「らしい」所作を要求される
だけど、心の中は自由です。
お酒の席で若い想いを吐露する
それもまたお酒の楽しみ方のひとつかと
当店は様々なお酒のご用意がございます
とあるスナック
ある時は海軍勤務の
男「だからさ〜、俺だって昔はさ…」
またある時は、基本天才の
城好き「と、言う訳でお堀はなくてはならない…」
ある日突然、有名な
不幸「どうしたら、お手つきしてもらえるのかしら」
そして、あちら側の
メガネ「港湾が言うにはさ〜」
多分、私はこの店に1番多く招待されてる気がする…
なかなか比べる機会はないのだけれど。
ちなみに、お客さん側で招待されたことはない。
なぜ…
「さてと、片付けも終わったし帰るとしますか。」
いつものようにバックヤードで着替えて今日の報酬の封筒を持ち出す。今日は何が入ってるかしら?
扉を開けて部屋に戻り、早速封筒の中身を確認する
中には封のされた1枚のカードが入っていて
「おお!11型乙改(夜禎)だ!確か私装備対象のはず!」
カードを両手で持ち高く上げる
「まぁ、艤装展開出来ないんですけどね…」とセルフ突っ込みを入れて、ちょっとオシャレなカードホルダーに入れる
パラパラと捲りながら1番最後のページを目指す。
「ずいぶん溜まってきたわね、これある日突然不思議パワーで艤装展開と共に装備出来ちゃうんでしょ?お姉さん知ってるわ!」
独り言を呟きながら最後のページにたどり着き、カードを差し込む
「あと4ページかぁ〜。あ!今日のお客さんのこと書いてなかった!」
再びカードを取り出し机に座り、カードの裏に描き始める
◯月◯日 集積さん
「同僚の港湾棲姫さんが、変な人間の男に絡まれて大変らしい。あとはひたすら戦車の愚痴を語ってた。」
よし、終わり。カードをホルダーに戻し、シャワー浴びて寝る。
ー海軍訓練校ー
「では、今日の授業はここまでです。寮に戻ったらすぐに宿題をやりましょう、それが1番効率よくて覚えやすいからね!ではおわり〜」
私は艤装が展開できないので、艦娘の訓練基地ではなくヒトの訓練校で教員をしている。艦娘についての講義担当だ。
訓練基地とは2キロ程度しか離れておらず、今日はこの後基地で教員をしている妹と待ち合わせして街に行く。
ーある日のスナックー
男「どうだ?アレから特に変わったことはないか?」ある公演で有名になり過ぎて、現在海軍に保護されている男が経過を聞いてきた。
「ええ、特には。寄ってきたクソ男の腕掴んでちょっと力入れてリミッターカット済だけどどうする?って言ったら逃げていきました。先生、本当にありがとう。」私はカウンター越しにお辞儀をする
男「先生なんて柄じゃねーよ、役に立てて何よりさ。じゃ、今日も適当に見繕って出してくれ」
部屋に戻りカードを開封する。今日は何かなぁ?
