全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第157話「収録! Pastel*Palletes!(後編)」

 

 

 前回までのあらすじ

 

 日菜からPastel*Palletesが出るアイドル番組の収録に招待して貰った飛鳥。だが、ひょんな事から番組に参加する羽目に…。

 

*********************

 

「えーと、氷川日菜さんのご指名によりPastel*Palletesはこの方にプリンス役を務めて貰う事になりました! お名前は…」

飛鳥「えーと…一丈字飛鳥です」

 

 飛鳥は気まずそうに答えていた。というのも、関係者席にいた上に日菜から直接指名があったとなれば、どう考えてもお偉いさんの息子かなにかと勘違いされるのだ。当然見ているファンの男性たちは皆不機嫌になっているし、彩、麻弥、イヴは困惑気味だった。そりゃそうだ。この行いでパスパレのアイドル生命がかかっているといっても過言ではない。

 

飛鳥(下手すりゃ座長降板だな…)

 

 他のアイドルグループはくじ引きで決められた。

 

 そしてジャージに着替えた選手が出そろい、競技がスタートした。飛鳥達は棒にぶら下がっている。

 

「それではスタート!! それではまず第1問!! 丸山彩さんの自己紹介と言えば!?」

飛鳥「え、えーと…何だっけ…」

 飛鳥が困惑しながらつぶやくと、ブーイングが鳴り響いた。

 

日菜「飛鳥くーん!!」

彩「さっきやったよー!!」

飛鳥「思い出した! 真ん丸お山に彩を! 丸山彩です!!」

 

 飛鳥の回答に正解の音が鳴った。

 

千聖「…大丈夫かしら」

麻弥「一丈字さん…あまりアイドルには興味がないと仰ってましたし…」

 

 と、千聖と麻弥も飛鳥にあまり期待していない様子だった。

 

 そして1分後…。

 

「うわあぁああああああああああ!!!」

 他のチームは順調に答えていたが、棒にぶら下がる事が出来ず、次々と脱落して飛鳥一人だけになった。飛鳥はピンピンとしている。

 

日菜「飛鳥くんすごーい!!」

麻弥「運動神経良いんですね…」

 

(あ、あいつ…!!!)

 飛鳥が一人だけ目立っていて、男子生徒は僻んでいた。

 

『それでは10問答える事が出来たらクリアとします!!』

飛鳥(あと、8問か…)

 

『問題!! 若宮イヴさんの嫌いな食べものは?』

飛鳥「ぬか漬け!」

 

『大和麻弥さんはパスパレに入る前、何をしていた?』

飛鳥「スタジオミュージシャン!!」

 

『この曲は?』

 Pastel*Palletesの『パスパレボリューションず☆』が流れた。

 

飛鳥「…ごめんなさい。パスで」

「ええええええ~~~~~~~~~~~~~~っ!!!?」

 

『ズバリ! 白鷺千聖さんが出演していたドラマの役の物まねをしてください!』

飛鳥「あ、それじゃ『ママはロボット』の1シーンやります」

千聖「ちょ、ちょっと!!/////」

 飛鳥が物真似を披露した。微妙に似ていて、日菜はバカ受けし、彩、麻弥、イヴが笑いを堪えていた。千聖は頬を染めて俯いていた。

 

 そして間違いはたくさんあったが、10問達成した。

 

『ステージクリアー!!! パスパレには30ポイントが入ります!』

「やったぁー!!!」

 

 MCの声にパスパレが大喜びした。観客としては飛鳥が出てきたところは面白くなかったが、パスパレが喜んでいるのと、ポイントが入ったとして大喜びしていた。

 

飛鳥(今度は超能力で存在感隠しとこ…)

 飛鳥が一息ついて、ちらっとパスパレの方を見たが、千聖が黒い笑みを浮かべていた。飛鳥は知らんぷりした。

 

*********************

 

MC「アイドルサーフボートチキンレース!! 1人を乗せたサーフボードを他のメンバーに押してもらい、泥のプールでギリギリでとまる程、PR時間をゲットです!! チャンスは3回! 一番良い記録がポイントに加算されます!」

日菜「おもしろそー!!」

飛鳥(あ、これオレの出番なさそうだけど、存在感消そう…)

 

日菜「あたしやりたーい!!」

麻弥「じゃあ、ジブンが押します!!」

 

 と、麻弥が日菜を押したが、あまり力がなかったせいか、記録は3㎝(スタート地点から)だけだった。

 

日菜「えーっ!!?」

麻弥「す、すみません…」

 日菜が絶叫すると、麻弥が謝罪した。

 

千聖「それじゃ彩ちゃん。サーフボードに載って頂戴」

彩「え、で、でも…」

千聖「いいから。私に任せて」

 

 と、千聖が笑顔で圧力をかけた。

 

