今回の設定
・ 紗夜 ← Roselia + 日菜
・ 早い話が紗夜愛されで、飛鳥は巻き込まれている。
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第337話「飛鳥と紗夜とビーチバレー」
それはある日の事だった。
「い、一丈字さ…一丈字くんっ」
「?」
飛鳥が廊下を歩いていると、紗夜に話しかけられたがモジモジしていた。
飛鳥「どうかしましたか? 氷川先輩」
紗夜「い、今いいかしら…?////」
飛鳥「はい」
飛鳥が不思議そうに紗夜を見つめていた。
紗夜「そ、その…今度、温水プールに一緒に行ってもらえませんか…?」
飛鳥「温水プール?」
紗夜の言葉に飛鳥は不思議に思っていた。生真面目な紗夜が異性と一緒にプールに行くなんて考えにくいので、何かあったのではないかと考えていた。
飛鳥「何かありました?」
紗夜「え、えっと…何もないわよ」
「いや、ありまくりよ」
紗夜「うわあっ!!!」
友希那が飛鳥と紗夜の間に割って入ったので、紗夜が滅茶苦茶驚いていた。
リサ「紗夜。どういう事?」
燐子「詳しく説明してください…」
リサと燐子が紗夜に事情を聴こうとしたが、目にハイライトがなかったようなあったような。ちなみにあこは燐子のスマホからテレビ通話で参加している。
あこ『あこ知ってますよ。最近できたダシマ温水プールで、ビーチバレー大会があって、優勝するとポテト食べ放題券が手に入るんですよね』
紗夜「!!//////」
あこの言葉に紗夜が頬を染めた。
リサ「なんだー。言ってくれればアタシが組むよ? わざわざ飛鳥くんに頼まなくても…」
あこ「けどこれ、男女ペアじゃないとダメらしいんですよ…」
友希那「今は同性カップルもいるのよ。遅れてないかしら?」
いちゃもんをつける友希那に飛鳥はどうすればよいか考えていた。参加したい理由は分かり、そういう事であれば協力は惜しまないが、友希那達が絶対にOKするわけがない。紗夜の判断に任せることにした。
友希那「その食べ放題券が欲しいなら弦巻さん達にお願いすれば…」
飛鳥「いや、流石にそれはダメですよ…」
飛鳥が困惑すると、友希那がキッと飛鳥をにらみつけた。
友希那「紗夜は渡さないわ」
飛鳥「いえ、奪おうなんて考えておりませんよ」
友希那だけでなく、リサや燐子も何かしら目が笑ってないので飛鳥は困惑した。紗夜の顔を見るが、何とかポテト食べ放題券を手に入れられないか考えていた。
飛鳥(…これじゃ、他の男子に頼んでも結果は同じだろうな)
すると飛鳥は友希那達の悪意を逆手にとって、超能力を発動し、何とか記憶を改ざんした。
飛鳥(強い意志があれば洗脳は弾けるけど、その強い意志とこっちの超能力を同調させれば洗脳は出来る。けど、この調節が難しいんだよな…)
そして操れる時間は限られているので、そこで何とか約束を取り付けることにした。
友希那「…とはいうものの、流石に首を突っ込むのはかわいそうね」
紗夜「!」
リサ「そうだねー。頑張ってー」
そう言って友希那達を退場させた。
飛鳥「ど、どうしたんでしょう…」
飛鳥は演技をしてみせ、紗夜に話しかけた。
紗夜「え、ええ…。あ、そ、それはそうと一丈字くん…」
飛鳥「ビーチバレーの件ですよね。私は構いませんよ」
飛鳥は何とか約束を取り付けて、当日のビーチバレーに臨むのだった…。
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当日。双子の妹である日菜は仕事で、Roseliaも運よくオフだった(というかオフにした)。飛鳥は温水プール前で紗夜と待ち合わせし、そのままエントリーを済ませた。
エントリーを済ませたその時、飛鳥の洗脳が解けた。
友希那「はっ!!」
リサ「!」
燐子「!!」
あこ「かっあ!!」
日菜「!」
5人は飛鳥と紗夜がビーチバレー大会に出ることを思い出して、慌てて紗夜に電話をかけた。
その頃…
飛鳥「……」
紗夜「ど、どうでしょうか…/////」
飛鳥と紗夜は水着姿で鉢合わせをしていたが、飛鳥が全身黒のダイビングスーツなのに対し、紗夜はパステルブルーのビキニを着ていた。
飛鳥「お似合いですよ」
紗夜「そ、そう…」
飛鳥「それでは参りましょう」
こうしてビーチバレー大会が開催された。飛鳥・紗夜ペアのほかにも15組参加していた。
飛鳥「この人たちもカップルですかねぇ…」
紗夜「…だと思います」
そして友希那達が会場に駆け付けたころには、ビーチバレー大会は決勝戦を迎えていた。
