それはそれはある日の事だった。いつものようにバンドリ学園でに普通の日常を過ごしていた紗夜。すると、男子生徒達がこんな話をしていた。
「あぁ…紗夜ちゃんと日菜ちゃんっていいよな」
「双子で美人とか反則だろ」
と、自分と双子の妹である日菜を褒める内容だった。褒められるのは嬉しいのだが、優秀な妹と比較される事もあり、かつては妹に劣等感を抱いて疎遠になっていたこともあった。仲間たちの協力や自分達が向き合った事で克服できて、特に気にしないようにしたが、やはり少し気になる所はあった。
「あの双子をペットで飼ってみてぇ…」
「ご主人様って言われたりしてな」
という会話を聞いて、紗夜は無表情になり、男子生徒達を心の底から軽蔑した。まあ、その冷たい視線や軽蔑する態度も男子生徒達にとってはご褒美でしかないのだが…。
「もしくはペットとして飼われてみてぇ!」
「お前気色悪いぞ…」
「二人の前でフルチンになって首輪で繋がれて公園で「わんわん」って…」
「キモイどころかサイコパスだぞ!!」
「エロ漫画の見すぎや!!」
と、周りの男子生徒もドン引きしたが…。
「でも、あんな美人に飼われるならな…」
「ま、まあな…」
だが、当の紗夜自身は全く嬉しくないし、今の記憶を完全に消去したかった。
そしてクラスに帰ってくると、彩、千聖、花音、燐子がいて、燐子が異変を感じていた。
燐子「ど、どうされたんですか…?」
紗夜「…何でもありません。少し疲れただけです」
と、紗夜はぐったりしながら席に座った。
紗夜(破廉恥を通り越して…汚らわしいわ)
その夜…
紗夜「全然集中できなかったわ…」
放課後、ライブハウス「CiRCLE」でRoseliaの練習があったが、思った以上に力を発揮できず、燐子の提案で早めに切り上げる事になった。
紗夜(皆さんに迷惑をかけたし、明日何とか取り返さないと…)
そう思いながら、紗夜は目を閉じた。
暫くして…。
紗夜(あ、あれ…? 私は…)
紗夜が夢を見ていた。見ていたのだが…。
「わんっ♥ わんっ♥」
「にゃ、にゃあ~…//////」
日菜と紗夜が首輪をつけ、全裸で一人の男に可愛く鳴いていた。
紗夜(な、何ですかこれはっ!!!////// な、何で全裸…!!/////)
日菜は屈託のない笑みで男にわんわんと鳴き、紗夜は顔を真っ赤にしながらも、男に嫌われないように精いっぱい笑顔を見せて、猫のようににゃーと鳴いていた。そしてその男はというと…。
飛鳥「……」
一丈字飛鳥だった。だが、日菜と紗夜の姿を見てドン引きしている。
「!!!?///////」
飛鳥の顔を見た瞬間、紗夜がベッドから起き上がった。
紗夜「な、なななななな何なんですか今のゆめは…!!///////」
紗夜は青ざめていた。男子生徒達の言った事を意識し過ぎたあまり、夢にまで出て来てしまい、夢の中とはいえ、飛鳥の前で全裸になった事を恥じた。
紗夜「な、なんていやらしい夢を…///// いや、何かの間違いです!! 心を無にして寝ましょう…」
と、紗夜が気を付けて眠りについたが…。
- 再び紗夜の夢 -
夢の続き、飛鳥がドン引きしていてどうしようか悩んでいると日菜がむくれて、飛鳥に飛びついた。
飛鳥「な、なんですか日菜先輩!!!」
日菜「くぅ~ん♥♥」
日菜が飛鳥の胸に飛び込んで、腰をくねらせた。尻尾も生えているが左右に激しく揺れている。あと尻がエロい。
飛鳥「いや、本当にどうしちゃったんですか!? あなたアイドルでしょ!!」
日菜「くぅ~ん…?」ウルウル
日菜が目に涙を潤ませて
飛鳥「紗夜先輩まで…」
飛鳥が紗夜を見ると、おすわりのポーズをしていて、自分に構ってほしそうにしていた。
飛鳥「あの、紗夜先輩…?」
すると紗夜は足を開いて、顔を真っ赤にして目に涙を浮かべ、横を向きながら大事な部分を飛鳥に見せた。
紗夜「にゃ、にゃあ…(かまって…)///////」
紗夜はまた起き上がって震えあがった。
紗夜「私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私はどっちかっていうと犬私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない私は破廉恥じゃない…」
と、大量の汗をかいて俯きながらブツブツ呟き、寝る事と起きる事をずっと繰り返していた…。
翌朝
日菜「ふぁー…よく寝たぁ」
日菜が起き上がって、部屋を出ると紗夜と出会った。紗夜はすでに制服に着替えて学校に行こうとしていた。まるで日菜から逃げようとするかのように…。
日菜「あ、おねーちゃん。おはよー」
紗夜が日菜を見ると、げっそりした顔で涙目になった。
日菜「お、おねーちゃん…?」
すると紗夜は黙って家を飛び出していった。
紗夜(最低…私…凄く最低…!!!)
