《アビゲイルside》
「義兄さん!ご飯にする?それともお風呂にする?それとも?
わたーイタッ(°д०॥)✷✸」
「……んな事するな。義理とはいえ兄にそんなことするもんじゃない」
イタタタ……義兄さん酷いなー可愛い義妹に対して……
「酷いとか思うな。義兄にそんなことするアビゲイルが悪いよ。」
「義兄さん…………良いじゃない!そろそろ義妹から彼女に
してくれても……もう私を拾って4年経つじゃない!
私とそろそろ…………ね?」
「……俺はいもうとと定義した子には欲情しないし、彼女にしたいとも思わない。もうアビゲイルも知ってるだろ?」
…………そうこの義兄が義妹に欲情しないのはこの4年で
無理にでも理解している。お風呂に強引に突入しても、
欲情してくれないし。私スタイルいいほうなのに……(。・ˇ_ˇ・。)ムゥ…
「おいアビゲイル。俺の目の前でポーズを取るな。
俺じゃなかったら押し倒されてるぞ?」
「あ、ごめんごめん」
……この義兄を日本に帰る前に私を襲わせてやる。
絶対に。
「アビゲイルが俺に勝って襲わせるなんて、
何年先になるのかな?」
……一言余計な義兄だよ。この人。
……あの時拾ってくれた、引き取ってくれたからかな。
私が今あの
……ナイフに不思議な力が宿ってるのはなんでなんだろ?
雫も知らないみたいだし、義兄さんに聞いても、
「…………ノーコメントだ。知らないフリをしてくれ。」
…………おかしいわね。このナイフをマクダネスに調べて
もらったけど。なんにもないのよね……。
切れ味が半端ないのよ。鉄をバッサリ切れるって……
バーナード隊長とヴァネッサねぇさんも持ってるけどさァ。
……まぁいつかわかるわよね。
《時也side》
…………これから会議か。一応アビゲイルにも来てもらってるけど。
始まるまであと3分といったところか。
「アビゲイル。情報データの入ったUSBはあるか?」
「ほい。義兄さん!楽しみだねぇ。情報交換会!
どんな反応するんだろ!このヒュドラの新計画を見たら!」
「おい。ヒュドラの犯罪で反応を面白がるな!
割かしまずいことになるんだからな!」
「分かってるわよ!でも楽しみだよねぇ?だって1歩間違えたら
パンデミックが怒るんだもん!」
ほんとにこの義妹は……。なんでこんなにサイコパスなんだ。
こんな育てかたしたことないのになぁ。
「時也!もうすぐ会議始まりますよ!」
ヴァネッサが突入して来たその時!
俺の足元に魔法陣が出てくる!
「なんだこれ!」
「時也!今すぐ離れなさい!」
「義兄さん!」
「ヴァネッサ!USB受け取っとけ!」
ヒュドラの犯罪データが入ってるUSBをヴァネッサに投げた
瞬間……俺とアビゲイルが消えた。
………………………………なんだここ。人っこ1人いないんだが……
あ、そうだ!アビゲイルは?
「おいアビゲイル。無事か?」
「……義兄さんの足に引っ付いてるわよ。(☆`・x・)クンカクンカ義兄さんの足の匂いはいい匂いね……」
ボケてる余裕があるよこの子……じゃなくて!
「おいアビゲイル!義兄の足を嗅いで何が楽しいんだ!
