全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第219話「飛鳥と後輩達」

 

 

 ある日のバンドリ学園。

 

「な、なによあんた達!!」

 

 あこ、香澄の妹である明日香、そして最近転校してきた菱川六花(通称:ロック)が談笑しながら下校していたが、途中で何か如何にも女を食ってそうなチャラ男三人組が絡んできた。ロックが怯えていて、あこと明日香が噛みついたが、チャラ男たちがなめてかかっていた。

 

「いやあ、楽しそうに話してたからさあ。オレ達も仲間に入れてよ」

「ていうか、どっか遊びに行かね?」

 

ロック「う、うぅ…」

明日香「行かない!」

「またまたぁ」

「そんな事言わずにさぁ」

 

 完全に女3人だと思って完全になめてかかるチャラ男たち。そしてそれを飛鳥が遠くから見ていた。

 

飛鳥(あれは…宇田川さんと戸山さんの妹の…)

 

 そう考えていると、あこが飛鳥に気づいて、

 

あこ「あ!! センパーイ!! おーい!!」

飛鳥(やべ、気づかれた。でも逃げるわけにはいかないから行くか)

 

 飛鳥が普通にやってきたが、チャラ男たちが舌打ちをした。

 

飛鳥「どうされたんですか?」

あこ「聞いてよ! こいつらがあこ達をナンパしようとしたんだよ!」

飛鳥「ナンパですか…」

 

 飛鳥が男子生徒達を見ていたが、

 

「あぁ? 何見てんだてめぇ」

「センパァイ。オレ達今からこの子遊ぶからかえって貰えませんかねぇ?」

「帰らないと先輩といえど容赦しないっスよ?」

 

 と、飛鳥にメンチを切るが、飛鳥は全く表情が変わらないばかりか呆れて、あこ達を見た。

 

飛鳥「あ、今のうちに逃げてください。この人たちの相手私がしておきますので」

明日香「えっ!?」

「は? そんな事させねーし」

「随分舐めた事するんですねぇ?」

「モブの分際が。さっさと家に帰れ…よっ!!」

 

 と、男子生徒の一人が飛鳥に殴りかかるが飛鳥は普通に受け止めた。

 

ロック・あこ・明日香「!!?」

飛鳥「私がモブというのであれば、あなた方は私を引き立ててくれる悪役でしょうか」

 

 飛鳥は涼しい顔で男子生徒の拳を受け止めたが、徐々に力を入れていき、男子生徒の表情を歪ませていく。その取り巻きの生徒も飛鳥の狂気に怯え始めていた。

 

「ひ、ひぎぃ…!!」

「お、おい!! 何怯んでんだよ!! 3人がかりでやればいいだろ!!」

「そ、そうか!!」

 

 そう言って残りの2人が飛鳥に殴りかかろうとしたが、飛鳥があっさりかわして攻撃を受け止める。

 

明日香「い、一丈字先輩!!」

 

 明日香達が心配するが、飛鳥は普通にチャラ男たちの攻撃をよけていた。

 

「く、くそっ!!」

「どうして当たんねぇんだよ!!」

飛鳥(まあ、こんなもんか…)

 

 その時、一人が後ろから飛鳥を抱えたが、前かがみになって脛を蹴った。

 

「いったぁ~い!!!!!」

「!!!」

 

飛鳥「痛いですか?」

「ぼ、暴力だ!!」

「先生に訴えてやる!」

飛鳥「何とでも」

 

 2人のチャラ男が脅しをかけたが、飛鳥は全く動じなかった。

 

飛鳥「そういう事をされるのであれば、こちらも容赦はしませんよ」

「!!」

 

 飛鳥が笑みを浮かべると、チャラ男たちは恐怖した。

 

飛鳥「落とし前…キッチリつけさせて貰いますので」

明日香・ロック(極道!!?)

 

 飛鳥の物騒な発言に明日香とロックは困惑した。

 

「ひ、ひぎぃいいいいいいいいい!!!!」

「逃げろぉおおおおおおおおおお!!!」

「ま、待ってぇ…」

 

 チャラ男たちは情けない声を出しながら逃げていった。飛鳥はチャラ男たちに呆れながらあこ達を見た。

 

飛鳥「大丈夫ですか?」

明日香「え、ええ…」

ロック「あ、ありがとうございました!」

飛鳥「いえいえ」

 

 ロックからお礼を言われると、飛鳥が苦笑いした。

 

あこ「センパイとってもカッコ良かった!!」

飛鳥「あ、そうですか?」

あこ「あ、そうだ」

飛鳥「?」

あこ「もうそろそろ、センパイの事、飛鳥くんって呼んでもいい?」

飛鳥「あー…そういえば」

 

 初対面の時、飛鳥に対して「飛鳥くん」と呼ぼうとしたが、初対面の先輩に対して馴れ馴れしいという事から、姉の巴から注意されたため、暫くはセンパイ呼びだったのだ。

 

飛鳥(…もう200回もやってるし、それくらいならいいか)

 

 飛鳥が困惑していた。

 

飛鳥「TPOで使い分けて頂けたらいいですよ」

あこ「やったー!! あ、でも。そろそろ敬語も辞めてほしいな」

飛鳥「ごめんなさい。それはちょっと無理です」

あこ「…まあいいや。それよりも助けてくれてありがとね!」

飛鳥「ええ。それはそうと、さっきの彼らとはお知合いですか?」

あこ「ううん。多分別のクラスの子だと思う」

 

 飛鳥の言葉にあこが渋い表情をした。

 

飛鳥「そうですか。まあ、今日はもうタクシーとかで帰った方がよさそうですね」

明日香「そ、そんなお金ありませんよ…」

飛鳥「ちょっと待っててください」

 

 飛鳥がそう言うと、弦巻家の黒服の人がさっそうと現れた。

 

飛鳥「…この人たちを家に送ってあげてください。危ないので」

「畏まりました。それから先程の喧嘩ですが、映像を録画してあるので、エビデンスとしてお使いください」

飛鳥「ありがとうございます。それと、彼らの素性などを調べて頂けますか? あの様子だと余罪がありそうなので」

「畏まりました」

 

 飛鳥と黒服のやり取りを見て、ロック、あこ、明日香は唖然としていた。

 

飛鳥「宜しくお願いします」

「それでは宇田川様、戸山様、菱川様、ご自宅までお送りしますので」

明日香「い、いや! そこまでして貰わなくても!」

あこ「それはそうと、飛鳥くんはどうするの!?」

飛鳥「中等部の先生達にちょっと根回ししてきます」

あこ「そ、それだったらあこも行く!」

ロック「わ、私も…」

明日香「それだったら私も…」

 

 

 こうして飛鳥は中等部の子達と仲良くなった。

 

******************************

 

 翌日

 

香澄「飛鳥くん!!」

巴「一丈字!!」

 

 香澄と巴が血相を変えて1年3組の教室に来たが、飛鳥はいなかった。

 

香澄「あれ? 飛鳥くんは…?」

「ま、またどっか行っちゃった…」

巴「くそう! 礼をさせないつもりだな! 見つけたら探してたって言っといてくれ!」

「あ、うん…」

 

 そう言って香澄と巴が去っていった。

 

 そして飛鳥はというと、中庭のベンチで横になっていた。

 

 

飛鳥「思った他大ごとになっちゃった…」

 

 

おしまい

 

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