全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第86話「北九州編・3」

 

 

 飛行機が飛んでちょっと過ぎたころ…。

 

日菜「ねー飛鳥くーん」

飛鳥「……」

 

 隣でずっと日菜が話しかけていて、飛鳥が何とも言えない顔をしていた。

 

こころ「どうしたの?」

飛鳥「いや、今考えたら隣にアイドルがいるって物凄い光景ですね」

日菜「えー? そんな事ないよー」

紗夜「日菜。他の人に迷惑がかかるでしょ。静かにしなさい」

日菜「これ、プライベート機だからちょっと騒いでも大丈夫じゃないの?」

飛鳥「まあ、寝てる人もいるから…」

 

 だが、誰も寝ていない。ちなみに座席は2人1組であり、紗夜はこころと一緒に座っている。

 

日菜「あ、もしかしておねーちゃん。羨ましいの?」

紗夜「なっ!!/////」

飛鳥「日菜先輩。喧嘩になるから静かにしなさい」

日菜「はーい(まあ、おねーちゃんの顔真っ赤になってる所が見れたからいっか♪)」

紗夜「な、何をバカな事を言っているのですか!! わ、私がそんなよこしまな事なんて…」

飛鳥「え、ええ…存じ上げておりますよ」

 飛鳥が苦笑いすると、インターホンを鳴らした。するとキャビンアテンダントがやってきた。

 

「如何なされましたか?」

飛鳥「あ、すいません。グルコのカフェオーレ1つ下さい」

日菜「あたしもー!!」

 

 と、飛鳥は何とか話を逸らしたが、紗夜が羨ましがっていたのは事実だった…。

 

香澄「ちょっと見て有咲! 機内食のメニュー凄いよ! 見て見て!」

有咲「ちょ、恥ずかしいからやめろって!!」

りみ「おいひ~」

 りみはチョコ菓子をバクバク食べていた。

 

 そんなこんなで福岡空港についた。

 

「ついたーっ!!」

こころ「バスから博多駅に移動するわよ!」

 

 専用のバスで移動したが、今度は紗夜が隣だった。

 

飛鳥「宜しくお願いしますね」

紗夜「よ、宜しくお願いします…//////」

 

 飛鳥が話しかけると紗夜は恥ずかしそうに答えた。

 

日菜「うふふー。おねーちゃんかわいー」

紗夜「ひ、日菜!!/////」

こころ「紗夜も飛鳥と仲良くなりたいのよね!」

紗夜「う、うぅ…/////」

 

 紗夜はうつむいてしまった。

 

飛鳥「紗夜先輩」

紗夜「?」

 紗夜が飛鳥を見た。

飛鳥「チョコ食べますか?」

紗夜「い、頂きます…/////」

 

 と、和やかな空気になり、バスで移動中、飛鳥と紗夜は普通に話をしていたが、日菜がチャチャを入れて紗夜が憤慨していた。

 

 そして博多駅に到着した。

 

こころ「さあ、今から自由行動よ! 15時までにはちゃんとここに帰って来るのよ!」

「はーい」

「ちなみに場所を把握するために、皆さんこちらをお持ちください」

 と、黒服が香澄たちにバッジを渡した。

 

「こちらのバッジから緊急信号を出す事ができますので、すぐに私どもが駆け付けます」

有咲「あ、ありがとうございます…」

美咲「…本当に凄いわね」

「それでは、快適な旅を」

 

 そう言って黒服達が去っていき、自由時間になった。飛鳥は移動しようとしたが、

 

「飛鳥くん!」

「一丈字!」

「飛鳥くん」

「飛鳥」

「飛鳥!」

 

 各バンドのボーカルたちに声をかけられた。そしてこれはある意味全員に声をかけられるようなものだった。

 

飛鳥(うわー。何か凄い事になってきたー)

 

香澄「一緒に回ろうよ!!」

蘭「いや、うちと回ろうよ…」

彩「その…私達も飛鳥くんと回りたいんだけど…ダメかな?」

友希那「私達を選んでくれるわよね?」

こころ「はぐみ達が一緒に回りたいって言ってるわ!」

 

