解放者の意志を継ぐもの《凍結》   作:排他的

2 / 7
お気に入り登録が14件行ってました。



前日譚・壱ノ巻

《雫side》

私は八重樫雫。中学2年生。私には、義兄がいる。名前は紅城時也。

義理の兄なのになんで八重樫ではなく、紅城なのかとお父さんに

聞いたら、「まぁ時也にも色々あるからな」と言って答えてくれない。

 

私が小学4年の頃に時也は引き取られてきた。

なんでも両親が死んで、身寄りがいなかったので、おじいちゃんが

引き取ったらしい。

私は最初時也のことが苦手だった。時也が家に来てから剣道を私より

後に始めたのだが、(思っていたのだが)始めて1ヶ月で

私でもまだ倒せない門下生達を軽くのしてしまった。

だからなのかものすごく怖かった。

 

更に時也は私のことやお父さんお母さんのことを「〜様」と呼ぶ。

これに関しても苦手意識を感じてしまう。

何度も辞めるよう言って、おじいちゃんやお父さんに言ってもらっても

時也は辞めない。今でも時也の私に対する呼び方は「雫様」だ。

もう諦めた。でも2人だけの時は「雫」ってたまに読んでくれる。

 

時也が家に引き取られて3ヶ月後に、私は時也に対する苦手意識を

解いた。何故なら、私をいじめから助けてくれたから。

 

なんでいじめられたのか。それを説明するには、私の交友関係を

紹介しないといけない。

 

私の主な友達は白崎香織、坂上龍太郎、天之河光輝だ。

いじめられた原因は天之河光輝が原因。

 

光輝は正義感の強い俗に言うイケメンで、男女問わず人気があった。

私は光輝と一緒に登校したり、下校したりしていた。

他にも、香織や、龍太郎とも一緒に登校していたからそれが原因とは

言えない。

 

もう1つの原因は私が女の子っぽくなかったということ。

その頃の私は稽古の為に髪を切っていて、短く髪を切りそろえていた。

尚且つ、美人系の顔立ちだった為、女の子らしいとはあまり

言えなかった。

 

そんな私が光輝と居るせいで私はいじめられていた。

問題の解決のために光輝に相談したが、

光輝はもうそんなことをしないようにいじめていた女の子に

言った。そしたら今度は陰で光輝が見ていないところで虐めてきた。

 

またも問題の解決のために光輝に言ったが、今度の光輝の答えは、

「きっと悪気はなかった」「みんな、いい子達だよ?」

「話せばわかる」「雫と仲良くなりたいって皆言ってた。今度は

雫が皆と仲良くなる番だよ?」

 

結局、時也が引き取られて3ヶ月経ってから私の通っている学校に

転校するまで、イジメは続いた。

 

時也が転校してから転機はすぐ訪れた。時也は私のことを

探していたらしい。空き教室でいじめられていた私を見ると、

 

「君ら、俺の義妹に何してくれてんの?これ以上俺の義妹に手を出す

なら、警察に垂れ込んであげようか?君ら補導されるかもねぇ。」

 

冷徹な目で、蔑んだような目で私を虐めていた女の子達を見ていた。

そんな目で見られていた女の子達は一目散に逃げていった。

 

「雫様。いつもこんなことをされていらっしゃったのですか?」

 

「……うん。」

 

そして私は事の顛末を時也に話した。そうすると時也は

「3日お待ちください。3日経ったらイジメは無くなります。」

時也のそこからの動きは早かった。

 

どうやら、私がいじめられているのは転校初日から

気づいていたそうで、カメラでいじめられていた現場を

撮っていたらしい。おじいちゃんにこのことを伝え、

教育委員会と、校長先生に訴えた。大事な義妹を傷つけたのだから、

こちらは警察沙汰にしても構わない。そう言うと、いじめていた子達の

ほとんどが家ごと引っ越しをして遠くに行ってしまい、

残りは時也がいつもすぐ側で守ってくれていた為、いじめられるという

ことはなかった。

 

イジメから助けてくれた時也にもう苦手意識はなくなっており、

1週間もすれば、時也と一緒に修行をしていた。

接してみれば、口調や呼び方がおかしいけど、優しい義兄だった。

 

…………その代償なのかは知らないが、時也は光輝にことある事に

突っかかって来られるようになってしまい、時也はストレスで

薬を服用するようになった。(ヤクブーツでは無いよ?)

