全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第121話「飛鳥とヤンデル麻弥」

 

 

 午前5時。

 

飛鳥「ふぁああ…」

 

 飛鳥は自室のベッドで起床した。

 

飛鳥「さてと…起きるか」

 飛鳥が起き上がって、ベッドから出た。

 

飛鳥「こういう時、誰かが抱き着いてたりしてるけれど、普通に考えてホラーだし…。流石にそんな事はさせられませんよ」

 

 と、飛鳥がメタ発言をしだした。ハーレム小説とはいえ、やはり敬意を払わなければならない所はならないのである。

 

 その時、携帯電話が鳴り、飛鳥が電話に出た。

 

飛鳥「もしもし。一丈字です」

「あ、一丈字さんっすか!? 大和っす!!」

飛鳥「大和先輩…」 

 

 電話の相手は大人気アイドルグループ「Pastel*Pallettes」のドラム担当、大和麻弥である。

 

飛鳥「どうされたんですか? こんな朝早くに」

麻弥「すみません…。この時間にいつも起きてらっしゃるとお聞きしてまして」

飛鳥「起きたばかりですし、何かあったんですか?」

麻弥「え、えっと…」

 

 飛鳥の問いに麻弥が困った顔をした。

 

飛鳥「…さしずめ、この時間に電話をかけないと、他の人に先を越される。とかですか?」

麻弥「…うっ」

飛鳥「他の皆さんにも言ってるんですけど、もうちょっと配慮が欲しいですね」

麻弥「す、すみません…」

 

 飛鳥の容赦ない言葉に、麻弥が謝った。

 

飛鳥「それで、何か御用ですか?」

麻弥「あの…。きょ、今日空いてないですか?」

飛鳥「いつ頃ですか?」

麻弥「その…放課後…」

飛鳥「すみません。今日の放課後は、メカノスアイランドに行く予定なんですよ」

麻弥「メカノスアイランド!!? 一体何しに行くんすか!?」

 

 飛鳥の言葉に麻弥が目を輝かせた。というのも、メカノスアイランドとは人工島で、機械などがとても豊富な島であり、技術者たちの聖地と呼ばれている。

 

飛鳥「ちょっとしたバイトですね」

麻弥「あー…バイトですか。それなら仕方ないっすね。何時までですか?」

飛鳥「21時までです」

麻弥「あー…」

 

 完全にデートを誘う機会がなくなってしまったと麻弥は察してがっかりした。

 

飛鳥「そういう訳ですので」

麻弥「その…メカノスアイランドにはしょっちゅう行くんすか?」

飛鳥「たまに行きますね」

麻弥「そうっすか…。それなら、今度機材を見てほしいんですけど、どうっすか?」

飛鳥「白鷺先輩から釘刺されてるんですよ。パスパレのメンバーを連れ出すなって」

麻弥「あー気にしなくていいっすよ。そんな事言って千聖さん。自分だけ抜け駆けしたじゃないっすかー」

 

 麻弥が笑い飛ばしながらそう言ったが、目は笑ってないだろうな…と飛鳥は思っていた。

 

飛鳥「出かけるのは事務所的には大丈夫なんですか?」

麻弥「勿論大丈夫っすよ! 寧ろ飛鳥さんをうちの事務所に欲しいって言ってるくらいですから!」

飛鳥「…そうですか」

 

 全く身に覚えがなくて飛鳥が困惑した。

 

飛鳥「そんな事してパスパレ仲悪くなったりしませんか?」

麻弥「あー…。まあ、その辺は皆プロですので、その辺はちゃんとしっかりしてますよ!」

飛鳥「……」

 

 仲が悪いパスパレを想像して、飛鳥は頭が痛くなっていた。

 

飛鳥「…そうですか」

麻弥「そういう訳ですので、気にしなくて大丈夫っすよ?」

飛鳥「それは構いませんけど、そういう時って必ずと言っていい程、他の人が来たりしますけど…」

麻弥「来ませんよ」

飛鳥「その根拠は?」

麻弥「飛鳥さんに嫌われるような事する筈がないじゃないっすかー」

飛鳥「よくよく考えたらすごい会話してますよねコレ」

 

