥と蘭が取り残された。

 

飛鳥「それでは先に寝てくださいな」

蘭「……」

飛鳥「寝ている間に私が襲ってくると?」

蘭「こ、心を読まないで!!」

飛鳥「表情を見れば大体わかりますよ」

 

 飛鳥が苦笑いした。

 

飛鳥「分かりました。そう仰るのであれば、言う通りにしましょう」

 飛鳥が先にベッドにもぐりこむと、そのまま眠りについた。

蘭「…寝るの早」

 

 5分も経ってないうちに眠ってしまったので、蘭が驚いた。

蘭「……」

 蘭は色々迷ったものの、隣の部屋に移動する事にした。

 

飛鳥「……」

 飛鳥がふと目を開けた。

 

飛鳥(よーし。美竹さんもあっちの部屋に寝たな。さて、これで思いっきり寝れるぞー)

 そう言って飛鳥はぐっすり眠った。ちなみにAfterglowが1回だけ様子を見に来たが、完全に寝てる飛鳥を見て驚いていた。

 

 

*****************

 

「…って、ちょっと待て!! 全然妄想できてねぇじゃねぇか!!」

「くそう!! どうなってんだぁ!!?」

 

 と、男子生徒達があまりエッチな妄想が出来ない事に対して騒いでいた。当然周りの生徒達はドン引き。まともな男子生徒は困惑していたが、女子生徒はゴミを見る目で見ていた。

 

 そしてこの男は…。

 

飛鳥(超能力を使わせていただきました)

 

 陰から様子を見て、超能力を使って男たちの妄想をある程度健全なものへ書き換えていた。

 

飛鳥「やれやれだぜ」

 

 

おしまい

 

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