全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

385 / 492
第158話「ヤンデル若宮イヴ」

 

 

 ある日の事だった…。

 

「アスカさん!」

 

 バンドリ学園のカフェテリアでイヴが飛鳥に話しかけた。飛鳥はウロウロしていただけだが…。

 

飛鳥「若宮さん。どうされました?」

イヴ「今日は私達パスパレの事務所に来ていただけませんか!?」

飛鳥「あ、あー…」

 

 飛鳥が困惑した。

 

飛鳥「ごめんなさい。今日は用事があるんですよ」

イヴ「…何の用事ですか?」

飛鳥「アルバイトです」

イヴ「いつ終わりますか?」

飛鳥「夜までかかりますね。学校が終わったら即刻移動しなければなりませんので」

 

 そう言って飛鳥はイヴを見つめて口角を上げた。

 

飛鳥「それでは! 御免!」

イヴ「あっ!」

 

 飛鳥が去っていった。イヴは一瞬あっけにとられたが、イヴも笑みを浮かべた。

 

イヴ「ワタシは諦めませんよ…。まっすぐ自分の言葉は曲げません。それがワタシのブシドーです!!」

「あの、イヴちゃん。オレでよかったら…」

「いや、僕が!!」

 

 と、男子生徒達が寄ってきたが、イヴは無視をした。

 

 

********************

 

 その日の夜

 

イヴ「はぁ…」

彩「イヴちゃん。気にする事ないよ」

日菜「でも飛鳥くんにも来て欲しかったなー」

 

 Pastel*Palletesはとあるゲーム大会の公式サポーターとしての仕事があり、応援席にいた。

 

千聖「事務所が勝手に仕事を取ってきたけど、全く知らないのよね…」

日菜「何か楽しそうでるんってするけどね!」

 

 5人がわちゃわちゃと喋っていたその時だった。

 

『これより! ファイブレベル杯『ダンボールファイターズ』トーナメントを行います!!』

 

 と、大歓声が上がった。MCの挨拶、ゲームの主題歌を担当しているバンドの演奏が始まった。そしてパスパレの紹介もあり、パスパレがある程度挨拶をする。

 

 そして大会が始まった。

 

『第1回戦第1試合!! チーム・ARIA VS ドサンコーズの戦いです!!』

「!!」

 

『まずはチームARIAの紹介です!!』

 

 するとスポットライトが充てられたが、そこには飛鳥、あこ、燐子がいた。

 

「」

 パスパレの5人は目を大きく開いた。

 

あこ「りんりん!! 飛鳥くん!! 頑張ろうね!!」

飛鳥「ええ」

燐子「き、緊張してきましたけど…飛鳥さんがいるから!」

あこ「うん! 飛鳥くんがいるなら百人力だね!」

飛鳥「……」

 

 そして試合が始まった。このゲームは「XBL」という小型ロボットを駆使し、それをカスタマイズして敵のXBLと戦い、戦闘不能にしたら勝ちというものだった。

 

『勝者! チーム・ARIA!!』

 

 飛鳥と燐子の連係プレイで1勝を収めた。

 

あこ「やったやったー!!!」

燐子「やりましたね!」

飛鳥「……」

 

 1勝を収めて、3人がハイタッチした。

 

彩「い、一丈字くん…このゲームしてたんだ…」

 彩が普通に驚いていたが、日菜や千聖はイライラしていた。

 

千聖「そんな話聞いてないわよ…」

日菜「全然るんってしないよ」

麻弥「ふ、二人とも…仕事中ですから!!」

イヴ「アスカさん…。私以外の女性と…こんなのブシドーじゃありません!!」

麻弥「ちょっとイヴさん!!? 確かにそうですけど!!」

 

 どう考えても仕事を放棄している日菜、千聖、イヴに対して彩と麻弥が慌てた。となりにいる関係者が不思議そうに見ていた。

 

 そしてこの後も、2回戦、3回戦と勝ち上がっていったが…。

 

飛鳥「行きますよ白金先輩!!」

燐子「はい!!」

 

 飛鳥と燐子のコンビネーションで試合が決まる事が多かったが(あこは相手の動きを止めたりするサブ的な事をして、二人へパスをしている)、当然その分飛鳥と燐子がイチャイチャ(?)しているので、パスパレは当然面白いわけがなかった。

 

彩「私達…完全に見せつけられてるよね…」

日菜「本当にるんってしないよ…」

千聖「だからアイドルなんて嫌だったのよ…!!」

麻弥「千聖さん。その発言は女優としてもアウトです」

イヴ「……!!」

 

 燐子、あこと仲良く戯れている飛鳥を見て、イヴは泣きそうになっていた。

 

イヴ「私もアスカさんとゲームしたいです~~~!!!!」

 

 そんなこんなで決勝戦。相手のチームもなかなか強力で、燐子が戦闘不能になった。

 

あこ「りんりん!!」

燐子「ご、ごめんなさい…!!」

飛鳥「狙われてましたね。あとは任せてください!」

 

 飛鳥とあこが2人で3人と立ち向かった。しかし、健闘空しくあこが戦闘不能になった。

 

彩「ああっ!!?」

千聖「このままだと飛鳥くんが負けてしまうわ!!」

日菜「飛鳥くーん!! 頑張ってー!!!」

麻弥「って!! 片方のチームに肩入れはダメっすよ!!」

イヴ「……!!」

 

 その後、飛鳥は苦戦を強いられるも2人を下し、1対1になった。

 

