全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第451話「飛鳥 VS 氷川姉妹!?」

第451話

 

 それはある日の事だった。

 

「飛鳥くん。一緒にお出かけしよ」

「……」

 

 いきなり部屋にやってきた日菜にそう言われて飛鳥は困惑していた。そして日菜の後ろには紗夜がいたがやっぱり元気がなかった。

 

 というのも、先日友希那と蘭が無断で飛鳥の家に押しかけて色々やらかしたせいで、RoseliaとAfterglowは一週間出入り禁止になったのだが、会えないイライラと、男子共のKY発言により遂に紗夜が人前で泣いてしまったのだ。

 

 そしてそんな紗夜を泣かせた男子共に日菜がマジ切れし、学園は今恐怖と闇に包まれていた。ぶっちゃけ飛鳥が最後の希望となっていた。

 

『一丈字ィ~!!! オレ達が悪かった~!!!』

『戻ってきてくれぇ~!!!!』

 

 …と、男子生徒達が学園で泣き叫んでいたという話も聞いて、本格的にヤバいと思い始めていた。

 

 で、日菜は日菜で紗夜を元気づける為に飛鳥とデートを取り付けることにした。勿論快く思っていないメンバーもいたのだが、

 

『おねーちゃんと飛鳥くんを困らせる奴が一番るんってしないんだ。あとは分かるよね?』

 

 と、日菜が今までにない黒いオーラを放ってきた上に、この才能ガールを敵に回すと本当にどうなるか分かったものじゃないので、デートは承諾した。他のパスパレ4人はマジで涙目だったし、騒ぎを起こした友希那と蘭はばつが悪そうにしていた。

 

 そんな状況で最後の希望となった飛鳥。

 

「日菜。飛鳥くんに迷惑かけちゃダメよ…」

 

 紗夜がそう小さな声で注意しているのを見て、本当に憔悴していると飛鳥は判断した。

 

飛鳥「まあ、上がってください。疲れたでしょう」

 

***

 

 リビングにて飛鳥がお茶を日菜と紗夜にそれぞれ差し出して、紗夜がお茶を飲むと自然と涙が出ていた。

 

飛鳥「お疲れ様です」

 

 飛鳥がそう声をかけると、紗夜はあふれる涙が止まらなかった。本当にしんどかったんだろうなと飛鳥は思った。

 

飛鳥「白鷺先輩達から所々お話は伺っておりましたが…」

日菜「そうなんだよ。本当におねーちゃんを泣かせるなんてねー。推薦取れないようにしてあげよっかなー」

飛鳥「ある意味きついですね」

 

 受験生にとって推薦があるという事はかなり大きいので、これがなくなれば間違いなくしんどいだろうなと思っていた。

 

**

 

紗夜「…すみません。お見苦しい所をお見せしました」

飛鳥「落ち着かれたようで何よりです」

 

 暫くして紗夜が落ち着きを取り戻すと、飛鳥は余計な事を言わずに紗夜の身を案じた。

 

日菜「おねーちゃんも落ち着いたし、本題に移ろうか。あたしとおねーちゃんと飛鳥くんでデートするよ!」

 

 日菜の言葉に飛鳥は困惑していた。

 

飛鳥「デートはともかく、3人でですか…?」

日菜「そうだよ。飛鳥くんにずっと会えなくておねーちゃんずっと元気がなかったんだから」

紗夜「ひ、日菜!!/////」

 

 日菜の言葉に紗夜が頬を赤らめた。実際訪問期間が禁止されている間、紗夜はずっと部屋でブツブツ呟いていて、日菜が声をかけようとすると気丈に振舞うのだが元気がなかった。そんな彼女を見て日菜も元気がなくなったのだ。

 

 そして最終的に男子生徒達が紗夜を泣かせるという事態になり、日菜がブチ切れたのだ。

 

日菜「…あたしも元気なかったよ。というか、こんなに人に対してイライラしたのも初めてだし、もうおねーちゃんを泣かしたあいつらマジで許さん」

飛鳥「落ち着いてください日菜先輩…」

 

 イライラしすぎてキャラ崩壊しかけている日菜を飛鳥が慌てて止めた。

 

日菜「そういえば男の子ってお尻に棒を入れると女の子みたいになるって聞いたことあるんだけど、本当なの?」

飛鳥「分からないですし、本当に落ち着きましょう」

紗夜「日菜。本当にやめなさい」

 

 日菜が本当にイライラしすぎてて紗夜も慌てていた。そして以前自分が日菜に対する劣等感から当たり散らしていた時の事を思い出し、自分もこんな感じだったんだなと反省した。

 

日菜「でも飛鳥くんには男の子のままでいて欲しいなー」

飛鳥「私も男のままがいいですね」

紗夜「日菜。やめないとまた泣くわよ」

 

***

 

日菜「じゃ、デートしよっか!」

飛鳥「いつですか?」

日菜「そんなの今からに決まってるじゃん!」

飛鳥「…まあ、予定は空けてありますのでお出かけは出来ますが」

紗夜「飛鳥くん。本当によろしいのですか?」

飛鳥「構いませんよ。もう近いうちに来るんじゃないかと思ってたので」

 

 そんなこんなで3人で出かける事となった。

 

日菜「あ、そうそう! おねーちゃん今日は珍しくスカートなんだよ!」

飛鳥「そういえば…」

 

 制服ではスカートをはくものの、プライベートの時は殆どスカートをはくことがない紗夜。彼女なりにおめかしをしてきたのだろうか…。

 

日菜「どう? 似合うでしょ?」

 

 ここで下手な事を言ったら命はないだろうなと飛鳥は思ったが、露骨に媚を売ると見抜かれることは間違いないので正直に話すことにした。

 

飛鳥「似合ってはいますが…珍しいですね」

 

 と、話を繋げてみることにした。すると紗夜が頬を赤らめた。

 

紗夜「その…。いつもはズボンですし…たまには違う格好をしてみるのもいいかなって…////」

飛鳥「良い事だと思いますよ」

 

 飛鳥が苦笑いすると、紗夜は照れくさそうに視線をそらしたが元気が戻ってきていた。

 

日菜「おねーちゃんね。飛鳥くんの家に行くって事になって、1人でずっとファッションショーをやってたんだよ」

紗夜「!!?///////」

 

 見られていたと思っていなかった紗夜は思わず顔を真っ赤にしていて、飛鳥は愛らしいと思っていた。

 

紗夜「み、見てたの…?/////」

日菜「もうね。鼻血が出そうだった」

紗夜「や、やめなさい!! いや、その…違うんですよ!? 失礼のないようにしようとしていただけで…////」

飛鳥「そうですか。お気遣いありがとうございます」

 

 と、飛鳥がニコニコしながら答えると、紗夜がまた顔を赤くして無言で飛鳥を小突いた。

 

日菜「え、おねーちゃん可愛すぎ。死ぬ」

紗夜「日菜!!//////」

 

 そんなこんなで3人のお出かけが始まるのだった。

 

飛鳥「第10シリーズ始まります」

 

 

つづく

 

 

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