全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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今回は二本立てです。


第455話「飛鳥 VS 媚薬! / 飛鳥 VS ビーチ!」

 

 

『飛鳥 VS 媚薬』

 

 それはある日の事だった。

 

「飛鳥! 今日はこれで遊びましょう!」

「黒服さん達がアポを取ってくれてたけど、今度からは自分で取ってね」

 

 こころがまた遊びに来ていたのだが、事前に弦巻家の黒服たちがこころが遊びに来るので時間を空けるようにとあったのだ。飛鳥としてはたまたま手が空いていたため承諾した。ちなみにこれは初めてではなく、その度に報酬を貰っていたりする。そして税金の手続きもきちんとしている。

 

飛鳥「これ、アロマオイルだよね?」

こころ「早速開けてみましょう!」

 

 そう言ってこころはアロマオイルの瓶をあけたが、部屋中に甘い香りが広がっていて、飛鳥はこれ絶対何かあるなと悟った。

 

 そして案の定こころの頬が赤くなって目がとろんとしていた。明るくて元気いっぱいな彼女が妙に色っぽかった。意外とスタイルも良いのでその辺の男は簡単に悩殺できるのだが、この男は違った。

 

こころ「飛鳥ぁ~♪」

飛鳥「黒服さーん」

 

 こころが飛鳥を抱きしめようとしたが、飛鳥は玄関口にいるであろう黒服の方を向いた。するとガスマスクをつけた黒服が現れた。

 

「お嬢様は今発情しております」

飛鳥「分かりました。旦那様に報告しますね」

「勘弁してください」

 

 飛鳥がスマホを取り出してこころの父に連絡しようとすると、黒服たちが慌てだした。

 

飛鳥「このアロマオイルどうなってるんですか!?」

「このアロマは女性の理性を煽り、恋焦がれる男性に対する母性と性欲を高める代物なのです」

飛鳥「そんな都合の良いアロマオイルあるんですか!?」

「ええ。これもお嬢様と飛鳥さまの仲を接近させる為、お嬢様がもうアピールしているというのに、飛鳥さまは今だに童…」

飛鳥「あ、お疲れ様です。一丈字ですけど」

「やめてええええええええええええええええええええええ!!!!!」

「クビならまだしも、藻屑になるぅうううううううううううう!!!!」

「マジでしゃあないんですって!!」

 

 飛鳥がこころの父に本当に電話した上に超能力でバリアをはり、止めれないようにしたので黒服たちがガチで慌てだした。

 

***

 

こころ「飛鳥。相変わらず可愛いわね」

飛鳥「君の方が可愛いけどね」

 

 飛鳥が皮肉気味に突っ込むと、こころが本当に照れてた。

 

こころ「あらやだ。お上手なのね」

飛鳥「その辺はしっかりお嬢様なのね…」

 

 飛鳥は早急に元に戻そうとしたが、何かあった時の証拠を掴むために泳がせることにした。黒服たちは絶対飛鳥が何か企んでると思い、青ざめていた。同じ女性だからアロマオイルの匂いが聞いているはずなのに、こころの父と話していた事で自分たちがどうなるか分からず、恐怖で震えていた。

 

こころ「それはそうと何か体がムズムズしてきたわ」

飛鳥「じゃあ元に戻しましょうね」

こころ「触って…」

飛鳥「お断りします!!」

 

 そう言って飛鳥は超能力で元に戻した。この時黒服たちは『ヘタレ』と思っていたが、それを言ったら今度こそ命はないと思った。

 

飛鳥「そうやって煽るから望まない妊娠なんてものがあるんですよ?」

「そ、そうですね…」

 

***

 

『飛鳥 VS ビーチ!』

 

 ここはとあるビーチ。このビーチに一人の少年と二五人の少女がいた。少なくとも少女たちは美少女やら美女ぞろいでもし男たちがいたら間違いなくオスになるだろう。

 

 そんな少女たちを独占し、優越感に浸れるはずの少年のテンションは低かった。

 

飛鳥「どこからともなく現れたりしてましたからねぇ。今までの経験上」

 

 そう言って少年はカメラに向かってそう言った。

 

 一応名目上はバンドに関する合宿であるのだ。先日氷川姉妹が飛鳥と出かけていて、なんだかんだ言って皆羨ましがり、最終的には香澄の合宿をやろうの一言で今回の話になった。

 

 勿論飛鳥も誘われたわけだが、性別違うし親も許可しないだろうと言ったのだが、問題を起こせば即強制送還という条件で行われることになった(ちなみに飛鳥は無条件で最後まで参加)。

 

 で、結果的に弦巻家が所有しているビーチで海水浴をする事となったのだが、飛鳥達以外誰もいないので寂しい。

 

飛鳥(これはこれで少しなじめないなぁ…)

 

 飛鳥も一応庶民として育ってきたので、人気のないビーチに違和感があった。ちなみに超能力を使って逃げようとする事も出来るのではないかと思うだろうが、弦巻家が開発した特殊なスコープで飛鳥の居場所を探る事が出来るので、超能力を使った事がすぐにバレる。

 

飛鳥(もうオレいらないんじゃないかな…)

 

 なんてずっと頭の中で考えていると、香澄達がやってきた。

 

「飛鳥くん! そんな所にいないで一緒に遊ぼうよ!」

飛鳥「…ああ。そうですね」

 

 そう言って飛鳥が立ち上がって空を見上げた。空は雲一つない晴天である。

 

沙綾「…そういや日差し大丈夫? 肌がすぐにボロボロになるって聞いてるけど」

飛鳥「長時間いなかったら大丈夫ですよ。あと、氷で体を冷やせば元に戻ります」

 

 飛鳥はポピパメンバーと普通に接していた。普通の男なら香澄達の水着姿に釘付けになってもおかしくはないのだが、飛鳥は全く違った。

 

沙綾「そう。あ、そうそう。今朝うちで作ってきたパンも持ってきたから食べて」

飛鳥「ありがとうございます」

りみ「チョココロネがいっぱい…♡」

 

 チョココロネが沢山入っているバスケットを見てりみがウットリしていた。

 

香澄「じゃあ、遊んでからお腹を空かせよう!」

 

 と、普通に飛鳥はポピパと遊んでいた。女子相手に本気を出すのは宜しくないと思ったのか、飛鳥はそこそこ手加減をした。

 

有咲「いや…左右ずっと走らせるとか鬼か…」

香澄「砂浜だから自由に走れないよう…」

 

 ビーチバレーをしていたのだが、飛鳥は空いているスペースにボールを打ち込んで有咲たちを走らせてクタクタにさせていた。

 

たえ「凄いね」

飛鳥「いえいえ…」

 

 そんなこんなでお昼は皆でパンを食べた。

 

飛鳥「あぁ…。なんか凄く平和…」

 

 いつもは変態共が突っかかってきたり、香澄達の誰かが変な事をしてきたりで、飛鳥は大忙しだったが今回は何事もなかったので平和だった。

 

飛鳥(でも平和なら平和でここにいる理由ないしな…)

 

 と、考えて飛鳥は少し複雑そうにするのだった。

 

 

 

おしまい

 

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