全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第406話「シミュレーションマシン」

 

 

「突然だがこんなものを作ったぜ!」

 

 バンドリ学園のとある研究室。男子生徒Aが何かを作ると、仲の良いBとCが反応した。

 

B「なにそれ?」

A「シミュレーションだ!」

C「シュミレーションマシーン?」

B「何すんの。それで」

A「これであの一丈字が本当に女に興味があるという事を証明して、色々でっちあげてやるんだよぉ…」

B・C「意味わからん」

 

 この男子生徒Aは2年3組の生徒であり、同級生のバンドガールとはクラスが違うため、中々接点が持てずにいた。だが、自分と同じ状況だというのに、次々と美少女たちと仲良くなる一丈字が憎くて仕方なかったのだ。

 

A「一丈字も女の子からの色香攻撃には弱い筈だ。このシミュレーションで、こいつの痴態を取り上げて、近づかないように脅迫してやる!」

B「それ作る暇あったら、話しかける方が簡単じゃね?」

A「そうなんだけどォ~」

C「これが全然相手にされないんだよな…。良くても愛想笑いであしらわれるし」

A「その通りだ! それじゃあ早速…そうだ。まずは手始めにイヴちゃんと居候したらどうなるんだというシュミレーションを試してやる!!」

 

 そう言って男子生徒Aが再生するが、飛鳥とイヴの名前を聞いた男子生徒たちが次々と入ってきた。

 

***********************

 

イヴ「私今日から、一丈字さんの家でお世話になる事になりました!」

 

 映像には飛鳥とイヴ、そして飛鳥の家の玄関前が映し出されていた。

 

B「めっちゃいい出来じゃん」

C「ていうかこの技術力…。もっと別の方向に活かせなかったのか?」

A「黙ってみてろ」

 

 イヴが自分の荷物を持ってやってきたが、飛鳥は困惑していた。

 

飛鳥「…初耳なのですが」

 

 飛鳥はあまり乗り気じゃなかった。

 

A「くぅ~!! この憎たらしい顔! 本当は嬉しいんだろ!!」

B「いや、なんか本当に嫌そうに見えるぞ…」

C「なんか謎が多いんだよなアイツ…」

 

 映像を見てAたちがツッコミを入れていた。飛鳥は能力者であるがゆえに秘密主義で、あまり自分のプライベートを曝け出したくないのだ。というか部屋に能力者関連の私物を置いてるため、普通にバレる可能性があるからだ。

 

イヴ「実は私の親がしばらく家を空けることになってしまい、独りなのです!」

飛鳥「事務所にはちゃんと相談はしましたか?」

イヴ「しました。そしたら一丈字さんの家に行くのが一番いいと! とても強いですし!」

飛鳥「…恐らくその連絡がこっちに来てないという事になりますね」

 

 飛鳥としてはこの時、千聖からうちの事務所のスタッフは無能という言葉を聞いていたが、まさにその通りだと感じていた。

 

イヴ「そ、そうだったんですか…?」

飛鳥「今からでも遅くないですし…。そうだ、白鷺先輩にちょっと相談してみたらどうですか?」

イヴ「恐らく千聖さんもこっちに来ます!」

飛鳥「何でですか?」

イヴ「そ、それは…言えません!///」

 

 イヴが頬を染めてきっぱり否定すると、飛鳥は何となくだが察した。

 

飛鳥「まあ、とりあえず私一人の判断ではどうにもならないので…」

 

 飛鳥が電話をかけようとするが、イヴが制止した。

 

イヴ「アスカさん…。やっぱり迷惑ですか…?」

飛鳥「迷惑じゃないけど、自分の影響力を考えなさい」

 

 イヴが涙目+上目遣いで飛鳥に問いただしたが、飛鳥が毅然とした態度でイヴに言い放った。

 

飛鳥「あなた達の仕事はお客様やたくさんの人たちがいて成り立っている筈です。その人たちの思いを裏切る事は決してやってはなりません」

「えらい!!」

 

 飛鳥が思ったほか真面目に諭しているのを見て、一部の男子生徒たちが驚いていた。

 

B「…ちょっと見直したわ」

C「ちゃんとファンの事考えてるんだな」

A「いや、これはあくまでシミュレーションだ! そんな事言ってイヴちゃんのハートを…」

 

イヴ「…流石アスカさんですね」

飛鳥「分かっていただけましたか…。せめて事務所には…」

 

 飛鳥が電話をかけようとしたが、イヴの目がとろーんとしていた。

 

イヴ「そういう所がまた、ブシドーにのっとっていて、好きです…♡」

(惚れたァアアアアアアアアアアアアアアアア!!!)

