全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第255話「走れ! 一丈字飛鳥!」

 

 

 今日も今日とて、バンドガールズはバンド活動に精を出していた。

 

香澄「イエーイ!」

「わあああああああああああああああああああああああ!!!」

 

 定期的に行われる学内ライブは毎回大盛況であり、香澄たちの人気も不動のものになっていた。

 

「……」

 そんな中、飛鳥はというと、肉体労働のバイトをしていた。時折日雇いでアルバイトをしている。

 

「いやー。一丈字くんは5人分の仕事をしてくれるから助かるよ!」

「しかも完璧!」

飛鳥「ありがとうございます」

 

 バイト先の親方に褒められていた。

 

飛鳥(それぞれのステージがそれぞれ頑張ってる。それはとても良いことじゃないか)

 

 そして黒服達から、ヤラカシ達の様子も定期的に聞いていた。

 

飛鳥「そうですね…。今度はそのハンバーガーショップを重点的に取り締まりましょうか。それでは」

 

 飛鳥が通話を切って、ソファーに腰がけた。

 

飛鳥「モカや千聖さんからも最近問題ないって言われてるから、この調子がずっと続けばいいんだよな…」

 

 飛鳥がそう呟くと、笑みをこぼした。

 

飛鳥「余裕が出てきたし、ちょっと本気でやってみるか」

 

 そして飛鳥は努力を重ねつづけた。学業の勉強を通じて知識を増やしていき、バイトを通じて技術を身に着け、そしてまたはイベントや仕事で、実力を発揮する。それを続けてきた。

 

 その結果…。

 

「一丈字くん。ウルトラマラソン走破おめでとう」

 

 飛鳥は100㎞もあるウルトラマラソンに挑戦して見事走破し、全校生徒の前で表彰されて、生徒達が驚いていた。

 

「はい、ざわざわしない!!」

 

 教師が生徒達を静かにさせようとしたが、教師たちも内心驚きが隠せなかった。

 

 教室に帰ってくると…。

 

「一丈字くん。いつから練習してたの?」

飛鳥「日頃から筋トレとかしてますよ」

 

 飛鳥はクラスメイト達から質問攻めにあっていた。

 

「でもどうしてマラソン?」

飛鳥「走りたくなったから」

「いやいやいやいや…」

 

 そんな理由で100㎞を8時間で走れないだろとクラスメイト達が思った。

 

「体育館で体育の授業を受けてるのは見た事あるけど…」

「そこまで運動神経良いなんて知らなかった…」

飛鳥「そんな事はございませんよ」

 

 飛鳥は謙遜していたが、マラソンを100㎞走破した今、謙遜なんてまったく意味がなかった。

 

 そんな時、香澄を筆頭にPoppin’partyが現れた。

 

香澄「飛鳥くん!」

飛鳥「どうかされました?」

香澄「マラソン100㎞も走ったって本当なの!?」

飛鳥「ええ」

「ええええええええええええ!!!?」

 

 飛鳥の言葉に香澄たちが驚いた。

 

たえ「簡単に言うなんて凄いね」

有咲「驚くところそこじゃないだろ…」

りみ「……!」

 

 困惑する有咲とりみだったが、有咲はどっちかっていうと、驚くところを間違えているたえに困っていた。

 

沙綾「それはそうと、急にどうしたの…?」

飛鳥「いやあ。山吹さん達がバンド活動がんばってるのを見て、私も頑張らなきゃって思っただけですよ」

有咲「いや、どう考えてもお前の方が頑張ってるだろ!!! ホントにどうしたんだ!!?」

 

 飛鳥があっけらかんに言うと、有咲が慌てて突っ込んだ。

 

飛鳥「まあ、足がちょっとパンパンになってしまったんですがね」

ポピパ「……」

 

 飛鳥が普通に言うと、香澄たちは言葉を失っていた。

 

 そして昼休憩。

 

飛鳥「?」

 

 飛鳥が教室を出ようとすると、友希那からメールが来た。

 

