こんな状態で続きに行きましょう。
****************
一丈字飛鳥です。林間学校2日目、なんだか騒がしいので、急いで食事を終わらせて様子を見に行ったら…。
「紗夜ちゃん! 見捨てないでぇ!!」
「千聖ちゃん! 踏んでぇ!」
「燐子ちゃん! におい嗅がせてぇ!!」
「友希那様! 蔑んでぇ!」
「日菜ちゃん! 一緒に朝ご飯食べよう!?」
「リサちゃん! 一緒にいてぇ~!!」
中々カオスになっていた。紗夜さん達はドン引きしてるし、周りの人間もドン引きしてるし、便乗してる奴らもいるし、何をどうやったらこんな事になるのだろう。
あとガルパ、もうすぐ5周年ですね。おめでとうございます。そしてごめんなさい。
…ここで飛鳥の語りが終わり、飛鳥は何とかしようと超能力で消そうとしたが、突如存在感が出てくるようになった!
飛鳥「こんな事されたらもう防ぎようがないんだけど!!?」
すると注目は一気に飛鳥の方に集まった。
日菜「あーっ!! 昨日おねーちゃんを助けてくれた人!」
飛鳥「おはようございます。これは…どうなってるんですか?」
飛鳥はすっとぼけたが、大体の原因は自分にあると理解していた。
「て、てめぇは近寄るな!」
飛鳥「なぜですか?」
陽キャが飛鳥に近づいた。
陽キャ「紗夜ちゃんを助けたからっていい気になるな!」
取り巻きA「そ、そうだ!」
取り巻きB「紗夜ちゃん達はオレ達のクラスメイトだし、お前のような陰キャが一緒にいていい相手じゃない」
飛鳥「そうですか」
飛鳥は一息ついてそう言い放った。
飛鳥「あの、私もう食べ終わったんで部屋に戻りたいんですよ。どいてもらってもいいですか?」
飛鳥は紗夜たちを助ける様子はなく、部屋に帰ろうとしていた。
陽キャ「あぁ!?」
千聖「ちょっと待って。私たちを助けてくれないの?」
飛鳥「私が出るまでもございませんよ。もう彼らに勝ち目はありません」
飛鳥がそう言うと、
陽キャ「てめぇ…オレ達をバカにしてるのか!?」
取り巻きA「舐めやがって!!」
と、男子生徒たちが吠えたが、
「いい加減にしろお前ら!!」
「紗夜ちゃん達を見捨てて、よくそんな言葉が吐けるな!!」
「最低!!」
「少しは自分たちの立場を考えろ!!」
周りにいた他の生徒たちが吠えると、陽キャたちは罰が悪そうにした。
飛鳥「それとも…」
「?」
飛鳥が陽キャたちの目を見つめた。
飛鳥「また私に華を持たせてくれるのですか?」
陽キャ「!!」
飛鳥がそう煽ると陽キャは頭に血が上った。
陽キャ「そんな訳ねーだろ!! ぶがあああああああああああああ!!」
そう言って陽キャが襲い掛かってきたが、飛鳥は足を引っかけて陽キャを転倒させた。
陽キャ「ぶがっ!」
飛鳥「安心してくださいな。彼女たちのような別嬪さんが陰キャである私の相手をすると本気で思いますか?」
飛鳥の言葉に紗夜たちがまた驚いた。
飛鳥「それに夢に向かって頑張っているとも聞いています。男と遊んでる暇なんてないと思いますよ。それも陰キャなら猶更」
そう言って飛鳥が取り巻き達の間を通ると、振り向いた。
飛鳥「それでは失礼します」
飛鳥が去っていくと、皆が唖然としたが、飛鳥は全然気にしなかった。
飛鳥(ここまでカッコつければ、誰もカッコいいなんて思わんだろ。あー、我ながらイキってたな)
皆が唖然とすると、
「おい、お前ら…」
「!!」
教師の言葉に陽キャ軍団は青ざめて教師の方を見たが、青筋がたてられていた。
「お前たちはどこまで落ちぶれば気が済むんだ…?」
「ひ、ひぎィ!!」
「覚悟しろ! お前たちは今日1日ワシと補習授業だー!!!」
「そ、そんなぁ~!!!」
