全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第171話「久々のアラカルト詰め合わせ」

 

 

1. 寒い(飛鳥 × 花音)

 

ある日の事だった。

 

花音「ふぇえええ…」

飛鳥「寒いですね」

 

 飛鳥と花音が中庭で一緒に歩いていた。特に深い意味はなく、飛鳥がただ歩いていたら花音と遭遇したため、一緒に歩いていた。

 

花音「ほ、本当に寒くなったね…」

飛鳥「冷えないうちに早く中に入りま…」

 その時、飛鳥がぶっ飛ばされた。

 

「花音ちゃん!! オレがあっためてあげるよ!!」

「オレの上着着て!!」

「オレの胸の中においで!」

「オラァ!! あっちいけ一丈字!!」

 

 男子生徒達が花音に詰め寄り、そのうちの一人が飛鳥を蹴ったが、飛鳥はすかさず超能力を使って、喧嘩させた。

 

飛鳥(もう容赦はしない。例えやり過ぎて一人になっても、この人たちを守ると決めたから)

 

 飛鳥が心配する花音を見つめた。

 

飛鳥「行きましょう。松原先輩」

花音「だ、大丈夫…?」

飛鳥「ええ。松原先輩が無事なので」

花音「う、うん…」

 

 そう言って飛鳥は花音を連れ出した。

 

花音(一丈字くん…逞しい人だなぁ…)

 

 

2. こころ(飛鳥 × 美咲)

 

飛鳥「そういえば奥沢さんってミッシェルとして、ハロハピのライブとか出てるんですよね」

 

 渡り廊下で飛鳥と美咲が話をしていた。

 

美咲「そうね。こころが無茶ぶりとかして困ってるのよ…」

飛鳥「あー…」

 

 こころの無茶ぶりは飛鳥も知っている為、何とも言えない感じだった。

 

美咲「…そういえばあなた、こころとよく一緒にいるみたいだけど、何かしてるの?」

飛鳥「私の中学時代の同級生と仲良かったみたいで、その関係ですね」

美咲「どんな子なの?」

飛鳥「えっと…双子で、弦巻さんと同じくらい金持ちなんです」

美咲「そうなってくると、あなたも結構凄い人よね」

飛鳥「そんな事ございませんよ。彼女たちのお母さんの教育方針で、お嬢様学校じゃなくて、普通の人が通う中学校に通わせてたみたいです。世間の事を勉強させるために…」

美咲「…こころもその学校に通わせた方が良かったんじゃない?」

飛鳥「いや、弦巻さんはお金持ちじゃなくても多分ああいう性格だと思いますよ」

美咲「え?」

 

 飛鳥の言葉に美咲が反応すると、飛鳥が苦笑いした。

 

飛鳥「寧ろああいう性格以外の彼女は思いつかないんで」

美咲「…それもそうね」

 

 美咲も苦笑いすると、こころがやってきた。

 

こころ「飛鳥に美咲じゃない!! 一体何のお話ししてたの?」

美咲「内緒」

こころ「えー!! 教えてちょうだい! とっても気になるわ!!?」

 

 と、美咲に迫るこころを見て、飛鳥はまた苦笑いした。

 

 

3. ギター(飛鳥 × 有咲 × 紗夜)

 

飛鳥「……」

 飛鳥が中庭で考え事をしていた。そしてそれを有咲が見ていた。

 

有咲「一丈字。どうしたんだよ」

飛鳥「市ヶ谷さん」

 飛鳥が振り向いて有咲を見た。

 

有咲「何か考え事か?」

飛鳥「大したことじゃないんですけど…」

有咲「何だよ」

飛鳥「花園さんや日菜先輩、瀬田先輩を見て思ったんですけど、ギター弾いてる人って結構独特な人多いなって」

有咲「分かる。おたえとか天然を通り越して時折サイコパスなんじゃねーかって思う時がある」

飛鳥「そこまで言います?」

 

 身内に対して容赦ない発言をした有咲に対して、飛鳥が困惑した。

 

飛鳥「花園さん、青葉さん、日菜先輩、瀬田先輩、紗夜先輩でグループ漫才とかしてみたらどうなるかなと…」

有咲「紗夜先輩、過労死するぞ…」

飛鳥「ですよね…」

有咲「いや、でも紗夜先輩も意外にボケる…」

飛鳥「あっ…」

 