友希那「紗夜!!」
友希那達が会場に入るや否や、水着姿の飛鳥と紗夜がコートの上に立っていた。
リサ「さ、紗夜の水着姿…!」
燐子「とっても可愛いです…」
紗夜の水着姿にリサと燐子はメロメロになっていたが、すぐさまペアを組んでいる飛鳥に対しては殺意が沸いていた。
あこ「うぅ~!! いいなぁ~!!!」
日菜「おねーちゃんとペア組まないでー!!!」
あこと日菜が露骨に嫉妬して叫ぶと、飛鳥と紗夜がその声援が聞こえたのか、困惑していた。
飛鳥「すぐにカタをつけましょう」
紗夜「そ、そうね…」
そして決勝戦が始まったが、紗夜が穴だと相手チームに判断されたのか、紗夜に対して集中攻撃が行われた。
友希那「あの相手チームぶっ殺してやろうかしら…」
リサ「友希那。殺しちゃダメだよ」
日菜「おねーちゃんばっかり狙うなんて…」
友希那達は相手チームに対して殺意を抱いていたが、飛鳥がアシストをして紗夜に点を入れさせ、地道に点を取っていった。そのうち、相手も体力がなくなってペースが落ちて、何とかそのまま優勝した。
飛鳥「お疲れさまでした」
紗夜「ええ…。本当にありがとうございます」
飛鳥と紗夜がハイタッチをすると、友希那達は無表情になった。
紗夜「…そしてすみません」
飛鳥「いえ、何とか言い訳を考えましょう」
そして表彰式。飛鳥と紗夜はトロフィーとポテト食べ放題券を受け取って、そのまま幕を閉じた訳だが…。
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大会終了後
友希那「優勝おめでとう。流石紗夜ね」
紗夜「み、湊さん…」
激おこの友希那達を見て、飛鳥と紗夜は困惑していた。
リサ「それで、ポテト食べ放題券はちゃんと手に入れた」
紗夜「え、ええ…」
燐子「そうですか…」
友希那達の様子を見て飛鳥は困惑した。この人たちこんなキャラだったっけと言わんばかりに…。
友希那「さて、それはそうと…」
一気に視線は飛鳥に向けられた。
飛鳥「ええ。言い訳はしませんよ」
友希那「潔いわね。さて、誰に断って紗夜とペアを組んだのかしら?」
飛鳥「紗夜先輩です」
友希那が圧をかけて飛鳥に話したが、飛鳥は動じなかった。
紗夜「あ、あの湊さん。私が声をかけたので…」
リサ「分かってるよ。でもね…」
飛鳥「その分紗夜先輩とビーチバレーをしてあげたら良いと思います」
「!!?」
飛鳥の言葉に紗夜が驚いた。
飛鳥「もうペアを組むことはないと思います」
友希那「そんなこと言ってこれからもあるんでしょう」
飛鳥「思いますなので、分かりません」
燐子「で、出来れば組まないでほしいです…」
あこ「あこも紗夜さんとビーチバレーしたいよ!!」
飛鳥「だそうなので」
紗夜「……」
そんなこんなで飛鳥の任務は終わった。
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ところがどっこい…。
紗夜「皆さん。これは一体どういうことですか?」
「……」
ある日のバンドリ学園。紗夜は激おこで、友希那達に説教していた。
リサ「いや、その…」
紗夜「私の隠し撮り写真を交換していたなんて…日菜!!」
日菜「ご、ごめんなさ~い!!」
日菜の言葉に紗夜がため息をつくと、
紗夜「私も本気で怒りました」
燐子「ま、まさか…」
あこ「Roseliaをやめるとか言わないですよね!?」
友希那「そ、それだけは嫌!!!」
皆がRoseliaをやめようとしていると思い、友希那達は慌てだした。日菜は姉妹だから大丈夫だと思わず、一緒になって慌てている。
紗夜「一丈字くんとポテト食べに行ってきます」
紗夜の発言に空気が止まった。
リサ「さ、紗夜? 流石に飛鳥くんも迷惑だと思うよ…?」ダラダラ
あこ「そ、そうですよ!」ダラダラ
紗夜「それなら心配いりませんよ」
日菜「ど、どうして!?」
紗夜が冷めた目で日菜たちを見つめた。
紗夜「先日のビーチバレーが学園から評価されているので、これから彼と色々ペアを組むことが増えるでしょうね」
日菜「そ、そんなぁ!! おねーちゃん!!」
友希那「ごめんなさい!! お願いだから私とペアを組んで頂戴!!」
リサ「いや、アタシと!!」
と、5人が一斉に紗夜に縋りつくと、紗夜も流石に困惑し、遠くからモカ、千聖が困った顔で見つめていたが、飛鳥は完全に知らん顔だった。
千聖「…止めなくていいの?」
飛鳥「もうわやです。手に負えません」
飛鳥は完全にツッコミを放棄した。
おしまい