全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第395話「もしも立場が入れ替わったら」

 

 

 ある日のバンドリ学園。

 

「あー…。せめて女の子達と言わんから、バンドガール達の入浴シーンが欲しい」

 

 男子生徒たちが妄想垂れていて、周りのまともな生徒たちは「またか…」という顔をしていた。

 

「いや、待てよ! そんな事を考えていると…」

「そうだった…」

 

 男子生徒たちがまた飛鳥に対して、いちゃもんをつけようとすると、飛鳥は陰から困惑していた。

 

飛鳥(もうそろそろ…ダシマ式ラブライブ!形式にしようかな…?)

 

 あまりにも自分への誹謗中傷が酷いので、飛鳥は座長権限でストーリーの形式を変えようとしていた。

 

 ラブライブでは主人公のアイドルグループ「ミューズ」のマネージャーとなって、仕事を取ってきたり、スクールアイドルたちのマネジメントをしていたのだ。ちなみに他のグループとはそれなりに交流を広めながら、コラボとかの話を取り付けたりしていたのだ…。

 

飛鳥(今回は弦巻家から依頼を受けてるから、ハロハピのマネージャーになるのかな…? けど、奥沢さんがいるからな…)

 

 ちなみにいちゃもんをつけてくる男子生徒たちはほぼいなかったのだ。

 

飛鳥(というか最近、最初のパターンが同じだし…。もう潮時か)

 

 飛鳥がそう考えていると、男子生徒たちが近づいて飛鳥を捕まえようとしたが、簡単にかわした。

 

******************:

 

「あれだけオレ達に散々な思いさせといて、ポイ捨てか!!?」

飛鳥「……」

 

 学園の外で飛鳥と男子生徒たちが対立していた。

 

「今までどれだけお前の引き立て役をやってやったと思ったんだ!?」

飛鳥「やってやったって…」

「オレ達だって努力したのに、友希那ちゃん達に振り向いてもらえなかったんだぞ?」

飛鳥「どんな努力したんですか?」

「勇気出して友希那ちゃんに告白したさ! 罵ってくださいって!」

飛鳥「で、どうなりました?」

「気持ち悪いって言われたよ! けど、それはそれでご褒美だった!」

飛鳥「じゃあ良かったんじゃないか!!!」

 

 結果的にハッピーエンドになっているので、飛鳥がツッコミを入れた。

 

「いや、違う! オレ達はこういう事を言わされたりやらされたりしてるんだ! お前を引き立てる為に!!」

飛鳥「いや、本当に引き立てたとしても、私も結構ボロボロになってますよ…」

「そんなわけあるか!!」

「あんな可愛い女の子達に囲まれて、心がぼろぼろになるわけがないだろう!」

飛鳥「いえ、誹謗中傷でボロボロになっとるんですよ。現在進行形で」

 

 飛鳥が困惑した。

 

「可愛い女の子達に囲まれてるんだから、それくらいで文句言うな!!」

「そうだそうだ!!」

「オレ達はお前のポジションを狙ってるんだぞ!!」

 

 そう言って騒ぎ出す男子生徒達だったが、

 

飛鳥「仮に聞きますが」

「何だよ!」

飛鳥「もし今、私と立場が交代できるとすれば、なりたいですか?」

「なりたいに決まってるだろ!!」

「だったら今すぐ代われ!」

飛鳥「…そうですか」

 

 飛鳥が一息ついた。

 

**************************

 

 こうして、男子生徒達と飛鳥の立場が入れ替わった。バンドガールズは男子生徒達と仲良くなり、飛鳥はぼっちだった。こころとも何の面識もない状態だった。

 

「遂にオレ達が主役だ!」

「これであの子と…」

「オレはあの子達と…」

「うふふ…」

「ぐへへ…」

 

 飛鳥に突っかかってきた5人の男子生徒たちはゲスな笑みを浮かべていた。推しているガールズバンドもそれぞれ違っていたため、自分たちがそれぞれのバンドガールズを独占できると心躍らせていた。

 

飛鳥「オレ広島に帰っていいのかな?」

 

 こころとの関りがなくなった為、飛鳥はバンドリ学園にいる必要がなくなってしまったのだ。すると上司の古堂和哉から電話がかかった。

 

**

 

 そして男子生徒たちのハーレム創設作戦が始まったが…。

 

A(推し:ポピパ)

 

A(ポピパと仲良くなれるチャンスが到来したぜ…!)

 

 Aはポピパと仲良くなろうと、一緒に出掛けようと提案した。

 

有咲「は? なんでお前と?」

 

 案の定有咲から難色を示されていた。他の4人はそうでもなかったが…。

 

A(な、なんでだよ! 主人公になったから無条件で仲良くしてくれるんじゃねぇのかよ!?)

 

 解説の一丈字飛鳥さん。お願いします。

 

飛鳥「えーと…。そんな訳ないですね。確かに市ケ谷さんとは結構お話はされますが、特に一緒に遊んだことはないですし、男子と一緒に遊ぶことに対して抵抗がありそうな子だったので、最低限の付き合いで済ませてたんですね。一緒に遊ぶとすれば戸山さんや山吹さんを介さないと多分難しいんじゃないでしょうか」

 

 そして…

 

「おいてめぇ! 何自分だけポピパと一緒に遊ぼうとしてんだよ!」

「オレも誘え!!」

 

 そう言って他の1組の男子たちも話に入ってきた。

 

A(慌てるな…。こういう時いつもポピパのメンバーが庇ってくれてるんだ…)

 

 Aは飛鳥の今までの行動を見て、何も言わずとも自滅すると考えていた。

 

有咲「いや、ちょっと待て! アタシ達はまだ…」

香澄「皆で何して遊ぶの?」

 

 香澄は優しいので、皆で遊ぼうとする。この時飛鳥は超能力を使って有耶無耶にしていたのだが、Aはそのことを知る由もない。

 

A「いや、お前ら何いきなり割って入ってきてんだよ!」

「うっせ!!」

「お前ひとりだけいい思いさせると思ってんのか!!」

 

 そう言って大騒ぎになり、結局有咲が怒って遊ぶ話はなしになった。他の男子生徒達も結果はほぼ同じで。アプローチをすると他の男子生徒たちが全力で邪魔をし、最終的に機嫌を損ねたバンドガールによって、おしゃんになるというものだった。

 

飛鳥「まあ、遊ぶとすれば既に正体を知っている人たちの間だけで遊んだり、男子生徒の皆さんがやらかした時に、制裁という口実で遊んだりしてますね…。やれやれ…」

 

 

 結局立場が入れ替わっても、結果は同じだったことに飛鳥は呆れていた。

 

 

おしまい

 

 

 

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