「おおっ!阿賀野型なりきりセット!って装備品じゃないじゃない!」カードを机に叩きつける。とりあえず書き書きして入れとくけど…
「たまーに出るのよね、装備できないやつ。被ったこともないけど一体何なのかしら?」
ー街の飲食店ー
生徒「先生、またソレですかぁ?」目の前に座る男の子が呆れ気味に声をかけてくる
「そうよ!悲しい時も嬉しい時も特に変わりない時も、とりあえずコレを食べれば勝利が近づいてくるのよ!」と言い、私は箸を進める
生徒「まぁ、先生が良いなら良いんですけどね…」
この生徒は半年くらい前に、私に告白してきた兵器科の男の子。告白されることはかなり多い、見た目的にはこの年頃の男の子には憧れだろうし
何より「艦娘」だから…ね。
ちょっと嫌なこと思い出して自己嫌悪
生徒「とりあえず、このまま兵器科一位キープして卒業したらちゃんと教えてくださいよ?俺、本気ですから。」
この子は他の人たちと違って、色んな理由で断り続けても折れなかった。私が根負けして、テスト明けにご飯くらいなら付き合ってあげる。
卒業まで成績キープしたら、私が数々の告白を断り1人でいる理由を話してあげる。それを聞いてなお想いが変わらないのであれば、交際を前提に考えてあげる。と言って今に至る
「約束は守るわ、頑張りなさい。」細部まで思い出してしまうから、できることならば言いたくないけど、誠意には応えないとね。
ーとあるスナックー
整備兵「へぇ〜、そんなことがあったんですね。青春だなぁ。でも、半年間一位キープはすごいですね?元から成績良かったんですか?」
「んー、元々は提督科の子なのよ。すごく小さいけど妖精連れてるし。んで、ある時校内で私を見かけてどの授業担当か調べたら兵器科だったから編入したとか…びっくりしたわ…ほら、提督課程は全ての授業あるけど提督科専属の教員たちが教えるから授業は別じゃない?」
整備兵「提督科って妖精見えるのが条件で入るのはそこしか問われないけど入ってからが大変って聞きますし、特に未練はなかったのか?それとも愛に生きたのか…」
「まだ愛って年頃じゃないでしょ?」
整備兵「いやいや、長生きできるか分からない現場海軍兵だと18以上はもう大人ですよ。」
「そう言われると何も言い返せないわね笑」
部屋に戻りカードを開封する。面白いの来い!
「え?私の艤装?初被りだ…同じ所に入れれば良いのかしら?って入らないし。うーん、がっかり。」いつもの記入をして続きのポケットに差し込む
ーとあるスナックー
長女「で、いよいよ卒業試験のみで焦っていると?」
「うう、そうなのよ姉さん…。」
長女「デートの話とか色々聞いてきたけど、彼の本気度は伝わってくるし何よりあなたも満更じゃないでしょ?素直になれば良いじゃない。」
「そこは認めるわ、でもね…やっぱり過去がさ…」
長女「ええ、それも充分承知よ?あなたの気持ち分かるとは言ってあげられないけど踏み止まるのは確かに仕方ないと思います。でもね、今が変わるチャンスなのも確かよ。彼にダメージを与えるだろうし、話して離れて行ってしまう可能性は高い。まだ20歳のヒトが受け止めるには重いけど、姉の1人としては妹が幸せになるキッカケを応援したいのですよ。」
「ううっ…姉さーん」私はカウンター内で立ちながら泣いてしまった。
正直、彼に惹かれ始めている。この人なら話してもと思い始めている
隠すという手段は取りたくない、押し付けになるかも知れないけど知った上で好きになってもらいたい…
長女「提督、いえ校長には感謝ね。何度も自殺をはかった貴女が、未来のことで悩んでる。貴女にとっては苦しいかも知れないけど、私は何だか嬉しくて…」姉も泣く
ドアの方から入店を知らせるベルが鳴る
いかにも風呂上がりの格好の長い黒髪の艦娘が入ってきたと思えば、また扉が開きセミロングの大人しめの艦娘も入ってきた。
次女「なんだ?久々に招待されたかと思ったら、お通夜会場か?ここは?誰が沈んだんだ?」髪の長い艦娘が冷やかしながら長女の横に座り
四女「うわぁ…私、ついに来れたんですね〜」店内をキョロキョロ見渡しながら次女の隣に座る
長女「良い所にきたわね、さぁ貴女たちもこの子を煽るの手伝いなさい。今日は私が持つわ、好きなもの頼みなさい。」
