とあるスタジオ。
香澄「何かな」
モカ、こころ以外のバンドガールが集まっていた。飛鳥も不在していた。
まりな「今回の企画は口に水を含んで最後まで耐えられるか、挑戦してもらうわよ!」
友希那「…帰っていいですか?」
まりなの発言に友希那、千聖、蘭が嫌そうな顔をした。
まりな「まあまあ。座って頂戴」
と、渋々まりなの言う通りにする一同。横一列になって牛乳を口に含んだ。友希那達は少量であるが…。
まりな「それじゃ始めるわよ! ちなみに吹いたら罰ゲームね」
まりながそういうと、会場が暗くなり、閉じられていた幕が開かれた。
するとギター、ベース、ドラムの音が流れ、イントロが演奏されると香澄たちが不思議そうにしていた。
そして歌いだしになると、一気にライトアップされて演奏している人物が明らかになった。ボーカルとベースが飛鳥、ギターがモカ、ドラムがこころだった。
飛鳥「DAN DAN 心魅かれてく その眩しい笑顔に」
「!!!?」
そして飛鳥の歌うと一部が噴出した。
<脱落者>
・ 戸山香澄
・ 牛込りみ
・ 市ヶ谷有咲
・ 美竹蘭
・ 上原ひまり
・ 宇田川巴
・ 羽沢つぐみ
・ 丸山彩
・ 氷川日菜
・ 大和麻弥
・ 宇田川あこ
・ 奥沢美咲
23人中12人が脱落し、残り11人になった。
飛鳥「果てない暗闇から飛び出そう Hold my hand」
と、歌いだしが終わった。
ひまり「モカ…いつの間に…!!」
巴「完全にやられた…」
飛鳥が1番のAメロとBメロを歌った。
あこ「ひゃー…やっぱり色気があるわー」
あこが反応すると、残りの4人はコメントが出来ない状態だった。
花音(やっぱりこころちゃん…ドラムうますぎ…!!)
薫(儚い…)
そして1番が終わり、間奏に入った。
飛鳥「メンバー紹介!!」
飛鳥がマイクで高らかに言い放つ。
飛鳥「ギター! 青葉モカ!!」
モカ「イエ~イ」
飛鳥がそういうと、モカがどや顔をする。
飛鳥「ドラム! 弦巻こころ!」
こころ「イエーイ!!」
飛鳥「ボーカル・ベース、一丈字飛鳥!!」
モカ・こころ「イエーイ!!!」
そして演奏が続いたが、特に牛乳を吹き出すことはなく、そのまま演奏が終わった。
飛鳥「どーも、ありがとうございましたー」
********************
まりな「えーと。ポピパが2人、パスパレが2人、Roseliaが4人、ハロハピが3人ね。よって優勝はRoselia!」
蘭「いや、あの、ちょっと待ってください!!!」
蘭がツッコミを入れた。
モカ「どーしたの~?」
蘭「え? ちょっと待って? 一体何がどうなってんの?」
モカ「今回の企画をやる為に、3人で練習してました~」
ひまり「ぜ、全然気づかなかった…」
モカの言葉にひまりが驚きを隠せなかった。
モカ「それはそうと、Afterglow全員脱落だよ~? もうちょっとしっかりしてよ~」
蘭「無理だってば!! モカがこういう事するし、こころは担当違うし何よりも…」
蘭が飛鳥を見ると、後ろにいるこころを見た。
蘭「あんたよあんた!!!」
飛鳥「え? 私ですか?」
蘭「ごめん。ちょっと殴っていい?」
モカ「蘭~。Afterglowのイメージが悪くなるからそういう事しちゃダメでしょ~?」
蘭「だって!!」
飛鳥「まあ、何はともあれサプライズ大成功ですね」
飛鳥が何とかまとめた。
香澄「それはそうと飛鳥くん。ベースもできたの!?」
飛鳥「牛込さん達程じゃないですけど、覚えてきましたよ」
モカ「あ。あれやってー。おどるポンポコリンの高速スラップ」
飛鳥「あ、はい」
飛鳥が構えた。
モカが合図を出すと、飛鳥が高速スラップを行った。それを見て香澄たちは驚いていたが、そのうちりみがドツボにはまってうつぶせていた。
そして演奏が終わった。
飛鳥「牛込さん。大丈夫ですか?」
りみ「……!!///////」
りみがずっと笑いを堪えていた。
こころ「ベースってとっても楽しそうね! あたしもやってみたいわ!」
飛鳥「あ、じゃあどうぞ」
こころ「じゃあサザエさんやるわね!」
と、飛鳥がこころにベースを譲ると、こころが演奏したが、これもまた上手かった。
はぐみ「こころんすごーい!!!」
美咲「もうやめたげて!! 上原さん達のライフはもうゼロよ!!?」
花音(本当にごめんなさい…)
と、はぐみは褒めていたが、ひまり、千聖、リサの3人は石化していた。そして花音は手で口を押えて涙を流しながら3人に同情した。
飛鳥「えー。そういう訳で今回の企画は以上です」
まりな「ちなみに牛乳を噴出した人への罰ゲームは…」
と、まりなが言い出すと飛鳥達がそそくさと退場した。
まりな「後片付けです」
千聖「分かりました。それじゃあ彩ちゃん達は後片付け宜しく。私たちはあの3人を捕まえてくるわ!!!」
で、どうなったかと言うと…。
紗夜「待ちなさ―――い!!!!」
飛鳥・モカ・こころ「ごめんなさ――――――――――――――――――――――い!!!!!」
とまあ、紗夜や千聖たちに追いかけられるという古いオチで終わりましたとさ。
おしまい