全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第214話「一夜明けて」

 

 

 肝試しで大活躍を果した飛鳥。

 

*********************

 

高馬「いやあ、大したもんだよ」

飛鳥「いえいえ…」

 

 部屋に戻って飛鳥はキリト、高馬、高谷、高山と話をしていた。

 

高谷「わしなんか、レベル1でもギリギリだったでごわす」

高山「レベル1は先生達の軽い変装だったんだろ? レベル2はもっとメイクとか凝ってたなぁ」

飛鳥「そ、そうなんですか…」

 

 高山達の話に飛鳥が苦笑いした。レベル5はホログラムを使ってのガチだったので、レベルの違いが確かに判っていた。

 

 一方、こころはというと…。

 

はぐみ「こころんすごーい!! レベル5をクリアするなんて!」

イヴ「ブシドーです!!」

美咲「……」

 

 ルームメイトの北沢はぐみ、若宮イヴ、奥沢美咲と話をしていた。

 

こころ「とっても楽しかったわ!」

美咲「はぁ…楽しかったって言えるあたり、流石ね…」

 

 すると美咲がある事に気づいた。

 

美咲「そういえばあの一丈字くんって子、一体どんな子なの?」

こころ「飛鳥は飛鳥よ!」

美咲「…そ、そう」

 

 これ以上聞いても無駄だと思った美咲は何も聞かないことにした。

 

はぐみ「一丈字くんもお化けを怖がったりしなかったの?」

こころ「ええ! あたしが怪我しないように守ってくれたり、前を歩いて誘導してくれたわ! とっても頼りになるのよ!?」

美咲「あー…それを聞きたかったんだけど、あたしの聞き方が悪かったんだね。ごめんごめん」

 

 美咲は拗ねるようにツッコミを入れた。

 

イヴ「とってもブシドーです!!」

 

 飛鳥の行動を聞いたイヴがとても興奮すると、こころとはぐみも興奮して、美咲はげんなりしていた。

 

美咲(なじめねー…)

 

**********************

 

 そんなこんなで翌日、肝試しの件ですっかり英雄となった飛鳥は…。男子生徒達からにらまれていた。

 

飛鳥「ああ…予想通りだ…」

大馬「全く、困ったもんだな…」

キリト「そうだな…」

 

 飛鳥はキリトたちに頼んで、一緒に朝ご飯を食べて貰うようにしたが、それでも睨まれていた為、困惑していた。

 

「おい、一丈字の奴…」

「今日は同じ部屋の奴と飯を食べるみたいだ!!」

「いいぞ!!」

「オレ達はその間に〇〇ちゃん(推しバンドガール)と…」

 

飛鳥「まあ、肝試しをクリアしたくらいで女子達が来るとは思えませんが、弦巻さんがいるので…」

キリト「わ、分かった…」

飛鳥「あそこに座りましょう」

キリト「オレが場所を取るよ」

 

 割と近くにあった5人用のテーブルに座る事にし、キリトが場所を取った。

 

「飛鳥―!!」

 

 こころがやってきた。

 

飛鳥「おはよう。今日も元気だね」

こころ「あたしはとっても元気よ! ねえ、一緒に朝ご飯食べましょ!?」

飛鳥「悪いんだけど、同じ部屋の人たちと食べる事になってるから…」

こころ「それじゃ、あたしの部屋の子たちとも一緒に食べましょ?」

飛鳥「…そういえば同じ班って」

こころ「はぐみと美咲とイヴよ!」

飛鳥(イヴって確か日菜先輩と同じバンドメンバーの…)

 

 飛鳥がそう考えたその時だった。

 

「イヴちゃん! オレと朝飯!!」

「オレと!!」

「あんな奴よりオレと!!」

 

 と、イヴの周りを男子生徒達が囲んだ。

 

「あ、良かったら北沢さんと奥沢さんもどう!?」

「二人とも可愛いし!」

「オレ達の林間学校に彩を!!」

 

