全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第201話「ファーストライブの反響」

 

 新しい挑戦の為に、東京の学校に入学した一丈字飛鳥だったが、強制的に部活動をするように言われる。色々あって仲間が4人になり、こころの提案でライブを行う事になった。

 

 このライブで飛鳥が部長を務める『超能力部(超能力研究会)』の運命を大きく変えた…。

 

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 ライブ終了後、とてつもない大歓声が上がり、幕を閉じた。

 

飛鳥(こんなにも上手く行くとは思わなかった…。顔見たらわかるもん)

 

 こういう時、ラノベは観客が一人もいなかったり、演奏が下手だったりでブーイングが来ると思われたが、最初からクライマックスだった。特に最後に演奏した「めざせポケモンマスター」の大盛況ぶりが凄かった。声が歌ってる人と声が似ているのが一番の要因だが…。

 

飛鳥(まあ、氷川さん達のお陰だわ。これからも謙虚に生きていくことにしましょう)

 

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 そして、こうなりました。

 

日菜「いや、飛鳥くんめっちゃ凄いわ」

飛鳥「そんな事はございませんよ。いや、もう本当に…」

燐子「いえ、特に最後なんかとても力強くて…。まるで私のバンドのボーカルみたいでした」

こころ「後ろから見てたけど、とても堂々としててカッコ良かったわ!」

飛鳥「あ、ありがとう…」

 

 ライブ終了後、舞台裏で日菜、燐子、こころに褒められて飛鳥は困惑した。あまりにもうまく行き過ぎている為、信じられなかったのだ。

 

「いやあ、とっても良かったっすよ。一丈字さん」

飛鳥「えっと…」

 

 女子生徒が飛鳥に話しかけてきた。

 

日菜「あ、紹介するね! うちのバンドのドラムの大和麻弥ちゃん! 2年生だよ!」

麻弥「どうも、上から読んでも下から読んでも大和麻弥です。宜しくお願いします」

飛鳥「あ、こちらこそ…」

 

 飛鳥は少しキョトンとしたようにあいさつした。

 

大和「一丈字さん。ベースだけじゃなくてドラムも出来たんですね!」

日菜「ライブではやらなかったけど、ギターやピアノも一応出来るんだよ!」

大和「えっ!!?」

飛鳥「Pastel*Palletesの皆さん程ではございませんが、一応経験はございます」

 

 日菜の言葉に大和が驚くと、飛鳥が苦笑いした。お願いだからこれ以上騒ぎを大きくしないでと、日菜に対して願っていた。

 

麻弥「も、もしかして…バンドとかされてたんですか?」

飛鳥「いえ、中学の時にかくし芸とか合唱コンクールとかで楽器を演奏する機会があったので…」

 

 麻弥の発言に飛鳥が苦笑いすると…。

 

こころ「そういえば中学の時、ピアノを弾きながらトランペットを吹いてたわよね?」

飛鳥「誰から聞いたの?」

 

 余計な事言いやがって…と飛鳥は思った。恐らく中学時代の同級生である材椿から聞いたんだろうと飛鳥は思った。

 

麻弥「あっ、知ってますよ! 確かお笑い芸人でそう言う方いらっしゃいましたね!」

飛鳥「え、ええ…オマージュというかなんというか…」

 

 麻弥のリアクションに飛鳥は視線を逸らした。

 

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 十数分ほど喋った後、飛鳥達は帰る準備をする為に、それぞれ控室にいた。

 

こころ「さあ! 一緒に帰りましょ!!」

 

 飛鳥は1人で帰ろうとしたが、こころに捕まって4人で帰ろうとすると、1人の教師が現れた。

 

「ちょっといいかね。超能力研究会」

飛鳥「あ、はい…」

 

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 翌日の事だった。飛鳥達のライブは全校生徒に知れ渡り、校内新聞にも大きく載せられた。

研究会メンバーが校内新聞を見ていた。

 

こころ「見て飛鳥! でっかく乗ってるわ!!」

飛鳥「そ、そうだな…」

 

 飛鳥としては、ここまで話が大きくなるとは思ってもいなかった為、困惑するしかなかった。燐子も驚いて、日菜もはしゃいでいたが、飛鳥が新聞の下の部分を見て青ざめていた。

