カズマの妹が異世界に来る話。   作:マッキーガイア

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妹様の雰囲気変わったなぁ、
愛の重さは変わらないけど、


3話:女神様

目が覚めたら、不思議な場所だった。

 

真っ暗な世界。目の前にはタブレットの様な物が一つ置いてある。

 

それ以外は私が座っている椅子と端末が置かれた机以外何もない。不思議な感覚だ。寒くも暑くもない。本当に何もない感じ。

 

プルルル…プルルル…

 

ふと、タブレットから何か通信を受けた様な音が鳴り響く。最近流行りのオンライン会議の様な感じだ。

 

「…エリス…?」

 

通信元にはエリスと書かれた文字があった。外国人の名前だろうか、なんか、神話っぽいというか…

とりあえず私は通話のボタンを押す。

少しの待機音が鳴った後、

瞬間、目の前に美しい女性の姿が映った。

 

『あー、あー、聞こえますか?

ようこそ死後の世界へ、私は女神エリスと言います。佐藤カエデさんでよろしかったでしょうか。』

 

「え、あ、よろしくお願いします…佐藤カエデです。」

 

画面いっぱいに映る女性に目が映る。白い髪にザ・女神様って感じの美貌の美しさに思わず頷いてしまった。

 

『こんな形ですいません…こちらもいきなりの事でしたので…まさか転生では無く転移してくる方がいらっしゃるなんて久々で…あ、一応貴方の世界を確認して諸々の事情でオンラインで対談する事になる事をお許しください。』

 

「天界でもオンライン対談…あるんですね、」

 

『本来だったらないんですが…こちらも事情がありまして、

本来、亡くなった方は無垢のさっぱりした体を使って私たち女神と対談するのですが、貴方の場合亡くなってない状況の身体での対談なのでもしかしたら例の類を運んでしまっている可能性があるためこうなってしまいました。』

 

「は、はぁ、」

 

『あ、でも安心してください。あちらの世界では例のブツは気圧に耐えきれませんので、』

 

「へぇ、そんなんだ。」と呟く、確かに例のブツがこれ以上蔓延したら大変ですもんね、今なんて世界中アレのせいで外を出歩く事すら容易では無いですからね。まぁ、私その頃には家から一切でられなくなったんで関係ないですけど。

とりあえず私は例のアレを頭の片隅に捨て置いた。すると、一つさっきの会話の中に違和感を覚える単語を思い出した。

"あちらの世界では"という単語だ。

あちらの世界という事は、私が居た世界とは別の世界に行くという事なんだろうか、分からない事を頭の上で混ぜ合わせる

気になった私は何気なくエリス様にその話を聞いてみる事にした。

 

『いえ、貴方の身体はもうその世界にありますよ,』

 

「つまりどういう事ですか?」

 

『貴方はこちらの世界の人間に召喚されたんです。』

 

「えっと…つまり、異世界で魔王が蔓延っているから王様が私を呼び出して、だけど私はあんまり強くなくて追い出されたけど色々あって

俺サイキョー!

みたいな感じですか?」

 

兄さんに借りた小説でそんな物を読んだ事がある私はなんとなくその内容を話した。

 

『う、うーん、貴方のイメージはかなり固定概念に囚われてる気がしなくも無いですが、まぁまぁ、違いますね、』

 

「…え、あ、…まぁまぁなんですね、」

 

『はい、まぁまぁです。』

 

まぁまぁなんだ。

 

しかも違うんだ…

 

『一応、魔王が蔓延っている事は事実ですから、ですが、呼び出されたのは事故?なんです。本来だったら元の世界に返してあげたいんですが…、そう言う訳にもいかない事情がありまして。』

 

エリス様は苦虫を噛み潰したようにそう言う。あまり下界の人間には話せない内容らしい、かと言った私もあまり聴こうとも思わなかった。

 

「…元の世界は嫌です。けれど違う世界も嫌です。兄さんが居ないんなら何処も同じですし、どうせ居ないんだったら天国にでも地獄にでも連れて行ってください。」

 

本音を漏らす。

 

『でも貴方を召喚したのはその貴方のお兄さんの佐藤カズマさんですよ?』

 

 

 

 

……え、

 

今なんと言ったんだろうこの人は、

 

兄さんが…私を呼んでくれた?

 

「…に、兄さん…が?」

 

『はい、貴方を召喚したのは佐藤カズマさんです。』

 

「…嘘…」

 

『嘘ではありません。貴方も覚えてるでしょう?さっきまで、"会ってた"のですから』

 

 

 

 

………………会ってた…?

 

 

 

頭に浮かぶは、困惑した兄の顔、

そして本音を兄にぶちまけた私の声、

そして、そんな私を見る何人かの女の人、

急に頭に巡った血は私の顔に集まり頬を真っ赤に染めた。

 

 

 

 

「あれを全部本人に言っちゃったの…私?」

 

 

 

 

 

『はい、素晴らしい告白でした。』

 

 

 

そんなエリス様の声を皮切りに頭を机に向けて思い切り叩きつけた。

もちろん痛くは無い。

だが心は重傷だ。

 

「あー!!あー!!

