今回の設定
・ 特別編でゲストありです。
第208話「超能力研究会にあの人が!」
こんにちは。一丈字飛鳥です。バンドリ学園に通う1年生です。新しい場所で頑張ろうと単身東京まで来ました。
来たのは良いんですが、入学していきなり校則が追加されて、全校生徒部活動をする事になりました。まあ、3年生の受験の都合もあって、顧問無し、1人部活OKという内容なので、苦ではございませんが。
団体行動があまり好きではない私は、如何にも何か人が来なさそうな『超能力研究会』というのを立ち上げました。表向きは全身全霊をかけていろんな事に挑戦するという内容で、こんな胡散臭い部活に誰も来ないだろうなと思っていました。というか色々面倒な事になるので、来て欲しくなかったです。
ですが、来ないなら来ないで話にならないのか、ご都合主義なのか、2人入部希望者が来ました。
1人目は弦巻こころさん。私の中学時代の同級生の幼馴染だそうで、弦巻財団のお嬢様です。うん、これ色んな意味で断れないタイプだね。
2人目は氷川日菜さん。芸能人でアイドルやってます。これも色んな意味で断れませんね。
そして2人に共通するのはとにかくぶっ飛んでる事ですね。私も人の事が言えないので、やっぱり似たような人が集まるんですね。そう言い聞かせてます。
で、部員が3人になって、部活動として何か結果を残さないといけないので、手始めにゲームの大会に出る事にしました。で、興味を持った2人も一緒に参加する事になり、結果は優勝。まあ、初戦突破出来たら上出来かなーって思ったんですけど、氷川先輩と弦巻さんが中々の才能ウーマンぶりを発揮しました…。
そして大きな大会で優勝したという事もあって、全校集会で表彰されました。3人揃って…。
で、そんなこんなで部室も与えられました。
こころ「部室も与えられたから、ここでいろんなことが出来るわね!」
日菜「後、冷蔵庫とか欲しいなー。お菓子とかジュースとか…」
飛鳥「家じゃないんですから…」
…そんなこんなで、超能力研究会は後に引けない状態になりました。ここで語りは終わります。
******************
ある日の事。
こころ「ねえ飛鳥! 今度はどんな事をするのかしら!?」
飛鳥「活動は個人に任せてるから」
日菜「そんな事言って、また飛鳥くんだけ何か面白い事しようとしてるんでしょ!!」
部室で3人がソファーで座っていた。
飛鳥「…その前にお二人とも、ちょっと近いです」
こころ「飛鳥。敬語はやめてって前に言ったわよね?」
飛鳥「先輩と同級生が一緒だから、微妙なんだよ」
日菜「じゃあ、あたしもため口でいいよ?」
飛鳥「そういう訳にはいきませんよ。出やすい質なんですわ」
日菜「そんな感じそんな感じ!」
飛鳥の発言に日菜が楽しそうにすると、飛鳥がキョロキョロ見渡した。
飛鳥「…それにしてもこころ、随分私物置いたなぁ」
こころ「あら。部活動をやるのにぜーんぶ必要なものよ?」
飛鳥「…そう。だったらいいけどさ」
飛鳥がそう呟いたその時、何かに気づいた。
日菜「どうしたの?」
飛鳥「あっちから人の気配が…」
こころ「入部希望者かしら?」
こころがソファーから起き上がって、扉を開けると一人の女子生徒と、一人の男子生徒が現れた。だが、女子生徒の方は何か気まずそうにしていた。
日菜「あ! 燐子ちゃん!」
飛鳥「お知合いですか?」
日菜「うん。おねーちゃんのバンドの子なんだ! 白金燐子ちゃん!」
燐子「こ、こんにちは…」
黒髪のロングヘアーの大人しそうな女子生徒・白金燐子が挨拶をした。
日菜「どうしたの?」
燐子「え、えっと…」
日菜がそう言うと、燐子が視線を逸らした。
こころ「で、そっちの男の人は誰かしら?」
「あ、3年1組の永瀬ケイです。入部希望です」
「!!?」
永瀬ケイという男子生徒が入部届を持ってやってきたので、飛鳥は驚きを隠せなかった。
飛鳥「にゅ、入部希望の方ですか…?」
ケイ「あ、はい。この部活、ゲームをするみたいなので…」
飛鳥「あ、あー…。特にゲームをする部活ではないんですけど…」
燐子「えっ…」
飛鳥の言葉に燐子がショックを受けていたが、日菜が割って入った。
日菜「まーまー。折角だから一緒にお話しよーよ!」
飛鳥「永瀬さんは、少し面談しましょうか。ミスマッチを防ぐためにも」
ケイ「宜しくお願いします」
日菜「燐子ちゃんも入部希望でしょ」
燐子「えっ!!?」
日菜の言葉に燐子が驚きを隠せなかった。
5人で面談を行う事になった。
飛鳥「えーと…。簡単に質問します。入部の志望動機は?」
ケイ「ゲームを極めたいと思ったからです。昔からゲームが好きで、一丈字部長たちが研究会でゲームの大会に出た事を知ってこの部活の事を知り、研究会の紹介記事を見て、この部活でゲームを極めたいと思ったので、志望しました」
飛鳥(志望動機がしっかりしてる…)
ケイのしっかりした志望動機に飛鳥は舌を巻いた。
飛鳥「…そちらの白金先輩は如何でしょうか」
燐子「は、はい…あの…//////」
飛鳥の言葉に燐子が頬を染めた。
燐子「そ、その…。実は私もゲームが趣味で…。それと、この部活動以外で入りたいという部活がないので…//////」
日菜「要するに2人ともゲームが目的で、入りたいんだね」
ケイ「そ、そうなりますね…」
燐子「ダメでしょうか…」
日菜「ううん。ぜーんぜん? 寧ろゲームはあたしも好きだから、いいんじゃない? るんってするし」
こころ「そうね! 一緒にゲームが出来る仲間が沢山いると楽しいわ!」
日菜「で、どうするの部長?」
飛鳥「うーん…」
飛鳥が考えながらケイと燐子を見つめた。
飛鳥「…まず、永瀬先輩ですが、この部活動に入りたいという理由が明確かつ妥当だと判断できました」
ケイ「ありがとうございます!」
飛鳥「白金先輩ですが…」
燐子「……」
飛鳥の言葉に燐子が困った顔をした。
飛鳥「ここ以外に入りたい部活がない。これですが、私も入りたい部活が無かったので、気持ちが凄く分かります」
日菜「で、どうなの?」
日菜が聞くと、飛鳥が改めてケイと燐子を見た。
飛鳥「お二人に最終確認です。ゲームを極めて頂くのは問題ございませんが、部活動ですので、定期的に活動の報告をして頂いたり、実績を上げて貰う必要がございます。それでも宜しければ、そちらの入部届を受理させていただきます」
ケイ「勿論! 宜しくお願いします!」
燐子「わ、私も…」
こうして、超能力研究会に新たな仲間が2人も加わった。
**********************
後日
飛鳥「えー。部員が5人になったので、部費が出る事になりました」
こころ・日菜「わー!!」
飛鳥の言葉にこころ・日菜が歓声を上げると、燐子とケイも拍手した。
飛鳥「そしてゲーム機の持ち込みですが、持込許可証を提出するようにし、ゲームをするのはこの部室内のみとの事です。破れば没収されます」
「はーい」
飛鳥「という訳ですので、今日も部活動を行いましょう」
と、5人での活動が始まった。
日菜「ところで飛鳥くんはそのパソコンで何を作ってるの?」
飛鳥「ただのプログラミングですよ」
おしまい