全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第443話「飛鳥 VS Roselia」

 

 

 私の名前は一丈字飛鳥。

 

「あら、早いのね飛鳥」

「…湊先輩」

 

 早朝。湊先輩が部屋に来ていた。早朝である。

 

飛鳥「不法侵入ですよ」

友希那「添い寝しようと思っていたのに」

飛鳥「…話、聞いてます?」

 

 この湊友希那さんという方は、先日のPoppin‘Partyとはまた別のバンド「Roselia」というガールズバンドのリーダーである。大規模な大会「FUTURE WORLD FES」の出場を目指しているそうなのですが…大丈夫か? これで。

 

友希那「あなたを起床から睡眠までサポートするのが私の役目だから、あなたは何も気にせずに私に身をゆだねればいいのよ」

飛鳥「FWFはどうしたんですか。お父様泣きますよ?」

友希那「その辺も抜かりはないわ」

 

 本当だろうか。先日電話が来て娘が迷惑かけて申し訳ないと謝られたんだけど…。

 

「友希那。飛鳥くんが困ってるでしょ」

 

 そう言って幼馴染の今井先輩が現れた。あの、家に勝手に入らないで貰えませんかね…。

 

友希那「リサ…」

リサ「それにサポートするのは私じゃなくて私達でしょ?」

飛鳥「不法侵入ですよ?」

リサ「ごめんごめん。今度から気を付けるからさ」

 

 …前にもこんな事があったような。もう語りはここで終わります。

 

「あ、あのう…」

飛鳥「白金先輩…」

 

 燐子がいつのまにか傍にいたので飛鳥が少し驚いた。

 

飛鳥「どうされました?」

燐子「…何かする事はございませんか? 着替えも済ませちゃったし」

飛鳥「いや、自分で着替えれますので」

 

 その時、Roseliaのギターである氷川紗夜とドラムの宇田川あこが現れた。

 

「一丈字さん」

飛鳥「氷川先輩?」

紗夜「どの部屋も綺麗です。自分でやりましたね?」

飛鳥「そもそも使ってないんですよ」

あこ「えー! それじゃあこ達は何をすればいいの!?」

飛鳥「スタジオでバンドの練習をしててください。貴方たちはFWFに出るんでしょう?」

友希那「本当にあなたは人に頼る事をしないのね」

飛鳥「来る際に事前にアポを取って頂けるなら、少しは頼れるかもしれないですね」

 

 少なくとも不法侵入をする奴は信用しないのが飛鳥だった。

 

飛鳥「というかそもそも、一人の男の世話を焼くなんて事する必要はないじゃないですか」

友希那「違うわ。あなただからやっているのよ」

飛鳥「?」

友希那「忘れた訳じゃないでしょう。今までずっと私達を助けてくれていた事。そして少なくとも…私は父を助けられたわ」

 

 友希那の言葉に飛鳥が口角を下げた。

 

友希那「そしてその時に貴方は大怪我をしてまで、父の為に戦ってくれた。あそこまでしてくれて何もしない訳には行かないのよ」

飛鳥「そうですか…」

 

 友希那の言葉に飛鳥は納得した。

 

友希那「分かってくれたかしら」

飛鳥「けど、家に勝手に入るのはやめて貰っていいですか。普通に怖いです」

リサ「ま、まあそりゃそうだよね…」

 

 飛鳥の言葉にリサが苦笑いすると、紗夜、燐子、あこも気まずそうに視線をそらした。

 

***

 

リサ「まあ、お詫びと言ったらアレだけど、朝食作るから…」

飛鳥「いや、そこまでして貰わなくても…」

リサ「いいからいいから」

 

 と、リサが半ば強引に押し切った。しかし、こうなると他の4人はもうやる事がなかった。

 

あこ「何かする事なーい?」

飛鳥「勉強でもしますか?」

あこ「…イジワル」

 

 飛鳥の言葉にあこが若干涙目になると、

 

紗夜「それはいいアイデアですね。ならあちらの部屋で私としましょうか」

飛鳥「分かりました」

あこ「えー!!? そんなのずるいー!!!」

燐子「わ、私も…」

友希那「…本当につれないわね」

 

 だが、そういう所も良いと思う友希那であった。いわば惚れた弱みである。

 

***

 

 あとはオーブンのタイマーが止まれば完成という事でリサもやってきたのだが…。

 

リサ「ところで飛鳥くん」

飛鳥「何ですか?」

リサ「…少し変な質問するけど」

飛鳥「変な質問ならご遠慮願います」

 

 飛鳥が待ったをかけた。邪魔するでと言われて邪魔すんねやったらかえってー。という関西人のお約束の要領である。だが、リサ達は関東の人間なので通用しなかった。どうでもいい余談だが、りみの姉であるゆりは乗ってくれる。

 

リサ「女の子に興味がないの?」

飛鳥「まあ、恋人にするなら女性の方が良いですけど…」

友希那「ならエッチするなら?」

飛鳥「セクハラですよ」

 

 友希那の発言に飛鳥がツッコミを入れた。

 

飛鳥「氷川先輩もこういう時こそ突っ込まなきゃ!」

紗夜「え、あ、そうですね…」

 

 紗夜も興味津々だったので飛鳥に何も言えなかった。

 

友希那「無駄よ。紗夜って結構むっつりだもの」

紗夜「だ、誰がむっつりですか!!//////」

 

 友希那の言葉に紗夜が頬を赤らめてムキになったが、飛鳥としては言い訳出来ないと思っていた。で、リサはさっきからギリギリのラインまでスカートをめくって誘惑するが、全く効果がなかった。

 

リサ「女の子に全く興味がない訳じゃないんだ」

飛鳥「全く興味がない訳じゃないですよ。ただ…今はもう身の振り方を真剣に考えないといけないので」

 

 飛鳥がそう言うと、友希那達が一息ついた。

 

友希那「…あなたは本当に真面目ね」

飛鳥「人の命も関わるので。あ、そういえば学園の皆さんは元気にしていますか?」

 

 飛鳥がそう言うと、Roseliaのテンションがガタ落ちになった。

 

リサ「まあ、元気だよ…。相変わらずと言えば相変わらずだけど」

友希那「ハァ…」

紗夜「注意しても喜ぶばかりで…。どうしたらいいのよ…」

 

 友希那、紗夜、リサはガチで悩んでいた。ある意味こういう事があるから飛鳥に甘えに来てるのかもしれない。

 

あこ「聞いてよ! りんりんの事すっごいいやらしい目で見てくるんだよ!?」

飛鳥「白金先輩大人しいですからね…」

燐子「いえ…」

飛鳥「え?」

 

 すると燐子が自分の胸元を押さえた。

 

燐子「…おっぱいが大きいからだと思います」

飛鳥「そうですか…」

 

 燐子の発言を飛鳥は簡単にスルーした。

 

友希那「やっぱりおっぱいがいいのかしら」

リサ「まあ、母性を求めてるのかな。赤ちゃんは皆おっぱい飲むから」

紗夜「…ほ、本当にお…胸が好きだなんて…/////」

あこ「確かにりんりんのおっぱいおっきいけど、見過ぎだと思うんだよね!」

 

 友希那の父親の事件を機に学園を辞めた飛鳥。今は別の組織に彼女たちの護衛を任せているが、それでも大変そうだなと思っていた。

 

リサ「そういえば飛鳥くんは…おっきい子が好き? 小さい子が好き?」

飛鳥「ノーコメントで」

 

 

おしまい

 

 

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