全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第339話「紗夜はアイドル的存在」

 

 ある日のバンドリ学園。紗夜は飛鳥をにらみつけており、飛鳥は視線をそらしていた。

 

紗夜「一丈字くん。断言します。私はアイドルではありません」

飛鳥「そ、そうですねぇ…」

 

 先日、紗夜と二人きりで話していた時に、Roseliaと日菜に絡まれて、男女の仲を指摘された時に飛鳥は『紗夜は皆のアイドルなので手を出せない』という発言をして、紗夜を辱めたのだ。

 

飛鳥「あ、紗夜先輩」

紗夜「言い訳は聞きません」

飛鳥「言い訳ではありません。意見」

紗夜「意見も聞きません」

飛鳥「何言ってもダメなんですか?」

紗夜「何も聞きません」

飛鳥「スカートにシールがついてます」

紗夜「!!?」

 

 飛鳥の発言に紗夜がスカートを見ると、確かにシールがついていて、紗夜は慌てて取った。

 

紗夜「ゴホン! これに関してはご指摘ありがとうございます」

飛鳥「あ、はい…」

 

 怒っていても、人に何かしてもらったら律儀にお礼をいう所は紗夜らしいなと飛鳥は思った。

 

紗夜「さて、本題に入ります! 私は…」

「アイドルよ。紗夜」

 

 友希那、リサ、燐子、日菜が現れた。

 

あこ「あこも電話で参加してるよ!!」

 

 と、あこも燐子のスマホから参加していた。

 

飛鳥「み、皆さん…」

友希那「一丈字くん。あなた、どれだけ紗夜と会話すれば気が済むのかしら?」

飛鳥「あ、もうこれで私のミッションは終わりますので、後は皆さんでごゆっくり…」

紗夜「絶対逃がしません」

 

 飛鳥が逃げようとすると、紗夜が食らいついた。

 

飛鳥「紗夜先輩。そんな事するから湊先輩たちがあなたの事をアイドル扱いするのですよ?」

紗夜「そ、そんな訳ないでしょう!!/////」

リサ「いや紗夜。紗夜はアイドルみたいなもんだよ?」

紗夜「は、はぁ!!?/////」

 

 リサの発言に紗夜が驚くと、飛鳥がスーッと逃げようとしたが、紗夜がそれに気づいて止めた。

 

燐子「そ、そうです…。氷川さん。とても綺麗だし…」

日菜「そーだよ! おねーちゃんが可愛いのがいけないんだよ!」

紗夜「一丈字くん。何とかして頂戴。あなた出来そうだわ」

 

 燐子と日菜の発言に紗夜は飛鳥に無茶ぶりを頼み始めた。

 

飛鳥「その前にどうして私と絡むのかを説明したほうが…」

紗夜「そんなのあなたのやっている事が心配だからよ。学園から離れたところで一人でご飯を食べてたりとか…」

リサ「え、そんなことしてるの?」

飛鳥「いつもじゃないですよ。一人になりたいときもあります」

友希那「クラスに仲の良い子とかいないの?」

飛鳥「特に仲が良いという訳ではありませんが…」

 

 飛鳥の言葉に紗夜が困惑した。

 

あこ「と、とにかく紗夜さんと二人きりで食事するのはなんかズルいからダメ!」

日菜「そーだよ! あたしだっておねーちゃんと二人きりで食事したいのに!」

友希那「いや日菜。あなたは姉妹だから家でも出来るでしょ?」

日菜「そうだけどー」

 

 そう言って自分を取り合う友希那の姿を見て、紗夜は頬を染め始めた。そして飛鳥は『やっぱりアイドルだな…』という顔をしたので、紗夜は飛鳥の頬をつねろうとした。

 

飛鳥「ちょ、なんですか!?」

紗夜「今私の事アイドルだって思ったでしょう!」

飛鳥「アイドルだって思ってませんよ。愛されてるなーって思っただけです」

「同じやん!!」

 

 飛鳥の言葉に皆が突っ込んだ。

 

友希那「やるわね…。紗夜は中々のツッコミ気質だから、一丈字くんみたいに色々ボケるタイプには反応せずにはいられないのよ…」

紗夜「湊さん。あなたそういうキャラじゃないでしょ…」

リサ「と、とにかくさ。ここで話すのもあれだから…」

 

 とまあ、収拾がつかないまま次の授業を迎えることになった。

 

飛鳥(ちょっと当面は大人しくしていた方が良さそうだな…)

 

 飛鳥は千聖、モカ、こころに協力を求めて、紗夜と自分を引き合わせないようにした。

 

千聖「ぜひそうして頂戴。白金さんがなんか不機嫌なのよ…」

飛鳥「ご迷惑をおかけしてすみません」

 

 こうして作戦が行われた。飛鳥が超能力で存在感を消したことで、紗夜は飛鳥に気づくことなく、Roseliaや日菜も紗夜に構ってもらえてご満悦。学園は平和そのものだった。

 

 だが、ここまで平和だと面白くないので、事件はやはり起きる。

 

********************

 

「オレも紗夜ちゃんと仲良くしたい!」

「そうそう!!」

 

 事もあろうに、紗夜のファンの男子生徒がRoseliaと日菜にウザ絡みしてきたのだ。当然友希那達は不機嫌になった。

 

紗夜「な、仲良くしたいって…」

友希那「紗夜。目を合わせちゃダメよ」

「おいおい。Roseliaってこういう事するんだなー」

「がっかりだなー」

 

 とまあ、完全に舐め切った態度で友希那達に挑発する男子生徒達。

 

リサ「ごめんねー。紗夜も嫌がってるから」

「嫌がってるなんて事はないだろう!」

「それでプロになれると思ってんの?」

燐子「ど、どういう意味ですか…?」

 

 燐子の言葉に男子生徒たちは暗く笑った。

 

「言葉の通りだよ!」

「お前らの今の姿をSNSで流して、評判悪くしてやる!」

 

 そう言う男子生徒達だったが、飛鳥が陰に隠れて撮影し、学園中に公開した。生徒たちの反応があったのを確認すると、超能力で男子生徒たちを洗脳して紗夜たちと引き離した。

 

紗夜「な、なんだったのでしょうか…」

友希那「あなたが無事ならそれでいいわ。ここから離れましょう」

紗夜「え、ええ…」

 

 急に男子生徒たちが大人しく引き下がったのを不審に思いながらも、紗夜は友希那達と共にその場を後にした。

 

*************************

 

 それからというもの、飛鳥達の日常は相変わらずで、飛鳥はRoseliaや日菜と距離を置いて学園生活を過ごしていた。最近は友希那達の影響もあってか、トラブルもなくなりつつあった。

 

飛鳥(これならもう広島に帰れそうだな…)

 

 と、考えていたその時だった。

 

「い、一丈字くん」

飛鳥「!」

 

 飛鳥が振り返るとそこには紗夜がいた。

 

飛鳥「氷川先輩。何か御用でしょうか」

紗夜「その…あなたにお願いしたい事があるのだけど…/////」

 

 紗夜がもじもじしながらお願いするのを見て、当分は帰れないと悟る飛鳥だった。

 

 

おしまい

 

 

 

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