次女「姉さんのタダ酒とはありがたい。アレの20年をボトルでもらおうか。」
四女「じゃあ、私は姉さん特製の「勝利のカクテル」をお願いします!」
姉妹談義は夜更けまで続いた。
「ちょっと飲み過ぎちゃったかなぁ」部屋に戻り封筒を開けるとカードが4枚入っていた。カードの枚数はお客さんの数に比例するので一枚多い。他のカードとパッケージが違った。
パッケージの表には「接客30人達成記念」と書かれている。私は好きなものは先に頂くタイプなので早速開けてみる
「配色自在猫耳メイドセット(尻尾・下着付き)」
私はカードを部屋の隅に投げつけた。残りはまた艤装と主砲と副砲の被りだった。
ここに来て被りラッシュ…
ー借りてるアパートの部屋ー
「とりあえず、ますば卒業おめでとう!乾杯!」
男「ありがとうございます、乾杯!」
買ってきたお酒と手料理でもてなす。
夕食を終え雑談を重ねて少したった頃、私は大きく深呼吸をして決意を固める
「さて、約束通り私が君の想いを受け入れなかった理由を話します。これは、私が建造されてすぐの話しよ。」
男は姿勢を正し、無言のまま彼女を見つめる
「ある鎮守府で建造された私たちはすぐに別の場所に連れて行かれたわ、全員で10人、艦種はバラバラ。」お酒を一口含む
「そして次の日から「研修」が始まったの。まぁ、そうね…研修と言う名の…レイプ」男はガタッと椅子を揺らし立ち上がろうとしてやめて、目の前のお酒を手を震わせながら飲む
「単体を何度か終えた後は複数人でマワされたわ。何が起こってるか、訳が分からなかったわ。誰も入って来なくなってベットでそのまま仰向けになってたら両隣の部屋から悲鳴が聞こえたわ…。あぁ、みんな同じ目にあってるのねって。」口を酒で潤す、膝においた手が震えてるけど、もう一度深呼吸。
「次の日の朝、朝食に無理矢理集められて説明を受けたわ。週6で相手をさせる、基本は夜だけど指名次第では時間は問わない。調子を崩したら入渠させてやるから働け、苦痛だと思うなら客を満足させる技でも覚えてさっさとイかせろ。って言われたの、2か月くらいかな?心が壊れる子が出てきて、その子たちはすぐいなくなって新しい子たちが来て、連れてこられてから多分半年くらいの時に壊れる子が余りにも多いから食事に薬を混ぜられるようになったの、挿れられると気持ち良いって感じるやつ。艦娘だから殴られたり道具使われても怪我はしないけど、痛みはあるのよ?そのうち時間の感覚もなくなって、ありとあらゆることされたわ。結局、連れて来られてから2年過ぎた時に憲兵の人達が来て助けられたの。関係者と客で1番罪が軽い一見は5年、常連は10年以上で経営側は死刑か無期、復讐したくてもこの世にいなかったり塀から出られなかったりで復讐はどうでも良くなったけど、程度の違いはあるけどあそこにいた子は何らかの後遺症が残ったわ。私はそれで艤装が出せないというか一度も出せたことがないの。」途中詰まりながらも話し切った。次で終わり
「水に浮かばないから何度も自殺を計ったのよ?でも、夜は潜水艦の子たちが控えてて、昼は誰かしらそばにいてくれて実行してもすぐ止められちゃった。一年くらいで自殺衝動は少し落ち着いてきた頃に、校長から訓練校の教師をやって欲しいって言われて最初は女子なら平気だけど男の子は無理だった。でも性に合ってたのかな?段々、訓練校の男の子なら平気になって更に時間立つと普通に過ごせるようになったの。艤装は結局出なかったけどね。これが私の過去でお付き合いができない理由よ、普通に接するのは平気だけど恋人なんて無理よ。好きな人なら抱かれたいと思うのかも知らないけど、怖くて仕方ないの。」
男は話を聞いて腕を組み目を瞑ってうんうん唸ってる、5センチくらいの妖精がおでこをステッキでペチペチ叩いてる…
何かを思いついたらしく、顔をあげこちらを見つめる
男「先生は私のこと男として好きですか?部屋に上げてくれたので人としてはそれなりの信頼を得たと思ってます。」
「うーん、正直に言うね。結構好きだと思うよ?会うたびに愛を囁かれて2人の将来を語られて、少なくとも嫌とは思ってないわ」
