【完】ベン10 CROSS 〜ボクのエイリアンヒーローアカデミア!〜 作:レッドファイル
ネーミングはただかっこいい名前にするか、規則性を重視するかめちゃくちゃ悩みます。
訓練開始から数分。たった数分で核のありかを発見しそこに至ったベン。そのすごさは伝わりづらい。すごさを理解できていたものは一部の生徒そしてオールマイトだった。
(さすがだな、テニスン少年。この訓練では核を見つけることにほとんど時間を使う。だからこそヒーローチームは触るだけでも勝利なのだが…こりゃテニスン少年たちが有利か?)
しかしオールマイトの思惑は外れる。ベンの目の前にいるのは学年で4人しかいない推薦入学者なのだ。
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「…どうやらテニスン…みたいだな」
目の前の獣を見てそう判断する。あくまで消去法であるが、ベンの今までの行動で考えればないわけではない。
(あいつは今まで…たしか2種類のモンスターに変身していた。となるとこいつの能力は変身能力か?とにかく距離を保つ)
バキバキと音をたて氷が地を這いベンを襲う。しかし今のベンは俊敏なワイルドマット。難なく氷を避け距離を詰める。
「ヴァラォウ!!」
威嚇しながら飛び掛かる。その発達した牙でえぐられることを想像した轟は目の前に氷の壁を作りつつ、あわよくばそれでベンを捕まえようとする。
「グルッ!!!」
顔面まで伸びてきた氷を回転しながら蹴り、後方に避ける。
攻めと守り、お互いがそれを回したところでベンは相手の個性を想像する。
そう、まるであのエイリアンと似たような個性。違うのは出す物質。ならば距離をとっていれば自分に氷が届くのはかなり遅く、また的も絞りやすい。その隙を狙い喉笛を食らう。
そう思案している間に轟が仕込みを入れる。
「っふ!」
薄氷一枚だが、部屋全体を氷で覆う。ベンは何をしているのか?と疑問におもいつつ、今が隙だ!と駆ける。その姿は獲物を見つけ仕留めにかかる狼。
だが、
「…」
轟が自分の後方に目をやる。すると一拍おいてそこから氷が連なって刺しに来る。
「ヴァッ!!!」
エコーソナーで感知できるベンだからこそ紙一重で避ける。そんな彼を見て驚くも冷静な轟。
「…!まさかこれを避けるとはな…目が無い代わりに聴覚が発達してんのか?だが…ギリギリ避けたってことは有効だってことだな?」
部屋のいたるところからの氷結攻撃。捕まればワイルドマットでも壊せるかはわからない。四方八方からくる氷を避ける為、縦横無尽に駆け回るベン。
「ヴァル!ヴァラォウ!!!」
しかし徐々に氷がスペースを埋め、逃げ場がなくなる。
逃げ場のないところに追い詰められ、一瞬足を氷に取られる。
そこを轟は見逃さない。
「…!」
まず後ろの片足を凍らせる。前足で氷を砕くベンだが、氷結のスピードにはかなわない。
削っても削っても迫りくる氷にじきに対応が遅れる。
「終わりだ」
そう言い放ち氷結の速度を上げる。パキパキパキという音の後に部屋に残ったのは、首だけ氷から出ている獣のオブジェ。
「…感知能力はそうとうなものだったし身体能力も人間の範疇を超えてた。だが場所、そんで相手が悪かったな」
そういって確保証明のテープを巻こうとする轟。だが…
「どこに巻くんだ?…顔しか出てねぇし…」
そう、今のベンの体は氷に包まれている。よってテープを巻くことがままならない。顔になら巻けないこともないが、既に敵は行動不能状態。このまま終了まで放っておくか…そう思い、ベンに背を向け核の元へ行く。しかし轟の、その考えは甘かった。
いつもなら、いつもなら最悪の音。なんせ大好きなヒーロータイムが終わる音なのだから。しかし今のベンには、天使の福音であった。
Pipipipi QBAAANN!!!
