全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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 202×年。日本ではガールズバンド戦国時代を迎えていた。数多のガールズバンドがしのぎを削り、勝った者は栄光を手に入れ、負けたものは挫折を味わい、去っていく。

 まさに弱肉強食の世代。

 そしてここにも、東京のどこかにあるバンドリ学園でも同じだった。この学園に至ってはガールズバンドが沢山いたからだった!

 仲良し5人組が集まったフレッシュ系ガールズバンド「Poppin‘Party」

 幼馴染5人が集まった王道ガールズバンド「Afterglow」

 芸能人5人で構成されたアイドルバンド「Pastel*Palettes」
 
 プロも一目置く本格派ガールズバンド「Roselia」

 弦巻こころ率いる異色系ガールズバンド「ハロー、ハッピーワールド!」

 そして、最上級生で構成された4人組のガールズバンド「Glitter*Green」

 バンドの腕もさながら、その顔立ちに学園の男子生徒たちはメロメロ状態だった。

だが、ガールズバンドも人気になってきたはいいが、問題も抱えていた。

 それはファンの迷惑行為である。彼女たちが所属する学校で出待ちを行ったり、近隣に住む住人たちに迷惑行為を起こしたりしている。中にはバンドを禁じられた学園もいて、中でも激戦区である東京は特に深刻化していた。

 学園内では対処に限界も出てきてしまい、どうすれば良いか迷っていた所、ハロー、ハッピーワールドのリーダーである弦巻こころは自分の古くからの友人から、不思議な力を持った少年の事を聞かされており、その少年に力を貸してもらおうと考えた。

 そしてその少年こそが、一丈字飛鳥であり、この物語は不思議な力を持ったこの少年の愛と勇気と誇りをもって戦い抜く物語である…。

 なのだが…。

「お邪魔しまーす」

 今回は『WONDER BOY』メンバー。総登場である…。

飛鳥「どうなるんだろう…」

2年3組:未来、省吾、幸生、悟士
1年3組:飛鳥、京、日向、椿

社会人:和哉、孫

**********************


WONDER BOYオールスター編
第401話「オールスター?」


 

 

 

 

 ある日のバンドリ学園。男子生徒たちはとてつもなくイライラしていた。

 

「相変わらず香澄ちゃん達はオレ達に振り向いてくれない…」

「振り向いてくれないならまだしも…」

 

 というのも、原因は周りにいた女子生徒たちがある男に夢中になっていた。そう、WONDER BOYでも屈指のイケメンキャラである林幸生の存在だった。

 

幸生「……」

 

 幸生は180くらいあり、青髪のショートストレート、釣り目、見た目でいうとワイルドな風格で、それでいて御曹司。女性にモテる要素ありまくりで、本当に女子生徒たちがメロメロになっていた。

 

「薫様もいいけど、やっぱり本物の男もいいわよね…♡」

「一丈字くんにあんなイケメンの友達がいるなんて知らなかった!」

「やっぱイケメンはええわ…♡」

「女子にもこういうイケメンを供給するべきよ!」

 

 どうやら飛鳥はイケメンとして認識されていなかった。

 

「それがせめてもの救い!!!」

「救いだけど、やっぱなんか面白くねぇ!!」

「これだと余計にオレ達の方に振り向いてもらえなくなるだろうがァ!!」

 

 男子がそう騒ぐと、女子生徒たちがキッと睨みつけた。

 

女子A「うるさい不細工共!」

女子B「ピーピーうるさいのよ!」

女子C「そんな事ばっかり言ってるから相手にされないのよ!」

女子D「一丈字くんカワイソー」

男子A「やかましい!!」

男子B「そういうお前らこそイケメンが相手にすると本気で思ってるんですかァ~?」

男子C「自分は優遇されるべきだと思ってる奴はなァ、幸せになれねーんだよ!!」

男子D「思いやりが大事です!!」

 

