第411話「Afterglow VS Roselia ナース編(前編)」
それはある日の事だった。
「AfterglowとRoseliaってどっちが頭いいんだろう」
カフェテリアで女子生徒たちがそう言う話をした。というのも、彼女たちは2組のバンドがお互いを高めあうライバル関係だという事を知っていたからである。
だが、どっちが勉強できるのかというのはほんの興味本位だった。大した意味はなかったのだが…。
友希那「そんなものRoseliaに決まってるわ」
当の本人たちが近くで聞いていたのが運の尽きだった。Roseliaのリーダーである湊友希那が女子生徒たちにそう言い放つと、
「ちょっと待ってください。確かに年上かもしれませんけど、Afterglowだって負けてませんよ」
と、Afterglowのボーカルである美竹蘭が友希那に反論した。そう、蘭と友希那はよく衝突するのだ。仲が悪いわけではない。ただ、お互い負けず嫌いな上に、口下手で誤解を生みやすいが為に、色々めんどくさいのだ。
実際に蘭が友希那に突っかかっている姿を見て、モカは「やってしまった」と言わんばかりのリアクションをし、ひまり、つぐみが困惑していた。
友希那「こっちには紗夜や燐子がいるのよ」
リサ「友希那。せめて自分でも頑張ろうよ…」
蘭「湊先輩に勝つ自信、ありますよ?」
モカ「蘭~。せめてそこは全員行こうよ~」
ひまり「モカも乗せないで!!」
とまあ、最終的にはいつも2組が対決をすることになるのだ…。
****************
「えー。ちなみに罰ゲームは下記の中から選んでいただきます」
特設会場にてAfterglowとRoseliaが対決をすることになったのだが、司会を務める男子生徒が罰ゲームの内容を発表した。
1. 敗北チームは勝者チームに土下座
ひまり「これが一番シンプルだけど…」
巴「妹に土下座ってマジで格好がつかないよ…」
2. お化け屋敷
リサ「絶対嫌!!!」
巴「毎回お化け屋敷入れるのやめてくれ!!」
蘭「でも、土下座も嫌だ…!!」
3. 敗北チーム全員で一丈字飛鳥を突き落とす
「メンバーはダメージ受けないけど、バンドのイメージが落ちる!!」
「ていうか何で一丈字くん!!?」
4. ナース服姿で1日好きな相手をご奉仕♡
「これが一番意味わからん!!」
「でも、今までに比べたらマシかも…」
「相手選べるし…」
司会「さて、どうしますか?」
リサ「4番にしよう! 負けてもナース服可愛いし、相手も自由に選べるよ!」
紗夜「ま、まあ…他のに比べたら…」
モカ「どうする~?」
ひまり「4番にしようよ! 他のはちょっと…」
つぐみ「そ、そうだね…」
そんなこんなで負けたチームはナース服姿で1日ご奉仕という事に決まった。
その結果…。
司会「えー。国数英理社、各20点で合計100点のテストをして頂きました。範囲は中学2年生までに習う問題ですので、きちんと勉強してれば全員100点は取れる筈です。それでは発表します!」
司会の言葉に皆が神に祈った。そしてモニターに点数が表示される。
Afterglow:343点
Roselia:325点
友希那「」
紗夜「!!?」
リサ「あちゃー…」
燐子「……」
あこ「あ~!!!」
司会「343対325でAfterglowの勝ちです!」
司会がそう言うと、大歓声が上がった。ちなみに観客席にはファンの男子生徒や、普通の一般生徒も来ていた。
蘭「よし」
ひまり「やったね!」
巴「何とか姉としての威厳は保てた…」
つぐみ「皆お疲れ様」
モカ「ちなみにAfterglowの比率はどうなってるの~?」
蘭「表示しなくていいから!!」
司会「えー。こうなってます」