人が何十人かいた気配がする。気配を辿るぞ。」
「了解。」
宝物庫からナイフを9本取り出しておこう。
「アビゲイル。ナイフを出しとけ。何が来ても撃退出来るようにな。」
「了解です!義兄さん!」
……それにしてもムカつく絵画だな。
縦横十メートルはありそうなその壁画には、後光を背負い長い金髪を靡かせうっすらと微笑む中性的な顔立ちの人物が描かれていた。
「……なんか見たことあるんだよな。」
「?義兄さんどうしたの?もぐもぐ」
「おい何食べてんだ?」
アビゲイルは何かを食べていた。
「……保存食?」
「ならいい。」
保存食なら問題ない……多少あるがこの際問題ないな。
しばらく歩いていたらなんか騒がしいところを見つけた。
「アビゲイル。ドローン出してくれ。」
無言でアビゲイルがドローンを差し出した。
…………学生?教会か?ここは!……まぁいい突入するか。
「待って。なんか聞こえるよ。」
「皆、ここでイシュタルさんに文句を言っても意味がない。彼にだってどうしようもないんだ。……俺は、俺は戦おうと思う。この世界の人達が滅亡の危機にあるのは事実なんだ。それを知って、放っておくなんて俺にはできない。それに、人間を救うために召喚されたのなら、救済さえ終われば帰してくれるかもしれない。……イシュタルさん? どうですか?」
「そうですな。エヒト様も救世主の願いを無下にはしますまい」
「俺達には大きな力があるんですよね? ここに来てから妙に力が漲っている感じがします」
「ええ、そうです。ざっと、この世界の者と比べると数倍から数十倍の力を持っていると考えていいでしょうな」
「うん、なら大丈夫。俺は戦う。人々を救い、皆が家に帰れるように。俺が世界も皆も救ってみせる!!」
……………………なんか聞いたことある声がする。
記憶を探索しよう。そうしよーん?光輝かコイツ!
「どうしたの?義兄さん」
「アビゲイル。幼なじみに会ってしまった。
どうしよう。」
「……知らない。」
薄情な義妹だな!
平常運転だな!光輝!ってあれは!
「へっ、お前ならそう言うと思ったぜ。お前一人じゃ心配だからな。……俺もやるぜ?」
「龍太郎……」
「今のところ、それしかないわよね。……気に食わないけど……私もやるわ」
「雫……」
「え、えっと、雫ちゃんがやるなら私も頑張るよ!」
「香織……」
…………なぜ雫様が?
「アビゲイル。雫様がいる。」
「へ?」
戦争ねぇ。あのバカ絶対意味わかってねぇなぁ。仕方ねぇ。
そろそろ出るか。
《アビゲイルside》
…………私の義兄さんは突然ナイフを投げ、光輝と呼ばれる少年の前に
刺す。……きゃあーかっこいい!流石私の義兄さん!そこにシビれる
憧れる!じゃなくて!一般人に投げちゃダメでしょ!
「おい!お前誰だ!ナイフを突然投げるなんて非常識だぞ!」
…………メンタル凄いなぁ〜あの人。無駄にキラキラしてるけど。
そろそろ私も行こうっと。
「……お久しぶりです。雫様。3日ぶりですね。
まだこのクソッタレと過ごしてると思うと義兄はほんとに泣けてきます。まあ確かにこんなのは鬱陶しい限りでしょうけど。」
「…………おいクソッタレとはどうい」
「時也!久しぶり!電話だったら3日ぶりだけど、直で会うのは
4年ぶりよね!そうよね!」
呼び方に差がありすぎ。しかも丁寧口調の義兄さん気持ち悪い。
私と話す時が平常運転であって欲しいんだけど。
「…………おい。お前はだ」
「えっと初対面の方もいらっしゃるようですし、自己紹介させて頂きましょう。私のーいえ俺の名前は」
槍が飛んでくる。
「……人が自己紹介しようって時に攻撃すんなよ。」
「……勇者様に攻撃した時点で敵ですよ。」
…………あ、やべ。義兄さん臨戦体勢だわ。これ。止めれなさそ。
「では応戦しながら自己紹介と参りましょう。俺は紅城時也。
訳あって八重樫家に引き取られて、いまさっきまでとある事情で
なかなかやりますね。仕方ないな。制圧。」
一気に義兄さんに敵対する騎士?が倒れる。
「えー イギリスに留学してたそこにいらっしゃる八重樫雫の義兄です。よろしくね。」
「……義兄さんやりすぎよ。」
義兄さんに向かって拍手が鳴り響く中私はふつーに話しかける。
そして雫に、
「Hello.雫。How are you?」
「久しぶり!アビゲイル。」
義兄さんの派手な自己紹介でふつーに場が湧いちゃった。まぁいいか。
《次回に続く》
アビゲイル。書いてると可愛く思えてきた。
…………ちょっと早めにトータス突入っす!
…時也を暴れさせてみた。次細かい説明が出てきます!
義妹キャラ増えたなぁ。次回もよろしくお願いしたいです!
指が痛いよ(→o←)ゞヒー(✖ㅂ✖ ;)