全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第453話「飛鳥 VS ヤンデレ!」

 

 

 ある日の事だった。性懲りもなく千聖が遊びに来ていた。

 

飛鳥「不法侵入ですよ」

千聖「アポを取ろうとしても入れてくれないじゃない」

飛鳥「自分の影響力考えてくださいよ。また無人島に行かされたいんですか?」

千聖「今度はあなたを連れて行って貰えるように検討してるわ」

飛鳥「ファンを大事にしないと芸能人生終わりますよ」

 

 と、普通に世間話をしていた。

 

千聖「それを言うなら私一応アイドルで女優なのだけど」

飛鳥「すいませんね。もう大企業の総帥のお孫さんで耐性着きました」

千聖「…林グループね」

 

 林グループとは弦巻財団と同じくらいの金持ちであり、そこの総帥の孫と飛鳥は仲良しなのだ。孫は3人いて、長男、長女、次女なのだが、長女と次女がこころの幼馴染であり、飛鳥の中学の同級生でもあるのだ。その為、林グループとも何かしら付き合いがある。

 

千聖「そういえばあそこのお嬢様とはそういう関係じゃないのよね?」

飛鳥「ええ」

 

 千聖の言葉に飛鳥は困惑しながら答えた。

 

「にしても驚いたよね。まさか林グループのお嬢様とも仲良しだったなんて」

飛鳥「奥沢さん…」

 

 美咲もいつの間にか現れていた。

 

飛鳥「もう弦巻さんの事言えなくなりましたね」

美咲「謝るから表現変えて」

 

***

 

美咲「そういや一丈字くん。クッション壊れてなかった?」

飛鳥「買い換えました」

 

 美咲の言葉に飛鳥がそう言い切ると、話がそこで終わった。

 

美咲「…一丈字くん。これじゃ話が続かないよ」

飛鳥「何をしようとしてるか分かるから終わらせてるんですよ。普通のじゃないんでしょう?」

 

 飛鳥の言葉に美咲が視線をそらした。

 

飛鳥「弦巻さんに説教して貰いましょうかね…」

美咲「一丈字くん。本当に謝るからマジでやめて。こころに説教されるなんて屈辱以外何物でもないんだけど」

千聖「そういう意味では飛鳥くんも本当に強かよね…」

飛鳥「じゃなきゃこの仕事は出来ません」

 

 千聖の言葉に飛鳥はバッサリ断言した。能力者の仕事というのは悪い敵と戦うだけではなく、話をしないといけない事も多いので、苦労が多かった。

 

飛鳥「病院でいうと、聞き分けの悪い患者の相手をするようなもんですね…」

美咲「確かにいるよね。かまってちゃんとか」

千聖「そういう意味じゃあのバカ男子共もあんな感じよね…」

飛鳥「そうですね…」

 

 すると3人がどんよりしていた。元々ツッコミ気質だったせいか、思い出してすっかりテンションが低くなった。

 

美咲「もう嫌。慰めて」

飛鳥「くっつく相手間違ってます」

 

 美咲が飛鳥に抱き着くと、飛鳥は突っ込んだ。

 

千聖「何よ! こういう時は黙って抱きしめるもんでしょうが!」

飛鳥「アイドルですよね?」

 

 千聖も抱き着いてきたので飛鳥は困惑した。この状況を誰かに見られたらもう命はないだろう。

 

飛鳥「脅して来たらその人に全責任負わそ」

美咲「…思ったけど、一丈字くんが一番病んでるよね」

飛鳥「もう嫌ですよ。怒られるの」

千聖「…そうね」

 

「どんどん話が暗くなってるよー」

 

 と、沙綾がエプロン姿でやってきた。

 

飛鳥「不法侵入ですよ山吹さん」

沙綾「ま、まあそれは…その…」

飛鳥「弟さんに弄られますよ」

沙綾「腕によりをかけるから黙ってて…」

飛鳥「ていうかよく考えたらAfterglowとRoseliaの二の舞になりますよ」

千聖「大丈夫よ。そうよね。沙綾ちゃん、美咲ちゃん」

美咲「そうそう。アタシ達は仲良くするから」

沙綾「そうそう」

 

