全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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転生者・一丈字飛鳥編
第285話「飛鳥 VS 悪徳転生者達!」


 

「キャー!!」

「こっち向いてー!!」

「ははははは」

 

「私が先に誘ったんだよ!!?」

「私!!」

「おいおい、喧嘩しなくてもオレは皆を平等に愛するぜ?」

 

「オレは凄いんだ!」

「うんうん!!」

「凄い凄い!!」

 

 なんという事だろう。バンドリのキャラクターがイケメン達をほめたたえていた。

 

*************************:

 

「残念だが、夢から覚める時が来た」

「嫌だぁ!!」

「早く元に戻してくれよお!!!」

「返せ!! オレのパラダイスを返せ!!」

 

 とある空間。1人の老人が3人のブ男に対して映像を見せていた。さっきバンドリのキャラクターたちから称賛されていたイケメンの本当の姿である。

 

*************************

 

 そして映像を見せられていた男たちは、実を言うと転生者なのだ。元々はアニメやゲームが大好きなステレオタイプの陰キャヲタクなのだが、それに加えて内向的で友達も一人もいなければ、皆から嫌われている奴もいる。

 

 そんな彼らだが、事故で突然死んでしまうのだが、転生したら異世界に転生している物語が流行っているせいで、死んで異世界転生できると信じこんでおり、天国の関係者に遭遇するなり、異世界転生させてチートとハーレムをつけろと頼み込んだのだ。

 

 だが、実際の天国はそんなものがある訳がなく、否定すると喚き散らすという迷惑行為をしでかしたが、地獄に落とすと一言脅すと黙るという醜態もさらした。

 

 天国で不自由ない生活を送っていたが、天国でも顔や性格も変わらなかったせいか、女にモテることが出来ず、くすぶっていた。

 

 だが、そんな彼らの夢を叶える施設『転生センター』が出来た。そこは一時的だがアニメの世界に行くことが出来て、彼らの言っていた異世界ハーレムも一時的だが、体験することが出来る(ただし課金しないといけない)。

 

 そこで異世界ハーレムを楽しんでいたが、考えることは皆一緒で、転生センターのマシーンを独り占めする輩が出てきたり、悪い奴が暴力で物を解決したりしたのだ。

 

 極めつけは違法ツールを使って、半永久的にその世界に入り浸り、やりたい放題するという事態になってしまった。この事を受けて管理者は転生センターを閉鎖しようとしたが、猛反対と上からの圧力をかけられて、閉鎖できない状態になっている。

 

 そしてこの3人の転生者もその違法ツールを使って、色んな世界に異世界転生をしてはやりたい放題やっていた。主人公を殺してヒロインを寝取る事は当たり前で、他の転生者がいるシマに侵入してはその転生者を無理やり追い出して、今まで築いたものを全部横取りするという暴挙を繰り返した。

 

 また、彼らが異世界転生した『BanG! Dream』も例外ではなく、バンドに青春をかけた数十人の少女たちを自分たちのやりたい放題にやろうとしていた。

 

 だが、悪徳転生者に危惧を抱いていた神・羅城丸によって阻止していた。

 

*******************

 

羅城丸「全く、死んでも性格は治らんか…」

A「うるせぇな!!」

B「オレだって顔が良かったら、顔が良かったら…!!」

C「とにかく戻せや!!」

 

 自分の境遇もわきまえず、わめき散らす男たち。

 

羅城丸「…まあいい。そんなに言うなら元に戻してやる」

A「分かればいいんだよ!!」

B「顔も元に戻せ!!」

C「あとチートとハーレムをオレにつけろやぁ!!」

 

 そう言って鼻息を荒くして羅城丸に言い放つと、羅城丸が指を鳴らして3人は消えた。

 

 そう、悪徳転生者『フォー』の新たな転生ライフである…。

 

*************************

 

 今回の設定

 

・ バンドリ学園は女子高。

・ 男子は飛鳥、悪徳転生者3名のみ。

・ ぶっちゃけ前に書いたラブライブと設定がほぼ同じ。

・ 飛鳥、ガチハーレムだが和哉や孫たちとは出会わなかった世界で、転校してきた設定。

 

3年:転生者C

2年:転生者B

1年:飛鳥、転生者A

 

***************************

 

 バンドリ学園。今日も今日とて…。

 

飛鳥「え?」

 

 羅城丸の依頼により、バンドリの世界に飛ばされた一丈字飛鳥はRoseliaの湊友希那、氷川紗夜、今井リサ、白金燐子とカフェテリアで話をしていたが、友希那から告げられた言葉に片眉を上げた。