 とまあ、中々のカオスぶりを見せていました。

 

******************

 

 1年3組

 

飛鳥「あー…。喧騒がここまで聞こえてくるよ…」

 

 座長・一丈字飛鳥は廊下から聞こえてくる喧騒にげんなりしていた。これ絶対自分のせいにされるんだろうなと思ったのと、実際漫画でもこういうトラブルが起きると主人公のせいにされるという事を理解していたからだった。

 

京「なんていうかその…お前も大変だな」

飛鳥「そうだよ」

 

 親友の奈良川京に言われて、飛鳥はそう返事すると、一緒にいた林日向と林椿も困った顔をしていた。

 

椿「なんていうか男子が凄くキモいんだけど…」

飛鳥「おう。キモいって言葉を使うと、逆に喜ぶからあまり使わない方がいいよ。ていうか寧ろ狙われるからな」

椿「ね、狙われるって…」

飛鳥「Afterglowの美竹さんと、パスパレの白鷺先輩がまさに狙われてるからな…」

 

 そうは言いつつも、実際に何回か椿がこのシリーズに登場した際、椿もなかなかの素質があると男子生徒たちが話していたと情報を耳にしたが、何も言わないことにしたが、幸生が現れた。

 

幸生「その話詳しく聞かせろ」

飛鳥「幸生さん。ここでトラブル起こすのやめてください。林グループと弦巻財団の2大組織がいて、学校の先生方のストレスが凄い事になってるんですから」

 

 とは言いつつも、幸生が退く様子がないので、場所を移動して話をすることにしたが…。

 

「ちょっと、しつこいんだけど」

「いいじゃんかよォ!!」

 

 Afterglowが男子生徒たちに絡まれていた。

 

「ただでさぇいぃぃぃぃぃぃぃちじょうじだけでも厄介なのに、あの青くぅぅぅぅぅぅヵみも現れて、オレ達の存在感が薄くなるんだよぉ!!」

モカ「いや、そんなの知らないし~」

ひまり「巻き舌の癖が凄い!!」

 

 すると飛鳥は普通に超能力を使って、男子生徒たちを腹痛にさせた。

 

「ぐああっ!! は、腹がぁ!!」

「へっ! だけど今日のオレ達は一味違うぜ!!」

「漏らしてもいいように、紙おむつを穿いてきてるからなぁ!?」

「それ何の自慢!!?」

 

 男子生徒たちは腹痛対策に紙おむつを穿いてきたが、飛鳥達からしてみたら結局漏らすことに変わりはなかった。

 

幸生「おい…」

椿「本当にキモいんだけど~!!」

 

 男子生徒たちのキモさを見て、幸生と椿は顔を真っ青にしながらドン引きしていた。飛鳥・京・日向は同じ表情で唖然としていた。

 

飛鳥「…このまま漏らさせたらどうなるんだろう」

椿「そんなの絶対嫌!! あんたが何とかしなさいよ~!!」

飛鳥「分かった分かった!!」

 

 そう言って椿が飛鳥の背中を押した。

 

飛鳥「あのー」

「ああん!!?」

「!!」

 

 飛鳥が男子生徒達とAfterglowの前に姿を現した。

 

「なんだてめぇ!」

「遂にヒーローのおでましって訳か!?」

飛鳥「本当にそう思ってます?」

 

 飛鳥が呆れたように男子生徒たちに話しかけた。

 

飛鳥「美竹さん達嫌がってるんで、離して貰えませんかねぇ?」

「な~に分け分かんねぇ事言ってんだ。お前はとにかくすっこんでろ…よっ!」

 

 男子の一人が飛鳥に対して殴りかかったが、飛鳥は簡単にかわして足払いを食らわせると、男子…ヤラカシAは転倒した。

 

ヤラカシA「ぎゃん!!」

 

ヤラカシB「A!」

ヤラカシC「この野郎!! 暴力をふるわせたとして先生に言いつけてやるからな!!」

 