男「なるほど、分かりました。2年くらい働いてお金貯めたら、式を上げましょう。あと今週からここに住みますね、よろしくです。」
「は?え?話し聞いたよね?」私は裏声が出てしまう
男「ええ、聞きましたが何か問題でも?私は先生を抱きたいので、そちらはじっくりと焦らすお互いの意見を述べて進みましょう。それに、好きと言われたので両思いじゃないですか?共に住んで後に結婚。そう、たった今婚約したんですよ?俺たち。」
ん?んん?んんんんん?どうしてこうなった
「散々男に体を弄ばれて、艦娘なのに海にも立てない。艦娘だから子供も産めない、私が男だったらイヤよ!こんな女!」
男「それは先生の意見でしょうに、俺は艦娘のパワーと容姿を持った女性としか思ってないですよ?過去はもう仕方がない、聞いてて嫌な気持ちになりました。もちろん嫌とはすぐに救えなかった自分に対してです。ですがその過去がなかったらきっと先生は艦娘として戦って、最悪の場合沈んでて出会うことすら叶わなかったんですよ。」
「うう…なによ、何も知らなかったくせに。いい事ばかり言って、バカにしないでよぉ…」力なく発した言葉と共に涙が出てくる
男「ええ、全く何一つ知りませんでした。先生の気持ち考えず一方的に愛を語り続けましたよ。でも、知った今でも同じように愛を語っています。どうでしょう、先生。思い切って俺にしちゃいましょうよ?幸せに大切にしますよ?ほら!」と言って両手を広げおいでと目で語る
「あなたの方から来なさいよぉ…うえーん」私は両手をダラリとさせて天井に顔を向け泣きじゃくった。
彼が横に来て頭を撫で始めたので私は座ったまま彼のお腹辺りに顔を埋めて気が済むまで泣いた。
泣き止んだ頃、彼が港にでも行きましょうと言った。それを聞いた妖精が私の机の上のカードホルダーをパシパシ叩き始めた。
男「これは何ですか?」ホルダーを手に取る
私は行きがけに説明するから持ってきてと言い、化粧を直して彼をバイクの後ろに乗せて港に向かった。
港に着いて、2人で波止場の先を目指しながらお店の説明やカードの説明をする。
男「不思議なスナックか、いつか招待されたいものです。とはいえこのホルダーの1番初めのページはおそらく装備ポケットだと思います。ゲームで良くあるんですよ、武器や鎧を各パーツにはめ込んで行くんです。ほら、表紙の内側がこうやって開いて、開いた所に6枚のポケットが綺麗に乗るでしょう?」おお、本当だ!カード差し込んでも入らないから、作り間違いだと思ってたわ。
「でも、さっきも言ったけどそこにカードが入らないのよ?不思議な力に弾かれる感じ。」ふぅー、とため息をつき前方の海面を見る
男「絶対装備ホルダーだと思うんだけどな…」
とりあえず1番角っこのポケットに彼女の艤装カードを入れようと試みる
男「あれ?入った…」その瞬間、彼女の体が光に包まれ艦娘の制服姿になった。
「えええええええええ?何?何したの?」
男「いや、試しに差し込んでみたら入ってしまって。」互いに慌てる
先端まで後少しの所で立ち止まり、2人でホルダーを覗く
入ってる、確かに入ってる…
男「ねぇ、先生。海に立ってみようよ!」私はその言葉にビクッとしてしまい、数歩後ずさる。
「無理、怖いわ…これで立てなかったら、ちょっと立ち直る自信がないわ。」たった数時間しか着たことのなかった私の制服。体の奥底で海に行きたい衝動もあるけど、完膚なきまで潰された自尊心が恐怖を与えてくる。この制服を脱がされ地獄が始まった、また新たな地獄が始まるのかと。
男「無理強いはできないけど…ん?なんだい?」男の前に妖精が浮かび色々なジェスチャーをしている。
男「ん?それって……の真似ってこと?」「え?それ必要ある?陸…ダメなの?」「まとめると……でいい?」「マジか…マジか…」
彼は波止場の先から、私よりも後ろに下がりその場で筋トレの様なことをしている。
「ねえ、どうしたの?妖精は何を伝えたかったの?」
男「解読に手間取りましたが、やれと言われたのでやります。俺の卒業記念、先生の新しい一歩記念、そして2人の物語が始まる記念ッ!やってやるとも、やってやるぜ!」彼はその場で服を脱ぎ出しパンツ一丁になる
まさか、嘘よね?妖精がそんな指示することなんてあるの?
