全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第130話「飛鳥不在」

 

 

 今回は飛鳥がいないバンドリ学園をお送りいたします。

 

「イェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエイ!!!」

「フォアッフゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!」

 

 憎き相手、一丈字飛鳥がいない事により、男子生徒達は歓喜していた。理由はただ一つ、飛鳥がいない事で美少女達と戯れるチャンスが自分たちに回ってきたからだった。

 

千聖「早急に連れ戻して頂戴」

「ちょちょちょちょちょちょちょ!!!」

 

 千聖の辛らつな一言に、男子生徒達がツッコミを入れた。

 

「そんなつれない事言わないでよー」

「そうだよ。一丈字以外にもこんなにいい男たちが沢山いるんだぜ?」

 

 と、男子生徒達がこれでもかという程、カッコつけていた。

 

「そ、それにさあ。君達のライブが盛り上がってるのも、オレ達がライブに来てるからなんだよ?」

友希那「そうなの。気を遣わせて悪かったわね。次回から来なくていいわ」

「辛辣!!!」

 

 友希那に言われた男子生徒Aは衝撃を受けていた。

 

「お、おいA…」

「聞いたか…」

「?」

 

 AがBを見た。

 

A「オレ、友希那ちゃんと会話してるぞ…!!」

「うん!! 確かに会話してるな!!」

「今まで一丈字の奴に邪魔されてたからわかるぞ!!」

 

 と、男子生徒達が盛り上がっていた。

 

有咲「それはそうと、一丈字は今どうしてるんだよ!!」

「おっと。一丈字の名前は出しちゃいけないぜ有咲ちゃん!!」

「今回はオレ達のターンだ」

有咲「いや、どんだけ友希那さん達と喋りたいんだよ…」

 

 男子生徒達の異常なテンションに有咲や美咲を筆頭に呆れていた。

 

つぐみ「ま、まあまあ…。前からも一丈字くん気を遣ってくれてたみたいだし、今回はファンサービスという事で…」

香澄「そうだね! それじゃ皆! 何をしてほしい!?」

 

「脱ぎたての靴下をください!!」

 

 と、完全に調子に乗った男子生徒Cが叫ぶと、一気に場の空気が悪くなった。

 

「ばかやろぉ!!」

「せっかくのチャンスだったのに~!!」

「一丈字がもういないんだから、そんな事言わなくても何とかなるんだよぉ!!」

友希那「ならないわよ…」

蘭「ねえ、何でこの学校の男子ってこんなのしかいないの?」

 

「誤解だ!!!」

「ちゃんと普通の男子もいます!!!」

 と、常識のある男子生徒達が突っ込んだ。

 

こころ「どうして脱ぎたての靴下が欲しいのかしら?」

 

 こころがそういうと…。

 

C「女の子のにおいを堪能したいからです!」

「このクソ野郎!!!」

「突き指してしまえ!!!」

 

 と、どこまでもブレないCに女子生徒達が暴言を吐いた。

 

友希那「…話にならないわ」

蘭「ええ…。今回ばかりは同感です」

 

 男子の変態過ぎる発言に、友希那と蘭は頭を悩ませていた。

 

美咲「まー…そんなもんですよね。男子って」

有咲「一丈字みたいなタイプが珍しいだけで…」

「一丈字だって男だぞ!!」

「あいつだって同じように女子の前で良いカッコしてるだけなんだよ!!」

「ていうかあいつ、ラブライブも掛け持ちしてるよな!!」

「何であいつばっかり!!!」

 

 と、男子生徒達は騒いでいた。

 

A「まあ、落ち着けお前たち」

「A…」

 

 男子生徒Aが待ったをかけた。

 

A「今、一丈字がいないこの時がチャンスだ。正々堂々と頑張って、香澄ちゃん達を振り向かせようではないか!!」

「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

 と、躍起になっていた。

 

モカ「精々頑張ってね~」

蘭・友希那・千聖(早く終わってほしい…この話…)

 

 蘭、友希那、千聖はうんざりしていた。

 

*****************

 

 それからというもの、男子たちは死に物狂いで色々頑張ったが…。

 

(下心が丸出し!!!!!)