紗夜はあふれる涙が止まらなかった。
そして学校につくと、
日菜「おねーちゃーん」
と、日菜が紗夜の教室を訪ねた。紗夜は1組で日菜は2組である。
燐子「どうされたんですか?」
日菜「おねーちゃん来なかった?」
燐子「私が来たころにはもう荷物がありまして…」
花音「…どうしたの?」
燐子「昨日からずっと様子が変なんです…」
燐子が困った様子で話すと、日菜が思い出した。
日菜「それがさー。おねーちゃん昨日の夜中もおかしいんだよねー。私は破廉恥じゃないってブツブツ言ってたし…。何かエッチな夢でも見たのかな?」
燐子「!!!?///////」
花音「ふぇえええええ!!?///////」
日菜の爆弾発言に燐子と花音が顔を真っ赤にした。
日菜「あ、もし来たらあたしが探してたって言っといてー。じゃ」
花音「ふぇええ!!?//////」
花音がそう声を上げると、日菜が去っていった。
燐子「さ、紗夜さんが…///////」
花音「ふぇええ…/////」
燐子「も、もしかして何かい、いやらしいことがあったんじゃ…」
紗夜「なんてこと…風紀委員なのに…風紀委員なのに…」
紗夜は一人でうろついていると、飛鳥と遭遇した。
紗夜「!!?/////」
飛鳥「あ、氷川先輩。おはようございます」
飛鳥が紗夜に挨拶をすると、紗夜は飛鳥の顔を見て顔を真っ赤にした。
飛鳥「…ど、どうされました?」
飛鳥の困った顔に、昨日の夢を思い出した紗夜は
紗夜「違うんです!!!!」
飛鳥「!!?」
紗夜が涙目で急に飛鳥の両肩を掴んだ。
紗夜「あ、あれは私の趣味じゃないんです!!! 日菜は分かりませんけど、私はあんなふしたらな女じゃないんです!! 信じてください!!!」
飛鳥「氷川先輩。落ち着きましょう。本当に落ち着きましょう!!」
飛鳥が困惑した。
「ちょっとどうしたの!!?」
「おねーちゃん!!」
燐子と日菜が現れた。
飛鳥「白金先輩!! 日菜先輩も!!」
紗夜「!!」
日菜の様子を見た紗夜は困った顔をした。
燐子「あの、どうしたんですか…?」
飛鳥「すみません。ちょっと紗夜先輩を連れてお話しして貰えませんか?」
燐子「え?」
飛鳥が困惑した。
飛鳥「…男性が加わっていいようなお話ではなさそうなので」
そして移動して食堂。
日菜「ごめんねー飛鳥くん」
飛鳥「あ、はい…」
結局飛鳥も同席させられた。周りには何事かとやじ馬がやって来た。
日菜「おねーちゃん、こう見えてむっつりだから」
紗夜「むっつりじゃないもん…/////」
紗夜は涙目で視線をそらしてぼそっと呟いた。そしてそんな紗夜を見て、やじ馬たちはもだえ苦しんでいた。
飛鳥「あ、ファンの方に襲われたとかじゃなくて良かったです…」
飛鳥は困惑していた。
燐子「あ、あははははは…」
紗夜「……!!(涙目)」ブルブルブルブル
燐子「ご、ごめんなさい…。氷川さんも大変でしたね…」
紗夜が「やめて…」といわんばかりに子犬のように震えながら燐子を見つめると、燐子も困惑した。
日菜「でもワンちゃんになるのは面白そうだなー」
紗夜「やめて!!」
日菜「あ、大丈夫だよー。服は着るから。流石に素っ裸は恥ずかしいもん。まあでも…」
日菜が飛鳥を見た。
日菜「飛鳥くんだったら、下着までならOKだよ?」
飛鳥「日菜先輩。ちょっと口閉じましょうか。紗夜先輩が死にかけてますし、後ろからの殺気が凄いです」
紗夜(しにたい)
こうして、一連の騒動が終わった。
日菜「あたしでえっちな夢見てたんだーへー」
紗夜「……!!!!//////」
だが、紗夜はしばらく日菜にからかわれたという。
おしまい