飛鳥「話したいことがあるから、食堂に来なさい」

 

 飛鳥が考えたが、断りのメールを入れて、どこかに行った。

 

飛鳥(まあ、ファンの男子たちが待ち伏せしてるだろうしな…)

 

 同じころ、友希那、紗夜、リサ、燐子が食堂で待っていたが、断りのメールが来ていたことがわかり、友希那が苛立っていた。

 

友希那「来させるわ」

紗夜「…どう考えても避けてますね」

リサ「でも、急にどうしたんだろう…。飛鳥くん…」

友希那「遂に化けの皮がはがれたようね」

 

 友希那が正面を向くと、ファンの男子生徒達が待ち伏せていた。

 

友希那「断りを入れた理由が分かったわ」

紗夜「そうですね…」

 

 友希那の言葉に紗夜が同意すると、リサと燐子が困惑した。

 

************************

 

 そして飛鳥は中庭の公園に一人たたずんでいた。

 

飛鳥「……」

 

 この時、バンドガールズから不在着信がたくさん来ていたが、飛鳥は教室に帰ってから程よく返信した。

 

 放課後、飛鳥が帰ろうとすると黒服達が待ち構えていた。

 

飛鳥「どうされました?」

「こころお嬢様がお呼びです。ご同行願います」

飛鳥「分かりました」

 

 飛鳥が黒服達に連れられて、こころと合流したが、ほかのバンドメンバーたちもいた。

 

飛鳥「これはこれは…」

千聖「随分大活躍したみたいね。一丈字くん」

飛鳥「ありがとうございます」

 

 千聖がにらみを利かせたが、飛鳥は動じなかった。

 

千聖「早速本題に入っていいかしら?」

飛鳥「はい」

千聖「どうして今日、私たちを避けてたの?」

飛鳥「ちょっと喋っただけで、周りからイチャイチャしてると思われるからです」

 

 飛鳥の発言に空気が止まった。質問した千聖も唖然としていた。

 

香澄「飛鳥くんは私たちとお喋りするのが嫌なの!?」

飛鳥「とんでもない。楽しいですし。ですが、色々あるんですよ」

 

 香澄の言葉にも飛鳥は堂々としていた。

 

モカ「まあ、何はともあれ~」

飛鳥「?」

モカ「頑張った人はちゃんと報われるし、頑張らない人は何もないのですよ~。努力して結果を出したら、可愛い女の子たちに囲まれる。すごく夢があると思うな~」

 

 モカの言葉に飛鳥が困惑した。

 

「それだったらオレ達も努力したら、一丈字と同じように扱ってくれますか!!?」

 

 ファンの男子生徒達が現れた。

 

モカ「ゼロではないね~」

「いよっしゃあああああああああああああああああああ!!!」

「やってやるぅ!!」

 

 男子生徒達が興奮して去っていった。

 

ひまり「ちょ、ちょっとモカぁ!!」

巴「本当にいいのか!?」

モカ「大丈夫だよー」

「?」

モカ「ちゃんと選択する権利があるからー」

 

 モカの言葉に皆が驚いた。

 

モカ「そういうわけで男子諸君。モテたかったら、楽しないでね~」

飛鳥「誰に言ってるんですか」

千聖「……」

 

 どこまでもマイペースなモカに飛鳥が困惑すると、千聖が飛鳥をじっと見つめていた。

 

*********************:

 

 帰宅後、飛鳥が部屋でゆっくりしていると、プライベート用の携帯が鳴った。

 

飛鳥「誰からだ…?」

 

 飛鳥がスマホを確認すると千聖とモカ、そして弦巻家の黒服から来ていた。

 

千聖『今後、何かしら相談させてもらうから宜しくね』

モカ『飛鳥くんってやっぱり面白いね~。今後ともよろしくね~』

黒服『一丈字様。今後ともこころお嬢様と仲良くしてください』

 

 千聖たちの言葉に飛鳥は何となく嫌な予感がしていた。

 

 

飛鳥「腐らずやるもんだなぁ」

 

 

おしまい

 

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