全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第149話「飛鳥の裏営業(後編)」

飛鳥「えー、本当にありがとうございます」

 飛鳥が一礼する。

省吾「ていうかお前…凄すぎ」

飛鳥「何を仰ってるんですか」

未来「練習っていつしてるの?」

飛鳥「家でやってました」

 客が驚いていた。

 

 1年1組・会場

 

香澄「わ、私達の曲まで…」

たえ「歌う人でこんなにカッコよくなるんだね…」

有咲「にしてもあの坊主頭の人は…似合ってなかったな」

沙綾「シーッ!!」

りみ「アハハハハ…」

 

 香澄達の熱意に負けて、こころは黒服の人に頼んでモニターを設置してもらい、メドレーが始まる直前から見ていた。当然陽キャ男子達は面白い筈がなく、陰キャ男子達にあたろうとしていたが、八つ当たりするのが目に見えていた為、香澄達に混ざっていた。

 

 

飛鳥「さて、続いて第2部行きましょうかね。今度はもうちょっと全年齢向けの歌に致しましょう」

悟士「助かる…」

飛鳥「…何で助かるんです?」

 飛鳥が苦笑いしながら悟士を見ていると、悟士は大量の汗をかいていた。気恥ずかしさのせいなのか…。

 

飛鳥「もしかしてさっきの奴、引きずってます?」

省吾「相変わらず硬派だなお前―」

悟士「ほっとけ」

飛鳥「省吾さんはもうちょっと自重してください」

 省吾の言葉に悟士と飛鳥がツッコミを入れた。ちなみにパスパレの時は省吾はヲタ芸をしていたが、あまりの熱の入りっぷりに、歌っていた飛鳥もドン引きしていた。

 

飛鳥「あ、ちなみに推しのメンバーっています? この娘可愛いなっていう人」

悟士「そ、それは…」

飛鳥「それでは聞き方を変えましょう。こちらにパネルがあるんですけどー」

 

(どこから持ってきてんだよ…)

 飛鳥が香澄達の顔写真が乗っているパネルを悟士に見せた。横5列、縦5列でグループごとになっていた。

 

飛鳥「この中で印象が良い人を一人選んでください」

悟士「……」

 悟士が悩んでいたが、ある人物に目が行った。

 

悟士「…この人。か?」

 悟士がさしたのは沙綾だった。

 

沙綾「あら」

たえ「良かったねー」

沙綾「ま、まあ選んでくれるのは嬉しいけど…」

 沙綾が苦笑いした。

 

「あー…」

 未来、省吾、飛鳥が納得した。幸生は特にリアクションせず、孫は頭に?マークを浮かばせていた。

 

悟士「な、何だよ…」

飛鳥「いや、やっぱり似たような人を選ぶんですね…」

 

沙綾「え、そうなの?」

 

 飛鳥の言葉に沙綾が突っこんだ。

 

飛鳥「この人、山吹沙綾さんって言うんですけど、幼い弟さんと妹さんがいるんですよ」

悟士「そ、そうなのか…」

省吾「お前も7人兄弟の長男だもんなー。しかも幼い兄弟がいる」

悟士「一番下はもう小学4年生だぞ…」

 

「7人!!?」

沙綾「滅茶苦茶姉弟多っ!!!」

はぐみ「すごーい!!」

美咲「いや、凄いってアンタ…」

 

省吾「ちなみにオレはパスパレ箱推し!!」

未来・悟士「知ってる」

飛鳥「言うと思った…」

幸生「ミーハーな奴…」

孫「?」

 

イヴ「とっても嬉しいデス!」

(同志がおる…!! 同志がおるぞ…!!)

 

 陽キャたちは省吾を見て希望を持った。

 

省吾「幸生は…ああ、妹だったな」

幸生「無論だ」

省吾「いや、否定しねぇのかよ」

 

日向「お、お兄ちゃん…//////」

椿「あーもー/////」

 妹二人は恥ずかしがった。

 

飛鳥「さて、気を取り直して第2部に行きましょう」

 

香澄「あれ? 飛鳥くんともう一人の人聞いてないよ?」

たえ「うん…」

 

飛鳥「第2部は皆さんが知っている曲をメドレーに致しました。それではどうぞ!」

 そして第2部が始まった。

 

1. 全力少年(古堂孫)

 

 

孫「~♪」

 

 孫が元気よく歌っていたが、意外に音程が取れていた為、周囲を驚かせていた。

 

美咲「この人音外してるように見えて、結構上手…」

はぐみ「うん!」

 すると香澄がある事に気づいた。

 