 

まぁ最近の時也は帰ることが遅くなってるけどね。

……原因の一端は香織の性だったりするけど。

 

 

 

 

《時也side》

俺は今先輩(警察のお偉方)にこき使われて、今薬物を売っている

反社会組織を追っている。…………拳銃使うやつに中学生を使って

追いかけさせるって正気の沙汰では無いだろうが。

 

俺は八重樫家に引き取られてから流れ込んできた、神代魔法という

不思議な力を使い、反社会組織の目の前に転移する。

 

「警察の手伝いだ。あんたらを捕縛する。」

 

そうは言ったものの、反社会組織の奴らは、

 

「ガキ1人で何が出来る?ガキは大人しく家に帰ってやがれ!

殺すぞ!オラァァ!」

 

言うことを聞いてくれそうにないタイプだな。

仕方ない。俺はメガネに付いている宝物庫?という道具から、

ナイフを5本取り出す。

 

「一丁前にナイフなんて持ってんだな?だけどよ?これには

勝てねぇだろ?ほれ。」

 

はぁ。ガキ相手に拳銃出すなよ。まぁ無効化できるけど。

 

そう思いながら俺はナイフを投げ、拳銃に当て拳銃をはじき飛ばす。

反社会組織の奴らが驚いてる隙に、

 

「重力魔法、制圧。」

 

反社会組織の連中を地面に這わせる。

そして俺はこき使ってる警察のお偉方に終わったことを伝え、

俺は八重樫家に帰る。

 

 

…………ァァァ疲れた……。あのあと虎一様に扱かれてたし。

夏休みだからいいけどさ。夏休みのほとんどが、事件解決と、

カップル監視に、ゲーム作製の手伝いって。

ストレスで禿げそうだ。

 

薬飲んどこ。

 

だが、引き取られた時に流れ込んで来た、あの7つの魔法?は本当に

使い勝手がいい。

生成魔法という魔法は鉱物に能力を付随させることが出来るらしく、

俺は雫様と香織殿に研磨した鉄の十字架に、監視とバリアの魔法を

付随させている。

 

…………明日は南雲殿と香織殿の監視ですかぁ。

あんの娘大好きオヤジには今度きつい仕置きを入れたい…………。

たく、南雲殿と香織殿の監視はほのぼのしてるから楽なんですがね。

付き合ってる2人を見てるとこちらも心がポカポカしてくる。

 

ナイフを研磨しないとな。あのナイフも少し削れてしまいましたし。

……雫様と喋りたい。最近虎一様と警察のお偉方と智一殿としか

喋ってないからなぁ。

 

プルルプルルプルル

 

…………やな予感。今夜の2時なのですが…………

取らん訳にもいかないよな。

 

「はい。紅城時也です。」

 

『済まないな時也。悪いんだが、今強盗を追っかけてるんだわ。

手伝ってくれねぇか?!座標は千葉県木更津市のなーー』

 

「了解。」

 

ガチャ。

 

…………後で覚えとけよ。先輩。

 

本日最後の神代魔法、空間魔法を使い、八重樫家から千葉県に飛ぶ。

 

そして俺はまた犯罪者を追いかけるのだった。

 

 

《次回に続く》




雫の時也に関することの説明と時也のしている仕事について
書きました。
設定では書いてありませんが、ハジメと香織は付き合ってます。
その監視というのを時也がやっているというわけです。

次回は、デート監視編とブラスαです。
次回もよろしければ読んでください。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。