死亡フラグをへし折るために頑張った結果死亡フラグが増えた件 作:サトシ16852
ある日、突然死んだ俺は、神様に転生させてもらった。
別に転生して何かしたいことがあったわけでもなくて、転生特典もいらないと言って転生した。
多分、この時の俺は死んだと聞いて冷静ではなかったと思う。なぜなら転生先を聞いていなかったからだ。普通に前に生きていた世界に転生するものだと思い込み、普通の生活をやり直していけばいいと思っていた。
こんな世界じゃなきゃ
俺がいる世界の日本には、とある場所がある『米花町』
そう、前世に大ヒットしていた漫画の名探偵コナンに登場する町である。この街はシャーロックホームズの町であるベイカーストリートという場所が由来になっている。
そして米花町があるということは、殺人が起こりまくる世界ということになる。現にテレビを見れば殺人事件が毎日報道され、朝から嫌な気持ちになる。こんな世界ではいつ死んでもおかしくない。そんな時俺は天才的な発想をした。
殺されないほど強くなれば良くね?
そう、あの世界は強ければ死なないのだ、空手をやっている高校生が銃を持っている人間を制圧したり、死んだと思ったら実は生きてましたなんてこともある。
俺は、すぐに警察に就職し、特殊部隊SATに入隊、そこで毎日のように辛い訓練をこなしていた。
この時の俺はあまりにも強くなることに囚われていて、強くなるために何でもしていたのがいけなかったのかもしれない。当時トレーニングしかしてなかった俺は部隊内でも射撃、格闘などの成績は、トップクラスだった。
そして、ある時、お偉いさんに呼び出された。特にやらかしたこともなかったし、呼び出される心当たりが全くなかったので困惑していた。
呼び出しに応じて部屋に入ると全く知らない外国人の女性がいた。本気で訳がわからなかった俺は、言われるがまま女性の対面にある席に座る。
「はじめまして、私はシックス、とある部隊の指揮官をしています」
「はじめまして、佐藤裕樹です」
とりあえず挨拶を返す
「あなたのことはよく聞いています。SATの中でも特に秀でていると。先程言った通り私はとある部隊の指揮官であり、貴方をその部隊にスカウトしに来ました」
「スカウト?」
「ええ、私が指揮している部隊、レインボー部隊は対テロに向けた特殊部隊であり、世界各国のエキスパートを招集し結成される部隊です。どうでしょう、貴方の力は我々には必要です。是非部隊に入ってはもらえないでしょうか?」
「その部隊に入れば強くなれますか?」
「ええ、間違いなく」
「わかりました。入隊します」
今思えば馬鹿なことだと思う。確かに強くなればコナンの世界では死なないだろう。ただ強くなることだけが生き残る方法だと思っていたからだ。
「正体不明の武装をしたテロ組織がイギリスを代表するバートレット大学を占拠。そして大量の化学兵器を使用し近づけない状態です。現地の警察が対応にあたりましたが応答が途絶えました。そこで我々レインボー部隊の出番です。任務は対象の殲滅、そして生存者の保護。敵の数がわからないままでのミッションは、結成まもないチームには試練となることでしょう。我々は今まで、この為に訓練してきたのです。成功を祈ります」
「いくぞ裕樹、そういえばお前は実戦は初めてか、人を撃つ時に躊躇うなよ、躊躇った瞬間お前が死ぬからな」
初任務のため少し緊張をしていたら肩を叩かれ、ベイカーさんに心配された。
コードネームはサッチャー
この人は、いい人だけど訓練の時にものすごく厳しい。何でも、多くの実戦経験があり、イギリスの特殊空挺部隊、『SAS』スペシャルエアサービスからレインボー部隊に転属したそうだ
「躊躇いませんよ、俺もまだ死にたくないので」
「そうか、ならいい」
防護スーツに着替え占拠された大学に向かう。しばらくすると辺り一帯が黄色い霧の様なモヤがかかった場所に着く。
「作戦実行時刻までに準備しておけ」
「了解」
言われた通りに銃の動作確認をする。俺が使うのはMP5とサブにP226、この二つの武器はSATにいた時から使っている。
暫くして作戦時間になり作戦を開始した
今回任務に当たる人物は俺、サッチャー、スレッジ、サーマイト、アッシュ
窓には全てバリケードを設置してあり侵入しだ辛くなったているがスレッジがハンマーで2階の窓のバリケートを破壊する。スレッジが突入するのと全員がその窓から次々と突入していく。
