飛行機が飛んでちょっと過ぎたころ…。
日菜「ねー飛鳥くーん」
飛鳥「……」
隣でずっと日菜が話しかけていて、飛鳥が何とも言えない顔をしていた。
こころ「どうしたの?」
飛鳥「いや、今考えたら隣にアイドルがいるって物凄い光景ですね」
日菜「えー? そんな事ないよー」
紗夜「日菜。他の人に迷惑がかかるでしょ。静かにしなさい」
日菜「これ、プライベート機だからちょっと騒いでも大丈夫じゃないの?」
飛鳥「まあ、寝てる人もいるから…」
だが、誰も寝ていない。ちなみに座席は2人1組であり、紗夜はこころと一緒に座っている。
日菜「あ、もしかしておねーちゃん。羨ましいの?」
紗夜「なっ!!/////」
飛鳥「日菜先輩。喧嘩になるから静かにしなさい」
日菜「はーい(まあ、おねーちゃんの顔真っ赤になってる所が見れたからいっか♪)」
紗夜「な、何をバカな事を言っているのですか!! わ、私がそんなよこしまな事なんて…」
飛鳥「え、ええ…存じ上げておりますよ」
飛鳥が苦笑いすると、インターホンを鳴らした。するとキャビンアテンダントがやってきた。
「如何なされましたか?」
飛鳥「あ、すいません。グルコのカフェオーレ1つ下さい」
日菜「あたしもー!!」
と、飛鳥は何とか話を逸らしたが、紗夜が羨ましがっていたのは事実だった…。
香澄「ちょっと見て有咲! 機内食のメニュー凄いよ! 見て見て!」
有咲「ちょ、恥ずかしいからやめろって!!」
りみ「おいひ~」
りみはチョコ菓子をバクバク食べていた。
そんなこんなで福岡空港についた。
「ついたーっ!!」
こころ「バスから博多駅に移動するわよ!」
専用のバスで移動したが、今度は紗夜が隣だった。
飛鳥「宜しくお願いしますね」
紗夜「よ、宜しくお願いします…//////」
飛鳥が話しかけると紗夜は恥ずかしそうに答えた。
日菜「うふふー。おねーちゃんかわいー」
紗夜「ひ、日菜!!/////」
こころ「紗夜も飛鳥と仲良くなりたいのよね!」
紗夜「う、うぅ…/////」
紗夜はうつむいてしまった。
飛鳥「紗夜先輩」
紗夜「?」
紗夜が飛鳥を見た。
飛鳥「チョコ食べますか?」
紗夜「い、頂きます…/////」
と、和やかな空気になり、バスで移動中、飛鳥と紗夜は普通に話をしていたが、日菜がチャチャを入れて紗夜が憤慨していた。
そして博多駅に到着した。
こころ「さあ、今から自由行動よ! 15時までにはちゃんとここに帰って来るのよ!」
「はーい」
「ちなみに場所を把握するために、皆さんこちらをお持ちください」
と、黒服が香澄たちにバッジを渡した。
「こちらのバッジから緊急信号を出す事ができますので、すぐに私どもが駆け付けます」
有咲「あ、ありがとうございます…」
美咲「…本当に凄いわね」
「それでは、快適な旅を」
そう言って黒服達が去っていき、自由時間になった。飛鳥は移動しようとしたが、
「飛鳥くん!」
「一丈字!」
「飛鳥くん」
「飛鳥」
「飛鳥!」
各バンドのボーカルたちに声をかけられた。そしてこれはある意味全員に声をかけられるようなものだった。
飛鳥(うわー。何か凄い事になってきたー)
香澄「一緒に回ろうよ!!」
蘭「いや、うちと回ろうよ…」
彩「その…私達も飛鳥くんと回りたいんだけど…ダメかな?」
友希那「私達を選んでくれるわよね?」
こころ「はぐみ達が一緒に回りたいって言ってるわ!」
