全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第155話「南の島編・2」

 

 

 前回までのあらすじ

 

 Poppin’party、美咲と昼食を共にした飛鳥。

 

沙綾「お代わりいっぱいあるからねー」

有咲「それにしてもよくパンを持ち込んでたな…」

 有咲が困惑していた。

沙綾「りみとモカからのリクエストで…。あ、モカの分はちゃんと残してるから」

有咲「そ、そうか…」

 

 そして香澄はというと、

香澄「飛鳥くん。食べさせてあげよっか?」

飛鳥「遠慮しときます」

香澄「遠慮しないでー。ほら…」

飛鳥「私が食べさせる分には問題ございませんが」

 

 飛鳥の言葉に空気が止まった。

 

飛鳥「どうします?」

香澄「じゃあお願いしようかなー」

飛鳥(あ、通じないタイプだったわ)

 

 しかし、これで沢山の人間から食べさせて腹をこわすというオチは回避できたので、飛鳥は一安心した。

 

飛鳥「はい、それじゃあーん」

香澄「あ~ん♥」

 

 と、飛鳥は香澄にちぎったパンを食べさせた。その光景はまるで親鳥がひな鳥にえさを与えるかのようだった。それをたえ達がじっと見つめている。

 

香澄「はむ…」

飛鳥「美味しいですか?」

香澄「おいし~♥♥♥」

 

 香澄はご満悦だった。そんな香澄を見て飛鳥は一安心していたが、たえ達からの視線がとてつもなく痛かった。

 

飛鳥(強制送還は覚悟できている)

 

 そんなときだった。

 

たえ「飛鳥くん」

飛鳥「何です?」

 飛鳥がたえを見ると、たえがうさぎの真似をしだした。

 

たえ「私はうさぎだよ」

飛鳥「食べさせてほしいんですか…?」

 

 飛鳥は困惑するように質問すると、たえが頬を染めた。

 

たえ「…だから、エサを食べさせなきゃダメ/////」

飛鳥「……」

 

 たえの言葉に飛鳥は困惑した。うさぎの真似をする必要はあったのかと。ずっと困惑していたが、たえがじーっと見つめてきたため、餌を上げてみる事にした。香澄同様ご満悦だったそうな。

 

飛鳥(あ、良かった…)

 

 沙綾と美咲は苦笑いして見ている様子だったが、りみは羨ましがり、有咲は興味がないふりをしてチラチラ見ていた。

 

 その時である。

 

「あなた達」

「!」

 

 友希那、リサ、燐子がやってきて、そのうち紗夜が話しかけた。

 

香澄「紗夜先輩! それに友希那さんと燐子先輩も!」

紗夜「他に人がいないとはいえ、羽目を外し過ぎないように」

「はーい」

 と、皆が返事をした。

 

友希那「ところで飛鳥」

飛鳥「はい」

友希那「あなたはこの後どうする予定なのかしら?」

香澄「私達と一緒に遊びます!」

 香澄が堂々と言い放った。

 

紗夜「そ、そう…」

友希那「ちょっと待ちなさい。お昼も一緒だったのに、まだ飛鳥を独占するつもりなの?」

香澄「あ、それでしたら友希那さん達も一緒に遊びませんか?」

友希那「……」

燐子「ゆ、友希那さん…」

 燐子が困った様子で友希那に話しかけた。

 

友希那「…仕方ないわね」

香澄「そうしましょう!」

 

 と、特に修羅場になる事もなく、事を収めた。

 

友希那「その前に飛鳥。お願いしたい事があるの」

飛鳥「何です?」

友希那「日焼け止めを塗ってくれるかしら」

 

 友希那の言葉に空気が止まった。

 

飛鳥「日焼け止め?」

紗夜「み、みみみみみみ湊さん!!?//////」

友希那「日焼け止めを塗るのを忘れたのよ。いいかしら?」

飛鳥「…今井先輩とかにお願いできなかったんですか?」

友希那「あなたに塗ってもらいたいのよ」

燐子「!!!?////////」

 

 友希那の爆弾発言に燐子は顔を真っ赤にした。

 

飛鳥「大胆ですね」

友希那「Roseliaは頂点を目指すの。これくらい当然よ」

燐子「いや、その…友希那さん…/////」

紗夜「破廉恥です!!!/////」

有咲「ていうか、自分たちで言った事を自分たちで破ってるし…」

  

 と、友希那の大胆さに皆が困惑していた。

 

飛鳥「この状況でオイル塗ったら、絶対ただで済みませんよね」

紗夜「一丈字さん。湊さんの相手をしなくて結構です////」

友希那「紗夜も塗って貰えばいいじゃない。日菜よりもリード出来るわよ」

 

 友希那の言葉で紗夜のスイッチが入った。

 

紗夜「…仕方ないですね。他のメンバーに手出しをさせない為ですし、一丈字さんもそれなりのお年頃」

飛鳥「白金先輩。日菜先輩連れてきてもらえませんか?」

紗夜「な、何でですか!!? 私よりも日菜の方が良いと!!? 確かにあの子の方が発育も良いですし…」

飛鳥「あなたを止める為ですよ。あと、湊さんも」

友希那「意気地がないのね」

飛鳥「その手には乗りませんよ」

 と、飛鳥が言い放った。

 

