全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第271話「女の子たちがヤンデレになったけど、ものともしない一丈字飛鳥」

 

 

 

 

 

 こんにちは。私の名前は一丈字飛鳥です。夜、買い物があったので、コンビニまで買い物に出かけたのですが…。

 

「飛鳥くん。私言ったよね? 外出る時は誰かと一緒じゃないとって」

飛鳥「あ、もしもし。山吹さんのお宅ですか?」

「やめてぇ!!!」

 

 どういう訳か、山吹さんがいたので電話をかけることにした。

 

********************:

 

飛鳥「全くもう。お姉さんなんだからしっかりしなさいよ」

沙綾「うぅぅぅ…」

 

 飛鳥は仕方なしにやまぶきベーカリーまで送ることになった。

 

「ごめんなさいね一丈字くん…沙綾!!」

沙綾「ご、ごめんなさい…」

「これあげるから、是非また来てほしい」

飛鳥「い、いえ…」

 

 沙綾の両親から謝られ、沙綾の父親から割引券をもらった。

 

 沙綾から恨まれたが、飛鳥は普通に家路についた。

 

**********************

 

 買いたいものを買い、家に帰ると…。

 

飛鳥「いると思ったよ。こころ」

 

 エントランスホールにはこころがいた。

 

こころ「飛鳥。どういう事かしら?」

飛鳥「コンビニもダメなの?」

こころ「あたし言ったわよね? 家に出る時は誰かと一緒じゃないとって」

飛鳥「言ったけど、普通に監禁だから」

こころ「……」

 

 飛鳥の言葉にこころが睨みつける。

 

飛鳥「そんな顔してると幸せが逃げるよ。お前らしくもない」

こころ「あたしだって怒るわよ」

飛鳥「それは少し安心したよ」

 

 飛鳥がフッと笑った。

 

飛鳥「どうせオレは最低な男さ。さっさとほかの男に乗り換えちまいな」

こころ「その必要はないわ。あたしがお仕置きをしてあげるから」

飛鳥「生憎だがそんな趣味はないんで、他をあたってくれ。うちの学校にゃゴロゴロいるだろう?」

 

 と、お互い引かない状態だった。

 

飛鳥「まあ、帰らないならオレの話に付き合ってくれよ。せっかく来てくれたんだ」

こころ「…分かったわ」

 

*********************

 

 ゲストルーム。飛鳥とこころはそこで話をしていた。お互い缶ジュースを持っている。

 

飛鳥「話は戻すぜ。外出するときに誰かと一緒じゃないといけないというのは無理だ。WONER BOYの仕事もあるしな」

こころ「……」

 

 飛鳥の言葉にこころは口角を下げた。

 

飛鳥「それに、こんな夜道に女の子を連れ出すなんて危ないだろう? そう思わないか?」

こころ「飛鳥も危ないわ!」

飛鳥「悲しいことにな。椿には『男なんだから一人でも大丈夫でしょ』ってあしらわれたよ」

こころ「今度お説教が必要ね」

飛鳥「やめとけ。あいつも負けず嫌いだ。日向が大変だし、しまいにゃ林グループと弦巻財団が争いなんてしたら、この国がめちゃくちゃになる」

こころ「そこまでしないわよ!」

 

 飛鳥の言葉にこころが突っ込みを入れた。いつもと立場が逆である。

 

*************************

 

こころ「…分かったわ。いったん考えるわね」

飛鳥「そうして」

こころ「それじゃ、あたしが飛鳥のマンションに引っ越すわ! それならいつでも一緒にいられるわよ!!」

飛鳥「他の子が黙ってないし、林グループにはある程度事情を伝えてるから…あとは分かるね?」

 

 飛鳥がくぎを刺した。

 

こころ「意地悪ね」

飛鳥「意地悪で結構。悪いけど、こんな事で人生棒に振るわされちゃあたまらんよ」

 

 こころの言葉に飛鳥が悪態をついた。

 

飛鳥「こころ。悪いがオレはお前たちが思ってるほど善良な人間じゃないよ。ましてやヒーローでもない」

こころ「いいえ。ヒーローみたいなものよ」

 

 飛鳥の言葉にこころが首を横に振った。

 

こころ「日向と椿が言っていた通り、あなたは紛れもないヒーローだわ。今回の学園生活どうだってそう、つぐみ達や皆を助けてくれたわ」

飛鳥「……」

こころ「だからこそ怖いの」

飛鳥「?」

こころ「あたし達をいつも守ってくれる飛鳥が、あたし達の知らないところで傷つくのが」

飛鳥「でももうちょっとやり方あったでしょ。スタンガンとか睡眠薬って完全に殺しにかかってんじゃん」

 

 こころのアピールに一刀両断する飛鳥だった。はっきりモノ申す男である。こういう所が同級生に嫌われる要因だったりするのだが、もう飛鳥は気にしなかった。

 

飛鳥「まあ、甘やかさないって言うのは評価できるけど、何でもかんでもやっていいわけじゃないよ」

こころ「そ、そうよね…」

 

 飛鳥の言葉にこころは困惑した。

 

飛鳥「さて、結構話し込んだな。そろそろ寝るか」

こころ「あ、それだったらあたしが子守唄歌ってあげるわ!」

飛鳥「え? オレが歌おうと思ってたのに。らーららー…」

 

 飛鳥の歌声にこころは眠りだした。超能力を使ったのである。

 

飛鳥「お休みこころ」

 

 飛鳥が毛布を掛けると、後ろを見た。

 

飛鳥「黒服さん。野暮な真似はよしてくださいよ」

「…ええ。存じております。ただ」

飛鳥「?」

 

 飛鳥と黒服の女性は顔を合わせた。

 

黒服「…今後とも、仲良くしてあげてください」

飛鳥「ええ。それは勿論です。ですが…」

「?」

飛鳥「その前にやる事が一つ残ってます」

 

***********************

 

 翌朝、エントランスホールにバンドガールズがあらわれていて、飛鳥が椅子から立ち上がった。

 

飛鳥「お待ちしておりましたよ。皆さん」

巴「一丈字。こころと一晩いたそうだな」

はぐみ「そーだよ! ズルいよ!!」

香澄「まさか、こころちゃんを選んだの!?」

 

 と、皆が大騒ぎした。

 

飛鳥「もしそうだとしたら、どうしますか?」

日菜「そんなのダメだよー。飛鳥くんはあたしと一緒にいるんだから…」

イヴ「そうです…。私たちも同じようにするべきです…」

蘭「こころよりもあたしの方がいいって」

沙綾「あたしは昨日めちゃくちゃ怒られたのに不公平よ…」

 

 沙綾がそういうと、

 

有咲「いや沙綾、それはお前が悪い」

たえ「そうだね。あれはさーやが悪い」

りみ「そうだよ」

沙綾「ちょっと何この扱い!!」

 

 同じバンドメンバーからボロカス言われて涙目になった。

 

香澄「お姉ちゃんなんだからしっかりしなよ」

沙綾「うわーん!! 香澄にも言われた~!!!!」

 

 だが…。

 

蘭「あ、そうだ。よくよく考えたら沙綾抜け駆けしたんだった」

彩「ダメだよ沙綾ちゃん。そんな事したら~」

友希那「ペナルティが必要ね」

沙綾「ひっ…いやあああああああああああああああああああ!!!!」

 

 なぜか沙綾がお仕置きを受けることになった。まあ、理由は言うまでもなく、飛鳥が超能力で細工をしたからだった。

 

飛鳥(正当防衛や。異論は認めん)

 

 とっても黒い笑みをしていた。なんだかんだこいつが一番病んでいる。

 

 

おしまい

 

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