男「第〇〇期 兵器科主席 俺ッ!抜錨!」彼はカードホルダーのみを手に持ち、叫びながら私の前を駆け抜けて行った。
男「あーーーい」先端まで後少し
男「きゃーーん」先端に着く、私も走り出す
男「ふらぁーーーーーーい!」掛け声と共にまだ寒さの残る3月の夜の海に飛び込んだ!
「提督ッ!」私は思わず叫んだ…え?私、今なんて…
大きな水飛沫の後、すぐに海面に彼の顔が出る
男「妙高型重巡洋艦3番艦 足柄ぁ!抜錨せよッ!」
その言葉を聞き、私の背中から何か熱いものが込み上げ全身を駆け巡り、私は憧れていた答礼を返し、心が言え!と押し上げてくるセリフを口に出す。
足柄「出撃よ!戦場が、勝利が私を呼んでいるわ!」着水と同時に足の艤装が出現し、彼を掬いあげお姫様抱っこをする。
男「ははっ!先生、立てたじゃん!これでみんなと一緒に戦えるよ!」
足柄「全く、無茶をするわね。でも砲が出る気配はないわ。」
男「そこでこれの登場ですよ。見て、全然濡れてないのこれ。」彼はカードホルダーを開く、ほんとだ…濡れてない。
男「確か先生の装備は…おお、これこれ。2本いっとこうか」
彼は先頭のポケットにカードを差し込む。すると私の両肩に20.3cm砲が現れる。
男「せっかくだから沖に向かって撃ってみようよ、俺たちの新しい門出の祝砲ってことで!寒っ!」私の腕の中で体を縮める。
足柄「ふふっ、そうね!10門の主砲は伊達じゃないのよ!」彼を自分の胸に押し付けるように引き寄せ、砲を放った。彼の感触がすごく、すごく心地よかった。
男「うっぷ、これは幸せだけど出来ればべっとの上がいいです。」
足柄「優しくしてよ?」
男「お、おお、おおおおおおお!」と両手を上げてガッツポーズと同時に沖合がちょっと光を発した。
足柄「嘘…着弾しちゃった!!!」彼を抱えたまま全速力で発光地点に向かう。
近づくに連れ、3つの人影が見え1人はうずくまってる。艦娘に当てちゃったああああああ
足柄「ごめんなさい!ごめんなさい!まさか当たるなんて、そもそも存在を認識してませんでした!ごめんなさい!」
次女「な、足柄か?」
四女「え?足柄姉さん?え?その姿は…」
長女「足柄?」うずくまっていたが立ち上がりこちらを向く。
足柄「ええええ!姉さんたち?」
男「せ、先生。ヤバイ、めっちゃ寒い」
足柄「ひゃああああ」
私たちは彼が飛び込んだ波止場に着き、みんなで陸に上がる
彼は妙高姉さんが持っていたタオルで体を拭いて軍服を着る
足柄「とりあえず説明したいんだけど、明日でいい?彼をウチに連れてお風呂に入れてあげたいわ。」
那智「ああ、それで良い。じっくり話を聞きたいからな、な?姉さん」
妙高「ええ。まさか足柄に撃たれるなんて、お姉ちゃん悲しい」
足柄「あわわわ、ごめんなさーーい!」
翌日、彼は寮を引き払うため部屋を出ていき入れ替わるように姉さんたちが来てカードホルダーの説明をした。
羽黒「まぁ、あの不思議なお店のアイテムですからこういうことが起こってもそこまで驚きはないんですけど…」チラリと那智を見る
那智「ああ。羽黒の言う通りだ、それよりも少し気になることがあってな。」妙高をチラリと見る
妙高「んんっ!先ほど昨夜の彼とすれ違ったのですが、朝まで一緒に過ごしたということは…」
足柄「うみゃっ!ま、まだそういうことはしてないから!お風呂入ってもらった後は暖かくして寝てもらっただけよ!」
「まだ?」
足柄「うみゃああああ!」根掘り葉掘り聞かれました。
その後、校長に説明をして彼と校長と私の3人で大本営に行き色々な検証と説明を行い、少し立場が変わった。
私は講義数を減らして、訓練基地に通うことになった。
彼は兵器課へは行かずしばらくの間は訓練基地に同行、専属の艦娘ができ状況も特殊なため「特務少佐」の位が与えられた。
提督は佐官スタート、訓練校卒業生は尉官スタートなので名目上は提督だけど実際は戦術とか練ったりしないのでオマケみたいなもんだ。と彼は言っていた。
ーとあるスナックー
足柄「と、いうことがあって艦娘デビューしました!」
秋雲「面白いことがあるもんだねぇ〜そのネタ頂いていい?」
足柄「ふふっ、面白い話し作ってね。完成したら頂戴ね」
秋雲「ありがたや〜期待しててね。ホルダーの話しもう少し聞かせて!」
部屋に戻ると彼がご飯を作っていてくれた。
男「ちょうどできた所だよ、先にご飯済ませちゃおうよ。」
足柄「おおー!美味しそう、後でこのカード開けてみようね」
んーいつになったらお客さんの方に行けるのかしら?
