全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第215話「野外炊飯! コールドサイド」

 

 

 食事が終わり…。

 

「えー、今日は予定通り野外炊飯を行う!」

 

 全校生徒を集めて、野外炊飯を行う事になった。

 

「チームは事前に決めた者同士だ! それでは始め!!」

 

 野外炊飯が始まったが、飛鳥はメンバーが変わっていなかった。

 

飛鳥(まあ、野外炊飯だし、そこまでトラブルになる事はないだろ…)

 

 飛鳥がそう安心しながら、キリトたちと何を作るか話をしていた。

 

飛鳥「何を作りますか?」

高山「そうだな。何がいい?」

高谷「わしはやっぱりちゃんこ鍋がいいでごわすなぁ」

高馬「ちゃんこねぇ…。どっちかっていうと焼肉の気分だけど、それじゃ野外炊飯にならねぇしな。乗った!」

 

 高馬、高山、高谷が合意すると、キリトが苦笑いした。

 

キリト「この暑さに熱いちゃんこ鍋か…」

飛鳥「冷やしちゃんこ鍋にしてみるってのはどうでしょうか」

キリト・高山・高馬・高谷「冷やしちゃんこ鍋!?」

 

 5人が飛鳥を見た。

 

高馬「ちゃんこに冷やしなんてあるのか…?」

飛鳥「ええ。具材とスープを別々に調理する必要があったりと、手間はあるのですが…」

高谷「是非興味深いでごわす! それにするでごわすよ!」

飛鳥「承知しました。それでは私の指示で動いていただけますか?」

「おう!!」

 

 と、5人は冷やしちゃんこ鍋を作る事にした。肝試しで最高ランクをクリアしただけあって、飛鳥は4人の信頼を得る事に成功した。

 

 そして飛鳥の指示で野外炊飯が行われたが…。

 

キリト「…多すぎない?」

飛鳥「そう?」

 

 材料とスープの量の多さにキリトが驚いていたが、飛鳥は平然としていた。

 

高谷「ああ。わしらが沢山食べるから…」

キリト「あ、お、お相撲さんだもんね…」

高馬「プロレスも同じくらいだな」

高山「柔道もだ」

キリト「そ、そう…」

 

 飛鳥がスープづくり、他の4人が野菜を洗ったり切ったりしていた。

 

高馬「へえ、やるもんだな」

キリト「料理は割と好きな方なんだ」

 

 手際よく野菜を切っていくキリトを見て高馬がそう言うと、キリトが苦笑いした。

 

高谷「一丈字どん。こっちは終わったでごわす」

飛鳥「ありがとうございます。それでは他の方を手伝ってあげてください」

 

 男5人、ましてや一番ボロい炊飯場だというのに、全くものともしない姿にクラスメイト達は驚きを隠せなかった。しかも材料が置いてある場所から一番遠い。

 

飛鳥「冷やしちゃんこの一番の肝は冷やし加減なんです。冷やし過ぎてもスープが薄いし、冷やしが足りないと野菜は熱が残ったままなので、普通の鍋と変わりません」

 

 と、飛鳥が氷でスープと野菜を冷やしていた。

 

飛鳥「さて、失敗した時の為に何か作りましょうか」

 

 そう言って飛鳥は余った材料で蒸し鶏のさっぱりサラダを5人分作った。ドレッシングはレモンをベースとしたさわやかな味わいのものである。

 

 ちょっと時間が経ち、野菜やスープがほどよく冷えてきて、料理が完成した。

 

飛鳥「これで完成!」

「おおーっ!!」

 

 飛鳥がそう言うと、大谷達が反応したが、キリトが苦笑いした。

 

キリト「…こ、こんなにたくさん」

飛鳥「まあまあ…」

 

 飛鳥が何かを感じ取ったように言い放つと、そのまま盛りつけた。

 

飛鳥「パクチーはお好みでお願いします」

高馬「おう! 嫌いな奴もいるからな…」

 

 5人がテーブルに並んで座ると、食事にありついた。

 

「いただきます!!」

 

 と、5人が一斉に食べるが、高馬、高谷、高山の食べっぷりが凄く、キリトが驚いていた。

 

キリト「や、やっぱり食べるんだなぁ…」

飛鳥「スポーツやってる方は皆こんな感じですよ」

高馬「とっても美味い!!」

高谷「体の中にある熱がどんどん外に出されている感じがするでごわす!!」

高山「いやあ、冷やしちゃんこ鍋。いいんじゃないか?」

飛鳥「ありがとうございます」

 

 3人から褒められて飛鳥が苦笑いすると、隣に座っていたキリトも飛鳥を見ていた。

 

キリト「もしかして、料理も得意だったりする?」

飛鳥「料理は結構好きな方ですよ。出来る分に越したことはありません」

 

 その時だった。

 

「飛鳥―!」

飛鳥「来たな…」

 

 こころの声がした為、飛鳥が椅子から立ち上がってこころを見た。

 

