全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第200話「次なるステップ(後編)」

 

 前回までのあらすじ

 

 新たに白金燐子が加わり、4人で何か出来ないか考えた所、こころは4人でバンドが出来ないかと考案した。日菜と燐子が承諾したため、飛鳥も承諾した。

 

 本番のライブに向けて、皆一生懸命に練習をしたが、飛鳥、こころ、日菜の上達がかなり早く、燐子は辟易した…。

 

*********************

 

 そして迎えたライブ当日。

 

飛鳥「……」

 

 バンドリ学園には、文化祭でライブなどに使う特設ステージがあり、そこでライブを行われる事になったが、予想以上に客が集まっていた。

 

飛鳥「まあ、そうなりますわね…」

こころ「お客さんがいっぱいよ!!」

燐子「こ、こんなにいっぱい…」

日菜「るんってするね!!」

 

 飛鳥達は舞台袖から満員になってる客を見ていた。目的は日菜か燐子が目的だろうと飛鳥は考えていた。

 

こころ「さあ! 演奏で皆を笑顔にするわよ!!」

日菜「おー!!!」

飛鳥「お、おー…?」

 

 選曲的にはお客さんを笑顔に出来るか飛鳥は微妙だった。どっちかという勘当である。燐子も少し困惑していた。

 

飛鳥「さて、時間になりましたので行きますね」

 

 すると飛鳥がステージの前に出てくると、歓声が上がった。

 

飛鳥「えー。ご来場の皆さま。本日はお忙しい中お越し頂き、ありがとうございます」

 

 飛鳥がマイクで挨拶をすると、男子達が騒いでいた。

 

「早く日菜ちゃんを出せー!!」

「白金さんを出せー!!」

 

 とてつもなくマナーの悪い客だった。ライブをすると言う事は事前に伝えられていたが、メンバーが男1人だった為、飛鳥に嫉妬をしていた。

 

飛鳥「ええ、そうですね…。私みたいな陰キャよりも、やっぱり可愛くて美人な女の子達が見たいですよね。分かります」

 

 飛鳥が冗談交じりにそう言うと、燐子が頬を染めて照れていた。

 

日菜「飛鳥くんってお上手なんだからー」

燐子「は、はずかしいです…//////」

こころ「飛鳥も可愛いと思うのよね?」

 

飛鳥「それでは彼女達にもご登場いただきましょう。どうぞ!」

日菜「こんにちはー」

 

 日菜、燐子、こころが出てくると、飛鳥が出てきた時よりも盛り上がった。

 

飛鳥「おーおー…。やっぱり盛り上がりますねぇ」

 

 飛鳥も思わず苦笑いだった。そりゃあ確かにアイドル、美少女、トップガールズバンドグループのメンバーが出てくればそうなるだろうと自分に納得させた。

 

飛鳥「えー…。皆さんも彼女達の事をご存じだと思いますが、今回は超能力研究会のメンバーとして、私と一緒にライブをして貰います。それでは早速参りましょう。1曲目は1997年に作曲され、第30回日本有線大賞「最多歌手リクエスト賞」にも輝き、曲のPVのパロディとして作られた作品はもはや伝説となっている、河村隆一の『BEAT』」

 

 飛鳥がそう言うと、4人が演奏して飛鳥が歌いだした。燐子はリラックスして、日菜とこころは楽しそうに演奏していたが、飛鳥の歌声に観客が衝撃を受けていた。

 

 サビ以外は飛鳥がソロで歌っていたが、サビは隣でギターを弾いていた日菜とユニゾンを行った。とても綺麗だったのでそれがまた観客に衝撃を与えていた。

 

燐子(…一丈字くんの歌声、とても落ち着く)

こころ(なんだかとても嬉しくなっちゃうわ!)

日菜(るんって来た!!)

