スナック「Fleet」   作:金糸雀かしら

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過去の下書き分が2話程残っているのですが、よくここまで酷い扱いを書けるなと自分でも戸惑ってしまい、この世界観の設定も入りハッピーな方向に修正しましたがめちゃくちゃ長くなってしまい保留中です。
当面は呑気な日常を連ねていきます、掲載の際はお付き合い頂けるとありがたや

離れ離れのあの人との間を繋ぐ何かでありたい
変わらない毎日から抜け出したくて、歩き出したその先は
スナック フリートまもなく開店です


第八話 「軽巡洋艦 大淀」

日々の仕事があって、休みがあって。

特別な良いことも悪いこともなく、日常と言われるものを過ごす。

 

たまに会っても話題らしい話題もなくて、歳を重ねるごとに暗い話しにばかり詳しくなる自分に辟易するわ

 

出会ってからどれくらい経ったのかな…昔は何をしているかしら?と思いをはせた日々を過ごしていた。でも最近は思い起こすこともなくなったかも知れない。

 

ダメ、ダメ。暗いことならいくらでも考えられてしまう、良くない。

 

よし!いつもとは全く違う行動をしてみましょう!

連合艦隊旗艦、大淀。抜錨します!

意を決してタンスの中を漁り、セットのパンツを履いてちょっと仕組みの変わったブラを付ける。この脇から寄せる作業が…ふぬぅ

クローゼットを漁り布が気持ち少なめのワンピースを着る、カップの下のリボンを結び直して作り上げた「作品」を強調する

 

化粧台の前に腰掛け、いつもより気持ち明るいチークと化粧をしてトレードマークのカチューシャを外し髪を作っていく。左側で作った三つ編みを右耳の付け根のところまで持っていきヘアピンで止めて小さな葉っぱのコサージュで固定する。よし、これは可愛い。

 

引き出しからネイルセットを取り出し下地を塗る。手をパタパタと仰ぎながら乾燥を待つ。テーマは何にしようかな?

余り扱うのが上手ではない左手はペンを持ち、親指でボタンをちょくちょく押しながら塗料を出していく右の爪はシンプルに渦巻き風の風をイメージして描いてみた。

右手で筆を持ちメインテーマを描いていく。小指から雪だるま、原付っぽい何か、星空、赤い十字、そして親指は何も描けなかった。時間が勿体無いと思い小さなスプレーで爪をコーティングする、左手の親指を意識しないように…

 

気持ち高めのヒールを履き、ドアの横の姿鏡で全身を確認。大淀私服改弐って感じだ。上出来!いざ!軽い足取りで部屋の外に出る

 

カランカランカラン…どこか古めかしいベルの音が斜め後ろ頭上から聞こえた。え?え?

「いらっしゃいませ、スナック フリートへようこそ」右前方にお酒がズラーっと並んだカウンターがあり、カウンターと対になる感じで左側には大きなソファーベットがある。こ、ここはもしや…

 

店内をキョロキョロ見渡していると口元の空いた狐のお面を被ったギャルソン衣装の男性が自身の目の前に座るよう右手を広げている。

雰囲気に飲まれたまま、カウンター席に座る。まだ少し頭がほわーんとしていてちょっと夢心地。ギャルソンがカウンターに覆い被さるようにしてお盆を私の目の前に置く

 

「カシスオレンジとローストビーフです。」私の好物のセットが乗っていた。ホワホワしたまま出されたものを頂く。

 

ギャ「素敵な装いですね、デートか何かですか?」声をかけられ少し正気を取り戻す。

大淀「あ、いえ。えーと、ちょっと日常から抜け出してみたくていつもと違う行動をしようと意気込んだ結果です…///」改めて問われると少し恥ずかしかった。

ギャ「左様でございますか、大変良くお似合いで見惚れてしまいました。」

大淀「ふふ、お上手ですね。ありがとうございます。」照れ隠しでマドラーでカラカラとグラスを掻き回す。

 

ギャ「私もちょっと意気込んで準備をして出たらバックヤードでびっくりしました。置いてあった指示書に従ってここに立っています笑」

大淀「そうだったんですね!ここに来るということは貴方も海の関係者かしら?あ、お好きなお飲み物どーぞ。」

ギャ「ありがとうございます、では適当に頂きます。関係者といえば関係者ですが末端だと思います。」

 

当たり障りのない会話を続け、ほどほどに時間が過ぎる

 

ギャ「素敵なネイルですね、ご自分でなされたのですか?」

大淀「ありがとう、趣味のひとつなんです。」手の甲をギャルソンに向け親指の爪には何もないネイルを見せる、ギャルソンの視線が左手に固定されていた。

ギャ「とても、素敵です。」視線を大淀の顔に戻し何事もなかったかのようにお酒と料理を交換する

 