飛鳥「どうしたの?」

こころ「飛鳥達は何を作ったのかしら?」

飛鳥「冷やしちゃんこ鍋」

こころ「お鍋を作ったの?」

飛鳥「うん。そっちは?」

こころ「カレーよ!」

飛鳥「そう…」

 

 こころが楽しそうに喋っていたが、その後ろで不機嫌そうにしている美咲とばつが悪そうにしているはぐみとイヴを見て、飛鳥は全てを悟った。

 

飛鳥「…とりあえず、奥沢さんに謝ろうか」

こころ「謝ったわ?」

美咲「もうちょっと反省しなさーい!!!」

 

******************

 

飛鳥「成程…。カレーを作ってたけど、こころ達が調子に乗ってカレーにいろんなものを入れてしまって、味が悪くなってしまったと…」

美咲「カレーにりんごを入れると隠し味になるってあるじゃん? それでいろんなものを入れたらよりおいしくなるって…」

 

 美咲の言葉に飛鳥は静かに目を閉じた。

 

はぐみ「ごめんなさーい…」

美咲「…で、一丈字くんなら何とかしてくれるんじゃないかって、こころが」

飛鳥「こころも料理できるんじゃなかったっけ?」

こころ「料理は出来るけど、時間もそんなにないわ?」

飛鳥「まあ、あるっちゃあるけど…」

 

 飛鳥が考えると、飛鳥がある事に気づいた。

 

飛鳥「そういえばこころの班って男子いるの?」

美咲「安心して。うちのクラスは男女別々だから」

飛鳥「分かりました。それでは知恵を…」

こころ「どうせなら一緒に料理しましょ!」

美咲「コラ! 流石に迷惑でしょ!」

飛鳥「…この様子だと、ちょっと見てた方がよさそうですね。すみませんが、ちょっと留守にします」

キリト「あ、うん…」

飛鳥「行きましょう」

 

 そう言って飛鳥はこころ達の所に向かったが…。

 

*********************

 

飛鳥「…見事にお亡くなりになられてますね」

美咲「はぁ…」

 

 飛鳥が変わり果てたカレーを見て困惑していた。

 

はぐみ「そ、それじゃカレーは食べられないの?」

飛鳥「料理を変えるしかありませんね…」

美咲「誰のせいでこうなったと思ってんのよ。誰のせいで!」

 

 美咲が睨みつけると、はぐみが委縮した。

 

飛鳥「まあまあ奥沢さん落ち着いて。怒ってもカレーは元に戻りませんよ。もう野菜を煮込む時間はないので、具なしカレーというのはどうでしょうか」

「具なしカレー?」

飛鳥「幸い、米と福神漬けは生きてますので…」

はぐみ「具無しカレーかぁ…」

美咲「……」

はぐみ「そんなに怒らないで~!!!」

 

 まるで誰かのせいで失敗したかのように文句を言うはぐみに大して美咲が睨みつけると、はぐみが涙目でツッコミを入れた。そんな二人をよそに飛鳥は何とか代わりの品を作ってのけた。

 

飛鳥「これでいいですか?」

こころ・はぐみ「おおーっ!!!」

 

 飛鳥の料理を見て、こころ達は感心していたが、

 

美咲「…いやー。ごめんね一丈字くん。無駄な仕事させて」

飛鳥「どうって事ございませんけど…」

 

 1組の男子達からにらまれる飛鳥であった。

 

美咲「あれはほっといていいわよ。どんだけ若宮さんの気を引きたいんだか…」

飛鳥「若宮さんだけじゃないと思いますよ」

美咲「じゃあ、こころやはぐみも?」

飛鳥「あなたもですよ」

美咲「そ、そんな事ないし…//////」

 

 飛鳥の言葉に美咲が照れると、

 

こころ「そんな事あるわよ! 美咲だって可愛いもの!」

美咲「んなっ!!/////」

はぐみ「そ、そうだよ! みーくんだって可愛いもん!!」

イヴ「そうです! ミサキさんだって可愛いですよ!」

美咲「や、やめてよ! 恥ずかしいから!!////」

 

 こころ達も続けて可愛いと褒め、美咲が頬を染めると男子達も囃し立てた。

 

「そうだぞ! 奥沢さんも可愛いぞー!!」

「付き合ってくれ~!!」

「オレ達と食事してくれ~!!」

「お尻触らせt」

 

 この喧騒に美咲は顔を真っ赤にすると、飛鳥が苦笑いした。

 

飛鳥「さて、私はもう行きますね」

美咲「えっ!!?」

こころ「そうね。ありがとう飛鳥! 助かったわ!!」

飛鳥「今度からあんま無茶せんようにね。じゃ」

美咲「あ、ちょ、ちょっとぉ~!!!/////」

 

 そう言って飛鳥が去っていくと、美咲が慌てた。そして周りは男子達がずっと自分をほめまくっていた…。

 

美咲「もうやめてよぉ~~~~!!!!!//////」

 

 

 そして飛鳥が帰って来ると…。

 

飛鳥「ただいま」

キリト「お、お帰り…」

飛鳥「何も言わないで」

 

 なんだかんだ言って楽しい林間学校になりましたとさ。

 

 

 

おしまい

 

 

 

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