 3人がそう言うが、そもそも不法侵入してる時点でアウトな気もするが、まあ運命に任せることにした。

 

***

 

 暫くしてカレーが出来上がって、4人で食べた。

 

沙綾「美味しい?」

飛鳥「美味しいですけど、よく4人分作れましたね…?」

沙綾「ああ。それに関しては多めに作ってるから」

飛鳥「どうしてです?」

沙綾「良く食べるって聞いてるから」

 

 沙綾の言葉に飛鳥は『上手くかわしたな…』と思っていた。さしずめ、自分が誰と会っていて、誰と話していたとかも事前に分かっているのだろうと。

 

沙綾「千聖先輩と美咲もどうぞ」

美咲「ありがとう」

千聖「それじゃ頂くわね」

 

 と、4人で食事をした。カレーは特に問題もなく美味しかった。

 

美咲「それにしてもこのメンツで集まる事ないですよね」

千聖「そうね。バンドも担当も違うものね」

沙綾「まあ、同じだとすれば…」

 

 3人が一斉に飛鳥を見たが、飛鳥はスルーしていた。

 

飛鳥「そういえば最近調子はどうですか?」

美咲「まあ、相変わらずかな…」

沙綾「そうだね…」

千聖「私の専属マネージャーにならない?」

飛鳥「フラグ立ててきましたね」

 

 千聖の言葉に飛鳥がツッコミを入れると、沙綾と美咲が千聖を睨んだ。

 

千聖「冗談よ」

美咲「いや、ちょっと勘弁してくださいよ。アタシ達も我慢してるのに」

沙綾「そうですよ」

千聖「まあ、それはそうと飛鳥くん。私のカレーを食べてくれるかしら?」

飛鳥「どういう意味ですか?」

千聖「分かってるでしょう?」

飛鳥「白鷺先輩が先に食べてくれるならいいですよ」

 

 飛鳥がそう言って牽制をかけた。

 

千聖「…やるわね。流石私が見込んだだけの事はあるわ。いいわよ」

飛鳥「いいんですか」

 

 すると飛鳥が新しいスプーンを取り出すと、

 

千聖「あら、飛鳥が咥えてた奴でいいのよ」

飛鳥「変態みたいな事言わないでくださいよ」

千聖「なっ! し、失礼ね!」

 

 飛鳥の言葉に千聖が憤慨すると、沙綾と美咲も憤慨した。

 

美咲「そうだよ一丈字くん。今のは失言だよ」

沙綾「デリカシーがあると思ってたのに」

飛鳥「私と白鷺先輩との仲だと思ってたんですがね。分かりました。次からは気を付けます」

千聖「え、そ、それってどういう…」

飛鳥「自分で考えてくださいな」

 

 そう言って飛鳥が指を鳴らして、忘れさせた。

 

***

 

 そして食事を終えた4人。

 

飛鳥「ご馳走様でした」

沙綾「うん。それはそうと食後のデザートはなにがいい?」

飛鳥「お気になさらず」

千聖「まあ、思春期の男の子のデザートって言えば女の子よね?」

飛鳥「その台詞あの男子生徒の皆さんたちに聞かせてあげたいですねぇ」

沙綾・千聖・美咲「やめて!!?」

 

 その時、飛鳥のスマホがなった。

 

飛鳥「誰からだろ…」

千聖「私たち以外の女なら切って頂戴」

飛鳥「無茶言わないでくださいよ…あれ? スタッフさん?」

 

 飛鳥の言葉に千聖は嫌な予感がした。

 

飛鳥「あ、はい。もしもし一丈字です」

『あ、もしもし一丈字くん? 白鷺そっち行ってる?』

飛鳥「……」

 

 この後パスパレはまた遠く飛ばされたという…。

 

 

おしまい

 

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