また少しの会話を続けた頃、カウンター上に置かれたディスプレイが突然点灯し、白抜きの文字が表示された。

 

「緊急メンテナンスのため、只今を持ちまして閉店とさせて頂きます。こちらの都合による退店のため、本日のお代は結構です。またの起こしをお待ちしております。 スナック フリート」

 

2人で「ええっ?」と顔を向き合わせて驚いたが、まぁ仕方がない。指示に従いましょう…

 

ギャ「本日はご来店ありがとうございました。」

大淀「ええ、またの機会があればよろしくお願いします。」

 

私は出口のドアに手をかけ小さくバカ…と呟き扉を開け、店を出た。

 

店を出るとそこはバスターミナルだった、バスから降りた体みたいだ。

ほろ酔いで街を適当に歩いて、声をかけてくる男をあしらい。酔いもすっかり冷めてそろそろ帰ろうかなと、バスターミナルに向かう。

 

プップー!とクラクションが鳴り、音の方向に振り返ってみる

少し大きめのスクーターにまたがり、ジェットヘルムからこちらを見るあの人がいた。

 

海岸線をバイクで走り、監視灯台のある公園に着いた。昔の灯台とは違い見た目はほぼ艦橋。もちろん機能もほぼ艦橋。

 

大淀「私のいる場所、よく分かったね。それと、さっきは美味しいお酒とお料理ありがとうございます。」わざとらしく深々とお辞儀をする

男「…。あのあと、ディスプレイ「さん」からお叱りを受けてね…ひとしきりのお説教の後、バスターミナルに向かう君が映し出されて着替えて行け!と促されてバックヤードに行ったら俺のバイクが置いてあったんだ。」

大淀「ほんと、不思議なお店よね!初めての体験だったのに…台無しよ!」私は腕を組みスタスタと灯台の方へ歩いて行く。

 

灯台のある岸壁について、落下防止の大きめのガードレールのようなものに両肘をつく。隣に彼が来て、無言で同じ姿勢をとる。

 

男「俺、仕事辞めようと思う。」そう…と私は興味なさげに答える

男「実はあの店、今日で2回目なんだ。前回はお客側で入って、カウンターで給仕していた人からスカウトされて話を聞いてそちらに行くことにした。」私は機械的にそう…とまた呟く

 

不意に肩に手を置かれ、反射的にあの人の顔をみる

 

男「どこにでもいる基地の清掃員。港の血の拭き取りも、施設の修繕や掃除も俺の中では誇りを持ってやっていた。第一線で活躍する君を眩しいなと感じながらも、活躍を聞くたびに自分も褒められているようで誇らしかった。俺の彼女すげーだろ!と言いたくてたまらなかった。」私は彼と同じように姿勢を正し向き合う。

 

男「関係に胡座をかいていたところがあった、いや、実際胡座をかいていたんだ。連絡もまばらになり、会っても大した話題がなく、だらだらと時間だけが過ぎていった。本当にすまなかった。」彼はその場で大きく頭をさげる、私はそれを黙って見つめる

 

男「また、君を振り向かせたい。雪だるまを作ってる時に出会って、2人でバイクで駆け回って、星空の元でキスをして、病院の一室で初めて体を重ねて、その左手の親指に続きを描いてもらえる思い出を作りたい。新しい仕事を打診された時に浮かんだのは君の顔だった。大好きだ大淀、心の底から愛している。もう一度、俺と共に歩んで欲しい。」何よ、ちゃんと覚えてるじゃない…ちょっと涙目になる自分を自覚し、私も至らなかったことを謝ろうと思い彼を見つめる

 

男「返事を聞く前に、もう一つだけ付け加えさせて欲しい。さっきのは心の底からの本心だ。そして、どうしても伝えなきゃいけないことがある。」そう語ると彼は大きく深呼吸をした。

 

男「俺は…深海提督になる。」私は目の前が暗くなり、膝の力が抜け腰を落としそうになるも辛うじて踏ん張る。え?何て言った?提督?深海?少し崩れた姿勢から彼を見上げると、彼は右手の手のひらを胸の位置で上に向ける。彼の手のひらの上に突然、黒い衣装の妖精が現れ彼は妖精を掬うようにして左肩に乗せる。その姿を見た私は反射的に大きく一歩跳ねるようにして後退して、右腕にのみ砲を出現させ彼に向ける。

 

なんで!どうして!何なのよ!一体!!