飛鳥(あぁ…そういう事なんだろうな…)

 

 彩に任せると絶対力を入れ過ぎて落ちてしまうと考えたのだろうと、飛鳥は判断した。

 

千聖「行くわよ!」

 と、千聖がサーフボードを押して、丁度ギリギリまで行った。

 

彩「や、やったぁ!!」

 彩が起き上がると、サーフボードはバランスを崩して泥のプールへ。

 

イヴ「ア、アヤさん…」

千聖「ああもう…!!!」

 

 そして、他のグループも同様挑戦してみたが、見事に失敗した。

 

MC「それでは3回目! ここでルールを変更します! ここでプリンス制度を利用可能です!!」

 ちなみに飛鳥は超能力で存在感を消している為、彩たちが飛鳥に気づくことはなかった…。

 

MC「またくじで決めます!! お手元の整理券をご覧ください!」

 するとくじで挑戦者が決まり、何とパスパレはあの男子生徒に決まったのだ。

 

「や、やった! オレだ!!」

 男子生徒が喜ぶや否や、隣にいたヲタクが整理券を横取りした。

 

「!!?」

飛鳥「!!」

 

「な、何すんだよ!」

「僕の方がパスパレを愛してるんだ。君がパスパレと戯れるなんて10年早い!」

「それはオレのだ!! 返せ!!」

 と、男子生徒が取り返そうとすると、ヲタクの仲間らしき男達が男子生徒を取り押さえた。

 

飛鳥(ああいうのいるんだよな…えいっ)

 飛鳥が超能力でヲタク達に金縛りを放った。

 

「な、何だ!? 体が…」

「動かない…!」

 すると男子生徒はヲタクからくじを取り返して、パスパレの元に向かった。

 

飛鳥(終わるまで大人しくしてて貰うよ)

 

男子生徒「やあ、宜しくね…」

日菜「……」

 男子生徒がパスパレに近づこうとしたが、日菜がジト目で見つめた。

 

男子生徒「な、なに?」

日菜「ううん。何でもなーい。宜しくね。じゃ、やろっか」

 

 と、3回目は男子生徒がサーフボート、日菜が押す係だった。

 

男子生徒「えっ、ちょ、ちょっと待って…」

日菜「人のチケット横取りした人にはおしおきしないとねー」

男子生徒「!!」

日菜「あたし見てたんだよー。他の子と一緒に飛鳥くんからチケット横取りしたの」

男子生徒「あ、あれはあいつが…」

日菜「問答無用!!」

 

MC「それでは始めてくださーい!」

日菜「えーいっ!!!」

男子生徒「うわあああああああ!!!!」

 日菜が思い切りサーフボードを押すと、案の定男子生徒は落下して泥だらけになった。

 

千聖「ま、30秒あれば十分ね」

彩「う、うーん…そうだね…」

麻弥「あははははは…」

 

 そんなこんなで収録が終わった。

 

 

飛鳥「……」

 

 収録後、日菜から建物の前で待っていてほしいと連絡があり、飛鳥は待っていた。

 

「飛鳥くーん!!!」

飛鳥「!」

 飛鳥が振り向くと、日菜を筆頭にPastel*Palletesがいた。

 

飛鳥「お疲れ様です」

日菜「ありがとー。どうだった?」

飛鳥「ええ。面白かったですよ…」

千聖「一丈字くん?」

飛鳥「あ、はい。何でしょう…」

 

 飛鳥は焦っていた。というのも千聖の物まねをした事で、千聖が黒い笑みを浮かべていた。

 

日菜「面白かったよー。千聖ちゃんの物真似wwwwwww」

飛鳥「大変失礼いたしました」

千聖「あのドラマをチョイスするあたり、悪意があるとしか思えないんだけど。黒歴史だって言ったわよね?」

飛鳥「…すいません。あの時、何か面白い事言わないといけないとって思いまして…」

千聖「彩ちゃんのでも良かったじゃない」

彩「千聖ちゃん?」

日菜「あ、そうだねー。彩ちゃんのも面白いよ!」

彩「ちょっと日菜ちゃん!?」

イヴ「そうです! アヤさんはおもしろいですよ!?」

彩「イヴちゃん!!? それ褒めてる!? けなしてる!? どっち!!?」

麻弥「いやー…褒めてますよ?」

彩「うわ~~~~~~ん!!! 皆いじめる~~~~~!!!!」

 

 と、彩が泣き出した。そしてそれをパスパレの事務所の関係者たちが見ていた。

 

「漫才グループとしても行けるかも…」

「よし! 今度はガールズバンドのドリフを目指そう!」

「うん! 行ってみよー!!」

 

 この後、パスパレがどうなったかはご想像にお任せします。

 

 

おしまい

 

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