いっただきまーす!
ー同居してる部屋ー
男「そろそろ講義終わった頃だな、軽く部屋でも掃除しとこうかな」
外がオレンジ色に染まる頃、男は活動を開始する。訓練基地は一緒に行くが、訓練校は行く必要がないので暇なのだ。
男「ん?妖精ちゃん、何かあるのか?そこ?」妖精が下を指差しながら部屋の角の雑貨の所でフワフワ飛んでる
男「お?これカードじゃん…おお…おおお…阿賀野型の制服が何であるのか不思議だったが、なるほど。うん、なるほど…。」
手にしたカードには「猫耳メイドと描かれている」
男「これは…ロマンだよな。何色がいいだろう?下着の色も選べるのかな?」
ー同時刻、訓練校廊下ー
女生徒1「先生ー、もう帰っちゃうの?」
女生徒2「ねー、今度彼氏の話し聞かせてくださいよ〜!卒業生何でしょ?」
女生徒3「めっちゃ知りたい!おやすみの時、家行っていーい?」
足柄「ふふ、そうね。みんな気になるお年頃だもんね、今度予定を合わせましょうか。先生が勝利のカツを作ってあげるから食べに来なさい」
と、ウインク決めたのと同時に体が光に包まれて…
猫耳メイド足柄+尻尾つき「う、うにゃああぁ!」
女生徒たち「うわっ!先生、ちょー可愛い!なに?変身?変身」
他の生徒もなんだ?なんだ?とゾロゾロ集まってくる
ちょ、ちょっとにゃんにゃの?お尻がスースーって、超ミニじゃない!これ!変に動いたらパンツが見え…って、アイツううううぅ
猫耳「にゃ、にゃんてことにゃ…」
周り「「うわあああ!めっちゃ可愛い!にゃん語になってる!」」
猫耳「先生ちょっと用事を思い出したにゃ、ぶっころすにゃ!」風圧でなびいてパンツが顕になるのも気にせず、あっという間に駐輪場まで行きバイクをかっ飛ばす。ノーヘルで…
ー2人のアパートー
ギャギャギャーッ!と地面をスクラッチする音が聞こえ、男は覚悟を決める。やってしまったものは仕方ない、玄関に向かって正座して待つ。
扉が壊れるかと思うくらい激しい音を立てて開く
足柄「ちょっと!なんてことしてくれたにゃ!」
男は時が止まった…見た目の可愛さは当然だが、ネコ語だと…ちょっと優秀すぎるだろあのカードというかこのシステム!
足柄「にゃんとか言うにゃ!」男はその場で倒れそうになるのを必死に堪え言葉を発する
男「俺は間違ってなかった…足柄、最高に可愛いよ…」と言い切り正座の姿勢からそのまま頭を床に打ち付け意識を手放した。
その日の夜戦は連戦に次ぐ連戦で、翌日の訓練基地に2人揃って見事に大幅な遅刻をしたとかしないとか…