香澄「あーっ!! RASがいるよ!!?」

たえ「あっ!! レイ!!」

 

 RASが生演奏をしていた。ちなみにモルフォニカが舞台裏で控えていた。

 

ましろ「まさかこんな所で呼ばれるなんて…」

つくし「折角大舞台でライブが出来るんだから、やろう!」

瑠唯「そうね」

 

 

美咲「ていうか一丈字くん…ラップも出来るんだ…」

有咲「舞台慣れし過ぎだろ…」

 

 有咲と美咲が映像に映っている飛鳥を見て困惑していた。

 

2. Rolling star(大空未来)

 

未来「~♪」

 

 未来が一人で熱唱した。

 

香澄「凄い…一人で歌ってる」

有咲「滅茶苦茶緊張するだろうな…」

 

 緊張している未来を見て、香澄と有咲も緊張していた。

 

 

3. ふわふわ時間(志田省吾)

 

省吾「~♪」

 省吾が熱唱しているが、未来、悟士、飛鳥が冷めた視線で省吾を見つめていて、孫だけが合いの手をやっていた。

 

「いや、ちょwwwwww」

「省吾さん嫌われ過ぎでしょwwwwww」

 

 あまりの温度差に香澄達が噴出した。

 

4. 海色(林幸生)

 

幸生「~♪」

「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」

 

 幸生が歌うと、女性からの黄色い声援が鳴り響いた。

 

香澄「…何かこの人だけ、凄い人気だね」

たえ「そりゃあ男前だからね…」

有咲「うちの学校にはいないタイプだな…」

「こ、これくらいならオレ達だって…」

 と、陽キャ軍団が話に入ってきたが、

美咲「いや、全然違う」

 美咲に一蹴されると、陰キャ軍団もうんうんと頷いた。

「何だとてめぇら!!」

「何だやんのか?」

「柔道部とプロレス同好会と相撲部に勝てるとでも?」

「ごっつあんです!!」

 

5. DAYS(白村悟士)

 

悟士「~♪」

 悟士は緊張しながらも最後まで歌いきった。

 

沙綾「物凄い汗かいてるね…。あ、お肉焼けたよ」

香澄「わーい!」

有咲「って、肉ばっかり食べてないで野菜食え!」

 

 と、テレビを見ながら鑑賞していた。

 

こころ「そういえば次は飛鳥かしら!」

はぐみ「順番的にそうだよね!」

 

6. クリスマスソング(一丈字飛鳥)

 

香澄「back number!」

(一丈字の奴…! 洒落た奴持ってきやがって…!!)

(失敗しろ…!!)

 

 と、陽キャ男子達は飛鳥の失敗を願っていたが、飛鳥はそれをはねのけて歌い上げた。

 

香澄「やっぱり上手…」

たえ「うん…」

 すると陽キャ男子が嫉妬の涙を流した。

 

「ちくしょおおおおおおおおおおおおお!!!」

「お、おい!! どこ行くんだよ!!」

「こんなん聞かされたら勝てるわけないだろぉおおおおおおおおおおおお!!!」

 陽キャ軍団は去っていった。

 

りみ「あっ…」

有咲「ほっとけ」

美咲「あー接待役疲れた」

陰キャ軍団「お疲れ様です…」

美咲「…ありがと」

 

 ちなみに食事をしている間、美咲は陽キャ男子軍団の「接待しろ」アピールを察していた。陰キャ軍団は空気を読んで自分たちでしていた。

 

 そして最後のサビは全員で合唱した。

 

香澄「いやー。こういう演出もあるんだなー…」

こころ「後で蘭達にも見せてあげましょ!!」

 

**************

 

飛鳥「さあ、あっという間にライブも終盤に差し掛かってまいりました。最後の第3部は、虹島高校の皆さんとSMAPメドレーに挑戦したいと思います!」

 大歓声が上がった。

 

省吾「15曲のメドレーだぜ! それじゃ行くぜぇ!!」

 

 そしてメドレーが始まると、6人はステージの上でダンスをした。

 

1曲目:SHAKE   with吹奏楽部

 

香澄「吹奏楽部の演奏に合わせて踊ってるんだ!!」

美咲「す、凄…!!」

 バンドガール達が驚いている。

有咲「一丈字、ダンスも出来るのかよ…」

こころ「あたし達も今度やってみましょう!!」

はぐみ「さんせー!!」

美咲「いや、楽器持ちながら無理でしょ…」

 

