・ 飛鳥が羽丘
・ 千聖、薫と幼馴染
それではゴー
季節は修学旅行のシーズン。なのだが…。
「えええええええええ~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!?」
「見事に外されましたね…」
羽丘学園では飛鳥達が修学旅行の班分けを見ていた。修学旅行は関西なのだが、京都に行く班と大阪に行く班の2つがあったのだが、飛鳥だけ京都の班となっていた。
麻弥「飛鳥さんも大阪にしていた筈ですよ!!?」
友希那「まさか…」
一人だけメンバーが外れていたことを不思議に思っていた麻弥たちだったが、友希那がある事に気づいた。
「そう! その通り!!」
ヤラカシ軍団が現れたが、本当に勝ち誇っていた。
「一丈字だけ違う班にしたよ~ん!!!」
「残念だったな一丈字!!」
飛鳥「ハハハハ…」
実行委員会もしていたヤラカシ軍団の裏工作で飛鳥だけ違う班にされていたのだ。だが、飛鳥はもう呆れて笑うしかなかった。
「は? そうやって笑ってられるのも今のうちだからな?」
飛鳥「こうなってくると、花咲川はどうなってるんでしょうか…」
日菜「…おねーちゃん達も大阪だって」
飛鳥「そうですか…」
「ハーッハッハッハッハ! こりゃいいや!!」
「という訳でお前は一人寂しく修学旅行を過ごすんだなぁ!?」
そして修学旅行当日。新幹線に乗り込もうとする一同だったが…。
「ねぇ~ん!! 一緒に大阪に行くんだから一緒の席に座ろうよぉ~!!」
友希那「話しかけないで!!」
リサ「ごめんね。友希那機嫌悪いから」
駅のホームにて、ヤラカシ達は見事に友希那たちに嫌われていて、飛鳥は何とも言えない顔をしていた。
「一丈字よりもオレ達と一緒の方が楽しいよ!?」
日菜「……」プイッ
麻弥・薫「……」スタスタ
日菜や麻弥、薫にも嫌われてヤラカシ達だった。飛鳥は超能力で存在感を消して様子をうかがっていた。そして花咲川でも似たような感じだった。
飛鳥(ダメだこりゃ…)
飛鳥はもう自分ではどうする事でも出来ないと判断してそのまま新幹線に乗り込んだ。ちなみに大阪に行く班と京都に行く班は新幹線も別々なのである…。
そして新幹線で移動するが、騒がしくないので飛鳥はとてつもなく快適だったという。
飛鳥「申し訳ないが、楽」
ちなみに大阪班は男女ですっかり壁が作られてしまったのだが、ヤラカシ軍団が性懲りもなく声をかけてきて大騒ぎになり、最終的に新大阪駅で説教となってしまったらしい。
飛鳥「ドンマイとしか言いようがねェ」
ちなみに道中千聖たちからこれでもかという程メールや着信が来ていたが、飛鳥は真面目なのでメール1件だけ返して一緒になった生徒と談笑していた。
「大変だったね…」
飛鳥「いえいえ。まあ…ご愁傷様としか言いようがありません」
そして京都にたどり着いたが、特に仲良しの生徒もいなかったので一人で回ったが、十分に楽しめた。
飛鳥(思ったけど班ごとじゃないんだなぁ…)
生徒の自主性を重んじていたのだが、本当に一人班でもOKだなんて思いもしなかったので、飛鳥は困惑していた。
飛鳥(まあ、元々決まってた所にお邪魔して、色々気を遣わせるのもアレだし、これでいっか…)
そして夥しいほどメールや着信が来ていた。一応メールの内容だけ見て、緊急事態でなければ返信することにしたが、上から目線の千聖には絶対返信しないと誓った。
飛鳥は嵐山の方まで来ていて、そこの茶屋で一服していた。
飛鳥「…観光しろよ」
鳴りやまないメールや着信を見て、飛鳥は困惑した。
飛鳥「仕方ない。ちょっと電話かけてみるか…」
そう言って花音に電話をかけてみることにしたのだが、
『もしもし? どうして電話…』
花音に電話をかけたはずなのに千聖が電話に出たので飛鳥は電話をガチャ切りした。
飛鳥(お前じゃねェ!!!)
これ誰にかけても千聖が出てくるだろうなと思ったので、飛鳥はもう電話に出ない事にした。
**
千聖「どうして電話を切るのよ!!」
日菜「もー! だから言ったじゃん! 千聖ちゃんが出ると警戒するって!」
花音「やっぱり私が出た方が良かったんじゃ…」
千聖「癪なのよ!!!」
薫「儚い…」
****
気を取り直して麻弥が電話をかけてみると、飛鳥が電話に出た。
飛鳥「…もしもし」
『飛鳥さんですか? 大和です』
飛鳥「大和さん…」
多分近くに千聖がいるんだろうなと思ってうんざりしていた。
『飛鳥? どうして電話を切ったのかしら?』
飛鳥『メールや電話送り過ぎだろ。ちゃんと楽しんでるか?』
千聖「楽しめる訳ないでしょ! あなたがいないのに!!」
飛鳥の言葉に千聖が逆切れした。
日菜「やっぱり飛鳥くんがいないとるんってしない」
飛鳥「そうですか?」
麻弥「ところで飛鳥さん。今何してるんですか?」
飛鳥「嵐山で一服してます」
千聖「誰といるの?」
飛鳥「一人ですね」
「一人ぃ!!?」
飛鳥の言葉に皆が驚いた。
彩「飛鳥くんこそちゃんと楽しんでる!?」
飛鳥「ええ。もう満喫してますよ。人がいないので気を遣う必要もございません」
彩「す、すっごい楽しそう…」
飛鳥「あ、それはそうとあの人達からは逃げきれました?」
千聖「ええ。それはもう」
飛鳥の言葉に千聖が青筋を立てていた。
飛鳥「そっか…。それじゃ気をつけてな」
千聖「飛鳥。合流したらちょっとOHANASHIしましょうか?」
飛鳥「結構です。じゃ」
千聖「あ、ちょっとぉ!!」
そう言って飛鳥は電話を切った。
飛鳥「さてと、さっさと次行きますか…ん?」
飛鳥が次の場所に行こうとしたが、何やら盛り上がっていた。
******
大阪
千聖「全く飛鳥ったら…!」
日菜「今頃何してんだろ…」
10人で街を行動を共にしていたが、ふと外付けされていたモニターに目が映った。するとそこには京都の嵐山が生放送で映されていた。
『ここ嵐山では今、手裏剣コンテストが行われており、たった今優勝者が決まったようです!』
女性アナウンサーが嵐山を取材していたが、結構人だかりが出来ていた。そんな中で外国人が何やら興奮していた。
「ニンジャ!!! ニンジャ!!!」
「ナルト!!!!」
とにかく興奮している様子だった。
リサ「ナルト…?」
日菜「知ってる! 忍者漫画の主人公だよ!」
次の瞬間だった。
『優勝者は東京からやってきた高校生、一丈字飛鳥さんです!!』
という声が聞こえてきて、日菜たちは唖然としていた。ちなみにこの後飛鳥は外国人たちに本物の忍者に間違えられたらしい。
飛鳥「I'm going home! Good bye!」
ちなみに何となくで購入した煙玉を使って逃げたのもまた、外国人たちを勘違いさせた…。
そしてその様子をイヴもテレビで見ていた…。
イヴ「アスカさんは…やはりニンジャだったんですね!!?」
おしまい