 

 というのも、校内新聞の真下にAfterglowとRoseliaの記事があったが、小さく書かれていたのだった。まるでおまけみたいに…。

 

飛鳥(Oops)

 

 少なくとも、隣にいる燐子もRoseliaのメンバーなんだからもうちょっと気を遣えよと思っていた。

 

「燐子」

 

 その時、誰かが燐子に対して話しかけて、燐子が横を見ると友希那がいた。紗夜、リサもいる。

 

燐子「ゆ、友希那さん…」

日菜「おねーちゃん! リサちー」

リサ「でっかく新聞に載ってるねー…」

日菜「そうなの!」

 

 日菜の歯に着せぬ発言に紗夜が反応した。

 

友希那「それはそうと…そこのあなた」

飛鳥「……」

 

 友希那が飛鳥に話しかけたが、自分に話しかけられてると思っていないのか、後ろを向いた。

 

友希那「あなたよあなた」

日菜「あ、もしかして飛鳥くん?」

友希那「そうよ。飛鳥くん」

飛鳥「え?」

 

 飛鳥が友希那の方を見ると、周りにいた生徒達も驚きを隠せなかった。

 

友希那「あなたの演奏、とても素晴らしかったわ。ましてやボーカルだけではなく様々な楽器も演奏をしていたけど、非の打ちどころがなかった」

飛鳥「え、えっと…ありがとうございます…?」

 

 友希那の言葉に飛鳥は困惑していた。

 

友希那「気のせいか燐子もRoseliaでやっている時よりも楽しそうに演奏をしていたけど、一体何をしたのかしら?」

飛鳥「特に何も言ってませんけど…」

こころ「失敗とか気にしないで楽しく演奏をしなさいって言ったわ!」

 

 飛鳥の言葉にこころがツッコミを入れると、友希那達が飛鳥を見た。

 

友希那「それは本当?」

飛鳥「それは言いました」

リサ「じゃあ何かしてるんじゃない」

 

 リサの言葉に飛鳥はばつが悪そうにした。

 

飛鳥「…まあ、なんて言いますかね。Roseliaの時はそりゃあもう皆さん凄い人達ですから、真剣にやらなきゃいけないと思うんですけど、このバンドの時は肩の力を抜いてリラックスしてくださいって言ったんですね。Roseliaで演奏するための練習だとして」

友希那「それであんな素晴らしい演奏されたら、私達の立場がないわよ」

飛鳥「ご冗談を」

 

 友希那の言葉に飛鳥が苦笑いすると、友希那が睨みつけた。

 

こころ「飛鳥。いくら何でも謙遜し過ぎよ」

飛鳥「じゃあ聞いていい? やっぱりオレ達凄いでしょ見たいなこと言ってみたらどうなる?」

こころ「凄いんだから当たり前じゃない!」

日菜「そうだよ!」

飛鳥「喧嘩売ってるようにしか思えないんだけどなー」

 

 飛鳥の言葉にリサと紗夜が困惑し、飛鳥も苦労しているんだなと察知した。

 

友希那「それで…次のライブはいつやるのかしら?」

飛鳥「次のライブの予定はないですね」

「えっ?」

 

 飛鳥の発言に皆が驚いた。

 

こころ「どうして? やりましょうよ」

飛鳥「いやあ、氷川先輩も白金先輩も忙しいし、テストがあるでしょ」

こころ「あ、そっか」

 

 飛鳥とこころの言葉に友希那が表情を曇らせた。

 

飛鳥「それに、ライブだけじゃなくて他の事もやりたいし」

日菜「あー。それなら分かるなー」

紗夜「……」

 

 日菜の言葉に紗夜がムスッとすると、飛鳥とこころが紗夜に気づいた。

 

飛鳥「そういう訳ですので、失礼します」

 そう言って飛鳥はスーッと去っていった。

 

友希那(本当に何者なの…彼…)

 

 と、友希那は飛鳥の後姿をじっと見ていた。

 

 

飛鳥(第5シリーズ、始まります)

 

 

おしまい

 

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