 サビに入ると、観客たちが盛り上がったが、6人がそれぞれ移動した。

 

2曲目:ダイナマイト 白村悟士 × 野球部

 

悟士「~♪」

 悟士が歌って、野球部のユニフォームを着た部員たちがバックダンサーで踊っていた。マネージャーの女子生徒もいる。

 

有咲「ていうかあの巨体で踊ってること自体凄い…」

たえ「身長何㎝あるんだろう…」

 

3曲目:がんばりましょう 林幸生 × 書道部

 

幸生「~♪」

 幸生が歌っていると、書道部員が何か書いていた。

 

香澄「書道パフォーマンス!!」

美咲「多分結構練習してるわね…アレ…」

こころ「これも面白そうね!!」

 

 そして書かれたのは…

『がんばりましょう!!』

 と、とても綺麗な字で書かれていた。

 

香澄「おおっ…ダイナミック」

イヴ「とても字が綺麗ですね…」

 

 ちなみに裏話であるが、幸生は部活同士で取り合いになったそうです。

 

4曲目:たいせつ 大空未来 × 新体操部

 

未来「~♪」

 未来が歌うと、その横や後ろで新体操が演技をしていた。

 

りみ「ほ、本当にすごい…」

香澄「皆が協力してくれてるんだ…」

 

 そして未来も技を披露した。彼女もまた新体操経験者なのである。

 

5曲目: 君色想い  一丈字飛鳥 & チアダンス部

 

飛鳥「~♪」

 飛鳥がCメロを歌うと…。

 

有咲「やっぱり一丈字ミュージカルやってるだろ!!」

イヴ「マヤさんやカオルさんの舞台でも出れそうですね!」

美咲「…多分刺されるわよ。彼」

 

 そして曲の最後で派手なパフォーマンスをした。

 

香澄「凄い!! バク転した!!!」

はぐみ「凄い凄い!!」

 はしゃぐ香澄とはぐみだったが、陰キャ軍団はこれで陽キャ軍団に勝ち目は完全になくなったと察した。

 

6曲目:オリジナル スマイル  古堂孫 × 相撲部

 

孫「~♪」

 孫が元気よく歌うと、その後ろで部員達が四股を踏んだり、張り手をしていた。

 

有咲「これはまたインパクトが強いのを持ってきたな…」

美咲「記憶に残るね…どう突っ込んだらいいのやら…」

 

 有咲と美咲が苦笑いしながらツッコミを入れた。

 

 

7曲目:Dear WOMAN 志田省吾 × 男子バスケ部

 

省吾「~♪」

 省吾だけでなく、部員達全員が歌っていた。

 

美咲「モテたいっていう感情が前面に押し出されてるわね…」

有咲「どこの学校の男子もこんな感じなのか…」

 陰キャ軍団は黙々と焼肉を食べていた。

 

 この後もメドレーは続いた。

 

8曲目 らいおんハート  林幸生・白村悟士 × 合唱部

9曲目 オレンジ 大空未来・志田省吾 × 演劇部

10曲目 BEST FRIEND  古堂孫・一丈字飛鳥 × 男子サッカー部

 

 

11曲目 この瞬間、きっと夢じゃない 

大空未来・志田省吾・白村悟士 × 教師陣

 

香澄「先生達も踊るんだ!!」

有咲「いや…ペンライト振ってるだけじゃねーか!」

イヴ「ブシドー!」

美咲「いや、ブシドー関係ない…」

 

12曲目 otherside

古堂孫・一丈字飛鳥・林幸生 × ダンス部

 

 ダンス部をバックダンサーにして、3人が踊っていた。3人とも真剣な顔をしていたが、孫に関しては飛鳥が何とかうまい事誘導させて覚えさせた。

 

「……///////」

 見ていた香澄達はというと、イケメン度を上げた幸生たちに頬を染めていた。飛鳥もまた今まで地味目にしていたせいで、ギャップ萌えを発生させてしまった。

 

 ちなみにSMAPの曲もすべてRASとモルフォニカが交代交代で生演奏している為、負担が大きかったが、2バンドとも楽しそうに演奏していた。ちなみにこの曲はRASが行っている。

 

 

13曲目 STAY 

 SWAP × ???