…ちなみに何もなければ紗夜たちと一緒に同じ選択授業を受ける予定だったのだ。
彩「み、皆大丈夫!?」
花音「すごく騒がしかったけど…」
彩、花音、薫、麻弥も駆けつけて千聖たちを心配していた。
千聖「だ、大丈夫だけど…」
リサ「まさかここまでとは…」
友希那「ハァ…」
皆がうんざりした様子だったが、日菜が飛鳥がいないことに気づいた。
日菜「あっ!! あの子がいない!!」
「!!」
******
そして朝食後に迎え、野外炊飯が行われることになったが、飛鳥がいなかった。
「い、一丈字くん…」
「まあ、陽キャを転倒させたしな…」
喧嘩に巻き込まれたとはいえ、陽キャを転倒させたことを容認されなかったのか、飛鳥も処罰の対象となった。
日菜「先生! 3組のあの子はどこですか!?」
「あの子って…もしかして一丈字くん?」
日菜「そうです!」
「あの子もちょっと怪我させたからねぇ…」
と、女性教諭が困った顔で言い放つと、紗夜たちもやってきて、飛鳥がいないことを知ると皆心配した。
**************:
一時間後、飛鳥が戻ってきた。
「一丈字くん!!?」
「!!」
飛鳥が戻ってくるなり、皆が飛鳥の方にやってきた。
「大丈夫だった!?」
「何かペナルティとかは…」
飛鳥「あー…。今回の野外炊飯は見学になりました」
「え!?」
飛鳥「それを伝えにこちらにやってまいりました」
「そ、そんな…」
「一丈字くん何も悪い事してないじゃん!」
飛鳥「いや、転倒させたので…」
そうクラスメイト達と話し合っていると、日菜たちも飛鳥に気づいて、日菜ほっぽりだした。
麻弥「ちょ、日菜さん!」
日菜「ねえそこの君!!」
飛鳥「?」
飛鳥が日菜の方を見た。
飛鳥「これはこれは…」
日菜「大丈夫だった!? 先生たちに何もされてない!?」
飛鳥「あ、今回の野外炊飯はもう見学という事になりまして、次の選択授業から復帰という形になりました」
飛鳥が笑いながらそう言うと、日菜がショックを受けた。そしてそのやり取りを遠くから見た紗夜たちもクラスメイト達に任せて、飛鳥と日菜のもとに向かった。
紗夜「あ、あの…」
飛鳥「えーと…。あなたは氷川紗夜さんですね?」
紗夜「そ、そうです…」
飛鳥「怪我の具合は如何ですか?」
紗夜「…お陰で良くなりました」
飛鳥「そうですか」
そう言って飛鳥は微笑んだ。
友希那「それはそうと、何故私たちを遠ざけるのかしら?」
飛鳥「それはあなたの方が理解されている筈です」
千聖「それじゃ分からないわ。説明してくれる?」
飛鳥「そんな筈はありません。分かっていて、私の口から言わせようだなんて…」
と、友希那や千聖の猛攻撃に飛鳥は毅然とした態度を取る。
リサ「ま、まあまあ落ち着いて。あの、紗夜を助けてくれてありがとう」
飛鳥「いえ、もうお気になさらないでください」
飛鳥がリサの方を見つめた。
紗夜「その、ごめんなさい…。私のせいでこんな事に…」
飛鳥「私自身が勝手にしたことなので。もうそろそろ時間ですね」
「!」
飛鳥が笑みを浮かべた。
飛鳥「私これから自然の家で手伝いをしなきゃならないんですよ。ペナルティとして」
「え!?」
飛鳥「もうすぐその時間ですね」
日菜「そ、それじゃあなたも罰を受けてるようなもんじゃん!」
飛鳥「仕方ないですよ。結局手を出したんですから。それじゃ失礼します」
そう言って飛鳥は平然としながらその場を去っていったが、千聖は飛鳥の態度に違和感を感じていた。
千聖(…怪しいわ。普通は不満そうにするのに完全に割り切ってる。まるでもう慣れてるかのようだわ。もしかしてあの子…)
後に千聖に正体を見破られるのだが、それはまた別の話…。
おしまい