全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第194話の後日談


第195話「絶対に大丈夫」

 

 

飛鳥「本来だったら一週間の停学だったけど、相手の学校の先生方のご厚意で何とか反省文の提出だけで済みました」

ひまり「本当にゴメンなさい。一丈字くん…」

 

 学校の食堂で飛鳥とAfterglowが一緒に来ていた。というのも、他校の生徒に対して暴力を振るったことが知られてしまい、飛鳥は呼び出されたのだった。

 

 しかも相手の男子達は飛鳥が一方的に暴力を振るったと、この期に及んで責任転嫁しようとしていた為、飛鳥が証拠を突きつけた。まあ、証拠があってもなくても、男子生徒達に非があったのは見えてたので、相手の学校の教師たちが飛鳥に謝罪をしたのだ。

 

 おまけに母親が広島から飛んでくる始末だった。余談だが、飛鳥の友人であり中学時代の同級生である日向と椿の母とは、とても仲が良いママ友で、誕生日プレゼントに1年分の新幹線乗り放題の定期券を貰った。飛鳥が遠方で仕事に行くのを想定しての事である。ちなみに国会議員は無料らしい…。

 

 まあ、そんな話はおいといて、これで一件落着である。

 

モカ「それにしてもひーちゃん見直したよ~」

ひまり「いや、思い出すとちょっと恥ずかしい…//////」

 

 ひまりの言葉に蘭が罰が悪そうに横を向いた。

 

巴「アタシも反省しないとな。これからはもうちょっと蘭の事を観察して…」

蘭「恥ずかしいからやめて」

ひまり「その前に喧嘩しないで。人前で」

巴「…そうだな」

 

 蘭と巴が罰が悪そうにすると笑いが生まれた。

 

ひまり「でもこれでAfterglowも元に戻ったし、これからも頑張ろう! えいえいおー!!」

 

 と、ひまりが号令をかけると、

 

モカ「飛鳥くん。お詫びに今日はアタシが奢ってあげるから好きなの食べていいよ」

飛鳥「えっ…」

ひまり「せめて話を聞いて~!!!! あ、それだったらあたしもお金出すよ!」

つぐみ「わ、私も…」

巴「アタシだって! 蘭もだよな!」

モカ「そうだよ~。蘭が一番迷惑かけたんだから~」

蘭「…分かってるよ」

 

飛鳥「いやー…お気持ちは大変嬉しいのですが」

ひまり「遠慮する事ないよ?」

巴「そうだぞ!」

 

 飛鳥が困った顔をすると、ひまりと巴が反応するが、モカがニヤニヤしていた。

 

モカ「言いたい事は分かるよ~。だってこーんなに可愛い女の子5人にご馳走して貰うんだもん。そりゃ周りの男子もやっかむって~」

「え」

 

 モカの言葉にひまり達が周りを見渡すと、男子生徒達が嫉妬の眼差しで飛鳥を見ていた。

 

飛鳥(あぁ…これでまた食堂に行けなくなってしまった…。もう殆ど使ってないけど)

 

 飛鳥が男子生徒達の顔を見て遠い顔をした。最後に食べた食事の味も思い出せない程、飛鳥はここで食事をしていないのだ。大体嫌味を言われたり、嫌がらせをされるからだ。ほぼ返り討ちにしてるとはいえ、気持ちよく食事が出来なかったのだ。

 

飛鳥「そういう訳ですので、お気持ちだけ受け取っておきます」

巴「だけどこっちの気が済まねぇんだよ!」

蘭「……」

モカ「抑えて抑えて。トモちんはすぐ熱くなるからさ~。じゃあ、こういうのはどう? 飛鳥くんのほっぺにチューするとか」

飛鳥「余計に悪化しない? それ」

 

 モカのとんでもない発言に飛鳥は思わずため口で突っ込んだ。そしてモカ以外の4人が頬を赤く染めた。

 

