全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第412話「Afterglow VS Roselia ナース編(後編)」

 

 

 一丈字飛鳥です。私は今、病室にいます。

 

飛鳥「ものすごく健康なんですけどね!!」

 

 皆さんもお察しの通り、先日AfterglowとRoseliaがまた対決をしたらしく、Roseliaが負けてしまい、罰ゲームとして好きな人物を1日ナース服姿で面倒を見るという話になったそうだ。

 

 そして指名をしたのが私だそうです…。弦巻家協力の元、スタンダードな病室を用意されて、私は今ベッドの上でゆっくりしています。9時から罰ゲームがスタートだそうで、何かあったらナースコールで好きなメンバーを呼び出せるとの事ですが、正直呼ぶ必要ないんだよなぁ~!!!!

 

 しかし、このまま誰も呼ばないとなれば話としては盛り上がらないので、呼ぶ必要はあるのだが…。なんかやっかみも出てきそうだから、呼ぶのやめとこう。

 

********

 

 1時間後、誰かがノックをしてきました。

 

飛鳥「どうぞ」

 

 私がそう言うと現れたのは…。

 

「飛鳥くん! 具合はどう~?」

「あ、あこちゃん…」

 

 宇田川さんと白金さんでした。スタンダートタイプのナース服だった。最近はズボンが多くなったが、2人ともスカートタイプである。

 

飛鳥「宇田川さん、白金さんも…」

 

 私は普通に接することにしました。理由は簡単です。変にきょどったりすると、向こうも心配するからです。特に白金先輩が…。

 

あこ「暇だから来ちゃった!」

飛鳥「暇だからって…。やっぱりナースコール呼ばないと何もないんですか?」

あこ「うん。これ着てる間はゲームしたらいけないし、色々大変なんだ」

燐子「…ある意味罰ゲームですね」

 

 ああ、少なくとも白金さんは休みの日は大体ネットゲームをしてるって言ってたので、ある意味不毛な時間ですよね。

 

あこ「そういえば飛鳥くんはさっきまで何してたの?」

飛鳥「特に何もせずにゆっくりしてましたね。最近は色々疲れる事もありましたし…」

 

 私が窓の方を見て遠い顔をすると、宇田川さんと白金さんが心配そうにした。おっといけないいけない。

 

あこ「…やっぱり、男子たちの言いがかりに困ってるの?」

飛鳥「それもありますけどね」

あこ「多分ここにいたら、りんりんの事すっごくいやらしい目で見ると思うんだよね」

燐子「あ、あこちゃん…//////」

飛鳥「…それは白金先輩だけではないと思いますね」

あこ「友希那さんも紗夜さんもリサ姉も人気だもんね~」

飛鳥「あなたもですけどね」

あこ「あ、あこも!?」

飛鳥「聞きましたよ。中等部の方々から結構言い寄られてるそうですね」

あこ「そ、そうなんだけど、あこ今はドラム叩いたり、ゲームしてる方が楽しいかなー」

 

 宇田川さんがそう言うと、白金さんが元気を取り戻した。

 

飛鳥「そうですか」

あこ「そういえば病院ってゲームしてもいいのかな?」

飛鳥「病院によりますので、まずは許可を取った方がいいですね」

あこ「そうなんだ。詳しいね」

飛鳥「ずっと昔に入院した事があるので…」

あこ「え、いつ?」

飛鳥「いつ頃でしたかねぇ…」

 

 とまあ、昼が来るまで宇田川さん、白金さんと世間話をしてました。結構楽しかったです。

 

******

 

 11時ごろになって、今井先輩がやってきました…。

 

リサ「飛鳥くーん。お昼ご飯だけど何食べたい?」

 

 ナース服姿の今井先輩がやってきたが、違和感なさ過ぎて宇田川さんも驚いていた。

 

あこ「リサ姉…やっぱり本物の看護婦さんみたい…」

リサ「そ、そう~?」

飛鳥「本物の病院にもこんな感じの人がいましたね…」

 