 と、お互い譲る様子もない。気のせいかモカがニヤニヤしていた。

 

飛鳥「どれか1組選べばいいんですね?」

友希那「そうね」

飛鳥「じゃあ、最初に声をかけてくれたPoppin’partyで」

香澄「やったぁ!」

 香澄たちポピパは喜んだが、他のグループは残念そうにしたり、怒っていた。

 

飛鳥(これでええんや)

 飛鳥はキッパリと覚悟を決めていた。

 

友希那「じゃあ聞いていいかしら」

飛鳥「何ですか?」

リサ「ちょ、ちょっと友希那!!」

友希那「もしPoppin’party以外だったら?」

 友希那の言いたい事が分かり、蘭がしまった!という顔をした。

 

飛鳥「…Roselia」

友希那「そう。ならいいわ」

 友希那が蘭の方を見た。

蘭「あのー…何でこっちの方を見るんですか?」

飛鳥「あ、戸山さん」

香澄「なに?」

飛鳥「ちょっと寄りたい所があるんですけど、いいですか?」

香澄「勿論いいよ!? どこ?」

飛鳥「銀行…」

有咲「ああ。それならさっさと行こう」

 

 と、飛鳥とポピパはそそくさと後にした。

 

ひまり「ちょ、蘭と友希那先輩をこんな状態にしたまま行かないでぇ~!!!!」

 

 こうして、博多の旅が始まった。

 

飛鳥(パスパレが一番心配だけど…。まあ、黒服の人たちがいるから大丈夫だよね)

 

 と、飛鳥は香澄たちと移動していた。

 

香澄「いやー。嬉しいなー。こうやっておたえ達や飛鳥くんと博多回れるの!」

飛鳥「そりゃどうも…」

 香澄が飛鳥にくっつくと、周りの視線が気になった。

 

有咲「お、おい! 人が沢山いるんだぞ!」

 有咲が止めようとしたその時…。

 

「…あの金髪のおねーちゃん、おっぱい大きいな」

「ああ…。Dはあるな」

有咲「……っ!!/////」

 有咲が頬を染めて胸元を両手で抑えると、飛鳥の後ろに隠れた。

 

たえ「あららー」

りみ「……」

沙綾「まさかとは思うけど、地元の人じゃないよね…?」

 

 たえ達が苦笑いした。

 

飛鳥「戸山さん。ちょっと反対側回って貰えますか?」

香澄「はーい。それじゃ有咲。こっちに隠れていいよ」

有咲「…あ、ありがとう/////」

 

 と、有咲が照れると香澄がニヤニヤしていた。

 

有咲「おい、必要以上にニヤニヤすんな」

香澄「いや、だって有咲めっちゃ可愛いんだも~ん。あいらしか~」

有咲「博多弁にすなっ!!!//////」

 

たえ「あいらしか~」

りみ「あ、あいらしか…//////」

沙綾「あいらしか…」

有咲「お前らも同調すな!!!」

 

香澄「じゃあ飛鳥くんも!」

有咲「やめろ!! 本当にやめろ!! 男子はシャレにならねぇから!!/////」

 と、有咲が顔を真っ赤にした。

飛鳥「そう?」

有咲「……」

 飛鳥がそう言うと、有咲がちょっと寂しそうにした。

飛鳥「まあ、私関西人ですしね」

有咲「そ、そうは言ってないだろ…」

飛鳥「じゃあ言っても良いですか?」

有咲「ダ、ダメ!!/////」

 有咲が照れた。

飛鳥「貴女んそげな所、あいらしか」

有咲「////////」

 有咲がポーっと顔を真っ赤にした。

 

有咲「う、う、うるさいバカ―ッ!!!!///////」

香澄・たえ・りみ・沙綾(あ・い・ら・し・か///////)

 有咲の可愛さに他の4人がもだえ苦しみ、有咲は飛鳥をポカポカ叩いた。

 

有咲「ちょ、ちょっとやめろお前ら!! お、お前らも見るなー!! 見るなよー!!//////」

 

 この後、有咲は物凄くへそを曲げて、機嫌を直すのに時間がかかった。

 

 

つづく

 

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