巴「な、ななななななにを言いだすんだモカぁ!!///////」

モカ「いいアイデアだと思うんだけどなぁ~」

ひまり「キ、キスなんて何考えてんの!!//////」

つぐみ「そ、そうだよ!!//////」

蘭「…モカがやればいいじゃん/////」

モカ「それもそっかー」

 

 モカの発言に4人が顔を真っ赤にすると、男子生徒達が発狂した。

 

「キ、キキキキキキキッスぅ!?」

「だ、だめだぁああああああああ!!!」

「モカちゃんの尊い唇を…」

「一丈字ひっこめぇ!」

「永遠に停学してれば良かったのに…!!」

 

 男子生徒の安定の気持ち悪さに辟易する飛鳥。そしてAfterglowもパニックになっていて、何とか収拾をつけるために、飛鳥は場の空気を冷めさせる一言を言う事にした。

 

飛鳥「あー。本当に大丈夫ですので、私は行きますね」

「あっ!!」

 

 飛鳥が去ろうとすると、Afterglowが反応した。

 

飛鳥「あ、そうだ」

 

 飛鳥が穏やかな顔ででAfterglowを見つめると、

 

飛鳥「怒ってる顔よりも、今の顔の方がずっと素敵ですよ。とっても可愛いですし」

 

 飛鳥の言葉にもモカ以外の4人の目が点になると、今度は真剣なまなざしで蘭達を見つめる。

 

飛鳥「それと、これからも沢山喧嘩をすると思いますけど、その度にちゃんと自分達で立ち直れるって事。私は信じてます」

「!」

飛鳥「では、失礼します!」

 

 カリオストロのラストの銭形警部を彷彿させるような清々しい表情で頭を下げると、飛鳥は去っていった。この時飛鳥の心情しては周りから笑いが生まれるものだと感じていた。失笑でも良い。寧ろ失笑だと、能力者だとバレにくくなる為好都合だったのだが…。

 

「……///////」

 

 蘭、つぐみ、ひまり、巴の4人は完全に固まっていた。そりゃそうだ。いきなり気障な事を言われると、固まるに決まっている。ましてや飛鳥が気障なセリフを言い放ったので、戸惑いを隠せなかった。そういう意味では「一丈字くんってああいう人だったんだ…」と、悪いイメージを持たせて、距離を置く事だってあるだろう。これが飛鳥の狙いだったのだ。

 

 周りの男子生徒もこんな臭い台詞を吐かれて蘭達も引いてるだろうし、自分達にもチャンスがある。というか自分が守らねばならないと感じるだろう。

 

 確かに飛鳥の狙い通り、場の空気は冷めた。本来なら飛鳥はこの事をずっといじくり返されるだろうが、飛鳥は全く気にしない。事実を言ったまでだし、ましてやこんな事を言う奴が超能力者だと誰も思わない為、かえって好都合だった。同級生と喧嘩ばかりして孤立した男は、メンタルも鍛えられていた。

 

モカ(飛鳥くん…。やっぱりおもしろ~いwwwwwww///////)

 

 モカだけは一人笑っていた。それは飛鳥をバカにしてるからではなく、見事に蘭達の顔を真っ赤にさせて唖然とさせた事に対して面白がっていた。そして蘭達が唖然としているのをファンが写真を撮っていた。理由は言うまでもない。可愛いからである。

 

ひまり「あっ、ちょ、こんな所撮らないでぇ~~~!!!!!!/////////」

 

***********************

 

 そしてどうなったかというと…。

 

蘭「一丈字どこ?」

 

 帰りのHRが終わるなり、蘭達は3組の教室にやってきて飛鳥が来たが、すでに飛鳥の姿はなかった。

 

「も、もう帰ったよ…」

巴「そ、そうか。ありがとう」

蘭「まだそんなに遠く行ってないよ。探しに行こう」

巴「そうだな。ありがとう!」

 

 そう言ってAfterglowがその場を去っていくと、クラスメイト達が顔を合わせた。

 

 

「本当に不思議な子だよね。一丈字くんって…」

「あっ、美竹さん達に追いかけられてる」

 

 

おしまい

 




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