 

リサ「今度の休み一緒にお出かけしない?」

 

 飛鳥が反応すると、リサは友希那が言ったことを繰り返した。

 

飛鳥「メンバーってどなたですか?」

友希那「私たちRoseliaとあなたよ」

飛鳥「ファンの人達とか大丈夫ですか?」

友希那「パスパレじゃないのよ」

 

 飛鳥の言葉に友希那がジト目で見つめた。

 

飛鳥「でもどうして急に?」

友希那「あなた色々頑張ってくれたじゃない。燐子に付きまとっていた痴漢を撃退したり、日菜と紗夜をかばって怪我したり」

飛鳥「そんな事もありましたねぇ」

 

 友希那の言葉に飛鳥が苦笑いした。

 

燐子「そ、それに…。私とあこちゃんと3人で出場した大会の祝賀会もまだ出来てないです…」

 燐子の言葉に友希那、紗夜がイラっとして、リサが表情をひきつらせた。

 

飛鳥「そういややるって言って、ずっとやってないですね…」

友希那「私とも何かするべきだと思うわ」

紗夜「同じくです」

飛鳥「え、そんなに私の事を?」

 

 飛鳥が冗談交じりにそういうと、友希那と紗夜が頬を染めた。この時の飛鳥の心情としては、自分が違う世界から来ている事もあり、もし本当にそういう事になりそうなら、どんなに小さな可能性も潰しておかないといけなかった。アニメやゲームの世界とはいえ、その登場人物は、その世界でアニメを見ている人間と同じように生きているのだ。

 

 神様の手によって作り出された異世界は幻の世界でもあり、現実の世界でもあるのだ。

 

 

紗夜「そ、そんな事…ある訳ないじゃないですか!!/////」

友希那「流石ね。私が見込んだだけの事はあるわ//」

飛鳥「……」

 

 普通なら激昂するところだが、満更でもなさそうにしていた為、飛鳥は困惑していた。しかも友希那と紗夜はバンドリでも屈指のクールキャラで他人とはあまり関わろうとしないので、この2人がここまで心を許しているという事は自分はいずれまともな死に方はしないだろうと考えていた。

 

 そしてそんなやり取りを陰から悪徳転生者たちは見ていたが…。

 

A「な、なんだよ!! 何も変わってないじゃないか!!」

B「そうか!! 一丈字を消してくれって頼めばよかった!!」

C「だけど、オレたちもイケメンに戻してもらったんだ。行ける!」

 

 そう言って悪徳転生者たちがやってきた。

 

「おい、一丈字!!」

飛鳥「……」

 

 悪徳転生者たちが現れたとたん、飛鳥が困惑し、Roseliaの4人はごみを見る目で悪徳転生者達を睨みつけた。友希那やリサはともかく、人のあたりの良いリサや温厚な燐子ですらゴミを見る目で見つめているのだから、怖い怖い。

 

 その異質な様子を見た悪徳転生者たちも困惑していた。

 

A「一丈字が洗脳したんだ!!」

B「そうか!!」

C「一丈字!! 友希那たちを洗脳してもそうはいかないぞ!!」

 

 悪徳転生者の言葉に飛鳥は脱力した。羅城丸から事情を聞いていて、まだ自分たちにもチャンスがあると思っている事におめでたい奴と感じたと同時にあきれて言葉が出なかった。

 

友希那「洗脳?」

紗夜「遂に頭がおかしくなったのかしら」

 

 洗脳呼ばわりしたことに友希那と紗夜が青筋を立てた。

 

リサ「まーまー。ここは洗脳されたって事にしとけばいいんじゃない?」

燐子「え?」

 

 するとリサが飛鳥の左腕に抱き着いた。

 

燐子「!!?/////」

紗夜「い、今井さん!!?/////」

飛鳥「今井先輩…?」

 

 飛鳥が困惑しながらリサを見つめると、悪徳転生者が発狂した。

 

A「ファアアアアアアアアアアアアアン!!」

B「リ、リサのおっぱい…」

C「おのれ一丈字ぃいいいいいい!!! いったいどんな手を使ったんだ!! どんな能力で…」

 

 

 Cの言葉に飛鳥は静かに目を閉じてこう思った。

 

 

 夢の世界から逃げても結局楽な道はないので、現実の世界で頑張るしかないと。

 

 

飛鳥『神様。これはやりすぎでは?』

羅城丸『そう思うじゃろ? 抱き着いたのは君の人柄じゃよ。あと出番もっと欲しい』

 

 

おしまい

 

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