友希那「分かったわ。それじゃ燐子もつけてあげるから、オイル塗りなさい」

燐子「ふぁっ!!?///////」

飛鳥「どうやったら無事で済むのかなーコレ…」

 飛鳥が困惑した。

 

友希那「塗ってもいいんでしょう?」

飛鳥「良いですけど」

友希那「じゃあいいじゃない」

飛鳥「分かりました」

有咲「わかっちゃうのかよ!!!」

 

 こうして飛鳥はオイルを塗る事になりました。友希那が水着の上を抜いて、レジャーシートの上でうつぶせになっていた。

 

飛鳥「それじゃ行きますよー」

友希那「……」

 

 飛鳥は慣れた手つきで友希那の背中に日焼け止めを塗った。

 

友希那「!!///////」ビクン

飛鳥「動かないでください」

 

 飛鳥は淡々と背中を塗っていくが、友希那は背中を触られて…お察しください。当然ながら見ていたバンドガールズは顔を真っ赤にしてました。

 

飛鳥「湊先輩」

友希那「そろそろ友希那って呼んで頂戴」

飛鳥「それはまだですが…。美竹さんにマウントを取らないようにしてください」

友希那「…分かったわ」

美咲「その美竹さん…もの凄い顔でこっち見てますけど」

飛鳥「そうですか」

 

 蘭はAfterglowの5人でビーチバレーをしていたが、飛鳥が友希那にオイルを塗っているのを見て目を大きく開いていた。

 

 そして…

 

飛鳥「これで完了ですね」

友希那「背中だけしか塗ってないわ」

飛鳥「え」

友希那「…もうちょっと下もやって頂戴///」

 尻の部分だった。

 

飛鳥「水着をずらせと?」

友希那「…あなたがそうしたいなら////」

紗夜「交代!!! 交代です!!!///////」

 紗夜が割って入った。

 

飛鳥「交代ってアナタ…」

友希那「紗夜もやって貰いたいんじゃないの」

紗夜「ち、違います!! 私は他のメンバーにこれ以上手出しをさせないという意味で…」

飛鳥「私、悪者ですね」

友希那「ひどいわね」

紗夜「っ!!」

 

 飛鳥と友希那の言葉に紗夜がはっとした。

 

飛鳥「強制送還してほしいんですね」

紗夜「あの、そこまでは言ってな…ああもう分かりました!! 私にもオイル塗ってくださいっ!!!///////」

飛鳥「え、宜しいんですか?」

紗夜「早くやってくださいっ!!//////」

 

 耳まで真っ赤にした紗夜に対して、飛鳥は苦笑いしながら日焼け止めを塗った。

 

紗夜「いいですか! 触っていいのは背中だけですからね!? それ以外の所を触ったら…責任を取って貰います////」

飛鳥「分かりました。気を付けます」

 と、飛鳥がオイルを塗った。

 

紗夜「っ!!/////」ビクッ

飛鳥「はい、動かないでください」

 

 飛鳥は淡々とオイルを塗り続けた。

 

美咲「…思ったけど、なんでそんなにオイル塗るの慣れてるの?」

飛鳥「しょっちゅうやらされてましたよ」

友希那「誰に?」

飛鳥「母親とかに」

 空気が止まった。

 

友希那「そ、そう…」

飛鳥「そうですよ」

 その時だった。

 

「あーっ!! おねーちゃん何やってるのー!!?」

 

 日菜が飛んできた。

 

紗夜「ひ、日菜!!」

飛鳥「さて、紗夜さんが塗ってほしいと頼んだという事を信じてくれるだろうか」

日菜「おねーちゃん、オイル塗ってないならあたしが塗ったのにー!!」

飛鳥(あ、これ行けるタイプだわ)

 

 自分に興味がないと悟った飛鳥は心の中でガッツポーズを取った。

 

日菜「でも、飛鳥くんに塗ってもらいたかったなら仕方ないよね」

飛鳥「……」

日菜「あ、そうだ! あたしにも塗ってよ!」

飛鳥「ごめんなさい。パスパレはある程度距離を保つようにと釘を刺されてまして…」

日菜「マネージャーさんに言われたの? 大丈夫だよー。それくらいで人気が落ちるようならそれまでだって千聖ちゃんがいつも言ってるしー」

(えぇぇぇぇ…)

 

 それはそれで問題だろう。と皆が思った。

 

友希那「紗夜、分かってるとは思うけど日菜と張り合わないように」

紗夜「い、言われなくとも…」

日菜「飛鳥くん。あたしはおねーちゃん以上に触らせてあげるよ?」

飛鳥「湊先輩の話聞いてました?」

 すると紗夜はむっとして…。

 

紗夜「…一丈字さん。申し訳ないんですが、足の方も塗って貰えますか?」

飛鳥「言ってる傍から!!」

友希那「マウント取るならお尻の方が良いんじゃない?」

日菜「お尻は流石にあたしも恥ずかしいな…//////」

飛鳥「私と紗夜先輩をどうしたいんですか…って、紗夜先輩も考えない!!!」

 

 と、先輩たちに振り回される飛鳥であった。

 

 

おしまい

 

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