全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第3話「バーベキュー ~Poppin'party編~」

 

 

『モニタリング:もしも一丈字飛鳥と25人のバンドガールズがバーベキューをやったらどうなるか』

 

 ある日の事。飛鳥は弦巻家の庭でバーベキューをする事になったが、それはもう凄い凄い。春になれば軽く花見も出来て、しかもその見物客の中には日本でもトップの人がきたりする。なんと総理大臣も来たという噂もあるのだ。

 

 そんな立派な庭で高校生たちがバーベキューをしているのだ。

 

飛鳥(現実じゃそんなの無いから、夢があっていいよね…)

 

 唯一の男子メンバーである飛鳥は困惑していた。見渡せば女の子ばかり。

 

日菜「飛鳥くん。女の子ばかりで嬉しい?」

飛鳥「普通ですね」

日菜「そこは嘘でも嬉しいって言わなきゃー」

飛鳥「いやー。言ったらそっち系の人間と思われますし」

日菜「そっち系ってどっち系?」

飛鳥「女の子に目がない輩」

 飛鳥が腕を組みながら言うと、皆がしーんとした。すると黒服を見て、

 

飛鳥「あ、いつでも追い出してくれて構いませんので」

香澄「ちょ、悲しい事言わないでよ!!」

 

 飛鳥が平然と言うと、香澄が突っ込んだ。

 

飛鳥「それはそうと日菜先輩」

日菜「なーに?」

飛鳥「思ったんですけど、日菜先輩達ってクラスの人とどこか出かけたりしないんですか?」

日菜「うーん。あたし達は芸能界の仕事があるから、あんまりないかなー」

千聖「少なくとも男子とはいかないわ。下心があるもの」

 千聖が冷徹に言い放った。

リサ「わかるわかる。花見に行こうって前に言われて行ってみたんだけど、やっぱりジロジロ見られたね…」

麻弥「特に湊さんや薫さんが見られてたっすね…」

薫「それは仕方のない事だよ。儚いから…」

 と、薫が喋ると飛鳥がじーっと見た。

 

薫「な、何だい…」

飛鳥「あ、いえ。何も…」

千聖「分かるわよ。その気持ち」

薫「千聖?」

 

 千聖が飛鳥に話しかけると、薫の空気がピリッとした。

 

 なんやかんやでバーベキューが始まった。グループごとに分かれていたが、飛鳥はグループの代表者がじゃんけんして、香澄が勝ったため、ポピパに入れて貰った。

 

 ポピパ

飛鳥「あ、私が焼くのでどんどん食べてください」

香澄「ありがとー!!」

有咲「お、おう…」

 飛鳥がトングを持って肉を焼いていた。

沙綾「ある程度皆食べたら交代するね」

飛鳥「ありがとうございます」

こころ「あ、お肉沢山あるからどんどん食べていいわよ!」

 と、こころが話しかけてきた。

 

飛鳥「そういややっぱりこの食材って良い所使ってますよね…」

こころ「お肉はね。神戸牛を使ってるわよ!」

飛鳥「ワーオ。贅沢―」

 飛鳥が突っ込んだ。

 

沙綾「あ、味わって食べないとね…」

りみ「そ、そうだね…」

たえ「やっぱり野菜とかも高級だったりするの?」

有咲「もうちょっと言い方考えろ!!」

こころ「勿論よ!」

平三「わが弦巻家が厳選した野菜をしようしております」

飛鳥「そ、そうですか…」

 

 飛鳥が苦笑いしたが、殆どが思っていた。弦巻家おそるべし。と。

 

 そしてバーベキューが進んでいき、食材を焼く役は飛鳥、りみ、有咲、沙綾でローテーションしていた。香澄とたえは食べてばっかりいる。

 

 ちなみに他のグループではこんな状態だ。

 

<Afterglow>

 

巴「モカ。肉ばっかり食べてないで野菜も食べろ」

モカ「食べてるよ~。サンチュと一緒に~」

蘭「いや、そういう問題じゃないわよ…」

 

 モカのマイペースぶりに蘭が呆れていた。

 

<Pastel*Palettes>

 