不可思議な音が、赤い光が後方から発生した。振りむくと、
「あっ!!くそ、凍らされてて開かねーじゃん!!!」
人間体のベンが、この部屋唯一の扉から逃げようとしていた。
「……ちっ!!自由に人間体に戻れたのか?!」
実際はただのタイムリミットが来ただけだったがそれは轟にはわからない。とにかくもう一度捕まえる。
確か人間体だったやつの身体能力は下の下、ならばと体から氷を出す安直な攻撃。
しかしそれは、ベンには当たらなかった。地を這う氷が当たらなかった理由は単純明快。
彼は今、緑色の板に乗り、空中に浮いていた。
「っっひゃっほーい!!!さあ…とど…豪…えーと…第二ラウンド開始だ!!」
光線銃を手にし空中を駆けるベンに一言、
「轟だ」
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ベンの変身が切れたことを通信により知る緑谷。しかしまだそっちに構える余裕はない。目の前には自分をぼこぼこにすることだけを考えている悪鬼がいるのだから。
「ッラァ!!これならどうだぁ!!!」
右手で後方に爆破。そのターボにより加速した拳をそのまま緑谷にぶつける。
「ぐっ!!!」
両の手をクロスし、ガードする。しかしOFAを使う暇がなかったため、なかなかのダメージ。
戦況は爆豪よりの互角。局所局所は部位OFAで応戦していたが、5%では決定打にはならなかった。
「ベン君がやばい…轟の個性は氷?ならもう一回拘束されると詰みだ…早く向こうに行かないと…」
「俺の前で考え事か?ふざけんなよ…?オレのことそうやってなめ腐ってやがったんだろ?だから個性隠してたんだろうが!!」
「ち、ちがうよ!僕は」
「だがなぁ!そんな中途半端な強化は俺には通用しねーんだよ!!」
緑谷は100%OFAをまだ爆豪には見せていない。しかしなまじ5%は調整できるため、爆豪からは【中途半端な強化】と評される。
「お前は俺の下だぁ!!!」
爆音を鳴らしながらかっとんでくる爆豪。
(はやい!!けど合わせられる!)
「DETROIT SMASH!!」
渾身の殴打。しかしそれはかわされる。
目の前まで来て爆破により緑谷の後ろに回る。
(目くらまし!?まずい!!)
「らぁ!!!」
空いた手で背中への爆破。
さすがにこの攻撃は答える
「ぎっ!!」
痛みで歯を食いしばるも漏れ出る声。
爆轟の猛攻は続く。
「おら、お前の大好きな、右の大振り!!」
ブオンと風を切りながらの横薙ぎ。背後からの連打を躱すことができない。そう判断した緑谷は右腕にOFAを発動する。
バキッと嫌な音がするも、先ほどよりはダメージは軽減される。
そのことを察した爆豪は殴った腕をそのまま握る。
「お前は…」
左手で敵をつかみ、右手で小ぶりな爆破を連発し回転する。それはカタパルトを模したかのよう。
「俺より!」
回転の勢いをそのままに下に叩きつける
「下だ!!」
が、其れがうまくいくのは相手が無個性の者の時。今の緑谷は、9代目OFA継承者であり、5%まで、いや7%までは力を引き出せる。
叩きつけられるときに足を下に体制を変える。そして足が地面につき、一気に負荷がかかる瞬間、両足に発動する。
「ぐううぅぅ!!!」
地面が、足がビキビキとうなる。投げを足から着地したからと言ってダメージが0になる明けではない。確実に足に負荷はかかっている。だが、
「なっ!?」
自分の渾身の必殺技をうまくいなされた爆豪は動揺する。しかしそれがまずかった。今の体勢は爆豪が緑谷の腕を持ち、すぐ後ろにいる。言い換えれば、爆豪を背に、緑谷も彼の腕を持っているのだ。この体勢は
(今だ!!!)
絶好のチャンス
足にOFAを発動したまま、両腕にも発動する。初めて全身にOFAの力が流れ出た緑谷は、そのまま爆豪を背負い
「MIKAGE SMASHH!!!」
ブン投げる。オールマイト、そしてベンとの修行で完成した、デクオリジナルの技。
要はただの投げ技であるが、その威力はOFAにより強化されている。
ドゴっという音を立て地面たたきつけられた爆豪。
霞んだ目で見上げるとそこには、勇ましい顔をした緑谷が
「かっちゃん。僕は、僕を信じてくれる人のため、そしてなにより君が凄い人だから勝ちたいんだ!!」
真っ直ぐした目で爆豪と目を合わせた後、上の階へ走っていく。
「…ざっけんな…ふざっけんな!!ずっとだ。ずっとその目で見てきやがる……そんなテメェが…気持ち悪ィんだよ!!!!」
爆破で体を起こして、ヒーローを追いかける。わからないものに対する恐怖、苛立ち。豪鬼はそれらを抱えて走る
デクつよ‥‥
ワイルドマットの活躍は微妙だったかもですねぇ。まあワイルドマットは万能性がなにが優秀で戦闘力はフォーアームズとかのがある、という解釈なので、あとは場所的なものも含め、轟さんには負けてもらいましたね。轟の氷結は何がワイルドマットに対しては相性良いし(笑)
最もおもしろかった章
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(A)雄英受験、入学
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(B)戦闘訓練(緑谷、ベンVS轟、爆豪)
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(C)GW
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(D)USJ(ケビン戦)
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(E)体育祭(ウォッチの故障)
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(F)職業体験(オムニトリックスの秘密)
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(G)期末試験(ゴーストフリークの反乱)
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(H)林間合宿(4アームズマスキュラー)
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(I)神野編(エイリアンフォース)
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(J)終章