と、お互い譲る様子もない。気のせいかモカがニヤニヤしていた。
飛鳥「どれか1組選べばいいんですね?」
友希那「そうね」
飛鳥「じゃあ、最初に声をかけてくれたPoppin’partyで」
香澄「やったぁ!」
香澄たちポピパは喜んだが、他のグループは残念そうにしたり、怒っていた。
飛鳥(これでええんや)
飛鳥はキッパリと覚悟を決めていた。
友希那「じゃあ聞いていいかしら」
飛鳥「何ですか?」
リサ「ちょ、ちょっと友希那!!」
友希那「もしPoppin’party以外だったら?」
友希那の言いたい事が分かり、蘭がしまった!という顔をした。
飛鳥「…Roselia」
友希那「そう。ならいいわ」
友希那が蘭の方を見た。
蘭「あのー…何でこっちの方を見るんですか?」
飛鳥「あ、戸山さん」
香澄「なに?」
飛鳥「ちょっと寄りたい所があるんですけど、いいですか?」
香澄「勿論いいよ!? どこ?」
飛鳥「銀行…」
有咲「ああ。それならさっさと行こう」
と、飛鳥とポピパはそそくさと後にした。
ひまり「ちょ、蘭と友希那先輩をこんな状態にしたまま行かないでぇ~!!!!」
こうして、博多の旅が始まった。
飛鳥(パスパレが一番心配だけど…。まあ、黒服の人たちがいるから大丈夫だよね)
と、飛鳥は香澄たちと移動していた。
香澄「いやー。嬉しいなー。こうやっておたえ達や飛鳥くんと博多回れるの!」
飛鳥「そりゃどうも…」
香澄が飛鳥にくっつくと、周りの視線が気になった。
有咲「お、おい! 人が沢山いるんだぞ!」
有咲が止めようとしたその時…。
「…あの金髪のおねーちゃん、おっぱい大きいな」
「ああ…。Dはあるな」
有咲「……っ!!/////」
有咲が頬を染めて胸元を両手で抑えると、飛鳥の後ろに隠れた。
たえ「あららー」
りみ「……」
沙綾「まさかとは思うけど、地元の人じゃないよね…?」
たえ達が苦笑いした。
飛鳥「戸山さん。ちょっと反対側回って貰えますか?」
香澄「はーい。それじゃ有咲。こっちに隠れていいよ」
有咲「…あ、ありがとう/////」
と、有咲が照れると香澄がニヤニヤしていた。
有咲「おい、必要以上にニヤニヤすんな」
香澄「いや、だって有咲めっちゃ可愛いんだも~ん。あいらしか~」
有咲「博多弁にすなっ!!!//////」
たえ「あいらしか~」
りみ「あ、あいらしか…//////」
沙綾「あいらしか…」
有咲「お前らも同調すな!!!」
香澄「じゃあ飛鳥くんも!」
有咲「やめろ!! 本当にやめろ!! 男子はシャレにならねぇから!!/////」
と、有咲が顔を真っ赤にした。
飛鳥「そう?」
有咲「……」
飛鳥がそう言うと、有咲がちょっと寂しそうにした。
飛鳥「まあ、私関西人ですしね」
有咲「そ、そうは言ってないだろ…」
飛鳥「じゃあ言っても良いですか?」
有咲「ダ、ダメ!!/////」
有咲が照れた。
飛鳥「貴女んそげな所、あいらしか」
有咲「////////」
有咲がポーっと顔を真っ赤にした。
有咲「う、う、うるさいバカ―ッ!!!!///////」
香澄・たえ・りみ・沙綾(あ・い・ら・し・か///////)
有咲の可愛さに他の4人がもだえ苦しみ、有咲は飛鳥をポカポカ叩いた。
有咲「ちょ、ちょっとやめろお前ら!! お、お前らも見るなー!! 見るなよー!!//////」
この後、有咲は物凄くへそを曲げて、機嫌を直すのに時間がかかった。
つづく