と、Afterglowの点数を発表したが、順番はモカ、巴、つぐみ、ひまり、蘭の順番だった。
蘭「……」
モカ「もうちょっと頑張ろうよ~」
蘭「うっさい!」
司会「えー。負けてしまったRoseliaですが…」
リサ「…多分友希那だよね」
あこ「あこも多分…」
司会「湊さんと宇田川さんですが、30ありませんでした」
司会の発言にあこが机につっふしたが、友希那は興味なさそうだった。だが、それを紗夜とリサがジト目で見つめていた。
友希那「紗夜たちの点数はどうだったのかしら?」
司会「10人の中では紗夜さんが1位でした。あと、白金さんが2位で、今井さんが4位です」
友希那「それなのになぜ…」
司会「あなたと宇田川さんが足を引っ張っていたからです」
あこ「うぇええええええええええええええええん!!」
司会の容赦ない発言にあこは号泣した。
司会「という訳でRoseliaの皆さんには罰ゲームです」
リサ「仕方ない…。ほらあこ。いつまでも落ち込んでないで」
紗夜「罰ゲームが終わったら補習ね」
あこ「はい…」
紗夜の発言にあこも今回ばかりは何も言い返さなかった。
友希那「興味ないわ」
リサ「友希那はもっと反省して!!」
紗夜「誰のせいで負けたと思ってるんですか!!」
燐子「あ、あのう…。それを言うとあこちゃんが…」
とまあ、そんなこんなで罰ゲームを決めることになった。
*******************:
司会「ちなみに奉仕する相手ですが自由に選ぶことが出来ます」
リサ「誰にする…?」
あこ「うーん…」
と、Roseliaが話をすると男子生徒たちが一斉に手を挙げた。
「はいはいはいはいはいはい!!」
「オレに奉仕してください!!」
「せめてナース服姿見せてぇ~!!!!」
「オレ、股間が色々やばいので見てください♡」
とまあ、本当にヤバかった。
友希那「黄色い救急車呼んだ方がいいかしら」
リサ「友希那~。なんでそういう事は知ってるの~」
紗夜「…その知識をもっとあのテストに向けてくださいよ」
無駄な知識を知っていた友希那にリサと紗夜は落胆していた。
あこ「あこはおねーちゃんかな」
巴「!?」
リサ「まあ、そう言うと思ったけど…」
友希那「待って頂戴。宇田川さんだと…」
巴に奉仕するとなると、必然的に蘭にも見られる可能性が高かった。そう、自分がナース姿になって巴に奉仕をしているところを蘭に見られるのは屈辱以外何物でもなかった。まあ、それが罰ゲームなのだが…。
紗夜「それだったら誰がいいんですか…って、湊さんにそれを決める権利ありますか?」
友希那「あるわよ」
リサ「それを言い切るあたり流石友希那だよ」
長年の友人の開き直った態度を見て、リサは素直に感心した。そんな時だった。
モカ「トモちんもいいけど、飛鳥くんにしてみたら~?」
「!!?」
何と言う事だろう。モカが余計な事を言って、ブーイングが怒った。
「や、やめてくれー!!」
「折角あいつがいないのに!!」
「何であいつなんだよ!!」
「モカちゃん? 冗談だよね? 冗談だと言ってくれぇえええええ!!!」
「あ、僕一丈字飛鳥です!!」
とまあ、何とも見苦しい感じで叫びまくるヤラカシ達。
紗夜「い、一丈字さんは殿方なんですよ!?」
モカ「あー…やっぱり無理ですよね」
友希那「無理じゃないわ。やってやるわよ」
「!?」
すると友希那は司会に言い放った。
友希那「奉仕する相手は一丈字飛鳥くんよ」
司会「あ、はーい」
あこ「飛鳥くんかー…」
あこは特に反対する様子もなく、このまま飛鳥に決定してしまった。
「なんでやあああああああああああああああああああああ!!!」
そしてこの男も。
飛鳥「えっ!!?」
つづく