こんにちは。私の名前は一丈字飛鳥です。夜、買い物があったので、コンビニまで買い物に出かけたのですが…。
「飛鳥くん。私言ったよね? 外出る時は誰かと一緒じゃないとって」
飛鳥「あ、もしもし。山吹さんのお宅ですか?」
「やめてぇ!!!」
どういう訳か、山吹さんがいたので電話をかけることにした。
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飛鳥「全くもう。お姉さんなんだからしっかりしなさいよ」
沙綾「うぅぅぅ…」
飛鳥は仕方なしにやまぶきベーカリーまで送ることになった。
「ごめんなさいね一丈字くん…沙綾!!」
沙綾「ご、ごめんなさい…」
「これあげるから、是非また来てほしい」
飛鳥「い、いえ…」
沙綾の両親から謝られ、沙綾の父親から割引券をもらった。
沙綾から恨まれたが、飛鳥は普通に家路についた。
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買いたいものを買い、家に帰ると…。
飛鳥「いると思ったよ。こころ」
エントランスホールにはこころがいた。
こころ「飛鳥。どういう事かしら?」
飛鳥「コンビニもダメなの?」
こころ「あたし言ったわよね? 家に出る時は誰かと一緒じゃないとって」
飛鳥「言ったけど、普通に監禁だから」
こころ「……」
飛鳥の言葉にこころが睨みつける。
飛鳥「そんな顔してると幸せが逃げるよ。お前らしくもない」
こころ「あたしだって怒るわよ」
飛鳥「それは少し安心したよ」
飛鳥がフッと笑った。
飛鳥「どうせオレは最低な男さ。さっさとほかの男に乗り換えちまいな」
こころ「その必要はないわ。あたしがお仕置きをしてあげるから」
飛鳥「生憎だがそんな趣味はないんで、他をあたってくれ。うちの学校にゃゴロゴロいるだろう?」
と、お互い引かない状態だった。
飛鳥「まあ、帰らないならオレの話に付き合ってくれよ。せっかく来てくれたんだ」
こころ「…分かったわ」
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ゲストルーム。飛鳥とこころはそこで話をしていた。お互い缶ジュースを持っている。
飛鳥「話は戻すぜ。外出するときに誰かと一緒じゃないといけないというのは無理だ。WONER BOYの仕事もあるしな」
こころ「……」
飛鳥の言葉にこころは口角を下げた。
飛鳥「それに、こんな夜道に女の子を連れ出すなんて危ないだろう? そう思わないか?」
こころ「飛鳥も危ないわ!」
飛鳥「悲しいことにな。椿には『男なんだから一人でも大丈夫でしょ』ってあしらわれたよ」
こころ「今度お説教が必要ね」
飛鳥「やめとけ。あいつも負けず嫌いだ。日向が大変だし、しまいにゃ林グループと弦巻財団が争いなんてしたら、この国がめちゃくちゃになる」
こころ「そこまでしないわよ!」
飛鳥の言葉にこころが突っ込みを入れた。いつもと立場が逆である。
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こころ「…分かったわ。いったん考えるわね」
飛鳥「そうして」
こころ「それじゃ、あたしが飛鳥のマンションに引っ越すわ! それならいつでも一緒にいられるわよ!!」
飛鳥「他の子が黙ってないし、林グループにはある程度事情を伝えてるから…あとは分かるね?」
飛鳥がくぎを刺した。
こころ「意地悪ね」
飛鳥「意地悪で結構。悪いけど、こんな事で人生棒に振るわされちゃあたまらんよ」
こころの言葉に飛鳥が悪態をついた。
飛鳥「こころ。悪いがオレはお前たちが思ってるほど善良な人間じゃないよ。ましてやヒーローでもない」
こころ「いいえ。ヒーローみたいなものよ」
飛鳥の言葉にこころが首を横に振った。
こころ「日向と椿が言っていた通り、あなたは紛れもないヒーローだわ。今回の学園生活どうだってそう、つぐみ達や皆を助けてくれたわ」
飛鳥「……」
こころ「だからこそ怖いの」
飛鳥「?」
こころ「あたし達をいつも守ってくれる飛鳥が、あたし達の知らないところで傷つくのが」
飛鳥「でももうちょっとやり方あったでしょ。スタンガンとか睡眠薬って完全に殺しにかかってんじゃん」
こころのアピールに一刀両断する飛鳥だった。はっきりモノ申す男である。こういう所が同級生に嫌われる要因だったりするのだが、もう飛鳥は気にしなかった。
飛鳥「まあ、甘やかさないって言うのは評価できるけど、何でもかんでもやっていいわけじゃないよ」
こころ「そ、そうよね…」
飛鳥の言葉にこころは困惑した。
飛鳥「さて、結構話し込んだな。そろそろ寝るか」
こころ「あ、それだったらあたしが子守唄歌ってあげるわ!」
飛鳥「え? オレが歌おうと思ってたのに。らーららー…」
飛鳥の歌声にこころは眠りだした。超能力を使ったのである。
飛鳥「お休みこころ」
飛鳥が毛布を掛けると、後ろを見た。
飛鳥「黒服さん。野暮な真似はよしてくださいよ」
「…ええ。存じております。ただ」
飛鳥「?」
飛鳥と黒服の女性は顔を合わせた。
黒服「…今後とも、仲良くしてあげてください」
飛鳥「ええ。それは勿論です。ですが…」
「?」
飛鳥「その前にやる事が一つ残ってます」
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翌朝、エントランスホールにバンドガールズがあらわれていて、飛鳥が椅子から立ち上がった。
飛鳥「お待ちしておりましたよ。皆さん」
巴「一丈字。こころと一晩いたそうだな」
はぐみ「そーだよ! ズルいよ!!」
香澄「まさか、こころちゃんを選んだの!?」
と、皆が大騒ぎした。
飛鳥「もしそうだとしたら、どうしますか?」
日菜「そんなのダメだよー。飛鳥くんはあたしと一緒にいるんだから…」
イヴ「そうです…。私たちも同じようにするべきです…」
蘭「こころよりもあたしの方がいいって」
沙綾「あたしは昨日めちゃくちゃ怒られたのに不公平よ…」
沙綾がそういうと、
有咲「いや沙綾、それはお前が悪い」
たえ「そうだね。あれはさーやが悪い」
りみ「そうだよ」
沙綾「ちょっと何この扱い!!」
同じバンドメンバーからボロカス言われて涙目になった。
香澄「お姉ちゃんなんだからしっかりしなよ」
沙綾「うわーん!! 香澄にも言われた~!!!!」
だが…。
蘭「あ、そうだ。よくよく考えたら沙綾抜け駆けしたんだった」
彩「ダメだよ沙綾ちゃん。そんな事したら~」
友希那「ペナルティが必要ね」
沙綾「ひっ…いやあああああああああああああああああああ!!!!」
なぜか沙綾がお仕置きを受けることになった。まあ、理由は言うまでもなく、飛鳥が超能力で細工をしたからだった。
飛鳥(正当防衛や。異論は認めん)
とっても黒い笑みをしていた。なんだかんだこいつが一番病んでいる。
おしまい