 とまあ、当たり障りのない事を言ってみた。

 

リサ「飛鳥くん。お昼ご飯なんだけど何食べたい?」

飛鳥「何食べたいってどういう意味ですか?」

リサ「お昼はアタシが作る事になってるんだ」

飛鳥「え、そうなんですか!?」

 

 私は思わず驚いてしまった。こんな形で今井先輩の手料理を食べる事になるとは。また嫉妬されるかもなぁ…。

 

リサ「そんなに驚かなくても」

飛鳥「いや、流石にそこまでしてもらうのは…」

リサ「いいのいいの。たまにはこういうのも良いし、日ごろからお世話になってるから、たまには先輩に甘えなさい?」

 

 そう言って今井先輩は私に言い聞かせた。思えばこういう事を言われたのは久々かもしれない。

 

リサ「ほら、答えて!」

飛鳥「そうですね…」

 

 このまま遠慮するのもかえって悪い気がしたので、遠慮なく答えることにした。

 

飛鳥「…焼売」

 

 私はそう答えると、今井先輩たちは驚いた。

 

リサ「オッケー。それじゃメインは焼売にしてあとはアタシがバランスよく考えとくね」

飛鳥「ありがとうございます。あ、所で氷川先輩と湊先輩ってどうされてますか?」

 

 私がそう言うと今井先輩が苦笑いし、それを見て私も察した。

 

リサ「…今、みっちり補習受けてるよ。ナース服姿で」

 

 それを聞いてあこが気まずそうに視線をそらした。

 

*****:

 

飛鳥「…恐らく昼食時に連れ戻す可能性がありますね」

あこ「う~…終わるまで補習なんてやだぁ~」

 

 宇田川さんは氷川先輩が怖いのか、勉強が嫌なのかずっと困った顔をしていた。白金先輩は困った顔をしつつ、自分では止められないのでどうしようか考えていた。

 

飛鳥「…まあ、お昼までちょっと勉強しますか? 私が見ますので」

あこ「え?」

飛鳥「ただの悪あがきにしかならないと思いますが…」

 

 そんなこんなでお昼になるまで、私は白金さん、宇田川さんと勉強会をした。患者がナースに勉強を教えるなんてこれまたシュールな光景だ。

 

*****

 

 そして12時すぎになり、今井先輩が私たちを呼びに来て食事の時間となった。病室で食べるのではなく、隣の部屋にあるテーブルで食べることとなるのだが、ここで初めてナース服姿の湊先輩と氷川先輩を目撃した。だが、湊先輩はずっと勉強漬けだったのが、ちょっとゲッソリしていた。

 

飛鳥「お疲れ様です」

友希那「…どうしてナースコールをかけてくれなかったのかしら?」

飛鳥「いえ、皆さまの手を煩わせるまでもないと思ったからです」

あこ「そうだろうと思ったから、あことりんりんが来たんだよー?」

 

 とまあ、宇田川さんが憤慨していたが、

 

友希那「あこ。午後はあなたが紗夜と勉強会よ」

あこ「えー!!」

紗夜「宇田川さん。ここは病院なのよ。静かにしなさい」

リサ「いや、病院と言ってもここ本物の病院じゃないよ…?」

 

 こうしてみるといつものRoseliaであるが、全員ナース服を着ているというのはなんともシュールだった。まあ、病人服を着ている私が言うのもアレだが。

 

 そんな時、ふと氷川先輩と目が合って、氷川先輩は頬を染めた。

 

紗夜「そ、そんなに見つめないでください////」

飛鳥「見つめたつもりはないんですがね…」

 

 気恥ずかしいのか、私と目を合わせるなりプイっと横を向いた氷川先輩。恐らくだが男性患者から人気でそう。

 

リサ「今日のお昼は飛鳥くんのリクエストの焼売をメインに、中華風の病人食を作ってみたよー」

あこ「リサ姉すごーい!」

 

 確かに宇田川さんの言う通り、女子高生が作ったにしてはレベルが高い病人食が我々の目の前にあった。流石です。

 