 

 シミュレーションの中とはいえ、イヴが飛鳥に惚れる所を見て、男子生徒たちは発狂していた。

 

「でもこれ裏を返せば、こういうやり方だったらイヴちゃん惚れるって事だよね!?」

「おっしゃあ、今度真似したろ!!」

「メモらなきゃ!!」

 

 とまあ、男子生徒たちが色々興奮していたが、これはあくまでシミュレーションなので、必ずしもその通りになれるとは限らない。

 

飛鳥「という訳で電話かけますね」

 

 そう言って飛鳥は電話をかけたが、

 

『本当に申し訳ございません! 寮はもういっぱいで、若宮には一丈字さんにお世話になるように言ってしまって…。謝礼金は出させて頂きますので、どうか…』

飛鳥「本当にお願いしますよ。彼女も今大事な時期ですし、私も急にそういう事を言われると困ります」

 

 飛鳥は容赦なしにスタッフに文句を言っていた。

 

飛鳥「もし何かあった場合にそちらできちんと事情を説明することと、あとで証明書を送ってください。この2点を守っていただけるなら引き受けましょう」

『申し訳ございません…。よろしくお願いします』

 

 そう言って飛鳥は電話を切った。

 

B「なんか…パスパレのマネージャーよりマネージャーしてね…?」

C「なんかすっごい慣れてるような…」

A「くぅ~!! 透かしやがってぇ~!!!」

 

 そんなAの嘆きをよそに、映像の中の飛鳥はため息をついた。

 

飛鳥「仕方ありませんね…。中にお入りください」

 

 そう言って飛鳥はイヴを部屋の中に入れた。

 

イヴ「…これで彩さん達より一歩リード出来ました」

飛鳥(いや、後退してるよ…)

 

 イヴの独り言をちゃんと聞いていた飛鳥は口には出さないものの、イメージダウンはしていたが、男子生徒たちはブーイングを上げた。

 

「やっぱりこいついけすかん!!」

「女の子が家に入ってきてるんだから少しは喜べよ!!」

「こいつまさか…」

「それでも男か!!」

 

 とまあ、騒いでいた。

 

イヴ「アスカさん」

飛鳥「何ですか?」

 

 飛鳥は困った様子でイヴの方を見ていたが、イヴは飛鳥の都合など知らずにニコニコしていた。

 

イヴ「本当にありがとうございます。家に入れて頂いて」

飛鳥「事務所の方々に言われたら仕方ありませんよ」

イヴ「勿論お礼はさせていただきます!」

飛鳥「お礼?」

イヴ「アスカさんの喜ぶことならなんでも!」

 

 イヴの発言に男子生徒たちが血眼になった。

 

「喜ぶことなんでも…?」

「ま、まさか…」

「ゆ、ゆるさーん!!!」

「どんなことをするつもりだぁ~!!!?」

 

 しかし、飛鳥の態度は変わらなかった。

 

飛鳥「何もしなくて結構ですよ」

「!?」

 

 そう冷たく言い放った。

 

イヴ「ど、どうしてですか?」

飛鳥「先ほども言ったでしょう。ご自身の影響力を考えろって。パスパレのメンバーであるあなたにそういう事をさせたら、ファンの人たちがやっかみますし、いくらプライベートとはいえ、あなたはアイドルなんです」

 

 あくまで自分の事をアイドルしてしか見ていないと意思表示する飛鳥に、イヴは悲しむ表情を一瞬見せそうだったが、自分の仕事の事や将来の事をちゃんと理解し、自分の事を思って言ってくれている事を理解できていたので、悲しげに笑った。