「中々やるな…!!」

飛鳥「そちらこそ」

 

 対戦相手の男と見つめ合い、そこから激しい攻防を繰り広げた。飛鳥はゲームの音で相手がどこから攻撃を仕掛けてくるか判断して、そこからは集中力を高めてキーボードを打ち込んで攻撃や移動を繰り返した。

 

あこ「あ、飛鳥くん…!!」

燐子「やっぱり凄いです…!!」

 

 そして、お互いのXBLが満身創痍になった。

 

「次の攻撃で、決着をつける!!」

 

 お互いのXBLが必殺技を繰り出す。相手は光線を繰り出した。

 

彩「ああっ!! 光線が飛鳥くんの機体に!!」

イヴ「アスカさん!!」

 

飛鳥「必殺!!」

 

 すると刀に力を入れて、光線を撃ち返そうとする。

 

飛鳥「カウンターストライク!!!!」

 

 飛鳥がそう叫ぶと、光線ははねかえり相手のXBLを飲み込んだ。そして、相手が全員戦闘不能になったとモニターで表示された。

 

『勝負あり!! 優勝はチーム・ARIA!!!』

 

 アナウンサーが高らかにそう言い放つと、大歓声が上がった。

 

彩・日菜「やったやったー!!!」

千聖「当然ね」

イヴ「ブシドー!!」

麻弥「いや、あの…飛鳥さん!! おめでとうございまぁす!!」

 

 麻弥はやけくそになった。ちなみにこの時、「パスパレ特定のチームしか応援してないけど、面白いからいっか」という声が配信番組であがっていた…。

 

千聖「…けど、燐子ちゃんやあこちゃんとチームを組んでこんな事をしてる事に関しては、後で聞きだす必要があるわね」

日菜「うん」

 

 だが、不幸は続くもので…。

 

あこ「やったやったー!!! 飛鳥くんすごーい!!!!」

 あこが飛鳥に抱き着いたのだ。これに対してパスパレは般若のような顔をした。

 

飛鳥「う、宇田川さん…」

あこ「だってあこ達、本当に優勝したんだよ!!? ねえりんりん!!」

燐子「ええ…。本当に飛鳥さんのお陰です。本当にありがとうございます」

飛鳥「……」

 

 燐子の顔を見て、飛鳥は苦笑いした。

 

 そして表彰式。飛鳥、燐子、あこが立たされ、賞状はリーダーであるあこが受け取った。パスパレも陰から拍手をしていたが…。

 

彩(燐子ちゃんあこちゃん! 近すぎるよ!!)

日菜(今度ゲーム誘おーっと…)

千聖(燐子ちゃんにあそこまでデレデレして…。もしかして巨乳が好みなのかしら…)

麻弥(確かこのゲーム、カスタマイズしがいがありますから…今度聞いてみようっと)

イヴ「……」

 

 そして飛鳥側もパスパレの存在に気づいていたが…。

 

飛鳥(絶対怒ってるだろうな…)

燐子(絶対怒ってるな…)

あこ(絶対怒ってるよぉ~!!!)

 

 パスパレの気迫に辟易していた。

 

 そして後日、バンドリ学園にて…。

 

千聖「飛鳥くん。優勝おめでとう」

飛鳥「ありがとうございます…」

 

 千聖たちに呼び出された飛鳥と燐子。ちなみに逃げられないように千聖以外のメンバーがテーブルを囲んでいた。

 

千聖「あなた、ゲームやってたのね」

飛鳥「えーと…」

燐子「わ、私とあこちゃんが誘ったんです…」

 飛鳥が困惑した。

 

千聖「でしょうね」

イヴ「それならそうだってどうして教えてくれなかったんですか!?」

 イヴが飛鳥に迫ると、

 

飛鳥「サプライズだって宇田川さんが…」

燐子「え、ええ…」

 

 と、困惑していた。

 

イヴ「それはそうとアスカさん!」

飛鳥「何です?」

イヴ「今日は予定空いてますよね!?」

千聖「そうね。騒がせたんだから罰として何か欲しいわね」

飛鳥「あまりそういう事言わない方が良いですよ」

千聖「何でよ」

飛鳥「……」

 

 すると、男子生徒達が現れた。

 

「罰ならこのオレにぃ!!」

「いや、オレが!!」

「オレオレ!!」

「一丈字ひっこめ~!!!」

 

 と、男子生徒達が騒いだ。

 

飛鳥「こうなりますので」

燐子「あの、飛鳥さんの事は私が責任を持って面倒を見ますので…」

飛鳥「そういう事ではございません」

 

日菜「燐子ちゃんばっかりずるいよ」

千聖「そうよ。あなたらしくないわ」

イヴ「アスカさんもこんなのブシドーではありません」

 虚ろな目で飛鳥と燐子を見つめると、

 

飛鳥「皆さん。パスパレの皆さんこんな感じになってますけど、如何ですか?」

「それでも愛す!!」

「彩ちゃんはオレが面倒みる!!」

「じゃあオレは日菜ちゃん!!」

「僕、千聖ちゃん!!」

「麻弥ちゃん!!」

「イヴちゃん!!」

 

燐子「飛鳥さん! 危ないです!!」

飛鳥「!!?」

 

 燐子が飛鳥の手を引っ張ってその場を避難させると、パスパレが男子生徒達にもみくちゃにされた。

 

千聖「こ、こらぁ!!! 待ちなさーい!!!!」

イヴ「アスカさ~ん!!!!」

 

 

おしまい

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。