破壊した場所から黄色い霧が大量に舞った。中にのほうが化学兵器が風で飛ばされない為か視界が悪い。味方オペレーターのシルエットしか見えず、ハンドサインがわからない状態になっているが、突入前のミーティングでは緻密に組まれたパターンで行動するだけなのであまり支障何ない。
中に入ると学生と思われる遺体が多く倒れていて、悲惨な現場だった。突入した部屋をクリアリングし安全を確保しする。侵入した事はばれていないようので全員がサプレッサをつける。それから次の部屋へ移動する。
廊下を歩くテロリストを見つけ頭を撃ち抜く。すると糸の切れた人形のようにパタリと倒れ動かなくなる。初めて人を殺したがあまり思うところもなかった。
後ろから肩を叩かれ、振り向くとサーマイトが「よくやった」と褒めてくれた。ラインボー部隊に入るのが一番遅かった俺は、当たり前だが教わることばかりだ。あまり褒められることがなかったので少し嬉しかった。
けれどトレイスさん、普段すごく真面目な人なんだけど、たまに言う冗談などがあまり笑えないからやめてほしい。
敵を排除しながら2階を制圧する。残りは一階にあるテロリストだけだ。俺とサッチャーさんとペアになり、その他の三人と別れ、別の階段から降り、ラウンジにいるテロリストを制圧していく
テロリストを排除している途中に突如銃声が鳴り姿勢を下げる。辺りを警戒し敵がいないことを確認する。
「おそらく、あいつらがバレたな、音がする方向からするに図書室だろう、援護に行くぞ。ついて来い」
素早い判断をするサッチャに同行し、お互いをカバーしながら、段々と大きくなってくる激しい銃声の方向である図書室に向かう。
「クソ、何でもう敵が入ってきてるんだ!早く応援を呼べ!」
「ダメだ、誰も応答しない!」
慌てるテロリストの声が聞こえ、図書室に居る奴らが最後だと分かる。撃ち合いになっているため、後ろを警戒していない奴らを後ろから撃ち殺す。これで殲滅は完了したようだ
「助かったわ、ありがとう」
「いえ、サッチャーのおかげです。俺はただ指示に従っただけなので」
「そう言うな、中々に良い動きだったぞ。さて、殲滅完了だ。生存者を探して任務を終わらせるぞ」
その後、生存者を探すも、あの化学兵器の霧の中で生きている者はなく、あるのは死体だけだった。生存者が居なかったためこのまま任務完了となった。
初めての実戦を体験し、気づいたことがある。今まで俺はこの世界で理不尽な殺人事件に対抗するために強くなろうと関連していたが、今の一番危険なのは殺人事件ではなくテロ組織に殺される事である。危険を回避するために自ら危険な道に進んでしまったのだ。
普通に俺アホだわ
バイオグラフィー
本名
佐藤 裕樹
誕生日
5月16日-(24)
出身
日本、東京
経歴
とある一般家庭に生まれた裕樹は、普通の人間と変わらない生活を送っていた。小学生の時、彼に何があったかわからないが、強くならなければいけないと思いトレーニングを始めた。そのまま高い身体能力を生かし警察官から特殊強襲部隊SATに入隊、様々な訓練で好成績を残していった。その噂が前任であるシックスの目に止まりレインボー部隊に入隊した。
パーソナリティレポート
佐藤裕樹と初めて話しをしてみると彼はとても話しやすい人柄であった。何を聞いても答え、たまに冗談まで交えて話してくれる。彼は知らないことを知ることは素晴らしいことだと言っていた。嫌いなものがあるのはもったいない、世界をもっと楽しみたいと、私は彼の主張に少し心惹かれたのだろう。
裕樹はとても勘弁で向上心がとても高い。彼はよく訓練をし、それを早い段階で吸収していく。レインボー部隊同士の訓練でよくマイク・ベイカーなどと訓練をしているが、それだけでなく自主練習も欠かさず日々特訓をしている。日々訓練をする理由はテロリストから自身の身を守るためだというのはわかるが、それにしても彼は異常なまでに訓練をしている。その事について聞いてみると彼はこの世の理不尽に対抗するためだと言った。私には何のことだかわからなかったが、その時の彼の顔からして本気だったことは言うまででもない。具体的に聞いてもはぐらかされるだけだった。他のオペレーターが彼のことを支え変えてくれることを期待している