ある日の事だった…。
「アスカさん!」
バンドリ学園のカフェテリアでイヴが飛鳥に話しかけた。飛鳥はウロウロしていただけだが…。
飛鳥「若宮さん。どうされました?」
イヴ「今日は私達パスパレの事務所に来ていただけませんか!?」
飛鳥「あ、あー…」
飛鳥が困惑した。
飛鳥「ごめんなさい。今日は用事があるんですよ」
イヴ「…何の用事ですか?」
飛鳥「アルバイトです」
イヴ「いつ終わりますか?」
飛鳥「夜までかかりますね。学校が終わったら即刻移動しなければなりませんので」
そう言って飛鳥はイヴを見つめて口角を上げた。
飛鳥「それでは! 御免!」
イヴ「あっ!」
飛鳥が去っていった。イヴは一瞬あっけにとられたが、イヴも笑みを浮かべた。
イヴ「ワタシは諦めませんよ…。まっすぐ自分の言葉は曲げません。それがワタシのブシドーです!!」
「あの、イヴちゃん。オレでよかったら…」
「いや、僕が!!」
と、男子生徒達が寄ってきたが、イヴは無視をした。
********************
その日の夜
イヴ「はぁ…」
彩「イヴちゃん。気にする事ないよ」
日菜「でも飛鳥くんにも来て欲しかったなー」
Pastel*Palletesはとあるゲーム大会の公式サポーターとしての仕事があり、応援席にいた。
千聖「事務所が勝手に仕事を取ってきたけど、全く知らないのよね…」
日菜「何か楽しそうでるんってするけどね!」
5人がわちゃわちゃと喋っていたその時だった。
『これより! ファイブレベル杯『ダンボールファイターズ』トーナメントを行います!!』
と、大歓声が上がった。MCの挨拶、ゲームの主題歌を担当しているバンドの演奏が始まった。そしてパスパレの紹介もあり、パスパレがある程度挨拶をする。
そして大会が始まった。
『第1回戦第1試合!! チーム・ARIA VS ドサンコーズの戦いです!!』
「!!」
『まずはチームARIAの紹介です!!』
するとスポットライトが充てられたが、そこには飛鳥、あこ、燐子がいた。
「」
パスパレの5人は目を大きく開いた。
あこ「りんりん!! 飛鳥くん!! 頑張ろうね!!」
飛鳥「ええ」
燐子「き、緊張してきましたけど…飛鳥さんがいるから!」
あこ「うん! 飛鳥くんがいるなら百人力だね!」
飛鳥「……」
そして試合が始まった。このゲームは「XBL」という小型ロボットを駆使し、それをカスタマイズして敵のXBLと戦い、戦闘不能にしたら勝ちというものだった。
『勝者! チーム・ARIA!!』
飛鳥と燐子の連係プレイで1勝を収めた。
あこ「やったやったー!!!」
燐子「やりましたね!」
飛鳥「……」
1勝を収めて、3人がハイタッチした。
彩「い、一丈字くん…このゲームしてたんだ…」
彩が普通に驚いていたが、日菜や千聖はイライラしていた。
千聖「そんな話聞いてないわよ…」
日菜「全然るんってしないよ」
麻弥「ふ、二人とも…仕事中ですから!!」
イヴ「アスカさん…。私以外の女性と…こんなのブシドーじゃありません!!」
麻弥「ちょっとイヴさん!!? 確かにそうですけど!!」
どう考えても仕事を放棄している日菜、千聖、イヴに対して彩と麻弥が慌てた。となりにいる関係者が不思議そうに見ていた。
そしてこの後も、2回戦、3回戦と勝ち上がっていったが…。
飛鳥「行きますよ白金先輩!!」
燐子「はい!!」
飛鳥と燐子のコンビネーションで試合が決まる事が多かったが(あこは相手の動きを止めたりするサブ的な事をして、二人へパスをしている)、当然その分飛鳥と燐子がイチャイチャ(?)しているので、パスパレは当然面白いわけがなかった。
彩「私達…完全に見せつけられてるよね…」
日菜「本当にるんってしないよ…」
千聖「だからアイドルなんて嫌だったのよ…!!」
麻弥「千聖さん。その発言は女優としてもアウトです」
イヴ「……!!」
燐子、あこと仲良く戯れている飛鳥を見て、イヴは泣きそうになっていた。
イヴ「私もアスカさんとゲームしたいです~~~!!!!」
そんなこんなで決勝戦。相手のチームもなかなか強力で、燐子が戦闘不能になった。
あこ「りんりん!!」
燐子「ご、ごめんなさい…!!」
飛鳥「狙われてましたね。あとは任せてください!」
飛鳥とあこが2人で3人と立ち向かった。しかし、健闘空しくあこが戦闘不能になった。
彩「ああっ!!?」
千聖「このままだと飛鳥くんが負けてしまうわ!!」
日菜「飛鳥くーん!! 頑張ってー!!!」
麻弥「って!! 片方のチームに肩入れはダメっすよ!!」
イヴ「……!!」