日菜「お肉焼けたよー」

 と、日菜が肉を焼いていたが、いずれも絶妙だった。

彩「さ、流石才能マン…」

日菜「あたし、女の子だから才能ガールって呼んでほしいなー」

千聖「才能があるのは否定しないのね…」

 

 ちなみに紗夜がちょっとだけ日菜を見て、リサが冷や冷やしていたが、特に喧嘩する事は無かった。

 

紗夜「あの子はいつもああなので」

リサ「そ、そう…」

 

<Roselia>

 

紗夜「宇田川さん。ちゃんと野菜も食べなさい」

あこ「はーい…」

 と、紗夜があこに注意したが、

 

日菜「おねーちゃんだって、ポテトばっかり食べてるじゃん」

紗夜「そ、そんな事ないわよ!!/////」

 

 事実だった。

 

<ハロー、ハッピーワールド!>

 

花音「ふ…ふぇええええ…」

 

 花音は困惑していた。というのも、こころ、薫、はぐみの食べるスピードが速すぎて全然肉が取れないのだ。そして美咲が何とか注意して何とかなった。

 

 

香澄「楽しいね飛鳥くん!」

飛鳥「ええ…」

 

 香澄が笑顔で話しかけてくると、飛鳥が苦笑いした。

 

飛鳥(思えば今までずっとバタバタしてきたからなぁ…)

 

 と、飛鳥は男子生徒達にずっと絡まれていた日々を思い出していた。

 

飛鳥(でも、仕事だしこうやって皆さん元気そうだからいっか…)

 

 飛鳥は蘭たちを見渡していた。

 

香澄「あ、そうだ飛鳥くん。食べさせてあげよっか?」

飛鳥「いえ、結構です」

香澄「何でぇ!?」

飛鳥「私、食べさせる方が好きなんですよ」

 と、皆が飛鳥と香澄を見た。

 

飛鳥「でもまあ、市ヶ谷さんからストップがかかったので、この話は無しで…」

有咲「ちょ、私かよ!!」

香澄「じゃあ有咲もやって貰えばいいじゃん」

有咲「そ、そんな恥ずかしい事出来るか!!//////」

 

 香澄の言葉に有咲が恥ずかしがると、

 

香澄「かわいい~」

有咲「か、可愛くねーし!!」

 有咲が飛鳥を見ると、微笑ましげに見ていた。

 

有咲「み、見るなぁ~~~~~~!!!!///////」

飛鳥「あ、ごめんなさい」

 

 他のグループのメンバーも見ていた。

 

モカ「飛鳥くんやっぱり持ってるね~」

飛鳥「え?」

日菜「そうそう。そういう才能持ってたんだねー」

飛鳥「いやいや、まさか…」

香澄「それじゃ食べさせて!」

飛鳥「この空気でようぶっこめましたね」

たえ「ツッコミの才能もあるみたいだね…」

飛鳥「えー。ちょっとどういう事ですか…」

 

 妙の言葉に飛鳥が困惑しつつも、結局食べさせた。

 

飛鳥「はい、あーん…」

香澄「あーん…」

 

 と、食べさせた。

 

飛鳥「どうですか?」

香澄「うん。普通に美味しい」

飛鳥「そうですか」

 

 香澄のリアクションを見て飛鳥が苦笑いした。

 

香澄「それじゃ今度は私が食べさせてあげるね!」

飛鳥「ファンが見たらどうなりますかね」

モカ「殺されるね」

 

 香澄が食べさせようとしたので、飛鳥が皆に話をするとにモカが反応した。

 

飛鳥「でしょうね」

 

 と、飛鳥は若干諦めモードになり、香澄に食べさせて貰った。

 

香澄「どう?」

飛鳥「美味しいですよ」

たえ「何かカップルみたい…」

香澄「え!? そ、そんなんじゃないよ!!/////」

飛鳥「無意識にやってたんですか…」

有咲「こいつそういう所あるんだよ…。お前もだけどな」

 

 有咲が皮肉気味に喋ると、飛鳥と香澄が一斉に有咲を見た。

 

有咲「だからこっち見るなってばー!!!」

りみ「あ、有咲ちゃん!! 落ち着いて!!」

 

 

 と、なんだかんだいって楽しいバーベキューになりました。

 

 

おしまい

 


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