 男子生徒達のウザがらみに飛鳥達は困惑した。

 

美咲「あーはいはい…。あたし達、同じ班で食べるから」

「そう言わずに」

「だったら皆で食べよう。ね?」

 

 と、美咲がその場から離れようとするが、男子生徒達は行く手をふさぐ。美咲は苛立ち、はぐみとイヴが困っていた。

 

キリト「あいつら…!!」

飛鳥「……」

 

 飛鳥が指を動かすと、迫ってくる男子生徒達の脳内に暗示をかけた。

 

美咲「なんとかすり抜けた! はぐみ、若宮さん。行くよ!」

はぐみ「う、うん…」

イヴ「ふー…」

 

 はぐみとイヴも何とか切り抜けて、こころと合流した。

 

 今更であるが、こころ、薫、はぐみ、花音、美咲(ミッシェル)の「ハロー、ハッピーワールド!」は今作ではまだ結成されていない為、はぐみや美咲の知名度はそんなにない。

 

飛鳥(ハロハピファンの皆さん。すみません)

 

 そして飛鳥達とも合流し…。

 

こころ「一緒に朝ごはん食べましょ!」

飛鳥「うーん…」

 

 こころからの誘いに飛鳥が困惑していた。というのも、男子生徒達からの圧が凄かったからだった。

 

美咲「こころ。一丈字くん困ってるでしょ」

こころ「困ってるの?」

飛鳥「困ってるよ。弦巻さん達と食事を取ると、男子生徒の皆さんが嫉妬しちゃいますもの」

こころ「どうして?」

飛鳥「可愛いから」

 

 飛鳥は堂々と言い切った。照れたりせずに堂々と言い切った為、はぐみが顔を真っ赤にした。

飛鳥「そう思うでしょ?」

こころ「ええ!! はぐみもイヴも美咲もとっても可愛いわ!!」

 

 こころがにこやかに話すと、

 

飛鳥「だから嫉妬するんですよ。学園のアイドルのような方々と一緒に食事をするなんて…そう思いませんか?」

こころ「そうね…。そう言われてみれば…」

美咲「ちょ、ちょっとやめてよ! 恥ずかしい!!/////」

はぐみ「そ、そーだよ…/////」

 

 飛鳥とこころのやり取りに美咲とはぐみが恥ずかしがると、イヴは飛鳥を見ていた。

 

飛鳥「どうしました?」

イヴ「イチジョウジさん…」

飛鳥「?」

 

 イヴがきっと睨みつけた。

 

イヴ「イチジョウジさんは、女タラシなのですか!?」

 

 そう言い放つと、他の男子生徒達も便乗して騒いでいた。すると飛鳥は不敵な笑みを浮かべた。

 

飛鳥「…だとしたら、どうしますか?」

イヴ「……」

 

 飛鳥の言葉にイヴは口角を下げる。

 

イヴ「…いえ、あなたは女タラシではありません。本物のニンジャの心を持っています」

飛鳥「…忍?」

イヴ「いえ、自分を下げる事で私達から遠ざけ、また事あるごとに陰から助ける。自分が嫌われる事を厭わない、そうニンジャです!」

飛鳥「そ、そうですか…」

 

 飛鳥が困惑していると、イヴの視線が軽蔑のものから興味津々といったものに変わっていき、マズい事になった。

 

イヴ「そのシノビの心、私にも教えて頂けますか!?」

飛鳥「それよりもあなたにはするべき事がある」

イヴ「!!?」

 

 飛鳥が男子生徒達を見つめた。

 

飛鳥「あそこにいる方々にアイドルとして、平等に接するという仕事が」

イヴ「!」

飛鳥「そういう訳ですので失礼します」

 

 そう言って飛鳥は去っていったが、席がすぐに近くの為、飛鳥は背を向けるように椅子に座ったると、はぐみ・美咲・イヴは唖然としたように飛鳥を見つめた。

 

 

つづく

 

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