全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第445話「飛鳥 VS アフグロ!」

 

 

 パスパレが無人島に行ってから数日経ったある日、飛鳥とAfterglowはピンチになっていた。

 

つぐみ「雨と風が強くて外から出られないよ…」

 

 どういう訳か台風レベルの雨が降ってきて外から出られる状態ではなく、6人はショッピングモールで雨宿りしていた。

 

ひまり「飛鳥くんの超能力で何とかできない?」

巴「ひまり。他に人がいるんだぞ」

飛鳥「…あと、あまり口外しないで頂けないでしょうか。誰が聞いてるか分からないので」

 

 色んな意味で困った事になった飛鳥だった。

 

蘭「…もう今夜は外に出ない方が良いって」

ひまり「え~!!?」

 

 すると近くにあったモニターからアナウンサーが中継していたが、確かに雨と風が酷かった。

 

「皆さんは絶対外に出ないでください!! 死にます!! ていうか絶対に死ぬから!! あああああああああああ~~~~~~~!!!!!」

 

 風があまりにも強すぎて立っていられる状態ではなく、飛鳥は困惑していた。

 

飛鳥(…これ、多分オレの出番が来そうだな)

 

 飛鳥がそう考えていると、モカが飛鳥を見つめた。

 

ひまり「もしかしてショッピングモールで寝泊まりとか…?」

巴「まあ、仕方ないと言えば仕方ないけどな…」

蘭「最悪…」

 

 ショッピングモールで寝泊まりをしなきゃいけない事に対して、蘭は少し困惑気味だった。というのも知らない男に声をかけられる可能性もあるし、風呂にも入れないので匂いがする可能性も出てくるからだ。それを察したのか、飛鳥はAfterglowの方を見た。

 

飛鳥「皆さん、少し宜しいでしょうか」

「なに?」

飛鳥「こうなってくると外に出るのは難しいので、隣接してあるホテルで宿泊しましょう」

 

 飛鳥の言葉に蘭たちは驚いた。このショッピングモールの隣にはホテルがあり、そこで一泊しようというのだ。

 

蘭「…ホテル?」

飛鳥「ええ。手続きはこちらでしますので…」

 

 そう言って飛鳥は5人を宿泊させる為、一緒にホテルに向かった。そして飛鳥はつぐみの両親に連絡して、親権者の同意を得る為に連絡した。

 

飛鳥「…そういう訳ですので、娘さん達をホテルに宿泊させたいんです」

「それは構わないが…君はどうするんだ?」

飛鳥「別の部屋を取って、ちょっと離して貰います。美竹さん達の親御さんたちにも連絡お願いできますか?」

「わ、分かった…」

 

 こうして親権者の同意を得たので飛鳥は宿泊させようとしたが…。

 

「すみません。女性専用の部屋しか残ってなくて…」

飛鳥「あ、大丈夫です。彼女達が泊まれればそれでいいし、寧ろ女性専用の部屋にして頂けると助かります」

 

 飛鳥は超能力を使ってAfterglowを大人しくさせた状態で、ごり押しする形で泊まらせた。ちなみに女性専用の部屋があるフロアに関しては、男性は立ち入り禁止である。

 

 部屋に案内された彼女達を見届けた後、飛鳥は一息ついた。

 

飛鳥(…声で洗脳させる技を覚えといて良かった)

 

 実はAfterglowに呼びかける際に飛鳥は自分の声を聴くことで洗脳させるように仕向けていたのだ。

 

飛鳥「そうだ。一応念には念を入れて…」

 

 飛鳥は今のうちに蘭たちの両親と意識合わせをする事にした。

 

*****

 

 飛鳥は超能力で自宅に戻り、ゆっくりしていたがスマホを確認すると、Afterglowから夥しいほどのメールと不在着信が来ていた。どんなに弁明しようが納得しないだろうと判断したのか、飛鳥はスマホで一言だけ『私は生きています』とだけ返した。

 

 そして雨が止むと、Afterglowがすぐに飛鳥の家にやってきた。

 

「飛鳥くん!!」

飛鳥「不法侵入ですよ皆さん」

 

 慌てているAfterglowとは対照的に飛鳥は冷静だった。

 

巴「お前、超能力使っただろ!!」

飛鳥「使いました」

つぐみ「あ、あっさり認めるんだ…」

飛鳥「女子高生5人が野宿なんてしたら、男が絡んできますよ」

モカ「まあ、確かにそうだね~」

 

 飛鳥の言葉にモカが納得したが、他の4人は納得してる様子を見せなかった。

 

飛鳥「此間のソロキャンプの事件もあったでしょう」

ひまり「確かにそうだけどぉ~」

蘭「…アタシの所、父さんから滅茶苦茶メールや電話来たんだけど」

飛鳥「そりゃ心配でしょう。ただでさえ得体の知れない男と一緒にいた訳なんですから」

つぐみ「え、得体の知れないって…」

 

 飛鳥の言葉につぐみが困惑していたが、特に巴は納得していなかった。

 

巴「だけどこれじゃまた一丈字に助けられたじゃねーか!」

飛鳥「宇田川さん。皆さん。よく考えてみてください」

巴「な、何だよ…」

飛鳥「仮にですよ。もしあの時ホテルがなくて、6人でショッピングモールに寝泊まりになんて事になったらどうなってたと思いますか?」

蘭「ど、どうって…」

ひまり「そのまま6人で泊まるんじゃないの?」

飛鳥「少なくとも美竹さんのお父さんはショッピングモールに向かう予定だったそうです」

蘭「はぁ!!?」

飛鳥「そりゃ一人娘なんですから当然ですって」

 

 蘭の言葉に飛鳥が腕を組みながら突っ込んだ。

 

飛鳥「それはそうと、その荷物はどうしたんですか?」

巴「そんなの決まってんだろ。今日一日、お前の世話をするんだよ! 礼もこめて!」

飛鳥「やめといたほうがいいですよ」

蘭「何? また何かしたの?」

 

 蘭がそう睨みつけると、飛鳥は蘭を見た。

 

飛鳥「少なくとも美竹さん。あなたはご両親にこの事はお伝えしたんですか?」

蘭「飛鳥の家に泊まるって伝えた」

飛鳥「…何も言われませんでした?」

蘭「母さんに言ったから…って、父さんにチクっても無駄だから。帰らない」

飛鳥「いや、そうじゃなくて…」

蘭「なに?」

 

***

 

 その夜…

 

蘭父「私も泊まりに来た」

飛鳥「こうなるから…」

蘭「ちょ、何してんの!? 帰ってよ!!」

 

 何という事でしょう。蘭の父親も泊まりに来たのだった。

 

蘭父「お前が帰らないのなら私も帰る義理はないだろう?」

モカ「蘭。帰ってあげなよ」

巴「そうそう…」

蘭「いや、何友達売ろうとしてんの!!? それだったら巴達の家にも電話かけるから!」

 

 とまあ、その日は蘭の父親も泊まる事になった。

 

蘭父「君たちの親御さんから釘を刺されていてね。どうしても一丈字くんと寝たいのなら私とも寝て貰おうか?」

蘭「ちょっと本気でやめてくんない!!?」

 

 娘の友達と寝るというめっちゃヤバい展開になって蘭がガチで怒っていた。

 

モカ「今日はもう雑魚寝にしよっか」

巴「そうだな…」

 

 ちなみに今回の事件をきっかけにAfterglowの保護者達はZoomで会話をするようになったらしい…。

 

飛鳥(まあ、親としては当然だわな…)

 

 

おしまい

 

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