 

 一緒に演奏をしていた3人も穏やかな気持ちになっていた。演奏する前は燐子はとても緊張していたが、飛鳥の歌声と演奏を聴いて、落ち着きを取り戻した。

 

 ちなみに飛鳥の歌声に関して、超能力を使っているのかというと、自分の意志とは関係なしに出ているのだ。飛鳥の超能力は念じる事で力を発揮するのだが、歌を歌うときは心を込めて歌う必要がある為、歌っている時、超能力が歌声になって響き渡っているのだ。

 

 この「BEAT」という曲は穏やかな曲である為、聞いている側の人間も穏やかな気持ちになるというものだ。まあ、飛鳥の声自身が凛々しい感じなので、それも関係してるのかもしれないが…。

 

「……」

 

 演奏を聴いていた人間の中に涙を流す生徒もいた。その中でも水色の髪の少女・松原花音はこころを見て、口元を抑えて泣いていた。

 

 彼女はドラムをしているのだが、どうしても上手くいかなくなり、やめようとしていた。だが、こころが楽しそうに演奏をしているのを見て、ドラムが楽しいと言う事を想いだし、その音に涙をしていた。隣にいた紫色の髪の少女が花音を慰めていた。

 

 そしてあっという間に演奏が終わり、鳴らし終えると大歓声が上がった。

 

飛鳥「ありがとうございました」

こころ「こんなに笑顔になってるわ! とっても楽しいわね!」

飛鳥「そ、そうだね…」

 

 こころの言葉に飛鳥は困惑した。どっちかっていうと泣いてない? と飛鳥は思っていた。

 

飛鳥(流石氷川さんと白金さんだ。演奏で人を感動をさせるなんて…)

 

 一番の手柄は自分だとは絶対に思わなかった飛鳥。そりゃそうだ。自分の手柄なんて思うものなら絶対に違いし、ただのうぬぼれになってしまう。そんなダサい男になりたくはなかった。

 

「ねえ、友希那…」

「ええ…」

 

 どこからか3人の少女が見ていた。一人は小柄でクールな女子・港友希那、一人は茶髪で派手な女子・今井リサ、もう一人は日菜の双子の姉、氷川紗夜である。

 

「燐子、とっても楽しそうだったね」

「ええ。初めて見たわ…」

 

 友希那は飛鳥をじっと見ていた。

 

友希那(彼は一体何者なのかしら…)

紗夜「……」

 

 紗夜は日菜を見つめてると、表情を歪ませていた。

 

友希那「紗夜」

紗夜「…す、すみません」

 

 友希那に諭されて紗夜が俯いた。

 

飛鳥「それじゃ2曲目に行きましょうか」

こころ「そうね! それじゃ交代よ!」

飛鳥「ああ」

 

 と、飛鳥とこころがポジションチェンジをした。こころがボーカル&ベースで飛鳥がドラムだった。

 

リサ「ポジションチェンジ!?」

友希那「しっかり聞きなさい」

紗夜「湊さん…」

 

 紗夜が友希那を見つめると、友希那が目を細めて、飛鳥達を見つめた。

 

飛鳥「えー、それでは2曲目はスキマスイッチ「全力少年」どうぞ!」

 

 飛鳥がアナウンスをすると、演奏を始まった。飛鳥は普通にドラムをたたいていた。そしてアレンジまでやってのけた。

 

「あ、あの子たち凄くない!?」

「ああ…」

 

 中学の時からガールズバンドを組んでいた「Afterglow」の5人が飛鳥とこころを見て驚いていた。演奏していた燐子も驚きが隠せずにいた。さっきまで違う楽器を演奏していたのに、何の違和感もなく演奏していたからである。日菜はマイペースに楽しんでいる。

 

 こころの歌声も元気いっぱいで可愛らしく、男子達をメロメロにさせていた。

 

「なあ、あの子可愛くない?」

「ああ…」

 

 そんなこんなでライブの演奏は大成功に終わった。大きな爪痕を残して…。

 

 

飛鳥(第4シリーズもありがとうございました!!)

 

 

 おしまい

 

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