全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第363話「猫になったRoselia」

ある日のバンドリ学園。

 

 

 

「ふふふ…ついに…ついに完成したぞ…」

 

 

 

 理科室で白衣を着た男子生徒たちが何やら怪しい薬を完成していた。

 

 

 

「これでRoseliaはオレのものだ…」

 

「いや、オレのものだって」

 

「オレだってば」

 

「オレに決まってんだろ!!」

 

「もうめんどくせぇし、話進まねぇからオレ達にしろよ」

 

 

 

 男子生徒たちは笑みを浮かべて、薬を見つめていた。

 

「見てろ一丈字! これでお前のハーレム生活も終わりだ!!」

 

 飛鳥からしてみたら、Roseliaを自分たちのものにしたいのか、オレに嫌がらせしたいのかどっちだと思うだろう。そもそもハーレム生活を作った覚えもないし、友希那達が誰かと付き合おうが自由だし、そもそもそういう関係じゃないし、どうしたら良いか分からなかった。

 

 そんなこんなで男子生徒たちはRoseliaが全員集まっているところを見計らって、薬をガス状に変えて、匂いをかがせた。

 

*****************************

 

「…え?」

 

 何という事だろう。Roseliaは猫になってしまった。

 

紗夜「な、ナニコレぇええええええええええええ!!」

リサ「アタシ達猫になってるぅ!!?」

 

 自分や仲間が猫になったのを見て、紗夜とリサは驚きを隠せなかった。

 

あこ「うわー!! すっごーい!!」

燐子「で、でもどうして…」

友希那「…おそらくだけど、さっきのガスのせいよ」

「!」

 

 友希那は何か嫌な予感がすると察知していた。

 

紗夜「それはそうとどうするんですか! このままだと私たち教室に帰れませんよ!?」

あこ「あ、そうだ! 猫だからドラムのスティックも持てない!!」

燐子「…ゲームもできない」

リサ「今日アタシバイトのシフトなのに~!!!!!」

 

 紗夜たちも自分たちの置かされている状況がかなり危ういものだと知って、焦り始めた。

 

 その時、捕縛布が友希那達を囲んだ。

 

友希那「な、ナニコレ!?」

あこ「動けないよ~!!!」

 

「よーし、捕まえたぞ…」

 

 そう言って男子生徒たちが現れた。

 

紗夜「あ、あなた達は!!」

リサ「うちのクラスからもいるよ…」

紗夜「こんなにたくさん…」

 

 男子生徒たちは10数人以上もいた。顔はそれなりに良い方だったが、友希那に全く相手にされていなかったのだ。

 

友希那「あなた達…!! こんなことしてタダで済むと思ってるの…!?」

 

 友希那がそうにらみつけてきたが、猫の言葉でしゃべっているため、男子生徒達には分からなかった。

 

「この泥棒猫め!」

「え…?」

 

 男子生徒たちの言葉に友希那達は驚いた。いつもみたいに自分たちに媚びを売るわけでも、気持ち悪く接するわけでもなく、憤っていた。

 

「もう逃がさないからな」

「覚悟しろ!!」

 

紗夜「え…ちょ…」

あこ「もしかしてあこ達の事、他の猫と間違えてるんじゃ…」

燐子「こ、こわい…」

 

 燐子はおびえていた。

 

「とにかく全員捕まえたからな! 今日という今日はたっぷり躾けてやる!!」

 

 そう言って男子生徒たちが網を引っ張り、友希那達を連れて行こうとすると、突如男子生徒たちが大人しくなり始めた。

 

「…って、思ったけどやめた」

「!?」

 

 すると男子生徒たちが網をほどいた。

 

「ほら、どこでも行けよ」

「もうここに来るなよ」

「行こうぜ」

 

 そう言って男子生徒たちは去っていった。

 

あこ「な、なんだったのかな…」

燐子「さ、さあ…」

 

 それを陰から飛鳥、千聖、モカが見ていた。

 

飛鳥「千聖さん。お願いします」

千聖「ええ」

 

 そう言って千聖がRoseliaに近づいた。

 

千聖「あら、こんなところに5匹の猫ちゃんがいるわね」

「!?」

 

 Roseliaも千聖の存在に気づいて、目を輝かせた。

 

あこ「千聖さん!!」

リサ「千聖! 気づいて!! 私たちよ!!」

 

 そう言って5人が一斉に千聖を見つめては、助けを呼んだ。

 

千聖(…本当にこんな事ってあるのね)

 

 飛鳥の事を知らなければ、きっと見過ごしていただろうと千聖は困惑しながらも、5人を保護することにした。

 

千聖「弦巻家の人たちから話は聞いてるわ。大変だったわね」

友希那「!!」

千聖「今、解毒薬を作ってるらしいから、それまで待っ…」

 

 その時、Roseliaが急に元に戻った。

 

千聖・Roselia「へ?」

 

勿論猫になった時に服がすり抜けたので、全裸である。飛鳥は一瞬だけ見えてしまい、すぐに隠れた。

 

モカ「飛鳥くんのえっち~」

 

 モカがそうやってからかうと、

 

飛鳥「次回から宜しくな」

モカ「ごめんなさい」

 

 と一言謝った。

 

友希那「ちょ、ちょっと!!/////」

紗夜「なんで裸なの!!?//////」

リサ「きゃーっ!!!/////」

燐子「!?!?!?!?/////」

あこ「やばいよぉ! こんなの男子に見られたら…/////」

 

 全裸になり5人とも恥ずかしがって体を隠すと、すぐさま弦巻家の黒服たちがやってきて、数十人がかりでガードした。そしてそれを察知した飛鳥は顔を出して黒服とアイコンタクトをとると、超能力で上からも見えないようにガードした。勿論Roseliaは弦巻家の技術だと思っている。

 

リサ「す、すごいね…」

千聖「さあ、早く着替えて頂戴! 黒服さん達が時間を稼ぐから!」

友希那「わ、分かったわ!」

 

 こうして、Roseliaはピンチを乗り切ったのだった。

 

リサ「ほ、本当にみられてないよね…?/////」

燐子「お嫁にいけない…/////」

紗夜「それにしてもどうしてこんなことに…」

友希那「弦巻家にこのまま調べてもらいましょう」

あこ「そうしましょうそうしましょう!!」

 

 とまあ、犯人探しも見つかって…。

 

****************************

 

 後日、飛鳥はテレビ通話でモカと話をしていた。

 

モカ「どうなったの~?」

飛鳥「…聞かない方がいいよ」

 

 飛鳥はげっそりしていた。というのも、犯人たちがどうなったかを聞かされて、飛鳥は情けない気持ちでいっぱいになっていた。

 

モカ「それにしても飛鳥く~ん」

飛鳥「なに?」

 

 飛鳥の言葉にモカがニヤニヤしていた。

 

モカ「良かったね~」

飛鳥「何が言いたい…」

 

 モカの言いたい事を理解した飛鳥は口元をひきつらせた。

 

 

 ちなみに千聖はというと…。

 

千聖(燐子ちゃん…意外と…)

 

 

おしまい

 

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