 

 演奏中、校長先生が妻と思われる女性を中央のステージの上に連れ出し、孫達は奥で歌っていた。6人が最後のサビを歌い終わると、間奏が流れた。

 

 すると校長がマイクを口の前に持った

 

「裕美」

「!」

 

校長「結婚して30年になる。家や子供の事。本当にありがとう。裕美と結婚できて良かった。愛してる」

 校長の妻の裕美は号泣して校長に抱き着いた。

校長「!!/////」

 

 そして曲が終わろうとして、最後の1フレーズを飛鳥が歌った。

 

 香澄達は号泣していた。

 

はぐみ「うぅ~っ…」

香澄「有咲も泣いてる?」

有咲「うるせぇ!! こんなんやられたら誰だって泣くだろーが!!」

 

14曲目:世界に一つだけの花  SWAP × 虹島高校

 

 1曲目から13曲目に出ていた教師と生徒が一気に集結して一緒に歌った。校長夫婦は奥に移動して一緒に歌ったサビに入ると、6人が振付通りに踊った。

 

大サビの最初のフレーズは省吾が1人で歌い、後は6人全員で歌い、中央のステージに移動した。

 

 そして…

 

15曲目:Can’t stop!! - loving-

 

 6人で熱唱した。

 

香澄「デビュー曲!!」

美咲「でも掛け声は「M」じゃなくて「W」なのね…」

有咲「それもそうだけど、あんだけ歌って踊ってまだ体力あんのかよ…!!」

 

『♪1・2・Cant’stop!!』

 

 そしてサビに入ると、6人がハイキックした。

 

有咲「って、よく見たら振り付けが当時の奴だ!!」

 

『♪baby baby 守るのさ』

 

香澄「か、かっこいい…!!」

有咲「それもそうだけど、熱狂ぶりすげぇ!!」

美咲「ホントそれよね…」

 

『♪baby baby』

 そして、孫・未来・省吾・悟士が幸生と飛鳥の周りで踊ると、

 

『♪きらめいて』

 この部分で幸生と飛鳥が映し出されたが、カメラ目線で完全にアイドルになり切っていた。しかも幸生がイケメンで、飛鳥も割と顔が整っていた為、香澄達は頬を染めていた。

いつもと雰囲気が全然違う為、仕方がないと言えば仕方ないのだが…。

 

 そして1番のサビが終わると、間奏に入った。

 

香澄「きらきら星だ!!!」

有咲「いや、反応する所そこかよ!!」

 

するとモニターが青色に変わった。

 

有咲「2014年の27時間テレビかよ!!!」

 

幸生「えー…。2時間という短い間でしたが、本当にライブに来てくれてありがとうございました。そして、オレ達に協力してくれた高校の皆にも感謝しています。ありがとうございました」

 大歓声が上がった。

 

 モニターが黄色に変わった。

 

省吾「えー、最初はとても緊張しましたが、本当に楽しかったです。皆ありがとーッ!!!!」

 省吾が叫ぶと、歓声が上がった。そして背景がピンクに変わった。

 

未来「…えー。本当に楽しかったです! 2時間という時間があったいう間でした。それから、高校の皆! 会場に来てくれた皆さんに感謝してます! ありがとうございました!!」

 未来が叫ぶと、大歓声が上がる。そしてモニターは緑色に変わった。

 

悟士「えー…。今回で2回目ですが未だに緊張しています。ですが、皆さんが支えてくださったお陰で、最後までやりきる事が出来ました。ありがとうございました」

 悟士が言うと、大歓声が上がる。そしてモニターは赤色に変わった。

 

孫「みんな! たのしかったか!? オレ、とってもたのしかった!! ありがとう!!」

 

 孫が叫ぶとモニターが白色に変わった。

 

飛鳥「えー皆様、本日はご来場頂き、誠にありがとうございました。また、ご協力頂いた全ての皆様にも感謝しております! そして最後に一言! メリークリスマース!!」

 大歓声が上がった。

 

『♪素敵な夢を見させておくれ 素敵な夢をかなえておくれ』

 

 この直後、大量の花火が打ち上げられ、モニターにはスタッフロールが流れた。

 

バンドガール「完全に27時間テレビだ!!!」

 

『♪眩しい君を感じていたい』

 孫、未来、省吾、幸生、悟士の順番にアップされていたが、いずれも気持ちよさそうに歌っていた。

 

『♪baby baby 愛し合う』

 

 最後のサビで飛鳥がドアップで歌っていたが、笑顔で両手を上げて孫と共に会場を盛り上げていた。

 

香澄「そういや飛鳥くんが笑ったところ、あんまり見た事ないかも…」

たえ「確かに…」

 

 

 そして、最後の曲も終えて、6人が肩を組むと、大歓声が上がった…。

 

 

 ここで放送が終わった。

 

 

 

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