 バンドをやっていて美少女でスクールカーストの最上位に立っている少女たちに好かれているという漫画みたいな展開の中にいる飛鳥は、困惑していた。

 

飛鳥(まあ、オレも超能力者だし、ある程度の事は覚悟してたけどこんな事になるとは…)

 

麻弥「あ、折角ですから途中まで一緒に行きませんか!?」

飛鳥「え?」

麻弥「その…バイトするまでの間だけでもいいので、直接お話しできませんか? 二人きりで…」

飛鳥「大和先輩…」

麻弥「…あ、えっと。出来れば麻弥って呼んでください」

飛鳥「白鷺先輩に言ってください。それじゃ、宜しくお願いしますね」

麻弥「はーい」

 

 と、約束を取り付ける事になったが、これが初めてではない。

 

飛鳥「毎朝電話かかってきて、断ろうとするとあの手この手なんだよね。脅しをかける人は即刻断るけど」

 

 そんなこんなで登校すると、案の定詰め寄られた。麻弥以外のパスパレのメンバーに。

 

彩「飛鳥くん。どういう事?」

飛鳥「何でしょう」

日菜「麻弥ちゃんとデートってどういう事!!?」

飛鳥「あ、大和先輩がそういう風に自慢したんですか?」

麻弥「し、してないっすよ!!」

 麻弥が慌てふためていた。

千聖「してたわね」

イヴ「してましたね」

彩「してた」

日菜「してたねー」

 

 と、4人が口裏合わせそういうが、飛鳥は一息ついた。

 

飛鳥「…あの、私そういうの分かるって前にいましたよね?」

「!!」

 飛鳥が腕を組んだ。

飛鳥「前々から思ってたんですけど、私のどこがいいんですか?」

「それ本人が言う!!?」

「前々から思ってたけど、ぶっ殺すぞお前!!」

「バ、バカ!!!」

 

 男子生徒の「ぶっ殺す」という言葉に、目のハイライトがオフになるパスパレ。

 

彩「飛鳥くんにぶっ殺す?」

日菜「イラっとしたー」

千聖「どの面下げて言ってるのかしら」

イヴ「武士道に反してます」

飛鳥(片言じゃなくなってる…)

 

 ハイライトがなくなったパスパレメンバーよりも、片言じゃなくなってるイヴに飛鳥は注目が行っていた。

 

飛鳥「それはそうと、あまりファンの皆さんの前でこういう事言うの宜しくないですよ」

千聖「あなたの事は度々話題に出してるから大丈夫よ?」

飛鳥「ええ。今となってはそんな事をしていて、何故干されないのか不思議でしょうがないんですよ」

彩「それなら心配ないよ? ちゃんと仕事してるから」

日菜「バンドだってちゃんとやってるしねー。で、麻弥ちゃんとデートってどういう事?」

飛鳥「デートではございませんよ」

麻弥「そうっすよ。飛鳥さんがバイトがあるから、それまで一緒にいましょうって言っただけです」

 

彩「結局一人占めじゃん!!」

日菜「はーい! それならあたしも一緒に行きたいでーす!!」

千聖「そうね。デートじゃないなら問題ないものね」

イヴ「こういう時は5人一緒です」

飛鳥「若宮さん。片言じゃないけど大丈夫?」

 

 そんなこんなで、放課後飛鳥とパスパレはメカノスアイランドに向かう為に電車に乗ったが…。

 

麻弥「何で私が一番端っこなんですかー!!!」

千聖「一人占めしようとした罰よ」

イヴ「チサトさんだけそんなにくっついてずるいです!!」

彩「あのう…。なんで私も端っこなの…?」

日菜「え? 何かそんな感じがするから」

彩「飛鳥くーん!! 日菜ちゃんがいじめるー!!」

飛鳥「皆さん。電車の中なので静かにしてください」

 

 という会話が電車の中で行われていたという。

 

 

おしまい

 

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