 

頭の中で叫び砲を彼に向けたまま、私の頬を涙が落ちるのを感じた。

男「初めてあの店に行った時に、自分の適正を知った。もちろん、最初は断った。君と敵対なんて絶対ありえない。でも、話を聞かされ俺はこの世界の仕組みのひとつを知り悩んだ。沢山の話を聞いた中で悩んだのはそのひとつのことだった。」ピピピッ!と彼の左腕の時計から音が発せられる

 

男「本当にすごいタイミングだな…」彼は左肩の妖精に笑かけ、妖精はさぁ〜?と言わんばかりに両手のひらを上に向ける。私が好きになったあの優しい笑顔がそこにあった。

 

男「ちょっと着いてきて欲しい、危害は絶対に加えない。もし、危害を加えるような奴がいたら俺が全力で盾になる。君を傷つけさせはしない。」と言い、私の横を通り抜け灯台の入り口のドアに手をかけこちらを振り向く。私は艤装を解いて、彼の後ろにつく。これで、お別れならせめて知るべきことは知って別れたい。

 

開けられたドアは真っ暗な空間で、入ることを促す彼の顔から目を逸らし胸を張って暗闇の中に身を投じた。

 

カランカラン…今日2度目に聞いたベルが私の後方から聞こえ、ソファーベットが置いてあった場所は広く拡張され大きな丸いテーブルがあり、そこには「両方の」重鎮達が腰掛けていた。

 

今、私たちは最初にいた岸壁の手すりに並ぶようにして肘を置いている、先ほどとは違いほんのり柔らかい空気が私たちを包む

 

大淀「本当に恥ずかしかったんですけど!!」私は海に向かって大きく叫ぶ

提督「あぁ、ごめん。でも本心なんだ、俺の独りよがりな思いなのは分かってる。君の意向を聞いてもいないのに、ただ、ただ自分の欲望を語ったけど、もう間違えたくないんだ!」と彼は言い、ちょっとだけ力強く私の両肩を掴んだ。

 

提督「愛してる、大淀。そしてさっきの話を聞いた上で、君の意見を聞かせてくれ、でも俺に着いてきて欲しい!」

大淀「全く、めちゃくちゃよ。そんなワガママな人だったかしら…」はぁ〜と軽くため息をつき続きを語る

大淀「そうね、仮に。仮によ?私がまた貴方と歩み始めると仮定しましょう。その中で私の意見は「必要ない」が私の意見。もちろん、憧れはあるわよ?この体で顕現したって事は本来なら望めて良いはずだった。」

彼は私の肩から手を降ろし、真剣な眼差しで私の話聞いている

大淀「そういうものなんだって、割り切る事は難しくないの。私たちの扱いやイメージは変わって欲しいのはもちろんあるけど。それに結局、今の私達にはどの道望めない訳じゃない?なら、このままで、この世界の中で「らしい」幸せを掴んでいくのも決して悪くはないと思うの。」

男は少し寂しそうな表情で視線を下に落とす。が、首に重さと暖かみを感じ視線を戻すと大淀が両手を俺の首にかけ顔がグッと近づく。月明かりに照らされたテンプレートとは違う艶めかしい彼女の姿に心臓が全力疾走をする。

 

手のひらから彼の脈が跳ね上がったのを感じる、もちろん私の鼓動も間違いなく彼の鼓動とデットヒートを繰り広げるレベルだ。

大淀「決して表立っては賞賛されない清掃員の仕事を頑張る貴方は本当にかっこよかった、私はずっと誇りに思ってた。でもね、私も艦娘だから…」大淀は海に向けてちょっと視線を外す、そして一呼吸置いて

 

大淀「好きな人を「提督」って呼ぶのに憧れはあるなぁ〜///」と言い少し背伸びをして軽く口づけをした。

 

提督「ありがとう、ありがとう大淀。俺、頑張るから!頑張るから!」彼は泣きながら少し屈んで私の一生懸命作った胸に頭を乗せた。あーん、せっかくのオシャレ着が〜なんて思いながら頭を撫でる

 

彼はちょっと落ちつき姿勢を戻す

提督「今までごめん、大淀。これからまたよろしく」私に少しのしかかるように熱い口づけをする。腰を支えていた彼の右手が私の左の乳房をまさぐる。あっ♡久しぶりの感触を受け私の体が反射的に跳ねあがる、口づけは舌を絡めることに移行して左胸を少し強く押されて、私は手すりに軽く叩きつけられる。彼の右膝が私の股にわざとらしい圧力を加えてくる。ヤバい、ヤバすぎる。下着が冷たい…///

 

乳房をまさぐっていた右手がワンピースのスカートを持ち上げ、力任せに彼の右膝が私の左太ももを持ち上げ、あらわになった下着に彼の右手が差し込まれ指が強引に秘部を強く乱暴に圧迫してきた。

 