 飛鳥がぎょっとした。

 

有咲「何だよ」

飛鳥「後ろ…」

有咲「え?」

 有咲が後ろを振り向くと、紗夜がいて何か機嫌悪そうな顔でこっちを見ていた。

 

有咲「ちょ、おま…」

飛鳥「お疲れ様です」

紗夜「誰が意外にボケるって?」

有咲「いやー…あのー…そのー…」

飛鳥「ボケ役も悪くないと思いますよ」

有咲「ちょ、お前!!」

 

 そして…

有咲「お前のせいだからな~~~~!!!!!」

飛鳥「……!!」

紗夜「誰が意外にボケるのか言ってごらんなさい。誰が!! 誰がぁあああああ!!」

有咲「ひえ~~~~~~~!!!!!!」

 

 飛鳥と有咲は紗夜に追いかけまわされていた。有咲は涙目で、飛鳥は少し気まずそうにしながら同じ方向を逃げていた。

 

たえ「あれ、飛鳥くんと有咲だ」

モカ「何してんのかな~」

日菜「おねーちゃんと追いかけっこ!? いいなぁ~!!」

薫「儚い…」

日菜「あたしも混ぜて~!!」

有咲「追いかけっこじゃなーい!!!!」

 

 有咲の悲鳴が学校中に響き渡った。

 

4. 温かいチョココロネ(飛鳥 × りみ × 沙綾)

 

りみ「はぁ…暖かいチョココロネが食べたいなぁ」

 

 1組の教室でりみがそう呟いた。

 

沙綾「暖かいチョココロネ…。焼きたての事?」

りみ「うーん…なんて言えばいいのかな…」

 その時、はぐみがニコニコして帰ってきた。あまりにもニコニコしてたのでりみと沙綾は不思議がった。

 

沙綾「どうしたの?」

りみ「凄くにこにこしてるけど…」

 するとはぐみはりみと沙綾を見た。

はぐみ「あのねあのね! 飛鳥くんに美味しい揚げチョココロネを作って貰ったんだ! とーっても美味しかったの!!」

 

 放課後

沙綾「一丈字くん。バイト代弾むから揚げチョココロネ作って貰える?」

飛鳥「いや、でもォ…」

りみ「お願い一丈字くんっ!」

飛鳥「……」

 

 沙綾とりみは3組の教室にやってきて、飛鳥に交渉した。

 

5.舞台(飛鳥 × 千聖)

 

 飛鳥が廊下を歩いていると、千聖がポスターに載っていた。

 

飛鳥(舞台やるんだ…)

 飛鳥がポスターをじーっと見ていた。

千聖「あら、興味があるの?」

 飛鳥が千聖の方を振り向いた。

飛鳥「白鷺先輩」

千聖「もし良かったら、チケット余ってるからあげるわよ?」

飛鳥「ありがとうございます。ただ…」

千聖「大丈夫よ。チケットを取られたら言って頂戴。関係者席に案内するわ」

飛鳥「えっ…」

千聖「うふふふふ」

 

 結局、スケジュールが合わなかった事で、千聖の舞台を見に行くことはなかったが、千聖が結構手ごわい事を知った飛鳥であった。

 

飛鳥(中々油断できないタイプだな…)

千聖(やっぱりこの子…)

 

 

6. 寒い朝(飛鳥 × 彩 × 花音)

 

彩「最近寒いよね~」

花音「うん。中々お布団から出られないよね~」

彩「私ねー。えいっていう掛け声とともに、起き上がるようにしてるんだー」

花音「何かきっかけがあるのっていいよねー」

 

 と、彩と花音が廊下で喋っていると、周りの男子生徒達も遠くから聞いていた。

 

(彩ちゃんと花音ちゃんの間に挟まれて寝てぇ…)

(彩ちゃんと花音ちゃんのパジャマ姿…)

(2人のおっぱいに挟まれて寝たいんじゃあ!)

(いいにおいするだろうなぁ…)

 

 そしてそんなゲスな笑みを浮かべている男子生徒達を飛鳥が遠くから見ていた。

 

 河川敷

 

飛鳥「心が凍えそう」

 

 飛鳥は虚ろな表情で夕日を見つめていた…。

 

 

 

おしまい

 

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