前回までのあらすじ
新たに白金燐子が加わり、4人で何か出来ないか考えた所、こころは4人でバンドが出来ないかと考案した。日菜と燐子が承諾したため、飛鳥も承諾した。
本番のライブに向けて、皆一生懸命に練習をしたが、飛鳥、こころ、日菜の上達がかなり早く、燐子は辟易した…。
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そして迎えたライブ当日。
飛鳥「……」
バンドリ学園には、文化祭でライブなどに使う特設ステージがあり、そこでライブを行われる事になったが、予想以上に客が集まっていた。
飛鳥「まあ、そうなりますわね…」
こころ「お客さんがいっぱいよ!!」
燐子「こ、こんなにいっぱい…」
日菜「るんってするね!!」
飛鳥達は舞台袖から満員になってる客を見ていた。目的は日菜か燐子が目的だろうと飛鳥は考えていた。
こころ「さあ! 演奏で皆を笑顔にするわよ!!」
日菜「おー!!!」
飛鳥「お、おー…?」
選曲的にはお客さんを笑顔に出来るか飛鳥は微妙だった。どっちかという勘当である。燐子も少し困惑していた。
飛鳥「さて、時間になりましたので行きますね」
すると飛鳥がステージの前に出てくると、歓声が上がった。
飛鳥「えー。ご来場の皆さま。本日はお忙しい中お越し頂き、ありがとうございます」
飛鳥がマイクで挨拶をすると、男子達が騒いでいた。
「早く日菜ちゃんを出せー!!」
「白金さんを出せー!!」
とてつもなくマナーの悪い客だった。ライブをすると言う事は事前に伝えられていたが、メンバーが男1人だった為、飛鳥に嫉妬をしていた。
飛鳥「ええ、そうですね…。私みたいな陰キャよりも、やっぱり可愛くて美人な女の子達が見たいですよね。分かります」
飛鳥が冗談交じりにそう言うと、燐子が頬を染めて照れていた。
日菜「飛鳥くんってお上手なんだからー」
燐子「は、はずかしいです…//////」
こころ「飛鳥も可愛いと思うのよね?」
飛鳥「それでは彼女達にもご登場いただきましょう。どうぞ!」
日菜「こんにちはー」
日菜、燐子、こころが出てくると、飛鳥が出てきた時よりも盛り上がった。
飛鳥「おーおー…。やっぱり盛り上がりますねぇ」
飛鳥も思わず苦笑いだった。そりゃあ確かにアイドル、美少女、トップガールズバンドグループのメンバーが出てくればそうなるだろうと自分に納得させた。
飛鳥「えー…。皆さんも彼女達の事をご存じだと思いますが、今回は超能力研究会のメンバーとして、私と一緒にライブをして貰います。それでは早速参りましょう。1曲目は1997年に作曲され、第30回日本有線大賞「最多歌手リクエスト賞」にも輝き、曲のPVのパロディとして作られた作品はもはや伝説となっている、河村隆一の『BEAT』」
飛鳥がそう言うと、4人が演奏して飛鳥が歌いだした。燐子はリラックスして、日菜とこころは楽しそうに演奏していたが、飛鳥の歌声に観客が衝撃を受けていた。
サビ以外は飛鳥がソロで歌っていたが、サビは隣でギターを弾いていた日菜とユニゾンを行った。とても綺麗だったのでそれがまた観客に衝撃を与えていた。
燐子(…一丈字くんの歌声、とても落ち着く)
こころ(なんだかとても嬉しくなっちゃうわ!)
日菜(るんって来た!!)
一緒に演奏をしていた3人も穏やかな気持ちになっていた。演奏する前は燐子はとても緊張していたが、飛鳥の歌声と演奏を聴いて、落ち着きを取り戻した。
ちなみに飛鳥の歌声に関して、超能力を使っているのかというと、自分の意志とは関係なしに出ているのだ。飛鳥の超能力は念じる事で力を発揮するのだが、歌を歌うときは心を込めて歌う必要がある為、歌っている時、超能力が歌声になって響き渡っているのだ。
この「BEAT」という曲は穏やかな曲である為、聞いている側の人間も穏やかな気持ちになるというものだ。まあ、飛鳥の声自身が凛々しい感じなので、それも関係してるのかもしれないが…。
「……」
演奏を聴いていた人間の中に涙を流す生徒もいた。その中でも水色の髪の少女・松原花音はこころを見て、口元を抑えて泣いていた。
彼女はドラムをしているのだが、どうしても上手くいかなくなり、やめようとしていた。だが、こころが楽しそうに演奏をしているのを見て、ドラムが楽しいと言う事を想いだし、その音に涙をしていた。隣にいた紫色の髪の少女が花音を慰めていた。
そしてあっという間に演奏が終わり、鳴らし終えると大歓声が上がった。
飛鳥「ありがとうございました」
こころ「こんなに笑顔になってるわ! とっても楽しいわね!」
飛鳥「そ、そうだね…」
こころの言葉に飛鳥は困惑した。どっちかっていうと泣いてない? と飛鳥は思っていた。
飛鳥(流石氷川さんと白金さんだ。演奏で人を感動をさせるなんて…)
一番の手柄は自分だとは絶対に思わなかった飛鳥。そりゃそうだ。自分の手柄なんて思うものなら絶対に違いし、ただのうぬぼれになってしまう。そんなダサい男になりたくはなかった。
「ねえ、友希那…」
「ええ…」
どこからか3人の少女が見ていた。一人は小柄でクールな女子・港友希那、一人は茶髪で派手な女子・今井リサ、もう一人は日菜の双子の姉、氷川紗夜である。
「燐子、とっても楽しそうだったね」
「ええ。初めて見たわ…」
友希那は飛鳥をじっと見ていた。
友希那(彼は一体何者なのかしら…)
紗夜「……」
紗夜は日菜を見つめてると、表情を歪ませていた。
友希那「紗夜」
紗夜「…す、すみません」
友希那に諭されて紗夜が俯いた。
飛鳥「それじゃ2曲目に行きましょうか」
こころ「そうね! それじゃ交代よ!」
飛鳥「ああ」
と、飛鳥とこころがポジションチェンジをした。こころがボーカル&ベースで飛鳥がドラムだった。
リサ「ポジションチェンジ!?」
友希那「しっかり聞きなさい」
紗夜「湊さん…」
紗夜が友希那を見つめると、友希那が目を細めて、飛鳥達を見つめた。
飛鳥「えー、それでは2曲目はスキマスイッチ「全力少年」どうぞ!」
飛鳥がアナウンスをすると、演奏を始まった。飛鳥は普通にドラムをたたいていた。そしてアレンジまでやってのけた。
「あ、あの子たち凄くない!?」
「ああ…」
中学の時からガールズバンドを組んでいた「Afterglow」の5人が飛鳥とこころを見て驚いていた。演奏していた燐子も驚きが隠せずにいた。さっきまで違う楽器を演奏していたのに、何の違和感もなく演奏していたからである。日菜はマイペースに楽しんでいる。
こころの歌声も元気いっぱいで可愛らしく、男子達をメロメロにさせていた。
「なあ、あの子可愛くない?」
「ああ…」
そんなこんなでライブの演奏は大成功に終わった。大きな爪痕を残して…。
飛鳥(第4シリーズもありがとうございました!!)
おしまい