 

イヴ「…分かりました」

 

 イヴの発言に男子生徒たちが発狂した。

 

「一丈字てめぇー!!」

「イヴちゃんにそういう顔させやがって!!」

「やっぱりこいつは殺すべきだ!!」

「ていうかもう学校から追い出すべき…」

「ちょっと?」

「!!?」

 

 後ろから扉が開かれて、誰かが声をかけると皆が後ろを振り向いた。そこにはパスパレ本人の姿があった。

 

千聖「これ、いったいどういう事なの?」

「ち、千聖ちゃん…!」

 

 本人にバレて、青ざめる男子生徒達。

 

彩「イヴちゃん。飛鳥くんのおうちに行ったの?」

イヴ「い、行ってないです!! 何なのですかこの映像!!?」

麻弥「一丈字さんの家って確かもうちょっとお高めのマンションでしたよね?」

日菜「なんかおうちの中ボロくない?」

麻弥「いや、日菜さん…」

 

 その時、場面が風呂に切り替わった。

 

飛鳥「はー…。一体どうしたもんかね…」

 

 飛鳥がゆっくり湯船に浸かっていると、

 

「アスカさん?」

飛鳥「何かありました?」

 

 イヴの声がした。

 

「やっぱりお背中お流ししようかと思います」

飛鳥「あ、私もう湯船に浸かっているので結構です」

「いえ! せめてこれだけでもさせて頂けないでしょうか!」

飛鳥「うーん…。それやられると一番まずいので、ちょっと考え…」

 

 飛鳥がそう言ったその時、イヴ(映像)が扉を開けた。何という事だろう。全裸だった。勿論大事な部分は隠れて…いなかった。正座しながら扉を開けていて、前にかがんで谷間は強調され、乳首も丸見え。股間は両方の太ももに隠れていて見えなかったが、それでも並の男を悩殺するには十分すぎた。

 

彩・千聖・麻弥「」

日菜「うわ、イヴちゃん。やっぱりおっぱいおっきいねー」

イヴ「……!!!///////」

 

 彩、千聖、麻弥が真っ白になり、日菜がいつも通りに振舞うが、イヴは顔を真っ赤にして涙目で震えていた。そして男子生徒たちの反応は様々で両目を大きく広げて、イヴ(映像)の裸体をガン見していたり、変な奇声を上げていたり、猿みたいになっていたり…もうそれは地獄絵図だった。

 

 そして我に返ったイヴは涙目でこう叫んだ。

 

イヴ「キャ~~~~~~~~~~~~!!!! 消してくださ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~い!!!!!/////////」

日菜「あ、そこはブシドーじゃないんだ」

麻弥「ひ、日菜さん!! そんな事言ってる場合ですか!!!」

彩「え、ちょっとこれ、どうなってるの!!?」

千聖「早くこの映像を消しなさ―――――――――――――――――い!!!!!」

 

 この後、飛鳥の力を借りて男子生徒達と彩・イヴ・麻弥・日菜の記憶を消すことに成功した。ちなみに千聖は次こういう事が起こらないように対策を立てる為、記憶をそのままにした。

 

 

 そしてどうなったかというと…。

 

千聖「うぅ…うぅぅぅ~~~~~~!!!!!」

モカ「モカちゃんの胸の中で泣いてくださいな千聖さ~ん」

 

 飛鳥、千聖、モカ、こころの4人が弦巻家に集まったが、千聖はやり場のない怒りをぶつけられず、モカの胸の中で泣いた。

 

飛鳥「ああいうのつくれるなら、なんで…」

こころ「千聖を泣かせるのは許せないわね! 懲らしめなきゃ!」

飛鳥「出来るだけスケールは小さくね…」

千聖「いや、こころちゃん」

「?」

 

 千聖が涙目でキッと飛鳥とこころを睨みつけた。

 

千聖「徹底的にやりましょう」

飛鳥「いや、落ち着いてください…」

千聖「あいつらの×××××を徹底的に小さくすればいいのよ!」

飛鳥「女の子がそんな事を言ったらいけません!!!」

 

 

おしまい

 

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