「ああああああっ///」色っぽさのかけらもない力の乗った声を漏らしながら口づけから逃げ出し私の体はかなり激しく上下に揺れる。

提督「今日の姿の君を店で見た時に、男との待ち合わせではないと聞いてすごく安心した。左の親指を見せられた時に自分が行ってきたことをすごく後悔した。もう、離さない。今夜は今までで1番綺麗だよ。」と言い軽く口を重ねてきた。私は股に入れられていた彼の手を左手で優しく外し、空いた右手で彼の股の下から少し強めに押しながらおへそに向かわせ片手でベルトとズボンを分解する。左手で彼の肩を掴みグッと押し込み彼の体を回転させて今度は私が彼を手すりに軽く叩きつける

 

提督「大よd…むっ」肩を抑えた左手の人差し指で彼の口をそっと塞ぎ、ズボンが落ちた彼の下着にお返しとばかりに右手を差し込み熱いモノをドアノブを持つように握りながら優しく上下に動かす。あっ…と彼の息漏れを確認した私は彼の耳元でささやく

 

「これが大淀型の本当の力よ…」私は膝を折り、熱いモノをクチで咥えた。

 

我、夜戦に突入する

 

とある日の中規模作戦で大淀オリジンが行方不明になった。その日の作戦はアクシデントが不思議なくらい続き、まともな艦隊行動ができなかった。1番損害の軽微だった大淀が殿を引き受け艦隊は撤退。大淀が戻ることはなかった。

例を見ないアクシデントの数々が報告され、会議は荒れに荒れた。原因を探ることは不可能に近く、会議はいつ、どこで、何が起こってもよい様に心掛け任務に当たる。という方針しか出さなかったが、失ったのが連合艦隊旗艦を務めたオリジン艦娘ということもあり、本営が思ってた以上に現場には改めて気を引き締める空気が伝わった。

 

ーとある島ー

 

施設内の執務室の中で、1人の女性が机に腰掛ける男に向かって敬礼をしている

 

「提督。軽巡洋艦大淀、戦列に加わりました。艦隊指揮、運営はどうぞお任せください。」

提督「歓迎しよう、大淀。暁の水平線に勝利を刻むその時まで私を支えてくれ」

 

そこにはある基地で「身分違いの恋」と揶揄された2人が瞳に確固たる意思を乗せ見つめあっていた。

 

 

 




とある日のとあるスナック

元帥「難儀なものよのぉ〜」
首元に金の飾りがある深海凄艦「ようやく見つかりましたよ。我々にも提督が。これで先の目処がたちました。」
大将「それにしても、聞いてるこっちが恥ずかしかったわ。まぁ、ちょっと羨ましかったというか、昔を思い出して恥ずかしかったのもあるわ」
黒猫を抱えた少し大きな妖精「艦隊司令部を操作できる大淀まで来てくれるとはいささか事がうまく運びスギのようなキもするがな」
メガネをかけた深海凄姫「え?来るとは言ってなかったよね?来るかどうかを話しに外へ向かったんだよね?」
黒猫「お前は生粋の深海凄艦だから、ヒトの心のキビハまだまだ勉強セねばならんな。アレは確定だよ、外に誘ったのはちょっとした大淀の憂さ晴らシだよ笑」

適当に雑談を重ねた頃、ディスプレイが突然点灯し月明かりの中の男女を映し出す。

提督「今までごめん、大淀。これからまたよろしく」あっ…

元帥「おおっと、ここからは見れねえな。おら、大将帰んぞ。」
大将・金色飾り・黒猫・メガネ
「「お先にどーぞ!」」
元帥「ったく。支払いは任せたぞ〜」

あっ♡こんな、海を眺めながら後ろからな…あっ♡響くよ、響くよぉ…
降ろして///降ろしてっ、頭の上までつきぬ…あああっ♡

メガネ「連合艦隊旗艦ってすげえんだな…」
金色「んんっ、さて迎える準備しないと。では」すまし顔だが気持ちびっこを引きながら帰った
大将「んーーーっ!チャージできたわ!明日からまた頑張ろ!またねー!」と鼻歌まじりでドアの向こうへ消えていった。
黒猫「質の良いベットでもプレゼントしてやるか、じゃあな」酔っ払い飛行?という感じの飛び方で帰っていった。

メガネ「てか、こんな覗き機能みたいなもん付けたっけ?まぁ、イイもん見せてもらったけどさー」ディスプレイの画面が暗転し、白抜きの文字が現れる

飲み物・軽食 ¥15,000
会議用大型ラウンドテーブル・椅子7脚 ¥350,000

テーブルは後日配送(無料)致します。
支払いは資材(燃料・鋼材)可 
またのご利用お待ちしてます スナック フリート

メガネ「支払い「また」ワタシかよーー!」
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