進みますか?
進む←
戻る
ってもう半ば見えちゃっているけどね
第壱話 ようこそ、炎ノ世界へ
〈PLAY〉
『迅…、何故だ…何故俺を庇った…?』
「滅…本当は恐れてたんだろ? 自分の中に芽生えた『心』を…。そんな滅の心を、失いたくなかったんだ…たった1人の…“お父さん”だから…」
…
<ザザッ>
『ギャハハハハハ!!!』
『ワハハハハハ!!!』
『ハハハハハハハ!!!』
その光景を一言で表すならまさに『地獄』だった。
醜さを表すかのような姿で、人間達は、燃え続ける人の形をした異形として溢れていた
なんて……なんて穢らわしい炎なのだろう…
そんな感想しか抱けなかった。
恐怖?呆然?
少なくともそうだったのかも知れない。
こんな光景は
異形の阿鼻叫喚をただ聞いていることしか出来なかった僕の意識に、強かな 祈りの声が響く。
『この世界を…』
え?
『この世界を…どうか、御守り下さい…手遅れになる前に…』
え?ちょっと待っt
その声を聞いた直後、僕の意識は再び途切れた―――――…
<ザザッ>
あれから…どれくらいの時間が経ったのだろう。
何か、不思議な夢を見ていたような気がした
これが夢だったのだろうか…
「んん…」
二度と開かない、開けられない筈の瞼を開ける。
それにより僕は、何故か元通りになっている自分の身体を認識する。
驚きはしたが、不思議と冷静にこうなるだろうなと思っていた自分に気付く。
(自己精査機能稼働…特に異常無し)
駆動系の自己点検を済ませる。
確認するまでも無く、
そして
それなのに現にこうして目覚めた僕の身体は何故か元の五体満足の状態だった。
屋内か屋外かはそんなに重要ではない。急を要する場合もあるからそれは分かる。
人々の喧噪も差ほど問題ではない。むしろよくあるパターンだ。
しかし視線を目の前の光景に向けた僕は言葉を失っていた。
何故ならそこは
自分の知っている街―――――デイブレイクタウンや飛電インテリジェンスのある街などではなく
僕はタイムスリップでもしてしまったんだろうか?
在りし日の…かつて無邪気…
〈PLAY〉
『暗殺ちゃん、何見ているの』
『大和田伸也主演の時代劇。これ見まくって、暗殺、極める~!』
暗殺ちゃんは俳優・大和田伸也の演技をラーニングしていった。
僕は当初、時代劇にはあまり興味は無かったけど、真剣な暗殺ちゃんを見て
こっそりと滅に隠れて見ていたのは良い思い出だ。
思えば暗殺ちゃんが居なくなってからの方がよく見ていた気がする。
僕は役者の演技より、背景―――小道具やセット等に惹かれていった。
細部まで作り込まれている大掛かりなセット。
大規模なロケ地。
まさにこの町並みはそれそのものだった
そこまで言うのは大袈裟かも知れないが
「ここは…一体何処なんだ…いやそれより…」
浮かんだ疑問を口にした瞬間、喧騒の中でふと気になる名前が聴こえてきた
『紅ちゃん、今日も頑張ってるね』
紅…?この街の有名人だろうか
『こんにちは!若旦那!』
『紅丸ちゃん!』
『若~!!!』
どうやら紅丸という名前の人物はこの街の人気者らしい
街の皆から慕われているとみて間違いないようだ
そう考えていた僕は目の前まで近付いて来てた影に気が付かなかった
『おい』
視線を見上げるとそこには無愛想な顔があった。
それとは裏腹にその声は何処か暖かみを感じて
ああ、この人がその人気者なんだな、と僕は何となく察した
『ったくよぉ、見慣れない顔で変な格好しているやつが倒れているって聞いて来てみれば……確かに変な格好だな、御前』
ハッとして周りを見るといつの間にか人集りが出来ており、皆服装は和服だった
そりゃあ洋服…寄りにもよってスーツ姿な自分はとても浮く訳だ
物珍しそうな視線を時折感じたのはそういうことだったのか…
『立てるか?』
差し出された右手を、僕は取った
時は太陽暦
これが…僕―仮面ライダー迅と
浅草の破壊王―紅丸新門、否、新門紅丸大隊長との出会いだった
後にこの街…浅草が彼等にとって特別な場所であることを僕は知ることになる…
そしてこの世界が元居た世界とは違う、平行世界であることも…
という訳で
序章第壱話 ようこそ、炎ノ世界へ 如何でしたでしょうか。
まだまだ拙い文章ではありますが精一杯合わせるところは合わせて行きたいと思っております。
迅としての時系列は、アークワンになった或人に撃破され、刃さんにより復元されるまでの間の話
炎炎ノ消防隊としての時系列は第七発足直前~となっております。
迅の変身はまだ先です。
シンラや第八の登場もまだまだ先です。
もう暫くお待ち下さいね
さて、この出会いが何をもたらすのか
それは誰にも分からない・・・
感想お待ちしております
※サブタイ変更:まだ変身していないので前のタイトルはあまり相応しくないと思い勝手ながら変更させていただきました
次回 不死鳥ノ消防隊
第弐話:此ノ世界ノ実情