申し訳ございません。
白金燐子を加えた超能力研究会は、次なるステップを踏みこもうとしていたが…。
飛鳥「そういえば皆さん。掛け持ちとかあるんですよね?」
部室で4人が話をしていたが、飛鳥が3人に話をした。
日菜「うん。あたしはアイドルバンドをやってるんだ。燐子ちゃんは違うバンド」
燐子「は、はい…。『Roselia』っていうバンドです」
飛鳥「そうなんですか。こころは?」
こころに対してはすっかりため口で話すようになった。
こころ「そうねー。バンドも面白そうね! きっと皆を笑顔に出来るわ!」
日菜「笑顔に出来るかどうかは、バンドの方向性によるけど、ギターとか楽しいよ! キーボードはどう?」
燐子「そ、そうですね…。楽しいです…」
3人が談笑しているのを飛鳥は静かに見ていた。
日菜「そう言えば飛鳥くんは楽器って出来るの?」
飛鳥「まあ、お二人ほどではないのですが…」
日菜「えー!! ちょっとやってみせてやってみせて!! あ、そうだ! 今回は『楽器』をテーマにしようよ! るんってした!」
飛鳥「えっ…」
***************************
そんなこんなで、ライブハウス『CiRCLE』にやって来た。
「いらっしゃいませー」
従業員の月島まりなが接客をする。
燐子「4名です」
まりな「はーい…って、あれ? なんかメンバーが違うわね」
燐子「え、ええ…」
まりな「しかも男の子が一人もいて…」
燐子「ち、違いますっ!!//////」
まりなの冷やかしに燐子が頬を赤く染めると、飛鳥は苦笑いした。
まりな「冗談よ。1番のスタジオを使っていいよ」
燐子「あ、ありがとうございます…//////」
そして、4人がスタジオに入った。
日菜「さてと、早速だけど飛鳥くん! 演奏して!」
飛鳥「あ、はい」
と、日菜からレンタル用のギターを渡されて飛鳥がギター演奏した。そこそこ出来ていて、日菜たちは驚いていた。
日菜「結構やるじゃん!!」
燐子「いや、普通に上手です…」
こころ「凄いわ飛鳥!」
飛鳥「あ、そうですか…?」
日菜「それじゃ次は歌聞きたいな! マイクあるから!!」
飛鳥「は、はあ…」
日菜に言われるがまま、飛鳥がマイクスタンド前に立って、歌う事にした。
飛鳥「何歌えばいいですか?」
日菜「何でもいーよ!」
飛鳥「分かりました。それでは河村隆一「BEAT」」
飛鳥がギターを演奏しながら生歌を演奏したが、日菜たちは衝撃を受けていた。2番が終わった後のサビから歌い、心を込めて歌っていた。
そして弾き語りが終わり、飛鳥3人の顔を見るが、固まっている3人を見た。
飛鳥「…そんなに下手ですか」
日菜「いや、逆に上手すぎて固まった。何かキリっとしたるんなんだよね」
飛鳥「そ、そうですか…」
燐子「や、やっぱり男の人が歌うととても力強いですね…」
飛鳥「そうでしょうか…」
こころ「そうだわ! この4人でバンドをしてみるというのはどうかしら!」
日菜「それ賛成!!」
こころの言葉に日菜が乗っかると、飛鳥が困惑した。
飛鳥「いや、大丈夫なんですか?」
日菜「大丈夫だよ。燐子ちゃんはどう?」
燐子「あ、わ、私も大丈夫です…」
燐子の発言は飛鳥は本当かどうか不安になった。燐子は大人しくてオドオドしている為、周りに合わせてるんじゃないかと思っていた。
飛鳥「え、本当ですか? 無理しない方が…」
燐子「大丈夫です。やらせてください!」
思惑とは裏腹に、燐子のやる気に満ちた目を見て飛鳥は驚いていた。
日菜「飛鳥くんが折角いい声をしてみるから、やり甲斐があるよね!」
こころ「でもギターが2人になっちゃうわね…」
飛鳥「それじゃベースやろうか?」
日菜「え!? 飛鳥くんベースも出来るの?」
飛鳥の発言に日菜が驚いた。
飛鳥「やった事ないですけど、本当にバンドやるならやりますよ。作業報告書にも書けますし」
こころ「それじゃあたしは…そうだわ! ドラムやろうかしら!」
飛鳥「今こそ、人の限界に挑戦する時だな…」
その日から、飛鳥とこころがそれぞれベースとドラムを頑張る事になったが…。
翌日。
飛鳥「出来ました」
こころ「こんな感じでどうかしら?」
ライブハウスで飛鳥とこころが演奏すると、燐子は絶句した。
日菜「すごいすごーい!!!」
日菜は飛鳥とこころに感心していたが、覚えるスピードがあまりにも早すぎる為、燐子は言葉を失っていた。
燐子(こ、この子たち…滅茶苦茶凄い…)
もしもこれを『Roselia』のメンバーを知ったらどうなるだろうと燐子は思った。
日菜「あたしも家で練習したから、やってみよー!!」
燐子「えっ…」
と、いきなり4人で音合わせをしたが燐子以外の3人の息が合っていた。
燐子(す、すごい…。即席で作ったバンドなのに、こんなにも息がぴったり…。わ、私も頑張らなきゃ…)
燐子が横から飛鳥達を見ていて、才能に驚きを隠せずにいた。特に日菜を見ていた。
燐子(双子のお姉さんの紗夜さんから聞いてはいたけど、日菜さん…本当に凄いなぁ…)
燐子が息をのんだ。
燐子(私も頑張らないと!!)
そう燐子が意気込むと、飛鳥達は燐子を見た。燐子はそれに気づいて驚いた。
燐子「ど、どうされましたか?」
こころ「燐子。表情が固いわよ。楽しまないと!」
日菜「そーだよ。固くなり過ぎたら、お客さんだって楽しくないよ!」
飛鳥「えっと…。何か至らない点でもございましたか?」
マイペースに燐子を注意する日菜、こころをよそに飛鳥がフォローを入れた。それに対して燐子は苦笑いした。
燐子「だ、大丈夫です。それにしても…一丈字さんも弦巻さんもよくここまで…」
飛鳥「ええ。この日の為に徹底的に練習してきました」
こころ「絶対にライブを成功させるわよ!」
飛鳥「…え? ライブ?」
こころの発言に飛鳥と燐子が驚きを隠せなかった。
こころ「バンドをやるならライブをするべきよ! どこでライブすればいいかしら! やっぱり学校がいいわね!!」
そしてこの後、こころが学校で屋内ライブをやりたいと申請を出し、弦巻財閥の圧力を恐れた教員たちがOKを出した。
こころ「という訳でライブは一週間後よ! よろしく頼むわね!」
飛鳥「マジかよ…」
こころの行動力の速さに飛鳥と燐子は唖然としていた。
つづく