 そう言って飛鳥はスッと自分のスマホを取り出して、再生するとそこには自身がAfterglowに迫っている声と、嫌がっている蘭たちの声が再生された。

 

飛鳥「自白するようなものですのでお勧めはしませんよ。観念したらどうですか?」

「っ!」

飛鳥「あと、後ろにいる青い髪のお兄さんいますよね?」

幸生「!?」

 

 自分が引き合いに出されて幸生が驚いた。

 

ヤラカシB「そ、そのイケメンがどうしたんだよ!」

飛鳥「女子生徒の皆さんを敵に回しますし、彼…林グループの御曹司なんですよ」

ヤラカシC「だ、だからどうしたんだ!」

飛鳥「分かりませんかね? この現場に彼も居合わせたとなれば、運が悪けりゃあなた方は林グループに喧嘩を売ったとして、世界中のお偉いさんを敵に回すようなものですよ?」

 

 飛鳥の発言にヤラカシ達の顔が真っ青になったり緑色になった。まるで毒を飲んだと思い込んだ毛利小五郎のように…。

 

飛鳥「どちらがいいですか? 大人しくここを去るか、明日から普通の生活が送れない人生を送るか、二つに一つです」

「ひ、ひぎぃぃいいいいいいいいいいい~~~~~~~~~~~~~!!!!」

 

 飛鳥が笑顔で脅しをかけると、ヤラカシ達が逃げていった。だが、この時京たちも蘭たちも飛鳥の怖さに言葉を失っていた。

 

京(いっつも思うけど、飛鳥に勝てると思う事自体が間違いなんだよな…)

日向(どんどん和哉さんに似てきてるような…)

 

 飛鳥と付き合いの長い京と日向は飛鳥の姿を見て困惑していた。すると飛鳥が苦笑いしながら、蘭たちを見た。

 

飛鳥「大丈夫ですか?」

蘭「え、あ、うん…」

 

 飛鳥のいつもと違う風格にモカ以外の4人は何も言えなくなっていて、それを見て飛鳥はまた苦笑いした。

 

モカ「いや~。流石飛鳥くんだね。助けてくれてありがとう」

 

 だが、モカだけは違い、いつも通りに接していた。

 

飛鳥「またなんかあったら言ってください。行こう」

 

 そう言って飛鳥が去っていくと、日向たちも後に続いた。

 

モカ(なんかまた面白い事になってきたなぁ~)

 

 とまあ、この後我に返った巴やつぐみからお礼をさせてほしいとせがまれたのは別の話…。

 

 その頃、2年3組の教室では…。

 

省吾「いや、隣の教室に行くだけだってば!!」

未来「ダメ!!」

悟士「大人しくしてろ!!」

 

 省吾が2組にいる日菜たちに会いに行こうとしたが、未来と悟士が止めていた。理由は簡単だ。省吾に至っては、男子生徒達とあまり変わらなかったからだ…。

 

 で、孫はどうしてるかというと…。

 

孫「おわりました」

まりな「ありがとう孫くん。いやー、男の子いると助かるわー」

 

 飛鳥達が学校に行っている間、ライブハウス「CiRCLE」で主に力仕事をしていた。

 

まりな(…でも、孫くんのお兄ちゃん、めっちゃ怖い)

 

 孫がサークルでバイトするときに、孫の兄である和哉も同席をしていたのだが、目にハイライトがなく、両目に大きな隈があって目つきも悪かった為、まりなは忘れられずにいた。

 

 そんなこんなでダシマ式バンドリの新しい日常が始まる…。

 

飛鳥「あ、次回からまたいつも通りです」

省吾「何でだよ! オレにも出番…」

未来「省吾くんはダメ!」

悟士「…パスパレに見惚れて迷惑かけただろう」

 

 ダシマ式バンドリ! 第9シリーズ始まります。

 

 

おしまい

 

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