全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第212話「共闘 飛鳥とキリト」

 

 

 1日目の夕食、飛鳥と男子生徒達が揉めていると、飛鳥のクラスメイト・桐谷キリトが割って入った。

 

「あ? なんだテメエ」

「おまえも入部希望者かよ」

「だが、お前みたいなやつに用はねーんだよ」

 

 と、悪態をついたが、キリトは無視して飛鳥に話しかけた。

 

キリト「こんな奴らの相手なんかしなくていいよ」

飛鳥「してませんけど…」

「してないのかよ!!」

 

 飛鳥が困惑した顔で男子生徒達を見つめる。

 

飛鳥「お伺いしますが、入部の志望動機は…」

「そんなの決まってるだろ! 可愛い女子が沢山いるからだよ!!」

「お前みたいな陰キャにハーレムを作らせると思ってんのか!」

「ていうか、先輩に対してその態度は何? 殺すよ?」

 

 男子生徒達は飛鳥に悪態をついたが、飛鳥は動じず、日菜たちの方を見た。

 

飛鳥「どうします?」

 飛鳥が確認すると、燐子は男子生徒に怯えていた。

 

日菜「るんってしないし、燐子ちゃんが怖がってるからダメ」

こころ「それに飛鳥に意地悪してるもの。楽しくないわ」

 

「そ、そんな事は…」

飛鳥「じゃあ仮に、今ここで弦巻さん達が超能力研究会を退部したら、入りますか?」

「入る訳ねーだろうが!!」

「おちょくってんのかてめぇ!!」

「可愛い女子がいねーなら、入る価値ねーんだよ!!」

 

 男子生徒達がギャーギャー騒いでいると、キリトが激昂した。

 

キリト「いい加減にし…」

飛鳥「桐谷さん。怒鳴るのはダメですよ」

 

 キリトが怒鳴ろうとすると、飛鳥が止めた。

 

飛鳥「お気持ちは分かりますが、他の皆もいます。冷静に行きましょう」

キリト「い、一丈字…」

 

 飛鳥が正面を向いた。

 

飛鳥「さて、皆さん。周りをよく見渡してください」

「ああ!?」

飛鳥「いいですから」

 

 男子生徒達が周りを見渡すと、一部の女子生徒達が睨みつけていた。

 

飛鳥「私の事はどうこう言ってくれても構いませんが、不純な動機で白金先輩や氷川先輩、弦巻さんに近づこうとした事は皆さんも存じ上げており、とても気持ちの良いものではございません」

「ぐっ…!!」

飛鳥「どちらが宜しいですか? 大人しく引き下がるか、女子生徒の皆さんに嫌われて、肩身の狭い思いをするか。お好きな方をお選びください」

 

 飛鳥の言葉に男子生徒達がたじろくと。

 

「そうよそうよ!!」

「かわいい子ばっかり目を向けちゃって!!」

「相手にされてないの分かんないの!?」

「最低!!」

 

 と、女子生徒達も騒ぎ出した。

 

「ち、ちくしょ~!!」

「オレ達だって…オレ達だって可愛い女の子達とキャッキャウフフしてぇよぉ~!!!」

「何でお前ばっかり!!」

「主人公だからって美味しい思いをしてんじゃねぇぞ!!」

飛鳥(美味しい思いをしてるかもしれないけど、その分大変だよ…。胃に穴が開きそう…)

 

 男子生徒達が泣き崩れると、飛鳥はげんなりしながら男子生徒達を見つめていた。しかし、男子生徒の一人は諦めなかった。

 

「こ、こうなったらオレと勝負しろ!!」

飛鳥「!!?」

「この自然の家には武道場がある! そこで剣道で勝負だ! オレが勝ったら、入部を認め、お前は出ていけ!!」

飛鳥「私が出ていく分には問題ないですけど、白金さん達に性的暴行を加えるのでしたら、辞めといた方が良いですよ」

日菜「それだったらあたしもやめるー」

こころ「あたしも」

燐子「わ、私も…」

「全員が辞めたら意味ないでしょうが!」

「止めるのは一丈字だけで十分なんだよ!」

 

 そう男子生徒達が困惑していた。

 

日菜「それに、剣道をそんな事に使ってたら、イヴちゃんが怒るよ?」

飛鳥(…誰だろう)

 

 その時だった。

 

「センパイ!」

 

 若宮イヴらしき女子生徒がやってきた。

 

「イ、 イヴちゃん!」

「剣道をそんな事に使うなんてブシドーじゃありません!」

 

 イヴがぷんすか怒ってる姿に、男子生徒達はなごんでいると、

 

 

キリト「しかも、エッチな事をしようとしてるんじゃ…どうしようもないですね」

イヴ「そ、そんな事私がさせません!!」

「ち、違う!! 誤解だ!!」

「おいてめぇ!! 言いがかりつけてんじゃねぇよ!!」

 

 と、揉めていると、

 

「コラー!! 何やってるんだ!!」

 

 先生が怒鳴ってきて、男子生徒達は一目散に去っていった。飛鳥達は取り残される。

 

「一体何をしていたんだ」

飛鳥「申し訳ございません」

キリト「剣道部の先輩方がこの人たちにセクハラしてました」

「!!?」

「なにぃ!? 剣道部!! 全員来い!!!」

 

 キリトの言葉に男性教諭が激怒して、剣道部を招集させた。飛鳥と燐子はまずそうにしたが、日菜とこころはいつも通りだった。

 

 剣道部の女子部員が暴露し、男性教諭が激怒すると…。

 

「食事が終わったら肝試しだが、お前たちは抜きだ!! 剣道部全員、体育館で走り込みじゃー!!!」

「ええぇぇええええええええ~~~~~~~~~~~~!!!!?」

 

 教諭の言葉に剣道部のほぼ全員が悲鳴を上げると、飛鳥達は困惑した。

 

「そ、そんなぁ~!!!」

「やかましい!! 逃げ出したら明日もやらせるからな!!」

 

 その様子を飛鳥達が呆然としながら見ていた。

 

飛鳥「剣道部全員…」

キリト「巻き込まれた人には気の毒だけど、自業自得だよ」

 

 飛鳥がキリトを見つめた。

 

飛鳥「あ、それはそうと…ありがとうございました。フォローして頂いて」

キリト「気にしないで。ああいうの見てるとほっとけなくてさ」

 

 飛鳥が礼を言うと、キリトが苦笑いした。すると女子生徒達が拍手をした。

 

飛鳥・キリト「?」

 

「カッコ良かったわよー!」

「流石、超能力研究部部長!!」

「ありがとー!!」

「一緒にいる子も良かったわよー!!」

 

 そう言うと、飛鳥は苦笑いして、キリトは照れた。

 

日菜「って! イヴちゃん肝試しに参加できないの!?」

飛鳥「まあ、そうなりますね…」

こころ「それはいけないわ。イヴが参加できるようにして貰わなきゃ!」

飛鳥「あの様子じゃ無理だと思うけどなぁ…」

 

*************:

 

こころ「連れて来たわよ!」

イヴ「このご恩! 忘れません!」

飛鳥「それは弦巻さんに言ってくださいね…」

キリト「すげー…」

 

 と、弦巻財団の力を使ってイヴを連れてくることに成功した。飛鳥とキリトは弦巻財団には敵わなさそうだなぁと感じた。

 

 

おしまい

 

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