 そして6人で一緒に食べたが、そこはもう学園と変わらない風景で、それなりに私も楽しい時間を過ごすことが出来た。

 

******

 

 午後

 

友希那「選手交代よ」

紗夜「……」

 

 今井先輩と白金先輩、宇田川先輩が後片付けをしている間、湊先輩と氷川先輩が相手をしてくれることになった。

 

飛鳥「よろしくお願いします…」

紗夜「一丈字くん。具合はどうですか?」

飛鳥「めっちゃ元気です…」

 

 氷川先輩。一応これコントみたいなものなのですが…流石ですね。

 

友希那「本当かしら」

飛鳥「あ、はい」

友希那「そういえばナースって何をするのかしら」

紗夜「血圧を測ったり、先ほどの今井さんみたいに患者さんの食事を作ったりしますね」

友希那「そう…」

 

 まあ、急にナースをやれと言われても何したらいいか分かりませんよね。

 

友希那「しかし、何故ナースの格好をして1日お世話をしないといけないのかしら?」

 

 御尤もです。

 

紗夜「それは…どうせ女子にコスプレさせたいのでしょう。全く男子というのは…分かりません」

 

 まあ、女子が男子にコスプレをさせたいというのはあまり聞きませんもんね。

 

友希那「とはいえ、一丈字くんをお世話すればいいのよね」

紗夜「そ、それはそうですが…」

友希那「という事だから一丈字くん。何かしてほしい事はないかしら」

飛鳥「そ、そうですね…」

 

 そう来ましたか。そう言われるとかなりつらいような…」

 

紗夜「ちなみにですが、いかがわしいお願いは却下します」

飛鳥「分かりました。それでは氷川先輩にお願いしたい事があります」

紗夜「な、何ですか?」

飛鳥「ニコーって笑ってみてください」

紗夜「却下です!!/////」

 

 まあ、そうですよね。

 

友希那「紗夜。笑顔で患者を安心させるのもナースの仕事だと思うわ」

紗夜「そ、それを言うなら湊さんだって…」

友希那「大丈夫。紗夜なら出来るわ」

 

 ああ…多分これは数時間も不当に勉強させた仕返しだろうなぁ…。まあ、氷川先輩も湊さんの言う事に一理あると思ったのだろうか、私に対して頑張ってニコーっと笑って見せた。顔は真っ赤で汗はダラダラで、表情はひきつっている。

 

 だけど、そんな氷川先輩が可愛らしく思えました。

 

紗夜「~~~~!!!!!///////」

 

 氷川さん。患者を叩くなんてタブーですよ…イタイイタイイタイ!!

 

 とまあ、こんな感じでRoseliaの皆さんの1日ナース体験は終了いたしました。

 

*******

 

司会「お疲れさまでした。どうでしたか?」

飛鳥「とても良い貴重体験をさせていただきました」

あこ「紗夜さんがとても可愛かった」

紗夜「宇田川さん!!//////」

 

 ちなみにこの後、戸山さん達にもオンエアされることとなり…。

 

日菜「おねーちゃん」

紗夜「絶対嫌!!///////」

日菜「な~ん~でぇ~~~~~~~~!!!!」

 

 日菜先輩は紗夜先輩にナース服をせがむようになりました。

 

「うわあああああああああああああ!!」

「一丈字めぇえええええええええええ!!!」

「Roseliaにご奉仕されるなんて羨ましいぃ~~~!!!」

「な~ん~でぇ~~~~~~~~!!!!」

 

 男子生徒たちは血の涙を流してめちゃくちゃ吠えてました。正直見苦しかったです。

 

「そういえば患者をお風呂に入れたり排泄を手伝ったりするんだよね! そのシーンはないの!?」

「はっ!! もしかしてその逆をしたんじゃないだろうな!?」

「誰をお風呂に入れたんだ! 誰の排泄を…」

飛鳥「あ、もしもし。パトカーと黄色い救急車をお願いします」

 

 

おしまい

 

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