その後、飛鳥は苦戦を強いられるも2人を下し、1対1になった。
「中々やるな…!!」
飛鳥「そちらこそ」
対戦相手の男と見つめ合い、そこから激しい攻防を繰り広げた。飛鳥はゲームの音で相手がどこから攻撃を仕掛けてくるか判断して、そこからは集中力を高めてキーボードを打ち込んで攻撃や移動を繰り返した。
あこ「あ、飛鳥くん…!!」
燐子「やっぱり凄いです…!!」
そして、お互いのXBLが満身創痍になった。
「次の攻撃で、決着をつける!!」
お互いのXBLが必殺技を繰り出す。相手は光線を繰り出した。
彩「ああっ!! 光線が飛鳥くんの機体に!!」
イヴ「アスカさん!!」
飛鳥「必殺!!」
すると刀に力を入れて、光線を撃ち返そうとする。
飛鳥「カウンターストライク!!!!」
飛鳥がそう叫ぶと、光線ははねかえり相手のXBLを飲み込んだ。そして、相手が全員戦闘不能になったとモニターで表示された。
『勝負あり!! 優勝はチーム・ARIA!!!』
アナウンサーが高らかにそう言い放つと、大歓声が上がった。
彩・日菜「やったやったー!!!」
千聖「当然ね」
イヴ「ブシドー!!」
麻弥「いや、あの…飛鳥さん!! おめでとうございまぁす!!」
麻弥はやけくそになった。ちなみにこの時、「パスパレ特定のチームしか応援してないけど、面白いからいっか」という声が配信番組であがっていた…。
千聖「…けど、燐子ちゃんやあこちゃんとチームを組んでこんな事をしてる事に関しては、後で聞きだす必要があるわね」
日菜「うん」
だが、不幸は続くもので…。
あこ「やったやったー!!! 飛鳥くんすごーい!!!!」
あこが飛鳥に抱き着いたのだ。これに対してパスパレは般若のような顔をした。
飛鳥「う、宇田川さん…」
あこ「だってあこ達、本当に優勝したんだよ!!? ねえりんりん!!」
燐子「ええ…。本当に飛鳥さんのお陰です。本当にありがとうございます」
飛鳥「……」
燐子の顔を見て、飛鳥は苦笑いした。
そして表彰式。飛鳥、燐子、あこが立たされ、賞状はリーダーであるあこが受け取った。パスパレも陰から拍手をしていたが…。
彩(燐子ちゃんあこちゃん! 近すぎるよ!!)
日菜(今度ゲーム誘おーっと…)
千聖(燐子ちゃんにあそこまでデレデレして…。もしかして巨乳が好みなのかしら…)
麻弥(確かこのゲーム、カスタマイズしがいがありますから…今度聞いてみようっと)
イヴ「……」
そして飛鳥側もパスパレの存在に気づいていたが…。
飛鳥(絶対怒ってるだろうな…)
燐子(絶対怒ってるな…)
あこ(絶対怒ってるよぉ~!!!)
パスパレの気迫に辟易していた。
そして後日、バンドリ学園にて…。
千聖「飛鳥くん。優勝おめでとう」
飛鳥「ありがとうございます…」
千聖たちに呼び出された飛鳥と燐子。ちなみに逃げられないように千聖以外のメンバーがテーブルを囲んでいた。
千聖「あなた、ゲームやってたのね」
飛鳥「えーと…」
燐子「わ、私とあこちゃんが誘ったんです…」
飛鳥が困惑した。
千聖「でしょうね」
イヴ「それならそうだってどうして教えてくれなかったんですか!?」
イヴが飛鳥に迫ると、
飛鳥「サプライズだって宇田川さんが…」
燐子「え、ええ…」
と、困惑していた。
イヴ「それはそうとアスカさん!」
飛鳥「何です?」
イヴ「今日は予定空いてますよね!?」
千聖「そうね。騒がせたんだから罰として何か欲しいわね」
飛鳥「あまりそういう事言わない方が良いですよ」
千聖「何でよ」
飛鳥「……」
すると、男子生徒達が現れた。
「罰ならこのオレにぃ!!」
「いや、オレが!!」
「オレオレ!!」
「一丈字ひっこめ~!!!」
と、男子生徒達が騒いだ。
飛鳥「こうなりますので」
燐子「あの、飛鳥さんの事は私が責任を持って面倒を見ますので…」
飛鳥「そういう事ではございません」
日菜「燐子ちゃんばっかりずるいよ」
千聖「そうよ。あなたらしくないわ」
イヴ「アスカさんもこんなのブシドーではありません」
虚ろな目で飛鳥と燐子を見つめると、
飛鳥「皆さん。パスパレの皆さんこんな感じになってますけど、如何ですか?」
「それでも愛す!!」
「彩ちゃんはオレが面倒みる!!」
「じゃあオレは日菜ちゃん!!」
「僕、千聖ちゃん!!」
「麻弥ちゃん!!」
「イヴちゃん!!」
燐子「飛鳥さん! 危ないです!!」
飛鳥「!!?」
燐子が飛鳥の手を引っ張ってその場を避難させると、パスパレが男子生徒達にもみくちゃにされた。
千聖「こ、こらぁ!!! 待ちなさーい!!!!」
イヴ「アスカさ~ん!!!!」
おしまい