 

恥ずかしい!恥ずかしい!!

 

何が優しくしないでよ!何が嫌いにならないでよ!

 

目の前に泣いてる子がいたら普通手を差し伸べるでしょ!話しかけるでしょ!優しく、とかじゃなくて道徳的に当たり前の事しただけなのに私は何したのよ!!

 

手を叩いた!?

 

ばっかじゃ無いの!?

 

 

それに何が嫌いにならないでよ!いきなり叩いた女の事なんか嫌いになるわよ普通!!…」

 

 

 

 

ーーー乱心中です。お待ちくださいーーー

 

 

 

 

 

 

 

「…!!はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」

 

 

 

 

 

『き、気はすみましたか?』

 

馬鹿みたいに叫びたてていた私をエリス様は優しくそう諭す。

 

「す、すいません、エリス様…お待たせ…はぁ、いただいて…はぁ、はぁ、」

 

息が切れる。息苦しい、死んでるのに生き苦しい。あ、私生きてるんだった。

 

『気にしないでください。やはり兄妹なんですね。カズマさんによく似ています。』

 

何故かお母さんの様な目で私をみるエリス様、

 

「そ、そんなに似てますか…?」

 

息を整えつつ、エリス様にそう問い返す。

一瞬兄さんを知ってるのかと思ったが良く考えたら兄さんも私同様?転生してきた身だ。エリス様が兄さんを知っててもおかしく無い。

 

『ええ、あ、でも容姿は全く似てませんよ?何というか性格でしょうか?』

 

「性格…ですか?そんなに似てるかなぁ

あ、でも容姿は似てない自信はありますよ。なんたって中学校でのミスコンで1位3連覇でしたから」

 

これは胸を張っても良いと思う。クラスのアイドル扱いはすごい新鮮だった覚えがある。

 

『へぇ、それは素晴らしいですね!』

 

「まぁ、エリス様がもし私が中学の頃、私の学校に通い出したら負ける自信しかありませんけどね」

 

そうため息を吐きながら返した。…この美貌に勝てる要素が思いつかない。胸は…隠しているとは言え残念だが…それを抜きにしても勝ち目が無いのは明白だ。

 

そんな事を考えていると、ふと端末の上の画面にタブが現れた。

 

「…いきなり何?

…特典表を…ダウンロード…?」

 

『あ、やっと本題に入れますね。

 これから貴方にはあちらの世界に行くための能力や武器等を一つだけ選んでいただきます。』

 

「能力…ですか?、」

 

『はい、能力です。そちらのタブレットにアプリをダウンロードさせていただきました。確認してください。」

 

そう言われた私は言われた通りにアプリを起動させる。

 

…何というか、

このアプリ誰が作ったの?

無駄に凝っているというか、馬鹿みたいに見やすいよ、この表。

ただ並べてある様に見えて大きさや表示に仕掛けを施している。

 

「エクスカリバー…え、嘘、これ切るんじゃなくてビーム撃つ武器なの?地球破壊爆弾…え、ドラ○もんじゃない!?これ」

 

しばらく表示を見ながら一人ツッコミしていく。

全部、スペック高くて全部ぶっ壊れ性能である。良くこんなの持ち歩いてる転生者があちこちに彷徨いている世界で世界を掌握出来てるな魔王様。素直に尊敬する。

ま、なりたくは無いけど、

 

「うーん、どうしようかなぁ、」

 

『お困りでしたら、以前の転生者がどんな物を取得して行ったかの紹介だけでもしましょうか?』

 

「以前の転生者ですか…

……あ、そういえば気になってたんですけど。兄さんって、どんな能力を持って行ったんですか?」

 

兄さんと一緒に冒険したいと思っている私は兄さんと相性の良い能力を持っていこうと考てそう聞いた。

そして答えが、

 

 

 

「へ!?はぁ!?いや!?あの!?」

 

 

 

 

この困惑なのは何故だろうか

 

何やったの?兄さん。

 

 

 

☆ーー☆ーー☆ーー☆ーー☆

 

 

 

 

「ーーん、ん…」

 

 

日が目に入り、鳥の囀りが耳に届く、

久方ぶりの良い気持ち、自然と体が起き上がった。真っ白なカーテンに真っ白なシーツ、、、あー、生きてるって感じがする。

 

「んー、…あれ…?」

 

…何処だろう此処…

 

なんか高そうなお部屋に無駄に大きめのベッド、その布団には何故か兄の残香が確かにある。いつもの布団より強めだ…

 

「ん〜♡」

 

私はその残香を舐める様にかぎ回す。

天国…♡

ずっとこうしていたい、此処にいたい。そんな事をずっと考えていると、

ふと、ガチャリとドアが開く音が一つ。

そして聞こえた声に私は頭に無いはずの耳をピクリとさせた。

 

 

 

「あれ?やっと起きたんだな、」

 




幼馴染ちゃんの名前が花ちゃんか花ちゃんって言うと龍が如く4の花ちゃんを思い出す。

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