全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第462話「飛鳥 VS Morfonica!」

 

 

 ある日の事。

 

「飛鳥さん。あ~ん…」

 

 この日飛鳥は、ガールズバンド「Morfonica」のボーカル・倉田ましろからビーフシチューを食べさせられていた。だが、ペースが異様に速い。Morfonicaもまた飛鳥の家に遊びに来ては、部屋の掃除をしてくれたりと至れりつくせりの状況の筈だが、飛鳥が日ごろからきれいにしていた為、特にやる事はなかった。何とかして見つけた仕事がこれである。

 

「シロってば、飛鳥さんに手料理をふるまいたくてずっと楽しみにしてたんですよ」

「と、透子ちゃん…」

 

 ギター担当の桐ケ谷透子が茶々を入れると、ましろは頬を染めた。このましろという少女はネガティブ志向で何事にも消極的だったが、色々あって飛鳥と仲良くなって…あとはお察しください。

 

ましろ「それは言わないでって言ったのに…」

透子「ごめんごめん。あまりにもシロが嬉しそうにしてたからつい」

ましろ「うん…。頑張って練習した…」

 

 すると透子がある事を思い出した。

 

透子「あ、そうだ飛鳥さん」

飛鳥「何ですか?」

透子「飛鳥さんってファッションとか興味ないですか?」

飛鳥「そうですねぇ…。あまり興味ないですね。すぐに汚すので」

 

 というのも、飛鳥は今まで能力者の仕事もある上に、人助けすることが多く、機能性を重視しているので服にはあまり興味を持っていなかったのだ。

 

透子「汚すって…?」

飛鳥「もうお気づきかもしれませんが、裏の仕事です」

 

 飛鳥の言葉にましろと透子は察した。

 

透子「よ、よくわかんないですけど大変ですね…」

ましろ「分からないのに…?」

 

 矛盾じみた言葉を放つ透子にましろは困惑していた。

 

透子「それはそうと、今はその裏の仕事ってないんですか?」

飛鳥「ないですねぇ。Roseliaの事件があってからは、上もある程度気を遣ってくれているのか、夜出歩くことはなくなりました」

ましろ「よ、夜出歩くって…?」

飛鳥「お客さんの情報があるので、詳しくは言えませんが人をしばいたりしてます」

 

 飛鳥の言葉にましろが青ざめた。

 

飛鳥「そういう訳なので、あなた方の親御さんの事もあるので極力家に上がらないで頂きたいと…」

「それに関しては心配いりませんよ」

 

 と、バイオリン担当である八潮瑠唯がやってきた。高校生とは思えない大人の雰囲気である。

 

飛鳥「八潮さん…」

瑠唯「皆、あなたに命を救われたもの。多少の危険なんて怖くないですわ」

飛鳥「なんかあった時に責任取らされるんですよ」

瑠唯「なら説得するまでです」

 

 いつになく強気な態度の瑠唯にましろと透子が固まっていた。

 

透子「…ルイ、なんかいつになく強気だな」

ましろ「う、うん…」

 

飛鳥「そういえばあれからどうですか? 学園の方は」

瑠唯「ええ。あなたのお陰で皆安心していますわ。学園も警備を強化してくださいましたし」

透子「それもそうだけど、チンピラたちを瞬殺したの凄かったなー」

飛鳥「…もうSNSに上げるのはご遠慮いただきたいんですがね」

透子「分かってますって!」

 

 飛鳥の言葉に透子が気まずそうに苦笑いした。

 

「さっきから楽しそうですなー」

飛鳥「広町さん」

 

 Morfonicaのベース担当、広町七深がやってきた。

 

七深「飛鳥さんの事はもう有名になってますよー」

飛鳥「そうなんですか?」

七深「バケモノみたいに強い人がいるって」

飛鳥「…まあ、バケモノなんですけどね」

 

 七深の言葉に飛鳥は困惑した。

 

「ちょっと皆! 掃除はどうしたの!?」

 

 と、Morfonicaのリーダーでドラム担当の二葉つくしがやってきた。

 

つくし「それに飛鳥さんも女の子を侍らせて…」

飛鳥「……」

つくし「…ごめんなさい」

七深「うん。謝れて偉いよつーちゃん」

つくし「な、何か納得いかない…」

 

 飛鳥に謝ったのに七深に許されて腑に落ちないつくしだったが、他の3人は特に擁護する様子もなかった。

 

つくし「と、とにかく皆掃除!!」

透子「いや、アタシも見てみたけど特に掃除するところなかったよ…?」

ましろ「というか、他のガールズバンドの人たちも来てるし…」

瑠唯「普通に会いに行けばいいだけの話だと思うわ」

つくし「うっ…それを言われると言い返せない…」

 

 瑠唯が正論を言い放つと、つくしは気まずそうに視線をそらした。

 

****

 

透子「まあ、やる事ほとんどないし…こうなったら皆でお風呂に入りますか!」

飛鳥「ごゆっくり」

 

 透子の言葉に飛鳥がそう言うと皆が飛鳥を見た。

 

飛鳥「何ですか」

透子「飛鳥さんも一緒ですよ?」

飛鳥「最近の女の子って進んでるなぁ…」

 

 透子の言葉に飛鳥は遠い顔をした。

 

七深「そんな事言って、他の先輩達とは入ってるんでしょ~?」

飛鳥「白鷺さんとは手湯をしましたけどね」

透子「まあ、アタシ達は全身って事で」

飛鳥「抵抗はないんですか?」

ましろ「ありません。私の身体で飛鳥さんを洗いたいので…」

飛鳥「勇気の出しどころ間違ってますよ倉田さん」

 

 ましろが大胆な発言をしたので飛鳥は困惑していた。

 

透子「飛鳥さんは勇気出さなきゃ!」

飛鳥「勇気出したら年齢制限超えます」

 

 とまあ、何とかフラグはへし折った飛鳥であった。

 

飛鳥「え? 女の子との混浴を断るなんてそれでも男かって? 甘い誘惑に載ったら駄目なのは危険ドラッグとおなじですよ」

 

 

おしまい

 

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