 

 やはり下心が見え見えだったのか、やった事に対しては素直に評価できても、人間性としてはあまり評価できず、彼氏にしてくれと言われても微妙だった。

 

麻弥「ありがとうございます」

 と、麻弥がお礼を言おうものなら…。

「お、おう。別に気にしなくていいよ(おっしゃー!! 好感度アーップ!! あ、もしかして今回の事でオレに惚れたりして…うへへへへ)

 

 ちょっと優しくしたらこんな調子である。飛鳥が良いという訳ではないが、奴は能力者としての仕事が忙しいせいか、あまりそういう事は気にしない。

 

 まあ、飛鳥がいるいない関係なしに、元々優しいメンバーからこのようにお礼を言われてたら、勝手に勘違いされるのだが…。

 

(それでも幸せ♥)

(確実にチャンスがあるって分かってるから♥)

 

 男子生徒達はとにかく幸せそうだった。

 

 そして…

 

「白金さん!!! オレは君が好きだ!!  付き合ってくれ!!」

「えっ…」

 

 燐子が一人の男子生徒に呼び出されて、告白された。燐子としては男性が苦手で、Roseliaとしてのバンド活動がある為、OKを出せなかった。

 

燐子「そ、その…」

「付き合ってくれるんだな!?」

燐子「い、いえ。ごめんなさい。私バンド活動が…」

 

 と、燐子が断ると

 

「何でだよ!!」

燐子「!!」

 男子生徒は突然態度を変えた。

 

「バンド活動よりも、オレと付き合えよ! なんでそんなにバンド活動にこだわるんだよ! 一丈字もいねぇし、何やったっていいだろ!!」

燐子「……」

 男子生徒の態度に燐子は恐怖を感じた。

 

「そういう訳だから決まりな。オレとお前は恋人! だから今日からはオレの言う事を聞け!!」

燐子「あうっ!」

 男子生徒が燐子の手を引っ張って、どこかに行こうとしたその時、女子生徒達がぞろぞろと現れた。

 

「な、なんだよ!」

「聞いてたわよ! 白金さんに無理やり迫ってたんでしょ!!」

「最低!!」

「一丈字くんがいないのをいい事に、調子に乗ってんじゃないわよ!!」

 

 女子生徒達からやいのやいの言われて、男子生徒が吠えた。

 

「うるせぇ!! どうしようがオレの勝手だ!! オレと燐子はもう付き合ってるんだ!! 邪魔するな!!」

燐子「……!!」

 

 燐子は顔を真っ青にして涙目になっていた。すると、

 

「一丈字くん!! こっちよ!!」

「いつもみたいに懲らしめちゃって!!」

 

 と、飛鳥が現れた。バンドリ学園の生徒ではない為、私服である。

 

「い、一丈字!!」

燐子「一丈字くん!!」

 すると男子生徒達は歯ぎしりした。

 

「これ以上動いてみろ!! ただじゃ済まさないぞ!!」

飛鳥「ただじゃ済まさないですか。分かりました。それじゃあ私も、もし白金さんにこれ以上ヘンな事をするようでしたら…」

 

 飛鳥が男子生徒に対して、殺気を放った。

 

飛鳥「明日から普通の生活を送れないようにして差し上げましょうか」

「ひ…ひぎィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!」

 

 飛鳥の声色に恐怖した男子生徒はそのまま情けない悲鳴を上げて、逃げて行った。

 

飛鳥(はー…。また飛鳥くんすげー小説って言われちゃうよ…。後で白金さんたちの記憶消しとこうかな)

 

 飛鳥が目を閉じた。

 

飛鳥「あ、すみませんが白金さんをお願いできますか」

「任せて!!」

 と、女子生徒数名が燐子を保護した。

 

飛鳥「白金さん。あとはその人たちに任せてください。それでは」

燐子「あっ…」

 そう言って飛鳥は燐子から姿を消し、女子生徒達からある程度離れると、記憶を改ざんした。自分を助けてくれた人はいたけど、結局誰かは分からないという事に…。

 

モカ「モカちゃんは分かるけどねー。あ、お土産ありがとー」

こころ「そうよ!」

飛鳥「……」

 

 次回からはちゃんと元に戻ります。

 

 

おしまい

 

 

 

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